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勉強とこの世界の把握
そして、気付くまで黙っておいた
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それから30分後、
「あ。エミール様、お早うございます」
「お早う」
「あ。何だかお腹から幸せが…」
「さっきステータスを確認したら、妊娠だって。おめでとう。そして、ありがとう」
エミールは、優しく微笑んだ。
「まあ♡」
ヘクディーは、それはそれは嬉しそうであった。
そして、優しく優しく、自分のお腹を撫でるのであった。
「おめでとうございます!」
「お、おめでとうございます」
アボシーとカルラに妊娠のことを話したら、2人とも喜んでくれた。
「2人とも、ありがとう」
「ふふ。ありがとう。次はあなたたちの番ね。許可するからあなたたちもエミール様に、たっぷり幸せにしてもらいなさい」
そう、ヘクディーは優しい笑みを浮かべ、お腹をさすりながら、優しく言った。
アボシーとカルラは真っ赤になりながら、
「「あ、ありがとうございます」」
そして、俯いてしまうのであった。
「まぁ、あなたたち、いつの間にそんな関係に?」
ビーリヒム王妃にも妊娠の報告をした。
「おめでとう。ヘクディー、エミール。私も嬉しいわ」
ビーリヒム王妃は嬉しそうに微笑むのであった。
そして、朝食後、エミール、ヘクディー、アボシー、カルラの4人でエミールの部屋に集まった。
「さ、今日はカルラに魔法の腕前を見せてもらうわよ」
「魔法ですか。でも、ヘクディー様は激しく動かない方が…」
「大丈夫よ」
4人はベッドの上に腰掛け、
「「+*@#$#」」
2人は呪文を唱えて、4人共に精神世界へ。
「へ、え? ここ、どこですか?」
「どこって、『精神世界』って言う仮想の空間だよ」
「ここならどんな強力な魔法を使ったってどこにも迷惑はかけないわ。私も動いて大丈夫なの」
「そ、そうなんですか」
「そうよ」
「@*&%&%」
「@*&%&%」
エミールとヘクディーは呪文を唱え、カルラの今の状態を調べる。
----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
カルラ・ザガントリア Lv.96
HP:10102/10102
MP:50001/50001
エミール分:6920/15303
<剣術 Lv.19><体術 Lv.79>
<炎魔法 Lv.5><水魔法 Lv.5><風魔法 Lv.5><土魔法 Lv.5><無属性魔法 Lv.121>
----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
「カルラは魔法より剣術や体術だな」
「そうですわね」
カルラは、この空間やらステータスやら、今まで知らなかったものにいきなり触れて、そして、まだザガントリア家にも馴染んでいないため、頭の中は、アボシーのときよりも絶賛混乱中であった。
「カルラ、落ち着いた?」
「は、はい」
それから、カルラの魔法を見せてもらった。
「カルラ、魔法、実践で使ったことあるんだ」
「は、はい。島にも野生動物は出ますので。狩りに行ったり、村に入ってきた動物を撃退したりしてました」
カルラは魔法のバリエーションこそ少ないものの、使い慣れた感があり、精度が抜群に良かった。
「それなら動いている動物にも当てられるんだ」
動いている動物に物を当てるのは難しい。動物の動きと魔法の軌道を予測して、予想地点に正確に打ち込まなくてはならないからだ。
「慣れている分、この中では1番強そうね」
「そうですね。私は魔法の種類は多く知っている方だと自負しますが、実践慣れで劣る分、カルラの方が強いと思います」
カルラの動きや精度を見て感想を述べるヘクディーとアボシー。
「大体分かったし、そのくらいにしようか」
「は、はい。ありがとうございます」
カルラは結構な量の魔法を使ったにもかかわらず、一息も呼吸の乱れはなかったのであった。
それから4人は円座になり、
「さて、2人にはこれから魔法の勉強をしてもらいたんだけど…」
「まだ本をもらってませんのよね」
そんな話しをしていると、頭上から、ゆっくりと光が降りてくる。
その光に4人は向かい合い、ちょうど4人の高さまで降りてくると、
「3人とも息災で何よりである」
「「「スキカ様!」」」
アボシーは反射的に祈りのポーズを取る。
「え?神様?この方がスキカ神様?」
カルラは呆けるのであった。
「カルラや、初めまして」
「は、初めまして」
「エミール、ヘクディー、アボシーの3人はよくやった。褒めてつかわす」
「「「ありがとうございます」」」
「早速だがカルラよ、近う寄れ」
「は、はい!」
カルラはスキカの近くに寄る。
「痛うしたり害することはない故、楽に致せよ」
「は、はい」
そして、カルラは目をつぶり、スキカの手は光を放つ。
やがて光は収まり、
「カルラよ、そなたには我との繋がりと念話、それから神代魔法の初級編を授けた。エミールとヘクディーによく習い、身につけるのだぞ」
「はい」
「そしてアボシー」
今度はアボシーが呼ばれる。
「はい」
「今度はお前の番だ。近う寄れ」
「はい」
そして、アボシーは目をつぶり、スキカの手は光を放つ。
やがて光は収まり、
「アボシーよ、そなたにも神代魔法の初級編を授けた。エミールとヘクディーによく習い、身につけるのだぞ」
「はい。ありがとうございます」
スキカはうんうんと頷き、
「それではエミール、ヘクディー。そなたらはアボシーとカルラをよく指導してやるんだぞ」
「「はい」」
「それでは我は行く。また近々続きを授けに来る。またな」
と、言うと、スキカはまた光に戻り、スーッと立ち上って見えなくなっていく。
4人はスキカを見送った後、また円座になり、
「さて、2人共本も手に入れたし、魔法の勉強をしようか」
「「はい」」
そうしてこの日はエミールとヘクディーが、アボシーとカルラに神代魔法初級編を教えるのであった。
「あ。エミール様、お早うございます」
「お早う」
「あ。何だかお腹から幸せが…」
「さっきステータスを確認したら、妊娠だって。おめでとう。そして、ありがとう」
エミールは、優しく微笑んだ。
「まあ♡」
ヘクディーは、それはそれは嬉しそうであった。
そして、優しく優しく、自分のお腹を撫でるのであった。
「おめでとうございます!」
「お、おめでとうございます」
アボシーとカルラに妊娠のことを話したら、2人とも喜んでくれた。
「2人とも、ありがとう」
「ふふ。ありがとう。次はあなたたちの番ね。許可するからあなたたちもエミール様に、たっぷり幸せにしてもらいなさい」
そう、ヘクディーは優しい笑みを浮かべ、お腹をさすりながら、優しく言った。
アボシーとカルラは真っ赤になりながら、
「「あ、ありがとうございます」」
そして、俯いてしまうのであった。
「まぁ、あなたたち、いつの間にそんな関係に?」
ビーリヒム王妃にも妊娠の報告をした。
「おめでとう。ヘクディー、エミール。私も嬉しいわ」
ビーリヒム王妃は嬉しそうに微笑むのであった。
そして、朝食後、エミール、ヘクディー、アボシー、カルラの4人でエミールの部屋に集まった。
「さ、今日はカルラに魔法の腕前を見せてもらうわよ」
「魔法ですか。でも、ヘクディー様は激しく動かない方が…」
「大丈夫よ」
4人はベッドの上に腰掛け、
「「+*@#$#」」
2人は呪文を唱えて、4人共に精神世界へ。
「へ、え? ここ、どこですか?」
「どこって、『精神世界』って言う仮想の空間だよ」
「ここならどんな強力な魔法を使ったってどこにも迷惑はかけないわ。私も動いて大丈夫なの」
「そ、そうなんですか」
「そうよ」
「@*&%&%」
「@*&%&%」
エミールとヘクディーは呪文を唱え、カルラの今の状態を調べる。
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カルラ・ザガントリア Lv.96
HP:10102/10102
MP:50001/50001
エミール分:6920/15303
<剣術 Lv.19><体術 Lv.79>
<炎魔法 Lv.5><水魔法 Lv.5><風魔法 Lv.5><土魔法 Lv.5><無属性魔法 Lv.121>
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「カルラは魔法より剣術や体術だな」
「そうですわね」
カルラは、この空間やらステータスやら、今まで知らなかったものにいきなり触れて、そして、まだザガントリア家にも馴染んでいないため、頭の中は、アボシーのときよりも絶賛混乱中であった。
「カルラ、落ち着いた?」
「は、はい」
それから、カルラの魔法を見せてもらった。
「カルラ、魔法、実践で使ったことあるんだ」
「は、はい。島にも野生動物は出ますので。狩りに行ったり、村に入ってきた動物を撃退したりしてました」
カルラは魔法のバリエーションこそ少ないものの、使い慣れた感があり、精度が抜群に良かった。
「それなら動いている動物にも当てられるんだ」
動いている動物に物を当てるのは難しい。動物の動きと魔法の軌道を予測して、予想地点に正確に打ち込まなくてはならないからだ。
「慣れている分、この中では1番強そうね」
「そうですね。私は魔法の種類は多く知っている方だと自負しますが、実践慣れで劣る分、カルラの方が強いと思います」
カルラの動きや精度を見て感想を述べるヘクディーとアボシー。
「大体分かったし、そのくらいにしようか」
「は、はい。ありがとうございます」
カルラは結構な量の魔法を使ったにもかかわらず、一息も呼吸の乱れはなかったのであった。
それから4人は円座になり、
「さて、2人にはこれから魔法の勉強をしてもらいたんだけど…」
「まだ本をもらってませんのよね」
そんな話しをしていると、頭上から、ゆっくりと光が降りてくる。
その光に4人は向かい合い、ちょうど4人の高さまで降りてくると、
「3人とも息災で何よりである」
「「「スキカ様!」」」
アボシーは反射的に祈りのポーズを取る。
「え?神様?この方がスキカ神様?」
カルラは呆けるのであった。
「カルラや、初めまして」
「は、初めまして」
「エミール、ヘクディー、アボシーの3人はよくやった。褒めてつかわす」
「「「ありがとうございます」」」
「早速だがカルラよ、近う寄れ」
「は、はい!」
カルラはスキカの近くに寄る。
「痛うしたり害することはない故、楽に致せよ」
「は、はい」
そして、カルラは目をつぶり、スキカの手は光を放つ。
やがて光は収まり、
「カルラよ、そなたには我との繋がりと念話、それから神代魔法の初級編を授けた。エミールとヘクディーによく習い、身につけるのだぞ」
「はい」
「そしてアボシー」
今度はアボシーが呼ばれる。
「はい」
「今度はお前の番だ。近う寄れ」
「はい」
そして、アボシーは目をつぶり、スキカの手は光を放つ。
やがて光は収まり、
「アボシーよ、そなたにも神代魔法の初級編を授けた。エミールとヘクディーによく習い、身につけるのだぞ」
「はい。ありがとうございます」
スキカはうんうんと頷き、
「それではエミール、ヘクディー。そなたらはアボシーとカルラをよく指導してやるんだぞ」
「「はい」」
「それでは我は行く。また近々続きを授けに来る。またな」
と、言うと、スキカはまた光に戻り、スーッと立ち上って見えなくなっていく。
4人はスキカを見送った後、また円座になり、
「さて、2人共本も手に入れたし、魔法の勉強をしようか」
「「はい」」
そうしてこの日はエミールとヘクディーが、アボシーとカルラに神代魔法初級編を教えるのであった。
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