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第四章 世界の工場
スキカの苦言
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アカツキ伯爵が眠ってから1時間くらい経ったであろうか。
若緑色を基調とした壁、焦げ茶色の床し、枯れ色の天井、そして、テーブルと椅子とティーセット。あの、ミーティングルームである。
しかし、今度は椅子が9客ある。
今回は、スキカが上座へ行き、スキカ側から、アカツキ伯爵、ステファニア、汲広、アントネラと横並びになっている。
向かいには、スキカ側から、佐藤夫妻、パトルス夫妻が並んでいる。開口一番、スキカが話した。
「君等、休むということを知らんのか?」
難しい話しである。
王都組のアカツキ伯爵、ステファニアは、学校を複数やっていてそれの代表としてのお手伝い、アカツキ伯爵領組の汲広、アントネラ、佐藤夫妻、パトルス夫妻は、油田の採掘場や、工場団地の建設地の物流を支える掃き出し窓の能力を閉じたり開いたりと大忙しなのである。
「悠生、ステファニア、汲広やアントネラ、そちら、二組とも我が魂を扱えることを知っておるな?」
「はい」
代表してアカツキ伯爵が返事をする。
「君等の魂を見ると、くすんでおる。それは、過労によるものだ」
汲広が生唾を飲んだ。
「もっと言ってやろうか?日本語学校の教師達、英語学校の教師達も君等程ではないが、疲れで魂がくすんでおる。パソコン教室の教師は君等くらいに魂がくすんでおる。これは早急に何とかせねばならん」
確かにここに居る全員、疲労を感じている。
しかし、疲労を感じていても、次から次へと仕事が舞い込んでくるので処理しなければ、仕事が停滞してしまう。
スキカは王都組の悠生とステファニアを見て、
「王都組の悠生とステファニア、カリキュラムの進め方をもう少し、緩やかにはできんのか?緩やかにすれば、日本語教室、英語教室共にカリキュラム自体はできているから作業量は少しは減るのではないか?パソコン教室の方はカリキュラムが確立していない分苦しいが、進め方を緩やかにすると、もう少し疲労も緩和できるのではないか?あと、3校に言えるのだが、あまり急ぎすぎると生徒の習熟度が下がるのではないか?」
「…そうかも知れません。進め方を緩やかにし、休養日はできるだけ休めるように致します」
「ふむ」とひとまず納得したスキカは、今度は、アカツキ伯爵領組の汲広、アントネラを見て、
「領地組の汲広とアントネラ、手が足りないのであれば、何故人員を増やさぬ?工場団地の工場群が稼働したとき、この人員で回せるのか?我には到底この人員数で回すことを想像できぬ。将来、人員増強が必要な上、今現在、作業している人間では手が足りず、おちおち休んでいられない状況で何故人員増強を考えない。それとも君等は疲れていないとでも申すのか?汲広とアントネラ、疲れていないのか?」
「疲れています」
代表として汲広が答える。
「佐藤夫妻、君等は疲れていないのか?」
「疲れています」
「パトルス夫妻、君等は疲れていないのか?」
「疲れています」
「皆、疲れているではないか」
スキカは姿勢を正し、
「領地組はあと4人、人員を増やす。領地組の汲広とアントネラ、人員の募集を出せ。我が目に叶った者であればまた能力を授けてやる。お前等がまた指導をせねばならんが一時の忙しさであろう。皆が慣れてくれば負担が減り、過労状態から脱することができるであろう」
「はい。人員募集をかけます」
スキカはまた「ふむ」と、考え込み、右の4人、左の4人と見渡す。そして、
「一番危なっかしいのは、王都組の悠生、お前だ。お前の魂は今言った誰よりも過労で魂がくすんでおる。我はお前が一番心配だ」
「………」
アカツキ伯爵は俯いたまま、声も出せないでいる。
「話しは以上だ。皆、できるだけ休め。そして、魂を正常な状態にせよ。私からは以上だ。何か反論はあるか?」
アカツキ伯爵は周りを見渡し、意見のありそうな者を探す。皆、これ以上話すことは無いらしく、
「何もありません」
と、返答した。
「それでは、一時しのぎではあるが、今話しに上った者全員の魂のくすみは少しだけ取り除いてやる。完全にくすみを取ってやると、お前等がまた、無理をするといけないのでな。皆、我の言ったこと、忘れるではないぞ!」
そうして、全員、また、夢の中へ落ちるのであった。
*
そして、目覚めたアカツキ伯爵領組の汲広は、ミラトに銘じてまた、アカツキ領全体に人員募集のお触れを出した。
”募集!仕事が多忙につき、ゆとりを持つため人員を補充します。ペア2組(恋人同士、結婚済み、どちらでも構いません)。特殊技能での簡単な物流整理。特殊技能は採用された際、取得していただきます。雇い主、アカツキ領領主、ユウセイ・フォン・アカツキ”
若緑色を基調とした壁、焦げ茶色の床し、枯れ色の天井、そして、テーブルと椅子とティーセット。あの、ミーティングルームである。
しかし、今度は椅子が9客ある。
今回は、スキカが上座へ行き、スキカ側から、アカツキ伯爵、ステファニア、汲広、アントネラと横並びになっている。
向かいには、スキカ側から、佐藤夫妻、パトルス夫妻が並んでいる。開口一番、スキカが話した。
「君等、休むということを知らんのか?」
難しい話しである。
王都組のアカツキ伯爵、ステファニアは、学校を複数やっていてそれの代表としてのお手伝い、アカツキ伯爵領組の汲広、アントネラ、佐藤夫妻、パトルス夫妻は、油田の採掘場や、工場団地の建設地の物流を支える掃き出し窓の能力を閉じたり開いたりと大忙しなのである。
「悠生、ステファニア、汲広やアントネラ、そちら、二組とも我が魂を扱えることを知っておるな?」
「はい」
代表してアカツキ伯爵が返事をする。
「君等の魂を見ると、くすんでおる。それは、過労によるものだ」
汲広が生唾を飲んだ。
「もっと言ってやろうか?日本語学校の教師達、英語学校の教師達も君等程ではないが、疲れで魂がくすんでおる。パソコン教室の教師は君等くらいに魂がくすんでおる。これは早急に何とかせねばならん」
確かにここに居る全員、疲労を感じている。
しかし、疲労を感じていても、次から次へと仕事が舞い込んでくるので処理しなければ、仕事が停滞してしまう。
スキカは王都組の悠生とステファニアを見て、
「王都組の悠生とステファニア、カリキュラムの進め方をもう少し、緩やかにはできんのか?緩やかにすれば、日本語教室、英語教室共にカリキュラム自体はできているから作業量は少しは減るのではないか?パソコン教室の方はカリキュラムが確立していない分苦しいが、進め方を緩やかにすると、もう少し疲労も緩和できるのではないか?あと、3校に言えるのだが、あまり急ぎすぎると生徒の習熟度が下がるのではないか?」
「…そうかも知れません。進め方を緩やかにし、休養日はできるだけ休めるように致します」
「ふむ」とひとまず納得したスキカは、今度は、アカツキ伯爵領組の汲広、アントネラを見て、
「領地組の汲広とアントネラ、手が足りないのであれば、何故人員を増やさぬ?工場団地の工場群が稼働したとき、この人員で回せるのか?我には到底この人員数で回すことを想像できぬ。将来、人員増強が必要な上、今現在、作業している人間では手が足りず、おちおち休んでいられない状況で何故人員増強を考えない。それとも君等は疲れていないとでも申すのか?汲広とアントネラ、疲れていないのか?」
「疲れています」
代表として汲広が答える。
「佐藤夫妻、君等は疲れていないのか?」
「疲れています」
「パトルス夫妻、君等は疲れていないのか?」
「疲れています」
「皆、疲れているではないか」
スキカは姿勢を正し、
「領地組はあと4人、人員を増やす。領地組の汲広とアントネラ、人員の募集を出せ。我が目に叶った者であればまた能力を授けてやる。お前等がまた指導をせねばならんが一時の忙しさであろう。皆が慣れてくれば負担が減り、過労状態から脱することができるであろう」
「はい。人員募集をかけます」
スキカはまた「ふむ」と、考え込み、右の4人、左の4人と見渡す。そして、
「一番危なっかしいのは、王都組の悠生、お前だ。お前の魂は今言った誰よりも過労で魂がくすんでおる。我はお前が一番心配だ」
「………」
アカツキ伯爵は俯いたまま、声も出せないでいる。
「話しは以上だ。皆、できるだけ休め。そして、魂を正常な状態にせよ。私からは以上だ。何か反論はあるか?」
アカツキ伯爵は周りを見渡し、意見のありそうな者を探す。皆、これ以上話すことは無いらしく、
「何もありません」
と、返答した。
「それでは、一時しのぎではあるが、今話しに上った者全員の魂のくすみは少しだけ取り除いてやる。完全にくすみを取ってやると、お前等がまた、無理をするといけないのでな。皆、我の言ったこと、忘れるではないぞ!」
そうして、全員、また、夢の中へ落ちるのであった。
*
そして、目覚めたアカツキ伯爵領組の汲広は、ミラトに銘じてまた、アカツキ領全体に人員募集のお触れを出した。
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