98 / 167
第四章 世界の工場
魔法の神髄―中級編
しおりを挟む
工場団地は元々、携帯会社が主体となってできたので、スマートフォン関連、通信関連の会社が多い。
今後、あそこの結果を見た他業種もひょっとすると参入して、こちらに工場を作るかも知れない。
通訳は多く排出してきたので問題はないだろう。
そういえば、日本の大学も、卒業生が出ているはずだ。
サーメイヤ語学を修めた者、魔術を修めた者、魔術の方は放っておいた。
サーメイヤ語学は、ステファニアが学会の会長をしていたので、忙しそうにしている最中でも、時々面倒を見ていたっけ。
まぁ、何はともあれ、彼等、彼女等の今後の活躍が楽しみだ。
工場団地の見学、汲広は何度も期待に応えて実施した。
もう何度目だろう?行き先に迷惑がかかるといけないから少人数で複数回というかたちにした。
汲広は明日の準備をしてベッドに入る。
まだ新婚時代と変わらず、アントネラと一緒のベッドに寝ている。
眠ってから2時間経ったであろうか、また、スキカのミーティング空間に呼ばれた。
今回も、スキカ、領地組の汲広とアントネラだけであった。
まずはスキカが飲み物に口を付けた。
先にそうしておかないと、汲広やアントネラが気を遣つかって、飲み物に手を付けないからだ。スキカが話し始める。
「魔道の知識の初級編も板に付いてきたようだし、そろそろ中級編を授けたいと思う」
そう言って、汲広の頭に手をかざし、光がポワァー。
次にアントネラである。
しかし、これって知識量、多くないですか?
「知識量が多いだろう?初級編は空気中に居る精霊に話しかけて、思ったことを頼んで具現化する魔術のみを扱ったものだった。それが、中級編ともなれば、人や動物の魂に直接語りかけたり、精霊に頼まずに、自らの体を媒介として扱う魔術、神に力を借りる魔術など、多岐にわたる。それぞれ言語も全然違う。どうだ?知識量多いだろう?見事この技修めてみよ!」
そう言って、また眠りの世界に戻される汲広とアントネラであった。
次の日の朝、朝食の前、
「アントネラ」
「はい、あなた」
「今は時間に余裕がある。このうちに日本でのこと、ちゃんとしないか?」
「そうですね。あちらのことを結構放っておいていますからね」
工場団地見学がまだ残っているが、いずれ終わりが来る。
終わった後に何をするか、今のうちに決めておいてもいいだろう。
食事を終え、また、工場団地の見学の案内に出かける汲広であった。
案内を終えて帰って来た汲広は、アントネラに開口一番、
「そういえば、テレビを映るようにするか」
「突然ですね。でも、いいと思います」
汲広の自宅にもテレビ用のアンテナが立っている。
流通部門でもらった収入もある。
ちょっと使っちゃおう。
「ラジオ用のアンテナも立ててラジオも聴けるようにする」
「いいんじゃないですか?」
汲広は思いついたことを喋った。
そして、食事と風呂を済ませると、
「一度、日本の家へ顔を出さないか?」
「いいですね」
そう言って、久々に日本の家へ行くのであった。
郵便受けには思った程郵便物は来ていない。
あ、そうか。アントネラが日本に用事があるとき、ついでに領主邸に運んでいたっけ。
郵便物を土のう袋の能力に仕舞った後、家の中に入る。
「あ、ちゃんと掃除されてる」
「思ったより綺麗ですね」
汲広は部屋に入って思い出す。
そういえば、網弾野さん、僕の趣味を知って、全周波数対応のアンテナ、既に立ててくれていたんだったっけ。
受信専用だったけど。
あれでラジオは聴けるわけだ。
新たにアンテナを立てる必要が無かったことに、改めて気付く汲広であった。
次に、お隣の実家に顔を出す。
丁度今日は土曜日。皆、休みであったようだ。
久しぶりに家族と会い、しばし歓談。そして、
「近々電化製品が届くと思うから、受け取っておいて」
「分かったわよ」
「じゃぁ、また、近いうちに顔を出すよ」
「顔を出す日はいきなりなのね」
そう、母の朋子に言われ、家から出る。
「アントネラ、僕はちょっと電気屋に寄ってから帰るよ。先に帰ってて」
「分かりました。無理はしないでね」
「あぁ」
そうして汲広は電気屋へ向かい、テレビとテレビ台とBDレコーダーを2台ずつと、アンテナケーブルと分配器とコネクタを買った。
テレビとテレビ台とBDレコーダーは後日、実家の方に届く。
そして、無線屋へ行き、オールモードの受信機を2台にアンテナケーブルと分配器を買った。
こちらは在庫があったのでお持ち帰りだ。
よくもまぁ、無線機用の分配器なんてニッチなもの、在庫があったものだ。
土のう袋の能力に放り込み、領主邸へと帰るのであった。
領主邸へ帰ると、もう、深夜であった。
とりあえず、設置は明日以降にすることにした。
こっちに居ながらテレビやラジオを楽しめる。
もっと早くにこうしておけば良かった。
買った物を自室へ出し、寝る支度を整え、ベッドに入り、疲れを取るのであった。
今後、あそこの結果を見た他業種もひょっとすると参入して、こちらに工場を作るかも知れない。
通訳は多く排出してきたので問題はないだろう。
そういえば、日本の大学も、卒業生が出ているはずだ。
サーメイヤ語学を修めた者、魔術を修めた者、魔術の方は放っておいた。
サーメイヤ語学は、ステファニアが学会の会長をしていたので、忙しそうにしている最中でも、時々面倒を見ていたっけ。
まぁ、何はともあれ、彼等、彼女等の今後の活躍が楽しみだ。
工場団地の見学、汲広は何度も期待に応えて実施した。
もう何度目だろう?行き先に迷惑がかかるといけないから少人数で複数回というかたちにした。
汲広は明日の準備をしてベッドに入る。
まだ新婚時代と変わらず、アントネラと一緒のベッドに寝ている。
眠ってから2時間経ったであろうか、また、スキカのミーティング空間に呼ばれた。
今回も、スキカ、領地組の汲広とアントネラだけであった。
まずはスキカが飲み物に口を付けた。
先にそうしておかないと、汲広やアントネラが気を遣つかって、飲み物に手を付けないからだ。スキカが話し始める。
「魔道の知識の初級編も板に付いてきたようだし、そろそろ中級編を授けたいと思う」
そう言って、汲広の頭に手をかざし、光がポワァー。
次にアントネラである。
しかし、これって知識量、多くないですか?
「知識量が多いだろう?初級編は空気中に居る精霊に話しかけて、思ったことを頼んで具現化する魔術のみを扱ったものだった。それが、中級編ともなれば、人や動物の魂に直接語りかけたり、精霊に頼まずに、自らの体を媒介として扱う魔術、神に力を借りる魔術など、多岐にわたる。それぞれ言語も全然違う。どうだ?知識量多いだろう?見事この技修めてみよ!」
そう言って、また眠りの世界に戻される汲広とアントネラであった。
次の日の朝、朝食の前、
「アントネラ」
「はい、あなた」
「今は時間に余裕がある。このうちに日本でのこと、ちゃんとしないか?」
「そうですね。あちらのことを結構放っておいていますからね」
工場団地見学がまだ残っているが、いずれ終わりが来る。
終わった後に何をするか、今のうちに決めておいてもいいだろう。
食事を終え、また、工場団地の見学の案内に出かける汲広であった。
案内を終えて帰って来た汲広は、アントネラに開口一番、
「そういえば、テレビを映るようにするか」
「突然ですね。でも、いいと思います」
汲広の自宅にもテレビ用のアンテナが立っている。
流通部門でもらった収入もある。
ちょっと使っちゃおう。
「ラジオ用のアンテナも立ててラジオも聴けるようにする」
「いいんじゃないですか?」
汲広は思いついたことを喋った。
そして、食事と風呂を済ませると、
「一度、日本の家へ顔を出さないか?」
「いいですね」
そう言って、久々に日本の家へ行くのであった。
郵便受けには思った程郵便物は来ていない。
あ、そうか。アントネラが日本に用事があるとき、ついでに領主邸に運んでいたっけ。
郵便物を土のう袋の能力に仕舞った後、家の中に入る。
「あ、ちゃんと掃除されてる」
「思ったより綺麗ですね」
汲広は部屋に入って思い出す。
そういえば、網弾野さん、僕の趣味を知って、全周波数対応のアンテナ、既に立ててくれていたんだったっけ。
受信専用だったけど。
あれでラジオは聴けるわけだ。
新たにアンテナを立てる必要が無かったことに、改めて気付く汲広であった。
次に、お隣の実家に顔を出す。
丁度今日は土曜日。皆、休みであったようだ。
久しぶりに家族と会い、しばし歓談。そして、
「近々電化製品が届くと思うから、受け取っておいて」
「分かったわよ」
「じゃぁ、また、近いうちに顔を出すよ」
「顔を出す日はいきなりなのね」
そう、母の朋子に言われ、家から出る。
「アントネラ、僕はちょっと電気屋に寄ってから帰るよ。先に帰ってて」
「分かりました。無理はしないでね」
「あぁ」
そうして汲広は電気屋へ向かい、テレビとテレビ台とBDレコーダーを2台ずつと、アンテナケーブルと分配器とコネクタを買った。
テレビとテレビ台とBDレコーダーは後日、実家の方に届く。
そして、無線屋へ行き、オールモードの受信機を2台にアンテナケーブルと分配器を買った。
こちらは在庫があったのでお持ち帰りだ。
よくもまぁ、無線機用の分配器なんてニッチなもの、在庫があったものだ。
土のう袋の能力に放り込み、領主邸へと帰るのであった。
領主邸へ帰ると、もう、深夜であった。
とりあえず、設置は明日以降にすることにした。
こっちに居ながらテレビやラジオを楽しめる。
もっと早くにこうしておけば良かった。
買った物を自室へ出し、寝る支度を整え、ベッドに入り、疲れを取るのであった。
0
あなたにおすすめの小説
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる