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11冒険者との決闘
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「おい、兄ちゃん!! 俺様と勝負しな!!」
野宿をする旅を終えて新しい街に入ったところ、フォル目当ての冒険者から勝負を申し込まれた。もちろん、俺の返事は決まっていた。
「断る、俺はタトゥーアーティストだ。冒険者じゃない」
「それじゃ、そのお嬢ちゃんは俺様が貰ってもいいんだな!!」
「それも困る。フォルは俺の大切な旅の連れだからな」
「だったら勝負しろ。俺様の『劫火』を披露してやる!!」
「ふーん、お前『劫火』を彫っているのか、気が変わった。仕方がない、勝負してやる」
「冒険者ギルドの闘技場で勝負だ!!」
俺は冒険者との勝負を断るつもりでいたが相手が『劫火』を彫っていると聞いて気が変わった。同じタトゥーを彫っている場合、どちらが勝つかはタトゥーアーティストの腕で決まる。俺は自分のタトゥーアーティストとしての腕を確かめたくなったのだ。
「まったくもう、私に何も言わせずに勝負なんて酷いです」
「フォル、そう言うな。どうせ俺が勝つ」
「当たり前です、私はあんな頭が悪そうな冒険者に付き合いたくありません」
「他にもフォルを狙っている冒険者がいそうだ、そんな奴らに釘をさしておくには丁度いい」
そうして冒険者ギルドの闘技場で俺は勝負をすることになった、鍛練場でもある闘技場は珍しい物みたさで多くの冒険者が集まった。
「俺様はカージェ、そこの可愛いおじょうさん。俺様が勝つから、これからよろしくな」
「あっかんべーです。私はクライブとしか付き合いません」
カージェとかいう俺様男はさっそくフォルに振られていた。だがそれを怒りにかえて俺に向かって魔法を放った。
「くらいやがれ!! 『劫火』!!」
「やれやれ、焼き払え『劫火』」
俺は相手が『劫火』を放ったので、同じように『劫火』を使った。俺は自分のタトゥーアーティストとしての腕を信じていた。案の定、カージェとかいう俺様男の『劫火』は俺の『劫火』に押され始めた。圧倒的に俺の『劫火』の方が強いのを確認すると、俺は止めをさすことにした。
「風よ炎の勢いを強めよ、『疾風』!! 『劫火』!!」
「うわあああぁぁぁ!!」
カージェとかいう俺様男は火だるまになって転がった、近くにいた奴らが水をかけていたから重傷にはならないだろう。俺は自分のタトゥーアーティストとしての腕を確かめられて満足した。そうしてフォルと一緒に冒険者ギルドの闘技場を出ていった。野宿が続いていたから碌な飯も食べれていない。俺たちはまず飯屋に行って昼食を摂ることにした。
「クライブのシチューの方が美味しいですね、このスープも不味くはないんですが」
「向こうの世界の方が飯は圧倒的に美味いな」
「だからって向こうの世界に行ったりしないでくださいよ、クライブ」
「昔はそう考えていた時期もあったが、今はもうそれは諦めている」
「こっちの世界にだって美味しい物はありますよ」
「そうだな、フォルの作るポトフが俺は好きだ」
そんなことを言いながら俺たちは昼食を楽しんだ、そうしたらまたあのカージェとかいう俺様男が現れた。あちこち火傷をしているから無傷では済まなかったようだ。
「俺様を倒した男、てめぇを俺様はスカウトするぜ!!」
「断る」
俺は冒険者などやる気がなかった、俺はあくまでタトゥーアーティストだ。だから即座に断ったのだがこのカージェとかいう俺様男もしつこかった。報酬は一対三で良いとか、冒険者も白金ランクまでいけば貴族になれるとか、冒険者こそ男の仕事だとか、とにかく煩かった。だが俺が断るとしか返事をしないので最後には諦めてどこかに行ってしまった。
「面倒そうな男だ」
「そうですね、絶対に付き合いたくありません」
俺とフォルはそう言い合って今日の宿屋を決めた、久しぶりに風呂にも入ってさっぱりした。風呂付の宿は高いが明日からまた稼げばいいだけのことだった。ところが翌日俺は役人たちから呼び出された。
「カージェとかいう冒険者が、お前から暴行を受けたと言っている」
野宿をする旅を終えて新しい街に入ったところ、フォル目当ての冒険者から勝負を申し込まれた。もちろん、俺の返事は決まっていた。
「断る、俺はタトゥーアーティストだ。冒険者じゃない」
「それじゃ、そのお嬢ちゃんは俺様が貰ってもいいんだな!!」
「それも困る。フォルは俺の大切な旅の連れだからな」
「だったら勝負しろ。俺様の『劫火』を披露してやる!!」
「ふーん、お前『劫火』を彫っているのか、気が変わった。仕方がない、勝負してやる」
「冒険者ギルドの闘技場で勝負だ!!」
俺は冒険者との勝負を断るつもりでいたが相手が『劫火』を彫っていると聞いて気が変わった。同じタトゥーを彫っている場合、どちらが勝つかはタトゥーアーティストの腕で決まる。俺は自分のタトゥーアーティストとしての腕を確かめたくなったのだ。
「まったくもう、私に何も言わせずに勝負なんて酷いです」
「フォル、そう言うな。どうせ俺が勝つ」
「当たり前です、私はあんな頭が悪そうな冒険者に付き合いたくありません」
「他にもフォルを狙っている冒険者がいそうだ、そんな奴らに釘をさしておくには丁度いい」
そうして冒険者ギルドの闘技場で俺は勝負をすることになった、鍛練場でもある闘技場は珍しい物みたさで多くの冒険者が集まった。
「俺様はカージェ、そこの可愛いおじょうさん。俺様が勝つから、これからよろしくな」
「あっかんべーです。私はクライブとしか付き合いません」
カージェとかいう俺様男はさっそくフォルに振られていた。だがそれを怒りにかえて俺に向かって魔法を放った。
「くらいやがれ!! 『劫火』!!」
「やれやれ、焼き払え『劫火』」
俺は相手が『劫火』を放ったので、同じように『劫火』を使った。俺は自分のタトゥーアーティストとしての腕を信じていた。案の定、カージェとかいう俺様男の『劫火』は俺の『劫火』に押され始めた。圧倒的に俺の『劫火』の方が強いのを確認すると、俺は止めをさすことにした。
「風よ炎の勢いを強めよ、『疾風』!! 『劫火』!!」
「うわあああぁぁぁ!!」
カージェとかいう俺様男は火だるまになって転がった、近くにいた奴らが水をかけていたから重傷にはならないだろう。俺は自分のタトゥーアーティストとしての腕を確かめられて満足した。そうしてフォルと一緒に冒険者ギルドの闘技場を出ていった。野宿が続いていたから碌な飯も食べれていない。俺たちはまず飯屋に行って昼食を摂ることにした。
「クライブのシチューの方が美味しいですね、このスープも不味くはないんですが」
「向こうの世界の方が飯は圧倒的に美味いな」
「だからって向こうの世界に行ったりしないでくださいよ、クライブ」
「昔はそう考えていた時期もあったが、今はもうそれは諦めている」
「こっちの世界にだって美味しい物はありますよ」
「そうだな、フォルの作るポトフが俺は好きだ」
そんなことを言いながら俺たちは昼食を楽しんだ、そうしたらまたあのカージェとかいう俺様男が現れた。あちこち火傷をしているから無傷では済まなかったようだ。
「俺様を倒した男、てめぇを俺様はスカウトするぜ!!」
「断る」
俺は冒険者などやる気がなかった、俺はあくまでタトゥーアーティストだ。だから即座に断ったのだがこのカージェとかいう俺様男もしつこかった。報酬は一対三で良いとか、冒険者も白金ランクまでいけば貴族になれるとか、冒険者こそ男の仕事だとか、とにかく煩かった。だが俺が断るとしか返事をしないので最後には諦めてどこかに行ってしまった。
「面倒そうな男だ」
「そうですね、絶対に付き合いたくありません」
俺とフォルはそう言い合って今日の宿屋を決めた、久しぶりに風呂にも入ってさっぱりした。風呂付の宿は高いが明日からまた稼げばいいだけのことだった。ところが翌日俺は役人たちから呼び出された。
「カージェとかいう冒険者が、お前から暴行を受けたと言っている」
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