異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第四章 世界の工場

教習所通いと中古車の購入

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「ねぇ網弾野あびきのさん、車の免許が欲しい」

「岡塚さん、いきなりですね」


 汲広くみひろは教習所に入所希望を出したのだが断られたのだ。


「岡塚さんにはお世話になっていますし、あの特措法も成人と認めてますし、そちらは手を回しておきますよ」

「ありがとう網弾野あびきのさん♪」


 そして、ついでに車の所有も認めてもらえるようにそちらの書類もお願いして、数日後、それらの書類ができたというので網弾野あびきのの下へ行き、書類を受け取ると、また、汲広くみひろは教習所へと行くのであった。


貴方あなたの年齢じゃ無理ですよ」

「今日は、所轄官庁からの許可証を持参しました」


 そう言って書類を渡すと、受付は上司らしい者のところへ書類を持って行き、その上司らしき人物は電話をけた。しばらく受付近くで待たされて、


「分かりました。入所を許可します」

「やったね♪」


 そして、汲広くみひろの教習所通いがスタートしたのであった。

 そして、技能教習初日、まずは車の周りに危険物がいかチェックさせられ、いことを確認すると、


「ニュートラルになっていることを確認して、エンジンをけて下さい」

「はい」


 指示通りにエンジンを掛け、


「それでは、クラッチを床までんでギアを1速に入れて下さい」

「はい」


 ギヤを1速に入れる。


「進入する方向に危険がいか確認したら、方向指示器を出しながら走り出して下さい」

「分かりました」


 進入する道路の前後を確認ののち、危険が無かったため、少しアクセルを開けてから半クラッチにした。車は徐々に走り出し、


「それでは外周をぐるっと回りましょうか」


 2速へ、そして3速へ入れて、大体長いところで40kmくらいまで出せるようになると、


「それではS字カーブへと行きましょうか」


 タイヤが縁石の外へ落ちないようにハンドルをさばきながらS字カーブを走行する汲広くみひろ。気をつけてはいるが、脱輪する。


「それではクランクに行ってみましょうか」


 こちらもタイヤが縁石の外へ落ちないようにハンドルをさばきながらクランクを走行する。しかし、こちらも気をつけてはいるが、脱輪する。


「それでは時間ですので駐車場にめて下さい」


 駐車場に停めて、ハンドルを真っ直ぐにし、ニュートラルにしてサイドブレーキを引いて、エンジンを止める汲広くみひろ


「今日の教習は以上です。はいハンコ。お疲れ様でした」


 汲広くみひろの初、技能教習はこうして終了するのであった。


 汲広くみひろはついでとばかり、有名自動車メーカーのパンフレットを集めてから領地へと帰って行った。翌日、インターネットで検索しながらアントネラと話し、


「何気に舗装されていないからオフロードタイプだよな」

「そうですね」

「やはり、電気はあるからハイブリッドか電気自動車だよな」

「ハイブリッドでいいんじゃない?」


 そして、アカツキ家の車は、ハイブリッドのオフロードカーに決まるのであった。ただし中古車である。

 そして、決まった車を買いに、岡塚邸のわりと近所にある新車も中古車も扱うカーディーラーへ行って必要書類を作成して即金で注文するのであった。


「しかし、書類がそろっているので注文を承りますが、岡塚さん、免許持ってませんよね?」

「ディーラーを出てすぐに国外へ搬送はんそうするので、日本の免許はあまり関係ないんですよ」

「よく分かりませんが、法だけは犯さないで下さいね」


 注文したものの、手続きに日にちがかかるそうな。その間、汲広くみひろは教習所通いをするのであった。


     *


 半月後、車の手続きが終わったというので汲広くみひろは取りに行くことにした。

 佐藤さとう頓馬とんまが自動車免許(MT)を持っているというので、ついでにガソリンを入れようと思い、付いてきてもらった。

 汲広くみひろはまだ公道は走れないのである。


「免許を持っている人を連れて来られたのですね。安心しました」


 カーディーラーの人は安心した顔をしていた。

 頓馬《とんま》が運転をしてガソリンスタンドへ向かう。

 何事も経験ということで、セルフのガソリンスタンドで自分で給油することにした。


「この車は給油口が右にあるので右から入れられるように進入して下さいね。それからお金を入れて、油種ゆしゅは間違わないで下さいね」


 何かと面倒であった。

 そして、給油が完了すると、強制的に電気自動車モードにして、汲広くみひろが運転席に座り、周りを確認して、掃き出し窓の能力を開いてアカツキ邸へ直行した。

 念のため、アントネラを呼んで、車を見てもらった。


「まぁ、素敵な車ね。いいんじゃない?」


 あとは、頓馬《とんま》の誘導で駐車場へ停め、充電器にかけた。

 これからは、インジスカン王国では車が自由に乗れると喜ぶ汲広くみひろであった。
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