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第五章 流通革命
掃き出し窓の能力持ちの苦難―1
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汲広とアントネラが家に帰ってやけ酒を飲んでいる頃、汲広に1本の電話がかかった。
「はい。もしもし」
「岡塚汲広さんですか?」
「はい」
「ご無沙汰しております木瀬通運の本社で案内をさせてもらった庶務課の熊元です」
(無沙汰と言われる程会ってから経っていないがまぁいいか)
「あぁ、熊元さんね。その節はお世話になりました」
「こちらこそお世話になりました。ところで、『瞬達便』なんですが」
「あぁ、運送業、交通の方面から、苦情がきているらしいですね」
「あぁ、やはり現場でもその話伝わっているんですね」
「えぇ」
「それで、明日、その事でお話しさせていただきたいと、本社まで来て頂けないかというご相談なんですが」
「ちょっと待って下さいアントネラに予定を聞いてみます」
汲広は保留ボタンを押した。
「アントネラ、明日、木瀬通運の本社まで来て欲しいと言うんだけど予定、大丈夫か?」
「えぇ。どういう話になっているかも気になりますし、一緒に行きます」
「分かった。そう伝えておく」
汲広は保留を解除し、
「熊元さん、僕と、アントネラで参ります」
「本当ならお休みのところ済みません。ちゃんとお給料は出ますので」
「分かりました。で、また案内は熊元さんがしてくれるんですか?」
「はい。その予定です」
「安心しました」
「それでは、ICカードを忘れずに、本社まで来て下さい」
「分かりました。それでは明日、会いましょう」
汲広は電話で酔いが醒めてしまった。
アントネラはほろ酔いでちょっと顔が赤い。
「汲広さん、それじゃぁ、明日もあることだし、早く食事を済ませてやることをやって早く寝ましょうか?」
「そうだね」
「汲広、明日休みの予定だったのに会社に呼ばれたのか?」
「あぁ。さっきも言った通り、仕事がゴタゴタしているからね」
「そうか。それじゃぁ、アントネラさんが言った通り、早く休みなさい」
「ありがとう、父さん。じゃぁ、さっさと残りを食べなくちゃ」
*
翌朝、木瀬通運本社。16階の受付にて、
「あの、今日呼び出しを受けました岡塚汲広とアントネラです。庶務課の熊元さんを呼んでくれませんか?」
「あぁ、岡塚夫妻さん、ご用件は承っております。熊元を呼びますので少々お待ちください」
しばらく経って熊元さんが来た。
「どうもお休みのところお呼び立てしてしまって済みません。ご案内します」
「で、どこに行くんですか?」
「30階で行われる重役会議に出てもらいます」
「えぇ!重役会議?」
「それほど大事になっているんです」
「はぁ、分かりました」
30階の会議室に通された。
難しい顔をした大人で席がほとんど埋まっている。
奥の方から木瀬遊一郎社長が早足でこちらにやって来て、
「岡塚夫妻、スマンねぇ、わざわざ呼び立てたりややこしい問題に巻き込んでしまって」
「いえ、ここまで大事になるとは思っていませんでしたが、いざこざは予想していましたから」
「それでは会議を始めるからまた後で話そう」
(えぇ、大会社の代表取締役社長と話すのかよぉ)
汲広とアントネラは熊元さんの案内で席に着く。
隣にはなんと網弾野さんが居た!
「網弾野さん、あなたも呼ばれたんですか?」
「えぇ、同業他社の根回しに失敗しましたからねぇ」
「網弾野さんも大変ですね」
「ただ今より重役会議を始めます」
重役会議が始まった。
同業他社の根回しに失敗、というか隠しながら『瞬達便』を始めて、同業他社に睨まれていること、それに加えて交通業界からも文句が出ていることが伝えられた。
木瀬社長が、
「この由々しき事態に、運送業全体が早急に動き、月曜日に運送業全体のトップ会議が開かれることになった。場所はこの大会議室。何を言われるか分からんが、私は事態の沈静化に努めたいと思う」
木瀬社長は、一つ間をおき、
「今回は、交通業界業界からも圧力がかかっている。水曜日に交通業界全体の会議に私も呼ばれた。こちらの会議でも事の沈静化に努めたいと思う。木曜日にまた集まってくれ。会議の結果と対策を練らねばならん」
会議は終わり、案内役の熊元さんが入ってくるが、岡塚夫妻と網弾野さんは残るように言われた。
木瀬社長が寄ってきて、
「岡塚夫妻、網弾野課長、貴殿等も2つのトップ会議に出席してくれんか?」
「えぇ!」
「貴殿等に出席してもらわなければ会議にならんと両業界からご指名なので断れなかった」
アントネラと網弾野さんと相談して、
「分かりました。気が重いですけど出席します」
渋々そう答える汲広なのであった。
「はい。もしもし」
「岡塚汲広さんですか?」
「はい」
「ご無沙汰しております木瀬通運の本社で案内をさせてもらった庶務課の熊元です」
(無沙汰と言われる程会ってから経っていないがまぁいいか)
「あぁ、熊元さんね。その節はお世話になりました」
「こちらこそお世話になりました。ところで、『瞬達便』なんですが」
「あぁ、運送業、交通の方面から、苦情がきているらしいですね」
「あぁ、やはり現場でもその話伝わっているんですね」
「えぇ」
「それで、明日、その事でお話しさせていただきたいと、本社まで来て頂けないかというご相談なんですが」
「ちょっと待って下さいアントネラに予定を聞いてみます」
汲広は保留ボタンを押した。
「アントネラ、明日、木瀬通運の本社まで来て欲しいと言うんだけど予定、大丈夫か?」
「えぇ。どういう話になっているかも気になりますし、一緒に行きます」
「分かった。そう伝えておく」
汲広は保留を解除し、
「熊元さん、僕と、アントネラで参ります」
「本当ならお休みのところ済みません。ちゃんとお給料は出ますので」
「分かりました。で、また案内は熊元さんがしてくれるんですか?」
「はい。その予定です」
「安心しました」
「それでは、ICカードを忘れずに、本社まで来て下さい」
「分かりました。それでは明日、会いましょう」
汲広は電話で酔いが醒めてしまった。
アントネラはほろ酔いでちょっと顔が赤い。
「汲広さん、それじゃぁ、明日もあることだし、早く食事を済ませてやることをやって早く寝ましょうか?」
「そうだね」
「汲広、明日休みの予定だったのに会社に呼ばれたのか?」
「あぁ。さっきも言った通り、仕事がゴタゴタしているからね」
「そうか。それじゃぁ、アントネラさんが言った通り、早く休みなさい」
「ありがとう、父さん。じゃぁ、さっさと残りを食べなくちゃ」
*
翌朝、木瀬通運本社。16階の受付にて、
「あの、今日呼び出しを受けました岡塚汲広とアントネラです。庶務課の熊元さんを呼んでくれませんか?」
「あぁ、岡塚夫妻さん、ご用件は承っております。熊元を呼びますので少々お待ちください」
しばらく経って熊元さんが来た。
「どうもお休みのところお呼び立てしてしまって済みません。ご案内します」
「で、どこに行くんですか?」
「30階で行われる重役会議に出てもらいます」
「えぇ!重役会議?」
「それほど大事になっているんです」
「はぁ、分かりました」
30階の会議室に通された。
難しい顔をした大人で席がほとんど埋まっている。
奥の方から木瀬遊一郎社長が早足でこちらにやって来て、
「岡塚夫妻、スマンねぇ、わざわざ呼び立てたりややこしい問題に巻き込んでしまって」
「いえ、ここまで大事になるとは思っていませんでしたが、いざこざは予想していましたから」
「それでは会議を始めるからまた後で話そう」
(えぇ、大会社の代表取締役社長と話すのかよぉ)
汲広とアントネラは熊元さんの案内で席に着く。
隣にはなんと網弾野さんが居た!
「網弾野さん、あなたも呼ばれたんですか?」
「えぇ、同業他社の根回しに失敗しましたからねぇ」
「網弾野さんも大変ですね」
「ただ今より重役会議を始めます」
重役会議が始まった。
同業他社の根回しに失敗、というか隠しながら『瞬達便』を始めて、同業他社に睨まれていること、それに加えて交通業界からも文句が出ていることが伝えられた。
木瀬社長が、
「この由々しき事態に、運送業全体が早急に動き、月曜日に運送業全体のトップ会議が開かれることになった。場所はこの大会議室。何を言われるか分からんが、私は事態の沈静化に努めたいと思う」
木瀬社長は、一つ間をおき、
「今回は、交通業界業界からも圧力がかかっている。水曜日に交通業界全体の会議に私も呼ばれた。こちらの会議でも事の沈静化に努めたいと思う。木曜日にまた集まってくれ。会議の結果と対策を練らねばならん」
会議は終わり、案内役の熊元さんが入ってくるが、岡塚夫妻と網弾野さんは残るように言われた。
木瀬社長が寄ってきて、
「岡塚夫妻、網弾野課長、貴殿等も2つのトップ会議に出席してくれんか?」
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