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花菜香・風雅の留学と大戦
西方諸国連合軍設立
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宮廷魔道士の試合で薫が優勝したため、西方諸国連合軍(参加国、ザガンガ王国、タンザナティア王国、ジルベチア王国、アハントルト王国)の魔道士団総長は、薫に内定した。
宮廷魔道士の試合の他に、西方諸国4国では騎士団の国際試合が行われた。
「勝者、ジリアン・ナイツ!」
「ありがとうございました!」
試合の結果、ジルベチア王国第2期師団団長のジリアン・ナイツが優勝し、彼が西方諸国連合軍の騎士団総長に内定した。
後日、薫はアバン・ルイジアンヌ、サガンガ王国国王に呼ばれ、
「国際試合で優勝したことによって薫君が西方諸国連合軍の魔道士団総長に決まったよ。おめでとう」
「西方諸国連合軍?魔道士団総長?どういうことでしょうか?」
「いきなりだと分からないな。それでは順を追って説明するぞ」
西方諸国連合の東端の国はアハントルト王国である。ちなみに西、北、南は海である。アハントルト王国の東にザッテリーニ連邦国という大きな国があるのだが、内偵してみると、どうもこちらに攻め込む動きがあるらしい。しかし、ザッテリーニ連邦国は巨大で隣国のアハントルト王国だけでは負けてしまう。そこで、西方諸国連合軍を新たに設置し、良くて睨み合い、悪くて戦争。とにかくザッテリーニ連邦国に対抗できるだけの兵を持っておきたいそうだ。
「アハントルト王国だけの問題ではないのですか?」
「どうも内偵の持ち帰った情報を精査したところ、ザッテリーニ連邦国では西方諸国統一戦争と名前がついているようだが、アハントルト王国を滅ぼしたら次はジルベチア王国、ザガンガ王国、最後にタンザナティア王国と、次々と領土を広げようとしているらしい。ザガンガ王国も無関係ではないのだ」
「それで西方諸国連合軍設立ですか」
ザッテリーニ連邦国は、西方諸国を自分の領土にするため、虎視眈々と侵略を狙っているらしい。西方諸国も指をくわえて黙っている場合ではない。そういうことである。
「で、これが新しい魔道士団の組織表、これが全軍の組織表概略。それでこれがスケジュール表。よく読んでおいてくれたまえ」
薫が魔道士団のスケジュール表の読んだ。集合のための移動に1ヶ月当てられている。薫は思った。こんなに日数要らないんじゃないかと。
「集合して訓練ですか。アバン国王、集合に1ヶ月とありますが、ここまで要らないんじゃないですか?」
「遠いところから馬車で飛ばしたら、本当ならこれでも足りないくらいじゃないのかね?」
「タンザナティア王国とジルベチア王国の魔道士にならゲートを教えてますから。教えていないアハントルト王国のことも考えると、3日くらいで集合できるのではないでしょうか?」
「なん、だと?」
「騎士団も騎士団で集まるんですわよね?」
「ああ」
「それならそちらの移動も含めて5日で」
「おぉ。そうか。君ならできるか。分かった。各国にはこちらから伝えておく」
「よろしくお願いします」
正直言って、ゲートでの移動で5日というのはかかりすぎである。詰め込めば1日で集まれるはずである。しかしアハントルト王国の魔道士にはゲートの魔法は教えていない。それも含めての5日である。
「今の魔道士団のことを全然分かっちゃいないわね」
自宅に帰った薫は、そう言いながらもらったスケジュール表から必要事項を抽出し、新たなスケジュール表を作成した。
そうしていると、二郎が帰って来た。
「二郎、久しぶり。お帰りなさい」
「あぁ、ただいま」
「私、二郎に頼みたいことがあるんだけど、いいかな?」
「何だ?話を聞くよ」
薫と二郎は薫の部屋に行き、薫は二郎に西方諸国連合軍のこと、魔道士団のこと、集合して訓練すること、訓練スケジュールについて話した。
「なるほどね。そんなことになってたのか。王様たちもいろいろ考えているんだね」
「それで、今、アハントルト王国を拠点にしている二郎にお願いがあるんだけど」
相談は食事、風呂を挟んで夜中まで続くのであった。
翌日。
「号外、号外だよ!周辺諸国と共同で、西方諸国連合軍が設立されるよ!」
西方諸国連合4国は、それぞれの国民に、一斉に、西方諸国連合の設立と西方諸国連合軍の設立を伝えるのであった。
宮廷魔道士の試合の他に、西方諸国4国では騎士団の国際試合が行われた。
「勝者、ジリアン・ナイツ!」
「ありがとうございました!」
試合の結果、ジルベチア王国第2期師団団長のジリアン・ナイツが優勝し、彼が西方諸国連合軍の騎士団総長に内定した。
後日、薫はアバン・ルイジアンヌ、サガンガ王国国王に呼ばれ、
「国際試合で優勝したことによって薫君が西方諸国連合軍の魔道士団総長に決まったよ。おめでとう」
「西方諸国連合軍?魔道士団総長?どういうことでしょうか?」
「いきなりだと分からないな。それでは順を追って説明するぞ」
西方諸国連合の東端の国はアハントルト王国である。ちなみに西、北、南は海である。アハントルト王国の東にザッテリーニ連邦国という大きな国があるのだが、内偵してみると、どうもこちらに攻め込む動きがあるらしい。しかし、ザッテリーニ連邦国は巨大で隣国のアハントルト王国だけでは負けてしまう。そこで、西方諸国連合軍を新たに設置し、良くて睨み合い、悪くて戦争。とにかくザッテリーニ連邦国に対抗できるだけの兵を持っておきたいそうだ。
「アハントルト王国だけの問題ではないのですか?」
「どうも内偵の持ち帰った情報を精査したところ、ザッテリーニ連邦国では西方諸国統一戦争と名前がついているようだが、アハントルト王国を滅ぼしたら次はジルベチア王国、ザガンガ王国、最後にタンザナティア王国と、次々と領土を広げようとしているらしい。ザガンガ王国も無関係ではないのだ」
「それで西方諸国連合軍設立ですか」
ザッテリーニ連邦国は、西方諸国を自分の領土にするため、虎視眈々と侵略を狙っているらしい。西方諸国も指をくわえて黙っている場合ではない。そういうことである。
「で、これが新しい魔道士団の組織表、これが全軍の組織表概略。それでこれがスケジュール表。よく読んでおいてくれたまえ」
薫が魔道士団のスケジュール表の読んだ。集合のための移動に1ヶ月当てられている。薫は思った。こんなに日数要らないんじゃないかと。
「集合して訓練ですか。アバン国王、集合に1ヶ月とありますが、ここまで要らないんじゃないですか?」
「遠いところから馬車で飛ばしたら、本当ならこれでも足りないくらいじゃないのかね?」
「タンザナティア王国とジルベチア王国の魔道士にならゲートを教えてますから。教えていないアハントルト王国のことも考えると、3日くらいで集合できるのではないでしょうか?」
「なん、だと?」
「騎士団も騎士団で集まるんですわよね?」
「ああ」
「それならそちらの移動も含めて5日で」
「おぉ。そうか。君ならできるか。分かった。各国にはこちらから伝えておく」
「よろしくお願いします」
正直言って、ゲートでの移動で5日というのはかかりすぎである。詰め込めば1日で集まれるはずである。しかしアハントルト王国の魔道士にはゲートの魔法は教えていない。それも含めての5日である。
「今の魔道士団のことを全然分かっちゃいないわね」
自宅に帰った薫は、そう言いながらもらったスケジュール表から必要事項を抽出し、新たなスケジュール表を作成した。
そうしていると、二郎が帰って来た。
「二郎、久しぶり。お帰りなさい」
「あぁ、ただいま」
「私、二郎に頼みたいことがあるんだけど、いいかな?」
「何だ?話を聞くよ」
薫と二郎は薫の部屋に行き、薫は二郎に西方諸国連合軍のこと、魔道士団のこと、集合して訓練すること、訓練スケジュールについて話した。
「なるほどね。そんなことになってたのか。王様たちもいろいろ考えているんだね」
「それで、今、アハントルト王国を拠点にしている二郎にお願いがあるんだけど」
相談は食事、風呂を挟んで夜中まで続くのであった。
翌日。
「号外、号外だよ!周辺諸国と共同で、西方諸国連合軍が設立されるよ!」
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