異世界マゼマゼ奮闘記

ぷい16

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第六章 神様を起こしに

掃き出し窓の能力集中講習センター、倍速計画

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「え?!期間を半分にして欲しいって?」


 ココは日本、掃き出し窓の能力集中講習センター。

 主任の岡倉おかくら中吉ちゅうきちと、汲広くみひろ、アントネラが話し合っていた。

 他の常駐職員もいた。


「何でも、掃き出し窓の能力は新しすぎて、”使いたい”という連絡があまり来ないそうだ。でも、将来に向けて技能だけは習得しておきたいらしい。そこで、訓練時間が無駄むだという話になって、訓練期間半分という話になったんだそうだ」

「話は分かりましたが、そんな中途半端な人間を輩出はいしゅつして本当に大丈夫なんですかね?」

「言い出したのはあちら側。困るのもあちら側。あまり深く考えずに言われたとおりにすればいいんじゃないか?」

「まぁ、そりゃそうですけど」


 汲広くみひろも今まで講習期間短縮案をいくつか考えていた。

 それを今使えばいいんじゃないか。汲広くみひろはそう思った。


「アントネラ、例の講習期間短縮案を試そうか」

「え?!そんな案あるんですか?」

「ええ。試したことはないですけど」

「私も試すんなら今だと思いますわ」


 数日後、今の生徒を送り出した。

 次の生徒から講習期間が半分になる。

 生徒を送り出した日に、岡倉おかくら中吉ちゅうきちと、他の常駐職員に残ってもらい、話しをする。


みな、知っての通り、次の生徒からは講習期間が半分になる。そこで、掃き出し窓の能力の使い方も能力と一緒に授けようと思う」

「使い方まで授けてしまったら我々はいらないんじゃないですか?」

「いや、知識と行動はまた別らしい。知識として使い方を知っていても、実際に使わなければ、感覚というか、とにかく使えないんだ。だからこのセンターはいらなくはならない」

「教える側は何か注意することはありますか?」

「特にないと思う。ただ、初めての試みなので、みな、不測の事態には十分注意を払って欲しい」

「「「「はい」」」」


 その後、その日の反省会をして、終わりになった。



 数日後、開講の日となった。集まった生徒は新しいことを習うということで、みな、わくわくしているという面持おももちだ。


みな、よく集まってくれた。こらから掃き出し窓の能力を教える講師の岡塚おかつか汲広くみひろだ」

「同じく講師のアントネラです」

「今までは講習期間が1ヶ月あったが、今期からは半月となった。ドンドン詰め込んでいくから覚悟しろよ!」

「「「えぇー!」」」


 そして、必要な能力を授けていく。使い方込みで。



 今までの講習では最初は一回も成功しなかった者が半数を占めていたが、今回の講習では、一回も成功しなかった者はおらず、最低でも二回は成功している。その日の反省会で、講師の一人から、


みな、一回は成功しているのだから、ミーティングの時間を削ってその分練習に当てませんか?」

「それは悪くないと思う」

「あとは、どのくらいミーティングの時間を削るかだな」


 その後も話し合いは行われた。



 そして最終日。生徒はみな、能力の使い方は分かっており、失敗しなくなっている。


「今日が最終日だ。失敗するな、全て成功させろ!」

「「「「はい」」」」


 そして、4日連続全員成功で、その日の講義は終わった。


「期間が短くなるとどうなるやらと心配していましたが、何とかなりましたね」

「あぁ。連続成功も短くなりましたが、何とかなるでしょう。相手方も質が落ちるのを覚悟して期間を短縮してきたわけですし」


 お偉いさんの決定で、生徒達が困らなければいいがなぁと思う汲広くみひろであった。


     *


「あの二人なら、たどり着けるんじゃないか?スキカ」

「かも知れません。試す価値はあるとは思います」

「そういえば、目的も知らせずただ使うだけらしいじゃないか?ちょっと無責任じゃないのかねスキカ」

「その点は反省しております。今度会ったときには全て話すようにします」

「あのお方へ会いにいかせるのも含め、全てつまびらかにするんだぞ、スキカ」

「はい。分かりました。ブラウニー様」
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