異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第五章 流通革命

各流通部門の視察と、人員募集のお願い

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 第一流通部門からアカツキ伯爵と領主邸へ戻る。

 アカツキ伯爵は、執務室へ行き、代官のミラトに、


「また人員を募集することにした。また流通部門の人手がかかりそうだからな。今度はスズケホーズ領でも募集をかけてもらえるよう頼んでみる。こちらの募集は任せる」

「かしこまりました」

「それから、これからスズケホーズ領に行って人員募集のお願いに行った後、流通部門を視察して、多分午後にはこちらの書類の仕事を手伝えると思う」

「こちらも気遣きづかっていただきありがとうございます」

「それでは後ほど」


 と言って、アカツキ伯爵とステファニアは掃き出し窓の能力で、スズケホーズ領へ行く。

 一応護衛も連れて。面会予約を入れていないので従者に伝えればいいだろう。門番に声をかけた。


「アカツキ領のアカツキ伯爵だが、お願いがあってやって来た。面会予約も取っていないので、執事か誰か、話の通しやすい者と面会できないだろうか?」

「えっ!アカツキ伯爵様ですか!取り次ぎますので少々お待ちください」


 門番は領主邸へと走って行った。

 ほどなくして領主邸へまねかれた。

 通されたのは応接室であった。

 しばし待たされ、やって来たのはスズケホーズの領主、ドナルドであった。

 アカツキ伯爵は、


「いきなりの訪問、申し訳ない。話の通る者に伝言だけのつもりでやって来たのだが、領主が時間を割いてくれるとは」

「いや、いきなりは正直困るが、領主が訪問してくるのに私が会わないわけにはいかない。して、要件は何ですかな?」


 アカツキ伯爵は、これからまた工業団地が出来できるであろうことを話し、流通部門のリーダーを育成するのに人員募集をして欲しいことを伝える。


「それで、今度はちゃんと時間調整をして、ドナルド伯爵夫妻に流通部門の見学や、仕事内容の体験をしてもらったり、問題が発生したときの対処などを伝えられればと思っております」

「ふむ。人員募集の件は了承した。こちらも募集をかける。しかし、私もこちらに戻ってきて日があさい。書類仕事やかく村々からの嘆願書の処理など、やることがいっぱいある。そちらを優先させなければならないが、それが終われば時間が取れる。その頃でいいのなら流通部門に時間をくことができる。時期については使いを出して伝える」

「ありがとうございます。もし、お時間がもう少し許すのであればやっておきたいことがあるのですが、ご婦人を呼んでいただけないでしょうか?」

「分かった。おい、カルラを呼んでくれないか」


 ドナルド伯爵は執事にカルラ婦人を呼ぶように命じると、ほどなくして婦人がやって来た。


「まぁ、アカツキ伯爵夫妻、先日はどうも」


 カルラ婦人も椅子に腰掛こしかけたところを見計みはからって、


「ドナルド伯爵、失礼ながら少しじっとしていて下さいね」


 アカツキ伯爵は、ドナルド伯爵の頭に手をかざし、掃き出し窓の能力や、他人に術を授ける能力など、流通部門の管理者に必要な魔法や能力を授ける。

 次に、カルラ婦人にも同じように能力を授けるのであった。

 アカツキ伯爵は、


「これが、流通部門の管理者に必要な能力です。使い方はお時間が出来た折りに」

「おぉ、知識がアカツキ伯爵の手を伝って流れ込んできましたぞ!これはすごい魔法ですな!」

「スズケホーズ伯爵夫妻にも使えるように知識を授けておきましたので、我々と同じように他人に伝えられるようになりましたよ」

「おぉ、ありがとうございますアカツキ伯爵」

「こちらの用件は済みました。他に話しておかなければならないことがなければこれで失礼させて頂きたいのですが」

「こちらも急ぎの案件は特にありません。今度お目にかかるときでいいでしょうでは、後日、手のいたときにまたお会いしましょう」


 そう言ってスズケホーズ邸を出るのであった。


 スズケホーズ領での人員募集の件は了承された。

 あとは、第二以降の流通部門を視察して回るアカツキ伯爵とステファニア。

 第五流通部門の視察を終えた頃にはお昼時となった。二人は昼食に、領主邸へ帰るのであった。


 領主邸で昼食を摂った後は、執務室へ行った。

 代官のミラトは、


「領主夫妻、用事は終わったのですか?」

「あぁ、終わった。これから書類を片付ける」

「かしこまりました」


 そう言ってまた書類を3つに分類し、それぞれ書類仕事を始めた。ミラトは、


「しかし、流通部門というところは人出が多くかかるものなのですね」

「工場団地が増えているせいだ。工場団地が増えなかったら今の人員で十分じゅうぶん回せる。工場団地が増えることは国の収入が増えること。国にとってはいいことなのだ。その分こちらが忙しくなるのだが」

「国のためとはいえ、お忙しく仕事をされると心配です。お体には十分お気を付けなさいませ」

「あぁ、分かっている」


 夕暮れ時となった頃には全ての書類の処理が終わった。ミラトは、


「書類が片付きました。明日もまた書類が来るでしょうが私で処理できるでしょう」

「任せる。明日からは領地視察に出ることにする」

「かしこまりました。道中お気を付けて」


 今日の仕事は終わった。

 明日からは領地視察だ。

 明日に備えて早めに休みを取るアカツキ伯爵とステファニアであった。
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