異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第四章 世界の工場

病床に伏せるお姫様

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 場所は王都、シンダーグスのアカツキ伯爵邸。

 授業の合間に執務をしていると、他の貴族からの面会依頼があった。

 何でもすぐに会いたいそうだ。


「客間に通してお入れくれ。すぐに行く」


 アカツキ伯爵は、執務を一旦いったん切り上げると、客間へ向かった。


「いきなりの訪問をお受けいただきありがとうございます。コンスタンティネル・フォン・バーラル子爵でございます」

「ユウセイ・フォン・アカツキ伯爵です。今回はどういったご用件で?」


 コンスタンティネル子爵のお姫様の話らしい。

 やんちゃで目をはなすと城下町へ遊びに行ってはイタズラしていた元気ハツラツなお嬢様が、半年前から腹部に異常をうったえ始めて、すぐに医者にせたそうだが、特に異常を感じなかったらしい。

 しかし、お嬢様は徐々に食も細くなりおとろえ始め、今ではベッドからも出られないほどの衰弱ぶりで、それまでに名高い医者にもせたのだが、異常を発見できないため状況が改善せず、


「アカツキ伯爵は、配下に日本から呼び寄せた、こちらの医者とは違った医療をする医者を抱えているという話しを人づてに聞きまして、いても立ってもいられず、いきなり訪問した次第しだいです」

「確かに、が領地には、魔法にたよらない医療をする者をかかえています。お金に糸目を付けないのであれば、その医者にせることもできますが、原因を発見し、なおすなり、病状を改善したりはせてみないと何とも言えませんが、それでもよければ紹介いたしましょう」

「お金は何とかします。良くならなくても文句をもうし上げません。是非ぜひともご紹介お願いします」

「ちょっと遠方に連絡を入れるため黙ります。こちらから声をかけるまで静かにお待ちください」


(汲広くみひろ、今、大丈夫か?)

(はい。大丈夫です)

(今、訪問者があって、汲広くみひろ案件あんけんだと思った。詳細は表層の意識にあるので読み取って欲しい)

(今読み取ります… 分かりました。すぐに向かいます)


「今、領地のものと連絡が取れましたので、向こうも準備が整い次第、迎えが来ると思います。お話しして待ちましょうか」


 話しをふったはいいものの、それからアカツキ伯爵は娘自慢を聞かされるのであった。

 しばらくすると、汲広くみひろがやって来た。


「話しには聞いていましたが、アカツキ伯爵が二人!?」


 いきなり驚かせてしまった。すると汲広くみひろは、


おどろかせてしまってすみません。アカツキ伯爵が二人だとややこしいので、私はクミヒロ・オカツカを名乗っています。で、そのお嬢さんのところに連れて行ってもらえませんか?」


 汲広くみひろは、コンスタンティネル子爵の掃き出し窓の魔法で、シンダーグス内のコンスタンティネル邸にまねかれた。


「今から遠方に出かけるので、お嬢さんの衣服を整えていただけますか?」

「はい」


 すると、コンスタンティネル子爵は、メイドに衣服をととのえるよう指示を出した。

「あと、お嬢さんは少しくらいなら歩けますか?」

「短い距離なら歩けます」

「分かりました。待っている間に衣服をととのえ終わったら、すくに医者にてもらえるよう、今からむかえに行きたいのですが、よろしいですか?」

「分かりました。むかえに行ってください」


 すると、汲広くみひろは、領地内の西洋医、である多々身たたみ省語しょうご大倉おおくら多田之助ただのすけを連れて来た。


「日本で医者をやっております多々身たたみ省語しょうごと申します。よろしくお願いします」

「同じく、日本で医者をやっております大倉おおくら多田之助ただのすけと申します」

「ようこそおいで下さいましたコンスタンティネル・フォン・バーラル子爵です」


 挨拶あいさつませると、メイドが、


「お嬢様の衣服を整え終わりました」

「では、早速さっそく連れて行ってもらえますか?」

「はい。ご案内します」


 コンスタンティネル子爵の案内で、お姫様の部屋に案内される3人。


「寝たままでのご挨拶で失礼致します。ケネヴァ・フォン・バーラルでございます」


 挨拶あいさつもそこそこに、汲広くみひろ省語しょうご多田之助ただのすけは、ケネヴァの腹部を診断する。


「「「ポリープですね」」」


 すると、ここで、一番医療に精通せいつうした省語しょうごは、


「日本では切除して取り出して良性か悪性か診断しますが、とりあえず、小さくして切除しちゃいましょうか」

「「そうですね」」


 3人の意見が合ったところで省語しょうごは腹部で大きく育ったポリープを魔法で小さくしたあと、切除した。

 すると、また汲広くみひろ省語しょうご多田之助ただのすけは、ケネヴァの腹部を診断する。

 ついでに省語しょうごは、他に悪いところはいか、全身くまなく診断をした。3人で相談して、代表して汲広くみひろが、


「コンスタンティネル子爵、悪いところを見つけて治療いたしました。あとはよく食べてさせ、運動させて、健康な体にしていきましょう」


「もう終わったのですか?なおったのですか?」


「私どもの見立てでは治りました。あとは、後日何度か様子を見にこちらにおうかがいしたいのですかよろしいですか?」

「はい。是非とも」


 こうして、汲広くみひろ省語しょうご多田之助ただのすけは領地へ帰るのであった。
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