異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第五章 流通革命

スズケホーズ伯爵夫妻の日本観光

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 第一流通部門にスズケホーズ伯爵を紹介した次の日、またアカツキ伯爵夫妻はスズケホーズ伯爵夫妻と第一流通部門にいた。

 昨日休みだったメンバーにスズケホーズ伯爵夫妻を紹介し、


「昨日で、だいたいどんな仕事をしているかご理解いただけたと思いますが、どこからどこへ掃き出し窓の能力を開いているか、見ていただこうと思います」

「よろしく頼む」


 そして、第一工場団地の掃き出し窓の能力が必要なところを順々に見せ、受け入れ先である日本の現場も見せた。


「これが開く元と開き先です」


 そう、アカツキ伯爵が言うと、スズケホーズ伯爵は、難しい顔になった。スズケホーズ伯爵は、


「日本とはどんなところなのかね?」


 あ、これ、一度日本観光が必要だわと思うアカツキ伯爵。


「それなら、今から日本観光しますか?」

「知っているのと知らないのとでは対応が変わってくる。個人的にも興味がある。よろしく頼む」

「分かりました」


 そして、アカツキ伯爵夫妻とスズケホーズ伯爵夫妻は、ホームセンターに行ったり、百均に行ったりスーパーに行ったり、商店街に行ったりデパートに行ったりして半日観光をした。


「いっぱい買いましたね?」

「領民に必要だと思ってな」


 スズケホーズ伯爵は、ホームセンターでのこぎりとかくぎなどをいっぱい買っていた。


「こんな物があると、領民にできるはばが広がると思う。アカツキ伯爵、貴殿はそうは思わないか?」

「道具のあるなしでできることは変わってきます。なるほど。その通りです」

「理解して頂けたようで嬉しい」


 これはインジスカン王国にホームセンターも呼べと言うことか?そうなのか?

 アカツキ伯爵が少し悩んでいると、店内放送が閉店を知らせるものに変わっていた。

 インジスカン王国と日本の時差は12時間、あちらを朝に出かけても、こちらはもう暗くなっているのである。


「時差があって、あまり回れずすみません」

「いや、全く何も分からないよりいいと思う。アカツキ伯爵、助かった」


 アカツキ伯爵はちょっと考え、


「スズケホーズ伯爵夫妻、映画でも見ませんか?」

「映画館の開場にはまだ随分ずいぶんと時間があると思うが?」

「映画館でではなく、テレビです」

「おぉ、テレビか。見てみたいぞ」


 そう言う話をして、アカツキ伯爵は自室にスズケホーズ伯爵夫妻を案内し、テレビで映画を見せた。

 この頃になると、日本のテレビは字幕に当たり前のようにインジスカン王国の公用語であるサーメイヤ語が選べるようになっており、アカツキ伯爵夫妻は日本語を直で、スズケホーズ伯爵夫妻は字幕で…と思ったが、スズケホーズ伯爵夫妻にも日本語の知識が必要なのではと思ったアカツキ伯爵は、


「スズケホーズ伯爵、ちょっとじっとしておいて下さいね」

「どうしたのだい?アカツキ伯爵?」


 アカツキ伯爵は、CM中にスズケホーズ伯爵に、次いでカルラ婦人に日本語の読み書きの知識を授けて、サーメイヤ語の字幕を切った。


「これで字幕なしでも見られるんじゃないですか?」

「おぉ!日本語が分かる!これはすごい!」


 スズケホーズ伯爵夫妻に大好評のようである。

 映画が終わった。スズケホーズ伯爵夫妻にとっては久々の娯楽であった。

 ちょっと感動している。

 その間、入れられていたお茶は温かい物に入れ替えられる。スズケホーズ伯爵は、周りを見渡し、


「アカツキ伯爵、その、テレビが欲しい」

「テレビですか。日本との時差を考えて、BDレコーダもセットで買うことをおすすめしますよ」

「あと、私では使えないのだが、パソコンも欲しい」

「分かりました。何なら明日、日本へ行って自分で選びますか?」

「おぉ、一緒いっしょに行ってくれるとありがたい」


 するとアカツキ伯爵はまたスズケホーズ伯爵の頭に、次いでカルラ婦人の頭に手をかざし、パソコンについての知識を授けた。


「それでは、明日はテレビとBDレコーダとパソコンを買いに日本へ行きましょう!」


 そう約束をしてスズケホーズ伯爵夫妻と別れたアカツキ伯爵夫妻は、ちょっと時間があったので、兵士や従者を連れて、領地を見に行くのであった。


     *


 次の日、アカツキ伯爵夫妻は約束通り、スズケホーズ伯爵夫妻を日本に連れて行き、日本へ、テレビとBDレコーダとパソコンを買いに行った。

 アカツキ伯爵は、買ってきた配線でスズケホーズ伯爵邸でテレビ、BDレコーダ、パソコンの設置をした。

 テレビはアカツキ伯爵邸に来ているアンテナ線を分配し、スズケホーズ伯爵邸に送り、インターネット回線も同様に配線した。


「設置終わりました。これでテレビも見られますし、パソコンも使えます」

「ありがとう、アカツキ伯爵」


 スズケホーズ伯爵夫妻に日本語の知識を与えたことで、スズケホーズ伯爵夫妻が日本の文化に影響されるのではとちょっとした好奇心を持つアカツキ伯爵なのであった。
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