最凶の忍者になってみたい

アキナヌカ

文字の大きさ
12 / 19

12体育祭

しおりを挟む
「えみかちゃん、この指輪はどうや?」
「シンプルで綺麗だな、うんこれでいい」

「男の僕がつけとっても大丈夫そなデザインや」
「ああ、忍にも似合うと思うぞ」

 僕たちは婚約指輪を買った、十万もせん指輪やったけど大事にしよと思た。えみかちゃんも左手の薬指に嬉しそうにつけていた。僕も同じように左手の薬指につけた。学校行っとる間はつけておられんけど、こうして二人で出かけた時なんかはつけて歩きたかった。

「えみかちゃん、愛しとんで」
「わ、私も忍のこと愛してる」

 えみかちゃんに愛してるって伝えたら真っ赤な顔で僕のことも愛してると言ってくれた。滅茶苦茶嬉しかったわ。そうして僕は手を繋いでえみかちゃんを家まで送っていくことにした。本当に二人とも幸せやった。えみかちゃんの家についたら別れ際にキスをした。えみかちゃんは真っ赤になって家に入っていった。えみかちゃんの誕生日プレゼントはこれですんだ、僕の誕生日には何を貰おうかと悩んだ。そんなことを考えながら僕は『駿足』を使い僕の家まで走ってった。そうして何日かたつと体育祭が始まった。僕は『駿足』を持ってるから、走るいろんな競技に選ばれていた。

「面倒くさいけど、手は抜いたらいかへんな」

 そうして僕は走った、そして誰よりも速くゴールした。僕が出た競技では全て勝った、そうしたら陸上部の先生が面倒なこと言いだした。

「大橋忍、お前は陸上部に入れ」
「そんなんいやや、放課後の自由時間がなくなるやないか」

「お前ほどの才能を埋もれさせてるのは惜しい」
「そんなこと言われても、僕は陸上部には入らへんで」

 そうして僕は自分のクラスのところへ行った。えみかちゃんが嬉しそうに手を振って出迎えてくれた。

「忍、凄いな。全部一位だったじゃないか」
「『駿足』持っとるからな、まぁクラスに貢献できてよかったわ」

 僕がえみかちゃんに褒められてにこにこしとったら、なんや知らん女生徒が話しかけてきた。

「忍さん、凄いですね。私と付き合ってくれません?」
「誰や、あんた。僕はえみかちゃんと付きおうとるんや」

「私は西村麻衣です、ぜひえみかさんと別れて私と付き合ってください」
「いやや、僕はえみかちゃんが好きなんや」

 それから僕はその西村麻依とやらを無視した。付きおうてくれって何度も言ってきたけど聞かへんかった。僕が好きなのはえみかちゃんだけや、他の女と付き合う気は全くなかった。そんなことをしているうちに体育祭は終わった。僕のクラスは皆が頑張っとったからいい成績だった。そして僕はいつもどおりえみかちゃんを家まで送っていった。えみかちゃんはまた僕のことを褒めてくれた。僕は手をぬかんと頑張って良かったと思た。そうしてえみかちゃんの家について、別れ際に今度はえみかちゃんからキスされた。めっちゃ嬉しかった。えみかちゃんは真っ赤な顔で家に入っていった。

「はぁ、ほんまに可愛いな。えみかちゃんは」

 僕はえみかちゃんにキスされたから嬉しくて僕の家まで帰った。そうしたら僕の家の前に西村麻依がいた。僕は嫌な予感がしてさっさと家に入ろうとした。

「待ってください、忍さん私と付き合ってください」
「僕は最凶の忍者になるんで忙しいんや」

「忍さん忍者になるんですか、個性的ですね。面白い、私と付き合ってください」
「僕はえみかちゃん以外と付きおう気はないねん」

 そう言って僕は家に入った。家に入ったけど、西村麻依はじぃっと僕の家を見ていた。長い黒髪に茶色の瞳をした綺麗な子やったけど、僕は絶対に付き合わへんと思った。僕は夕食を食べて風呂入って寝た。そうして朝が来て起きて学校に行く為に家からでると、西村麻衣が僕を待っとった。僕は『駿足』でふりきってえみかちゃんの家に向かった。

「おはよう、忍」
「おはよ、えみかちゃん」

 朝の挨拶をして僕とえみかちゃんは一緒に高校に行った。そうしたらまた西村麻依が待ち構えとった。僕はもううんざりして彼女を無視した。それでも彼女はしつこく付き合ってくださいって言っとった。

「忍も大変だな」
「大丈夫やで、えみかちゃん。僕は浮気はせえへん」

「ふふっ、分かっている。信用しているぞ、忍」
「任せてや、信用を裏切らんようにするわ」

 大体西村麻依は僕のどこを好きになったんやろ、クラスメートやったけど今まで接触はなかったはずや。そうして授業を受けていたら、机の中に手紙が入っとるのに気づいた。西村麻依からのラブレターやった。僕はおぞましゅうって、そのラブレターを休み時間にゴミ箱に捨てた。そうしたら西村麻依が泣き始めた。

「私はただ忍さんが好きなだけなのに」

 僕はそんなに西村麻依に執着される理由が分からんかった。クラスメートは西村麻依を慰めていた。そして僕に無茶なことを言いだした。

「こんなに想ってるんだから付き合ってあげたらいいじゃん」
「西村さん可哀そう」
「二人も彼女がいるなんていいな」
「モテモテだな」
「安心しろ、えみかさんとは俺がつきあってやる」

 僕は最後のえみかちゃんに手を出そうとしとる奴は胸ぐらつかんで持ち上げた。そしてこうしっかりと脅しておいた。

「僕のえみかちゃんに手をだしたら殴るで」

 それからその男を放り出して、西村麻依にはっきりと言った。彼女は涙を目にためてこちらを見ていた。

「僕はえみかちゃん以外と付き合わんで、諦めてや」
「いやです、私も忍さんが好きなんです」

「そんなこと僕の知ったことやあらへん、もう家にくるのも止めてや」
「忍さんが付き合ってくれるまで、毎日忍さんの家に行きます」

「それもうストーカーやで」
「忍さんが好きだから、一緒に居たいだけです!!」

 西村麻依は全く僕の言うことをきかんかった。僕はしばらく西村麻依がつけてくるようだったら、ストーカーとして警察に訴えようかと思た。そうして帰ることになって僕はえみかちゃんを家まで送っていくことにした。当たり前のように西村麻依がついてきた。

「忍もモテて大変だな」
「なんで僕なんかがいいんか分からん」

「体育祭で走っている忍は格好よかったからな」
「それだけで惚れられたんやろか」

 西村麻依はえみかちゃんの家までついてきたから、僕は帰り際にえみかちゃんに深いキスをした。えみかちゃんも真っ赤な顔で受け止めてくれた。そうしてえみかちゃんは家の中に入っていった。僕は『跳躍』して電信柱の上に乗り、そのまま電信柱の上を『跳躍』して僕の家に帰った。さすがに西村麻依も僕に追いつけなかった。けどまた僕の家の前でじぃっとこちらを見ていた。僕はだんだん怖くなった。僕にそこまで執着しとる西村麻依が怖かった。仕方なく夕食食べて僕は風呂入って布団をかぶって寝た。翌日起きるとまだ西村麻依が家の前にいた。しょうがなく僕は朝ご飯を食べてえみかちゃんを迎えに行こうとした。そうしたら西村麻依がぶつかってきた。彼女は包丁を持っていた、それを僕の右腹を刺した。

「私を無視するなんて許せない、忍さん。どうせなら死んで一緒になりましょう」
「このくらいの傷で死ぬもんか、僕はまだ死なんで!!」

 僕は『回復魔法』で傷を癒した、そして西村麻依を捕まえて警察を呼んだ。そうしたら西村麻依がまたとんでもないことを言いだした。

「私、忍さんの家に引き込まれて強姦されそうになったんです」
「違う、違う、この子が僕ん家に勝手にきて、僕のことその包丁で刺したんや」

 警察は全く違うことを言うとる僕らに困っとるようやった。刺された傷は治してしもたが、包丁には僕の血がついとった。僕は西村麻依をストーカーやて警察に言った。警察は西村麻依に話を聞いていた。どうせ碌なことは言ってないはずや。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺だけ✨宝箱✨で殴るダンジョン生活

双葉 鳴
ファンタジー
俺、“飯狗頼忠(めしく よりただ)”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【+1】を持つ男だ。 幸運こそ100と高いが、代わりに全てのステータスが1と、何をするにもダメダメで、ダンジョンとの相性はすこぶる悪かった。 しかし世の中には天から二物も三物ももらう存在がいる。 それが幼馴染の“漆戸慎(うるしどしん)”だ。 成績優秀、スポーツ万能、そして“ダンジョンタレント”としてクラスカースト上位に君臨する俺にとって目の上のたんこぶ。 そんな幼馴染からの誘いで俺は“宝箱を開ける係”兼“荷物持ち”として誘われ、同調圧力に屈して渋々承認する事に。 他にも【ハズレ】スキルを持つ女子3人を引き連れ、俺たちは最寄りのランクEダンジョンに。 そこで目の当たりにしたのは慎による俺TUEEEEE無双。 寄生上等の養殖で女子達は一足早くレベルアップ。 しかし俺の筋力は1でカスダメも与えられず…… パーティは俺を置いてズンズンと前に進んでしまった。 そんな俺に訪れた更なる不運。 レベルが上がって得意になった女子が踏んだトラップによる幼馴染とのパーティ断絶だった。 一切悪びれずにレベル1で荷物持ちの俺に盾になれと言った女子と折り合いがつくはずもなく、俺たちは別行動をとる事に…… 一撃もらっただけで死ぬ場所で、ビクビクしながらの行軍は悪夢のようだった。そんな中響き渡る悲鳴、先程喧嘩別れした女子がモンスターに襲われていたのだ。 俺は彼女を囮に背後からモンスターに襲いかかる! 戦闘は泥沼だったがそれでも勝利を収めた。 手にしたのはレベルアップの余韻と新たなスキル。そしてアイアンボックスと呼ばれる鉄等級の宝箱を手に入れて、俺は内心興奮を抑えきれなかった。 宝箱。それはアイテムとの出会いの場所。モンスタードロップと違い装備やアイテムが低い確率で出てくるが、同時に入手アイテムのグレードが上がるたびに設置されるトラップが凶悪になる事で有名である。 極限まで追い詰められた俺は、ここで天才的な閃きを見せた。 もしかしてこのトラップ、モンスターにも向けられるんじゃね? やってみたら案の定効果を発揮し、そして嬉しい事に俺のスキルがさらに追加効果を発揮する。 女子を囮にしながらの快進撃。 ステータスが貧弱すぎるが故に自分一人じゃ何もできない俺は、宝箱から出したアイテムで女子を買収し、囮役を引き受けてもらった。 そして迎えたボス戦で、俺たちは再び苦戦を強いられる。 何度削っても回復する無尽蔵のライフ、しかし激戦を制したのは俺たちで、命からがら抜け出したダンジョンの先で待っていたのは……複数の記者のフラッシュだった。 クラスメイトとの別れ、そして耳を疑う顛末。 俺ができるのは宝箱を開けることくらい。 けどその中に、全てを解決できる『鍵』が隠されていた。

異世界帰還者の気苦労無双録~チートスキルまで手に入れたのに幼馴染のお世話でダンジョン攻略が捗らない~

虎柄トラ
ファンタジー
 下校帰りに不慮の事故に遭い命を落とした桜川凪は、女神から開口一番に異世界転生しないかと勧誘を受ける。  意味が分からず凪が聞き返すと、女神は涙ながらに異世界の現状について語り出す。  女神が管理する世界ではいま魔族と人類とで戦争をしているが、このままだと人類が負けて世界は滅亡してしまう。  敗色濃厚なその理由は、魔族側には魔王がいるのに対して、人類側には勇者がいないからだという。  剣と魔法が存在するファンタジー世界は大好物だが、そんな物騒な世界で勇者になんてなりたくない凪は断るが、女神は聞き入れようとしない。  一歩も引かない女神に対して凪は、「魔王を倒せたら、俺を元の身体で元いた世界に帰還転生させろ」と交換条件を提示する。  快諾した女神と契約を交わし転生した凪は、見事に魔王を打ち倒して元の世界に帰還するが――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

やがて最強に至る弾丸付与術士の成り上がり

彼方
ファンタジー
 2035年の日本では、多数出現したダンジョンを探索する探索者という職業が大きな注目を集めていた。ダンジョンを探索することは大きな危険も伴うが、地球では本来手に入らない希少な資源を入手することができるため、日本を含め世界各国はダンジョン資源の獲得に力を入れていた。  そうした世界の中で平均的な探索者として活動していた加賀優斗は、親友である木場洋輔から突然パーティを追放されてしまう。優斗は絶望し失意の底に沈むが、不治の病に侵された妹を助けるために行動を開始する。  これは、実力も才能もない一人の青年が努力と工夫によって世界最強へと上り詰めるまでの物語。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

処理中です...