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第三章 4人、日本とインジスカン王国を行き来する
電気は必要なもの
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アカツキ伯爵はジョージ国王に謁見していた。
「…というわけで、悪魔の地3カ所には、おそらく、地球の消費量の50年分くらいは原油が眠っていると思われます」
「ふむ。それを買い取ってもらえれば、日本円が大量に手に入るということだな」
「左様に存じます」
ジョージ国王は、満足げだった。
地球との交渉を間違わなければ、外貨が大量に手に入る。国家予算が大量に手に入るチャンスであった。
「それと、パソコン教室を立ち上げようと準備しております。ただ今生徒を募集しております」
「そうだ。そちらの技術者の育成は疎かにできん。任せたぞ!」
「はっ」
「それと、私の分身が推し進めているものですが、スマートフォンをこちらでも使えるように準備している所に御座います」
「スマートフォンとは何だ?」
「以前お目にかけたタブレットを小さくしたようなものなのですが、それに加え、遠隔地と会話ができるものに御座います。持って来ていますが、試されますか?」
「あい、頼む」
アカツキ伯爵は、こっそり謁見の間にWi-Fi親機を準備していた。
IP電話に加入済みなため、インターネット回線があれば、電話ができる。
『ピポパピポ。トゥルルルルル、トゥルルルルル。はい。ステファニアに御座います』
「アカツキ伯爵夫人か。して、そなたはどこに居るのだ?」
『アカツキ領にあります領主邸に御座います』
「ほぉ、そんな遠くにか!」
『左様に御座います』
「いやはや、スマートフォンというものには感服いたした。ほれ、アカツキ伯爵、もうよい」
「ステファニア、ありがとう。もういいそうだ。今後もよろしく頼むぞ」
『はい、分かりました』
そして、電話を切ると、
「して、これを誰が使うのじゃ?」
「使用料を払えば、国民全員が使うことができますが、王様が、持てる者を選定することも可能です」
「あい分かった。準備とやらはお前に任せる。必要ならば、国費を使うことも許そう。誰に使わせるかについては考えておく」
すると、アカツキ伯爵は、一旦仕切り直して、
「パソコンもスマートフォンもそうですが、電気を使います。そろそろシンダーグス近辺にも発電所が欲しいところで御座います」
「そうだな。日本の進んだ道具を使うには避けては通れぬ道なのだろう。考えておく」
「それに関して、お目にかけたいものが」
「何じゃ」
「タブレットでお目にかけたいのですが、お近くに寄ってもよろしいですか」
「ふむ。構わぬ」
今は、もう日は落ちている。タブレットにはアカツキ領のハーパヤの街の今の様子が映し出されていた。
「ふむ。ここはどこじゃ?」
「アカツキ領の領主邸のあるハーパヤの街に御座います」
「しかし、日が暮れているというのに、家々には明るい光が漏れておるのぉ」
「はい。これが電気の力に御座います。家の中は、昼間みたいに明るいですよ」
「ほぉ、電気とはそんなことにも使えるのか」
国王は少し考え、
「あの、川の畔に作ったあの水車小屋を作るのか?」
「手始めはそうしたいところですが、折角悪魔の地で原油がとれます故、将来的には火力発電所を作りたいと思います。あと、太陽の光でも電気を起こせますので、そちらの設備も整えたいと存じます」
国王は、また、少し考え、
「あの、水車小屋の建設は、今、ここで許可を出そう。資金は国費を使えば良かろう。報告はしてもらわなければ困るが、電気に関してはアカツキ伯爵、お前に任す」
「はっ。承知致しました。ところで、王城でも電気を使いたいと思いませんか?」
「そうだのう。使えれば何かと便利そうだが、それもお前に任す」
「はっ。承知致しました」
「それと、以前書簡を託したのですが、私の立場というものはいかようになっているのでしょうか?」
「ふむ、お主は地球の便利な道具や、いや、道具に限らぬな。とにかく最も重要なのは、地球との交流を一手に担う任に付けておる。地球は我々にとっては未知。他の貴族と委員会を作ってとはいかんのだ。お主はその委員会の長にして一人だけの構成員。報告はワシにすれば良かろう。何を気に病んでいるか知らぬが委員会を開かないのは構成員がお主しかいないから。総会に出さぬのはお主の忙しさを慮ってだ。お主に時間ができればいずれ、総会にも出し、意見を言ってもらう。それで良いか?」
「はっ。承知致しました。お心遣い、感謝致します」
「もう、言いたいことはないか?」
「はい。今のところはこれで十分で御座います」
「では、帰って体を休めよ。お主は忙しいのであろう?」
「はっ。それでは失礼致します。」
そうして謁見は終わり、アカツキ伯爵は胸をなで下ろす。
(王様は、王様なりに、私に気を遣って下さっていたのだなぁ)
言いたい報告も出来たし、自分の立場も分かった。
水力発電所建設の許可も下りた。
気分は明るくなったがやることも大量にある。
気を引き締めながら、今日のところはゆっくり休むことにするアカツキ伯爵であった。
「…というわけで、悪魔の地3カ所には、おそらく、地球の消費量の50年分くらいは原油が眠っていると思われます」
「ふむ。それを買い取ってもらえれば、日本円が大量に手に入るということだな」
「左様に存じます」
ジョージ国王は、満足げだった。
地球との交渉を間違わなければ、外貨が大量に手に入る。国家予算が大量に手に入るチャンスであった。
「それと、パソコン教室を立ち上げようと準備しております。ただ今生徒を募集しております」
「そうだ。そちらの技術者の育成は疎かにできん。任せたぞ!」
「はっ」
「それと、私の分身が推し進めているものですが、スマートフォンをこちらでも使えるように準備している所に御座います」
「スマートフォンとは何だ?」
「以前お目にかけたタブレットを小さくしたようなものなのですが、それに加え、遠隔地と会話ができるものに御座います。持って来ていますが、試されますか?」
「あい、頼む」
アカツキ伯爵は、こっそり謁見の間にWi-Fi親機を準備していた。
IP電話に加入済みなため、インターネット回線があれば、電話ができる。
『ピポパピポ。トゥルルルルル、トゥルルルルル。はい。ステファニアに御座います』
「アカツキ伯爵夫人か。して、そなたはどこに居るのだ?」
『アカツキ領にあります領主邸に御座います』
「ほぉ、そんな遠くにか!」
『左様に御座います』
「いやはや、スマートフォンというものには感服いたした。ほれ、アカツキ伯爵、もうよい」
「ステファニア、ありがとう。もういいそうだ。今後もよろしく頼むぞ」
『はい、分かりました』
そして、電話を切ると、
「して、これを誰が使うのじゃ?」
「使用料を払えば、国民全員が使うことができますが、王様が、持てる者を選定することも可能です」
「あい分かった。準備とやらはお前に任せる。必要ならば、国費を使うことも許そう。誰に使わせるかについては考えておく」
すると、アカツキ伯爵は、一旦仕切り直して、
「パソコンもスマートフォンもそうですが、電気を使います。そろそろシンダーグス近辺にも発電所が欲しいところで御座います」
「そうだな。日本の進んだ道具を使うには避けては通れぬ道なのだろう。考えておく」
「それに関して、お目にかけたいものが」
「何じゃ」
「タブレットでお目にかけたいのですが、お近くに寄ってもよろしいですか」
「ふむ。構わぬ」
今は、もう日は落ちている。タブレットにはアカツキ領のハーパヤの街の今の様子が映し出されていた。
「ふむ。ここはどこじゃ?」
「アカツキ領の領主邸のあるハーパヤの街に御座います」
「しかし、日が暮れているというのに、家々には明るい光が漏れておるのぉ」
「はい。これが電気の力に御座います。家の中は、昼間みたいに明るいですよ」
「ほぉ、電気とはそんなことにも使えるのか」
国王は少し考え、
「あの、川の畔に作ったあの水車小屋を作るのか?」
「手始めはそうしたいところですが、折角悪魔の地で原油がとれます故、将来的には火力発電所を作りたいと思います。あと、太陽の光でも電気を起こせますので、そちらの設備も整えたいと存じます」
国王は、また、少し考え、
「あの、水車小屋の建設は、今、ここで許可を出そう。資金は国費を使えば良かろう。報告はしてもらわなければ困るが、電気に関してはアカツキ伯爵、お前に任す」
「はっ。承知致しました。ところで、王城でも電気を使いたいと思いませんか?」
「そうだのう。使えれば何かと便利そうだが、それもお前に任す」
「はっ。承知致しました」
「それと、以前書簡を託したのですが、私の立場というものはいかようになっているのでしょうか?」
「ふむ、お主は地球の便利な道具や、いや、道具に限らぬな。とにかく最も重要なのは、地球との交流を一手に担う任に付けておる。地球は我々にとっては未知。他の貴族と委員会を作ってとはいかんのだ。お主はその委員会の長にして一人だけの構成員。報告はワシにすれば良かろう。何を気に病んでいるか知らぬが委員会を開かないのは構成員がお主しかいないから。総会に出さぬのはお主の忙しさを慮ってだ。お主に時間ができればいずれ、総会にも出し、意見を言ってもらう。それで良いか?」
「はっ。承知致しました。お心遣い、感謝致します」
「もう、言いたいことはないか?」
「はい。今のところはこれで十分で御座います」
「では、帰って体を休めよ。お主は忙しいのであろう?」
「はっ。それでは失礼致します。」
そうして謁見は終わり、アカツキ伯爵は胸をなで下ろす。
(王様は、王様なりに、私に気を遣って下さっていたのだなぁ)
言いたい報告も出来たし、自分の立場も分かった。
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