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第六章 神様を起こしに
神の城―サザンタダンとの戦い―後編と、汲広とステファニアの特殊事情
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ステファニアの切り付けで、サザンタダンの尻尾は3分の2くらいまで切り込みが入った。
「ギャース」
「コンアーク!」
今度は汲広が穴あきブロックを足場に駆け上がり、右頭の首根っこ、中央頭の首根っこ、左頭の首根っこと、順番に切りつける。傷口は浅いが、痛みはあるだろう。
そうこうしているうちに、ステファニアはもう一度尻尾の切り目を切りつける。
5分の4くらいまで切り込みを入れることができた。
「ギャーグ、アンギャー」
サザンタダンはあまりの傷口の痛さに回避しようと、高速に90度体を反転させようとした瞬間、切り込みを入れた尻尾により一層切り込みが入り、尻尾は勢いに任せて吹っ飛んだ。
「ギャーウウゥッッッ」
サザンタダンは巨体を横転させて、前足と後ろ足を近づけ、3つの頭を床に付け、そのまま大人しくなった。
「やったか?」
「大人しくなりましたね」
テンペギウスに間と違い、荷物は土のう袋の魔法の中だ。
荷物を取りに向かう手間がなくなったので、奥の部屋に向かうことにする。
汲広がドアの取っ手に手をかけた瞬間、
「シャームンドム、フィリフレネシア、何をもたもたしておる。早うせい」
そんな言葉が聞こえた。
汲広はドアの取っ手に手をかけたまま、
(城の警護に神獣が3匹も居るから通るのに時間がかかるんですよ。これでも急いでいるのです)
と、届くかどうかは分からないが、取っ手に念話を送るイメージで話しかけた。
「そうか。そなたらに記憶の断絶があるのだな。仕方ない。しばし待つ。しかし早う会いたいのぉ」
そう言う返事が返ってきた。
記憶の断絶?
何のことか分からないが、とにかく、先に進むのが賢明であろう。
あちらさんには会ってからのお楽しみである。
「ふんぬぅー」
汲広は人が通れるだけ、扉を開けると、やはり、小部屋があった。
汲広が入ると明かりが灯った。
体力、集中力、魔力を消耗している。
せかされているとは言え、休憩を入れたい。
ステファニアが小部屋に入ってきて、サザンタダンに間の明かりが消えてから、汲広は扉を閉めるのであった。
汲広はお湯を沸かし始めると、
(実に見事であった。こちらから助言をする暇も無かった)
日本の汲広からの念話である。
(強いて言うなら、魔法に頼りすぎだ。能力をもっと使えるようになった方がいいが、習いたてで、慣れていないからそれを指摘するのは酷かも知れないが)
酷なら言わないで欲しいと汲広は思った。
(本物の神に早く会いたいのであろう?昨日アカツキ伯爵に習った回復系能力を使って早く回復しなさい)
そういえば、昨日の詰め込み教育で、そんなのを習った記憶がある。
しかし、肝心の、その方法を思い出せない。
(その、回復系能力が思い出せないのです。あまりにも多い情報量で、全部を試せなかったので、記憶に残りにくかったもと思います)
(やれやれ、昨日の詰め込みはあまり功を奏していないようだな。今から教えるからその通りにしなさい。まずは体力の回復からだ。呪文は「リカバシェームネン」。くれぐれも能力を使うのだぞ)
「リカバシェームネン」
呪文を唱えた瞬間、汲広は黄色に輝き、疲れが吹き飛んだ。
城の門前に来たときぐらいには回復している。
(ステファニアもやってみなさい)
ステファニアも体の傷を癒やし、疲労感も吹っ飛び、元気になった。
(次はマナの補充だ)
汲広とステファニアは教えられた呪文を唱えた。
体に魔力が溢れるような感覚になった。
(次は精神的な疲労を取る能力だ)
今度はぐっすり眠って全ての疲れが取れた精神状態になった。
ここまでかけてもらえれば、万全を期して、次の神獣に挑める。
そうこうしているうちにお湯が沸いた。
汲広はティーセットを出し、お茶の抽出を待つ。
ステファニアは簡易食料を出し、二人で食べながら、一時の休息を取る。
お茶を飲み干すと、片付けを終わらせ、奥の扉へ向かった。
汲広が扉の取っ手を握った途端、頭に流れてくるものがあった。
”そなたの名はシャームンドム。神の資格を持つ者”
汲広は取っ手から手を離し、ステファニアに取っ手を握るように指示する。
”そなたの名はフィリフレネシア。神の資格を持つ者”
流れ込んだ知識を解釈すると、前世、ずっと昔、汲広とステファニアは、時期が違えど、神に君臨していた時期があるらしい。
神にも体の寿命がある。
心が清らかで、魂の構造が複雑で、神の知識を全て吸収できる能力、神として世界を統治する能力がある者が、神になれる素質を持つ者とされているそうだ。
しかし、スキカから与えられた魂はそれに対応できない、オリジナルの魂ほど良質な魂ではないそうだ。
しかし、現在の神であれば、何とかしてくれるらしい。
「僕たちは神に匹敵する程、潜在能力があり、重要人物なのか?」
「衝撃の事実に恐れ多く感じます」
(あぁー。とんでもない事実を知ってしまった)
ここに居る汲広もステファニアも、日本の汲広とアントネラも、頭を抱えるのであった。
「ギャース」
「コンアーク!」
今度は汲広が穴あきブロックを足場に駆け上がり、右頭の首根っこ、中央頭の首根っこ、左頭の首根っこと、順番に切りつける。傷口は浅いが、痛みはあるだろう。
そうこうしているうちに、ステファニアはもう一度尻尾の切り目を切りつける。
5分の4くらいまで切り込みを入れることができた。
「ギャーグ、アンギャー」
サザンタダンはあまりの傷口の痛さに回避しようと、高速に90度体を反転させようとした瞬間、切り込みを入れた尻尾により一層切り込みが入り、尻尾は勢いに任せて吹っ飛んだ。
「ギャーウウゥッッッ」
サザンタダンは巨体を横転させて、前足と後ろ足を近づけ、3つの頭を床に付け、そのまま大人しくなった。
「やったか?」
「大人しくなりましたね」
テンペギウスに間と違い、荷物は土のう袋の魔法の中だ。
荷物を取りに向かう手間がなくなったので、奥の部屋に向かうことにする。
汲広がドアの取っ手に手をかけた瞬間、
「シャームンドム、フィリフレネシア、何をもたもたしておる。早うせい」
そんな言葉が聞こえた。
汲広はドアの取っ手に手をかけたまま、
(城の警護に神獣が3匹も居るから通るのに時間がかかるんですよ。これでも急いでいるのです)
と、届くかどうかは分からないが、取っ手に念話を送るイメージで話しかけた。
「そうか。そなたらに記憶の断絶があるのだな。仕方ない。しばし待つ。しかし早う会いたいのぉ」
そう言う返事が返ってきた。
記憶の断絶?
何のことか分からないが、とにかく、先に進むのが賢明であろう。
あちらさんには会ってからのお楽しみである。
「ふんぬぅー」
汲広は人が通れるだけ、扉を開けると、やはり、小部屋があった。
汲広が入ると明かりが灯った。
体力、集中力、魔力を消耗している。
せかされているとは言え、休憩を入れたい。
ステファニアが小部屋に入ってきて、サザンタダンに間の明かりが消えてから、汲広は扉を閉めるのであった。
汲広はお湯を沸かし始めると、
(実に見事であった。こちらから助言をする暇も無かった)
日本の汲広からの念話である。
(強いて言うなら、魔法に頼りすぎだ。能力をもっと使えるようになった方がいいが、習いたてで、慣れていないからそれを指摘するのは酷かも知れないが)
酷なら言わないで欲しいと汲広は思った。
(本物の神に早く会いたいのであろう?昨日アカツキ伯爵に習った回復系能力を使って早く回復しなさい)
そういえば、昨日の詰め込み教育で、そんなのを習った記憶がある。
しかし、肝心の、その方法を思い出せない。
(その、回復系能力が思い出せないのです。あまりにも多い情報量で、全部を試せなかったので、記憶に残りにくかったもと思います)
(やれやれ、昨日の詰め込みはあまり功を奏していないようだな。今から教えるからその通りにしなさい。まずは体力の回復からだ。呪文は「リカバシェームネン」。くれぐれも能力を使うのだぞ)
「リカバシェームネン」
呪文を唱えた瞬間、汲広は黄色に輝き、疲れが吹き飛んだ。
城の門前に来たときぐらいには回復している。
(ステファニアもやってみなさい)
ステファニアも体の傷を癒やし、疲労感も吹っ飛び、元気になった。
(次はマナの補充だ)
汲広とステファニアは教えられた呪文を唱えた。
体に魔力が溢れるような感覚になった。
(次は精神的な疲労を取る能力だ)
今度はぐっすり眠って全ての疲れが取れた精神状態になった。
ここまでかけてもらえれば、万全を期して、次の神獣に挑める。
そうこうしているうちにお湯が沸いた。
汲広はティーセットを出し、お茶の抽出を待つ。
ステファニアは簡易食料を出し、二人で食べながら、一時の休息を取る。
お茶を飲み干すと、片付けを終わらせ、奥の扉へ向かった。
汲広が扉の取っ手を握った途端、頭に流れてくるものがあった。
”そなたの名はシャームンドム。神の資格を持つ者”
汲広は取っ手から手を離し、ステファニアに取っ手を握るように指示する。
”そなたの名はフィリフレネシア。神の資格を持つ者”
流れ込んだ知識を解釈すると、前世、ずっと昔、汲広とステファニアは、時期が違えど、神に君臨していた時期があるらしい。
神にも体の寿命がある。
心が清らかで、魂の構造が複雑で、神の知識を全て吸収できる能力、神として世界を統治する能力がある者が、神になれる素質を持つ者とされているそうだ。
しかし、スキカから与えられた魂はそれに対応できない、オリジナルの魂ほど良質な魂ではないそうだ。
しかし、現在の神であれば、何とかしてくれるらしい。
「僕たちは神に匹敵する程、潜在能力があり、重要人物なのか?」
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(あぁー。とんでもない事実を知ってしまった)
ここに居る汲広もステファニアも、日本の汲広とアントネラも、頭を抱えるのであった。
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