103 / 115
アルテミスの弾丸
第2話
しおりを挟む
「さっさと起きろ!」
昨晩の残り物である肉じゃがを電子レンジにかけた俺は、未だに起きてこない同居人の部屋を訪ねた。乱雑に放り投げられた衣服、下着すらそこら辺に散らばっているその部屋は、とても二十代の女性の部屋とは思えなかった。
「グガガ……グゴー」
そしてベッドの上には部屋の主が掘削機のようないびきをかいて寝ていた。薄手のタンクトップに短パンとタオルケット一枚の状態は、しかし何の色気も感じさせない悲しさを持っていた。
「おら起きやがれ朱乃!」
怒鳴ってタオルケットをひん剥こうとするが、わが伯母はタオルケットをぎゅっと握って離さない。意識は無いのだから本能的な拒絶なのだろう。本当に面倒臭い、毎日毎日同じことの繰り返しでこいつは本当に学習しない。
「ん……あぁ……朝か」
「そうだよ、朝だよ朝」
「……眠いな、寝て良いか?」
「仕事しやがれ社会人。夏休みって言っても教師には仕事が山のようにあるんだろ?」
「……ある」
「じゃあ寝んな。あとタオルケットは洗っとくぞ」
隙を見て奪い去ったタオルケットを朱乃は名残惜しそうに見つめているが、返す気など毛頭ない。タオルケットを洗濯機に突っ込み、リビングへと戻った。
「朱乃さん起きた?」
リビングではちょうど志保がご飯をつけているところだった。
「あの状況を起きたと言えるのかは分からんが、会話はした。あぁ俺のも頼む」
ご飯を任せ、味噌汁を準備する。先月志保には料理禁止令を出したが、それでも何か手伝いたいと引き下がらなかったため、アホでもできるご飯当番を任せた。いくらドジを引き起こすとは言え、食器を割るという惨事を起こすことはなく今のところ平穏な生活を送る事ができている。
因みにここで味噌汁を用意させなかったのは、汁物を溢されたらたまらないからである。
「あと隠し持ってるふりかけは戻しとけよ」
「ッ! い、嫌!」
「嫌じゃねえよ、ちゃんと鮭焼いただろ」
「焼き鮭好きじゃないもん……」
「んなもん知らんわ」
中学の制服の内側に隠し持ったふりかけを支えるために、脇を不自然に締めているのが見え見えだった。別に悪いとは言わないが、せっかく焼いた鮭を無駄にするわけにもいかない。
渋々ふりかけを戻す志保とすれ違い、テーブルに味噌汁の器を置いていく。
《今日の一位はおうし座。懐かしい人にばったり遭遇! 意外な話に発展するかも? ラッキーアイテムはロシアンティー。それではよい一日を!》
テレビではアナウンサーが今日の星座占いを告げていた。丁度おうし座の俺ではあるが、そもそも占いなど信じる価値が無いと思っている。
時刻は七時前、ニュース番組が始まる。
《おはようございます。恐ろしい事件が起きました。アメリカ、ワシントン・ダレス空港にて現地時間の午後五時過ぎ、ケリー国務次官が何者かに射殺される事件が起きました》
聞き流そうとしていたキャスターの言葉に、自然と耳を傾けた。画面は日本からワシントン支部のキャスターへと画面が切り替わっていた。
《ケリー氏は経済・実業・農業担当の国務次官であり、今回も経済界のトップを含めた会合に参加していました。さきほど開かれた会見によりますと、ケリー氏は長距離から狙撃された可能性が高く、ケリー氏を狙った計画的な犯行であるとの見方を強めています。中東でのエネルギー開発などで大きな手腕を振るっていたケリー氏。人通りの多いワシントン市内で起きた事件ということで、市民からは驚きと恐怖の声が聞こえています》
「どうしたんですか?」
ふりかけを戻した志保が、いつのまにか両手にご飯茶碗を乗せて隣に立っていた。
「いや、なんでもねえよ」
「嘘は嫌いです」
「この程度の返しくらい許せよ……」
嘘が嫌いな、嘘がまるで通じない我が妹様は、普段抜けているくせにこういった所が中々面倒臭い。
「お前が気にするようなことじゃないから忘れろ忘れろ」
今の俺には何の関係もないし、志保にとってはまったく縁のない話だ。
《それでは六時五五分になりました。今日のお天気です。本日は風もなく、カラッとした天気になるでしょう。いい洗濯日和に……》
「そうやってもたもたしてると朝練に遅れるぞ。七時半なんだろ?」
今週末は駅前で夏祭りが開かれる。わざわざ道路を封鎖してまで巨大な神輿を担いだり、野外ステージではプロのミュージシャンやコメディアン、マジシャンなどを招いてのコンサートが行われたりするらしい。
地元の中学校として志保の所属する吹奏楽部も演奏するらしく、なかなか本腰をいれて練習に励んでいるようだ。いくら学校が徒歩十分とはいえ、そろそろ朝食を食べ終わっていなければいけない時間だ。
「あわわ! 急がないと!」
「慌ててこけるんじゃないぞ」
食パンを咥えて走り出しそうなほどに慌てる志保に、一応忠告する。案の定、志保は茶碗を危うくひっくり返しそうになっていた。
平和、というのは何も特別なことが無い日常を言うのだと常々思う。飽くほどに退屈する日常。普通はそれでいい、いいはずなのだ。
やっと起きてきた朱乃と急いで部屋を出ようとした志保がぶつかる。
くだらない事に頭を抱えるようになった自分は、はたして弱くなったと言うのだろうか。
惰性で生きている今。
俺は、物事の尺度を計りかねているのかもしれない。
昨晩の残り物である肉じゃがを電子レンジにかけた俺は、未だに起きてこない同居人の部屋を訪ねた。乱雑に放り投げられた衣服、下着すらそこら辺に散らばっているその部屋は、とても二十代の女性の部屋とは思えなかった。
「グガガ……グゴー」
そしてベッドの上には部屋の主が掘削機のようないびきをかいて寝ていた。薄手のタンクトップに短パンとタオルケット一枚の状態は、しかし何の色気も感じさせない悲しさを持っていた。
「おら起きやがれ朱乃!」
怒鳴ってタオルケットをひん剥こうとするが、わが伯母はタオルケットをぎゅっと握って離さない。意識は無いのだから本能的な拒絶なのだろう。本当に面倒臭い、毎日毎日同じことの繰り返しでこいつは本当に学習しない。
「ん……あぁ……朝か」
「そうだよ、朝だよ朝」
「……眠いな、寝て良いか?」
「仕事しやがれ社会人。夏休みって言っても教師には仕事が山のようにあるんだろ?」
「……ある」
「じゃあ寝んな。あとタオルケットは洗っとくぞ」
隙を見て奪い去ったタオルケットを朱乃は名残惜しそうに見つめているが、返す気など毛頭ない。タオルケットを洗濯機に突っ込み、リビングへと戻った。
「朱乃さん起きた?」
リビングではちょうど志保がご飯をつけているところだった。
「あの状況を起きたと言えるのかは分からんが、会話はした。あぁ俺のも頼む」
ご飯を任せ、味噌汁を準備する。先月志保には料理禁止令を出したが、それでも何か手伝いたいと引き下がらなかったため、アホでもできるご飯当番を任せた。いくらドジを引き起こすとは言え、食器を割るという惨事を起こすことはなく今のところ平穏な生活を送る事ができている。
因みにここで味噌汁を用意させなかったのは、汁物を溢されたらたまらないからである。
「あと隠し持ってるふりかけは戻しとけよ」
「ッ! い、嫌!」
「嫌じゃねえよ、ちゃんと鮭焼いただろ」
「焼き鮭好きじゃないもん……」
「んなもん知らんわ」
中学の制服の内側に隠し持ったふりかけを支えるために、脇を不自然に締めているのが見え見えだった。別に悪いとは言わないが、せっかく焼いた鮭を無駄にするわけにもいかない。
渋々ふりかけを戻す志保とすれ違い、テーブルに味噌汁の器を置いていく。
《今日の一位はおうし座。懐かしい人にばったり遭遇! 意外な話に発展するかも? ラッキーアイテムはロシアンティー。それではよい一日を!》
テレビではアナウンサーが今日の星座占いを告げていた。丁度おうし座の俺ではあるが、そもそも占いなど信じる価値が無いと思っている。
時刻は七時前、ニュース番組が始まる。
《おはようございます。恐ろしい事件が起きました。アメリカ、ワシントン・ダレス空港にて現地時間の午後五時過ぎ、ケリー国務次官が何者かに射殺される事件が起きました》
聞き流そうとしていたキャスターの言葉に、自然と耳を傾けた。画面は日本からワシントン支部のキャスターへと画面が切り替わっていた。
《ケリー氏は経済・実業・農業担当の国務次官であり、今回も経済界のトップを含めた会合に参加していました。さきほど開かれた会見によりますと、ケリー氏は長距離から狙撃された可能性が高く、ケリー氏を狙った計画的な犯行であるとの見方を強めています。中東でのエネルギー開発などで大きな手腕を振るっていたケリー氏。人通りの多いワシントン市内で起きた事件ということで、市民からは驚きと恐怖の声が聞こえています》
「どうしたんですか?」
ふりかけを戻した志保が、いつのまにか両手にご飯茶碗を乗せて隣に立っていた。
「いや、なんでもねえよ」
「嘘は嫌いです」
「この程度の返しくらい許せよ……」
嘘が嫌いな、嘘がまるで通じない我が妹様は、普段抜けているくせにこういった所が中々面倒臭い。
「お前が気にするようなことじゃないから忘れろ忘れろ」
今の俺には何の関係もないし、志保にとってはまったく縁のない話だ。
《それでは六時五五分になりました。今日のお天気です。本日は風もなく、カラッとした天気になるでしょう。いい洗濯日和に……》
「そうやってもたもたしてると朝練に遅れるぞ。七時半なんだろ?」
今週末は駅前で夏祭りが開かれる。わざわざ道路を封鎖してまで巨大な神輿を担いだり、野外ステージではプロのミュージシャンやコメディアン、マジシャンなどを招いてのコンサートが行われたりするらしい。
地元の中学校として志保の所属する吹奏楽部も演奏するらしく、なかなか本腰をいれて練習に励んでいるようだ。いくら学校が徒歩十分とはいえ、そろそろ朝食を食べ終わっていなければいけない時間だ。
「あわわ! 急がないと!」
「慌ててこけるんじゃないぞ」
食パンを咥えて走り出しそうなほどに慌てる志保に、一応忠告する。案の定、志保は茶碗を危うくひっくり返しそうになっていた。
平和、というのは何も特別なことが無い日常を言うのだと常々思う。飽くほどに退屈する日常。普通はそれでいい、いいはずなのだ。
やっと起きてきた朱乃と急いで部屋を出ようとした志保がぶつかる。
くだらない事に頭を抱えるようになった自分は、はたして弱くなったと言うのだろうか。
惰性で生きている今。
俺は、物事の尺度を計りかねているのかもしれない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件
fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。
チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。
しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。
気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。
笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる