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第1話
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「やっとテスト終わった!」
今の率直な気持ちを訴える。声には出していない、吐き出した内容はキーボードを通してネットの掲示板に書き込まれた。
待つこと数分。
「乙」
「今の季節なら中間か。乙」
「テスト終わるとテンション上がるよな、おめ!」
自分の書き込みに対して数個の返事が返ってくる。それらを一通りチェックし書く内容を考え、そう言えばこの前買ったゲームが放置されていた事を思い出す。
再度キーボードに手を走らせる。
「今日は多分寝ないかも。積んでたゲームやらないと」
「あるある、買ったは良いけど始めて3時間で飽きて放置。それを3回くらいやった」
「ゲーマーは積みゲーしてからが本領発揮」
自分の会話からどんどん内容が広がっていく。
それから何回かやり取りをしていた時、機械的な効果音が接続されていたヘッドフォンから流れた。
これはもしや、そう思い直ぐに開いていたブラウザを最小化する。
時刻は夜の10時、まだまだ寝る時間ではない。今開いていたのは自分がお気に入りに登録しているネットの掲示板。馬鹿みたいな雑談をするよくあるインターネットサイトだ。
モラルさえ守れば比較的安全なところだ。不特定多数の人と言葉だけの交流は、始めは敬遠していたが、やってみると意外に楽しい。人それぞれの反応が見れるのは新鮮だった。
マウスを操り、メールを開く。先ほどはゲームをすると書いたが、それはまだだ。受信ボックスには新着メールが3通。2つはただのメルマガなので無視した。
最後の一通、差出人の名前は「神姫」
先ほどとは違うネットの掲示板で知り合った人物だ。当然名前はその掲示板で使っていたハンドルネームだ。何回か書き込みのやり取りをしているうちに親しくなり、個人的にメールのやり取りをする仲になった。
一応設定としては女子高生らしい。中々押しの強い意見を持っていて、きついこともずばずば言ってくる。
リアルだったら絶対に会話をしたくないタイプだ。そんな相手とも交流を持てるのがネットの知り合いという特権でもあるかもしれない。確かに危ない人物も中に入るが、メルアドもフリーのものを使っているし、個人情報を伝えるような馬鹿な真似もしていない。
タイトルは「相談の件」
待ってましたと言うように、早速メールを開く。
「相談了解したよ。出来る限り私も協力させてもらうよ」
そこまで読んで安堵する。相談の内容が内容だけに、第三者の意見というものを聞いておきたかった。
『そこでなんだけど。ぶっちゃけた話、脈は無いわけじゃないと思う。私に任せておきなさい』
「マジか!」
これは書き込みでなく、本当に声に出した。
『でも今のままじゃ関係は絶対に発展しないよ。積極的にアピールしないとね』
「ですよねー」
読みながら納得してしまう。そんな反応を分かっているのか、最後にこう付け足されていた。
『それが人を好きになった義務だから』
「いや、義務は言いすぎだろ……」
その一言に苦笑する。相談のメールを送ったのは昨日の夜。内容は簡潔にまとめればこうだった。
【好きな人がいるんだが、どうやって知り合えば良いのか分からない】
この旨を伝え、その人物と自分が同じ委員会で、そこで知り合った事を伝えた。相手は同じ学校で別のクラスの和泉里香という女子生徒。外れクジを引いてしまい、仕方なく向かった図書委員の集まりで初めて彼女を見た。
第一印象は小動物みたいな子だった。小柄で物静か。特別内向的というわけでもないが、率先して何かをするタイプには見えなかった。言ってしまえば、神姫という名前を使っている相手の対極的存在。
だからこそ、あみだクジで学年代表に決まった時の顔を真っ赤にしたのが印象的だった。素直に可愛いと思った。だがこのエピソードは伝えなかった。
それから曜日の担当で同じになり、一緒に委員会の業務を行っている内に、いつの間にか常に彼女の事を目で追っていた。業務中もそこまで話す訳ではないが、その週に一度の委員会は俺の中で喜びとともに緊張を強いられるものとなっていった。
馬鹿みたいだが、彼女の話に合わせようと今まで無縁だった読書にも手を出したほどだ。
「そういや明日委員会だなぁ」
俺はベッドに身を投げ、明日のことを考えて気持ち悪いぐらい悶えた。
今の率直な気持ちを訴える。声には出していない、吐き出した内容はキーボードを通してネットの掲示板に書き込まれた。
待つこと数分。
「乙」
「今の季節なら中間か。乙」
「テスト終わるとテンション上がるよな、おめ!」
自分の書き込みに対して数個の返事が返ってくる。それらを一通りチェックし書く内容を考え、そう言えばこの前買ったゲームが放置されていた事を思い出す。
再度キーボードに手を走らせる。
「今日は多分寝ないかも。積んでたゲームやらないと」
「あるある、買ったは良いけど始めて3時間で飽きて放置。それを3回くらいやった」
「ゲーマーは積みゲーしてからが本領発揮」
自分の会話からどんどん内容が広がっていく。
それから何回かやり取りをしていた時、機械的な効果音が接続されていたヘッドフォンから流れた。
これはもしや、そう思い直ぐに開いていたブラウザを最小化する。
時刻は夜の10時、まだまだ寝る時間ではない。今開いていたのは自分がお気に入りに登録しているネットの掲示板。馬鹿みたいな雑談をするよくあるインターネットサイトだ。
モラルさえ守れば比較的安全なところだ。不特定多数の人と言葉だけの交流は、始めは敬遠していたが、やってみると意外に楽しい。人それぞれの反応が見れるのは新鮮だった。
マウスを操り、メールを開く。先ほどはゲームをすると書いたが、それはまだだ。受信ボックスには新着メールが3通。2つはただのメルマガなので無視した。
最後の一通、差出人の名前は「神姫」
先ほどとは違うネットの掲示板で知り合った人物だ。当然名前はその掲示板で使っていたハンドルネームだ。何回か書き込みのやり取りをしているうちに親しくなり、個人的にメールのやり取りをする仲になった。
一応設定としては女子高生らしい。中々押しの強い意見を持っていて、きついこともずばずば言ってくる。
リアルだったら絶対に会話をしたくないタイプだ。そんな相手とも交流を持てるのがネットの知り合いという特権でもあるかもしれない。確かに危ない人物も中に入るが、メルアドもフリーのものを使っているし、個人情報を伝えるような馬鹿な真似もしていない。
タイトルは「相談の件」
待ってましたと言うように、早速メールを開く。
「相談了解したよ。出来る限り私も協力させてもらうよ」
そこまで読んで安堵する。相談の内容が内容だけに、第三者の意見というものを聞いておきたかった。
『そこでなんだけど。ぶっちゃけた話、脈は無いわけじゃないと思う。私に任せておきなさい』
「マジか!」
これは書き込みでなく、本当に声に出した。
『でも今のままじゃ関係は絶対に発展しないよ。積極的にアピールしないとね』
「ですよねー」
読みながら納得してしまう。そんな反応を分かっているのか、最後にこう付け足されていた。
『それが人を好きになった義務だから』
「いや、義務は言いすぎだろ……」
その一言に苦笑する。相談のメールを送ったのは昨日の夜。内容は簡潔にまとめればこうだった。
【好きな人がいるんだが、どうやって知り合えば良いのか分からない】
この旨を伝え、その人物と自分が同じ委員会で、そこで知り合った事を伝えた。相手は同じ学校で別のクラスの和泉里香という女子生徒。外れクジを引いてしまい、仕方なく向かった図書委員の集まりで初めて彼女を見た。
第一印象は小動物みたいな子だった。小柄で物静か。特別内向的というわけでもないが、率先して何かをするタイプには見えなかった。言ってしまえば、神姫という名前を使っている相手の対極的存在。
だからこそ、あみだクジで学年代表に決まった時の顔を真っ赤にしたのが印象的だった。素直に可愛いと思った。だがこのエピソードは伝えなかった。
それから曜日の担当で同じになり、一緒に委員会の業務を行っている内に、いつの間にか常に彼女の事を目で追っていた。業務中もそこまで話す訳ではないが、その週に一度の委員会は俺の中で喜びとともに緊張を強いられるものとなっていった。
馬鹿みたいだが、彼女の話に合わせようと今まで無縁だった読書にも手を出したほどだ。
「そういや明日委員会だなぁ」
俺はベッドに身を投げ、明日のことを考えて気持ち悪いぐらい悶えた。
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