眠り姫はエリート王子に恋をする

一二三

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番外12.眠り姫は王子様と騎士様に救われる 3

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 結局、佐塚は怒りの衝動にまかせて河本たちに「ハウス!」を命じ、強引に帰宅させてしまった。
 息巻く佐塚を引きずる様にして、冬夜たちは深夜まで営業しているコーヒーショップになだれ込み、現在、温かい飲み物を前に一息ついた所だ。

「瀬川、悪かったな、あいつらが」
 怒りの山を乗り越えたらしい佐塚が、真剣な顔で冬夜に詫びを入れる。
「あ、いえ。佐塚さんに謝って頂くことじゃ……。俺の、同期ですし」
「それもそうだな。でも、嫌だったろ?」
 くしゃくしゃと頭を撫でられ、佐塚にまで子ども扱いされてしまったことに、ちょっとだけ悲しいため息が零れる。
「あ、悪い。つい、癖で」
 年の離れた弟がいるらしい佐塚は、時々手が寂しくて、ついついかわいいものを撫でてしまうのだと言い訳をする。
 かわいいもの……って。
 いや、もう突っ込むまい。
 好意だ。好意で言っているのだ。多分。

「でも、みんなどうしてあそこに?」
 温かいカフェオレを口にしながら、冬夜は首を傾げる。
 何故タイミングよく、藤堂たちがあの場に現れたのか。
 しかも、佐塚まで一緒に。
 めずらしい組み合わせに、全員の顔を見回すと、藤堂が苦笑しながら説明してくれる。

「冬夜さんが同期と飲みに行ったって話をしていた時、ちょうど佐塚さんが来て……」

 定時後、慌てて駆けて行く冬夜とその先で集まっていた男たちの姿を、客先から戻って来た佐塚が見かけていた。
 佐塚が、見知った顔がいるな、と思いながら部に戻ると、山口と藤堂が、冬夜が同期と飲みに行った話をしていた。
「誰と飲みに行ったのか」と聞いてみれば「河本という男」だと言われ、佐塚は新人の頃からあまり素行のよくなかった後輩たちの事を思い出した。
 全員の名前付きで、何をやらかしたのかまで詳細に。

「あいつらな。新人の頃も受付の女の子にちょっかいかけて、ちょっとした揉め事を起こしたんだ。その時きっちりシメてやったんだが、懲りずに同じこと繰り返すとはなぁ……」

 研修時の態度もあまり良くはなく、佐塚は彼らをしごきにしごいたのだそうだ。
「鬼の佐塚、は奴らのせいでついたあだ名だ」と佐塚は笑ったが、冬夜たちは「違うんじゃないかなー」と、真実をうっすらと悟っていた。

「で、河本はマズイって佐塚さんが言うんで、全員で近くの定食屋にメシ食いに行きがてら、鳥九を見張ってたんですよ」
 山口が、ガハハハと自慢げに笑う。
 おかげで窮地を救われた冬夜は、改めて彼らに感謝の気持ちを込めてお礼を言った。
「でも俺たちが帰っちゃってたとは、考えなかったの?」
 
 行き違いになることは考えなかったのだろうか?と冬夜が尋ねると、藤堂がスマートフォンを取り出し、アプリを立ち上げる。
 画面を見せられて、「あ」と声を上げた。 
 GPS機能を利用した位置検索アプリが起動し、冬夜の居場所が地図上にマークされている。
 かなりの方向音痴で、待ち合わせてもしょちゅう迷子になる冬夜のために、私用のスマートフォンにはお互いにこのアプリがインストールされている。
 藤堂はこれを利用して、冬夜が鳥九にいることを確認していたのだろう。

「あとは、単なる予想。冬夜さんはわりと時間にキッチリしてるから、飲み始めて2時間ぐらいで解散したくなるんじゃないかと思って、迎えに出たんです」
 さすがに一緒に暮らしているだけある。
 藤堂に、完全に行動パターンを読まれていたことに、冬夜はほんのり顔を赤らめる。
「ピッタリだったな」と佐塚が笑って、再び冬夜の頭をぐりぐりと撫でた。

 ズズズーっと音を立てて、小沢がアイスラテを飲み干し、「もう帰りたい」というそぶりを見せ始めた。
 相変わらずマイペースな小沢に苦笑し、そろそろ解散するか、と佐塚が立ち上がりかける。

「あ、そうそう」

 何かを思い出したように、佐塚は再び椅子にストンと腰を下ろした。

「瀬川、おまえな、この際だから言わせてもらうけどな……」
「はい」
 叱られる気配を察知して、冬夜はぴしっと背筋を伸ばす。

「「「よく知らない男の誘いについていってはいけません!」」」

 佐塚、山口、藤堂の三人に口調を合わせてそう言われ、冬夜は思わず「ごめんなさい」と反射で謝ってしまう。
 
「おまえはちょっと、危機管理意識が足りない」
 佐塚が腕を組み、隣に座る冬夜と向き合うようにして、説教を始める。
「毎朝鏡見てるんだろ?この、キレーな顔がどんだけ男の嗜虐心ってのを煽るのか、わかってるか?おまえだって男なんだから、可憐な美女見て、泣かせてみたい、襲い掛かりたいって、思ったことぐらいあるだろ?」
 佐塚が冬夜の両頬をムニムニとつまんで引っ張りながら、懇々と言い聞かせるように説教を続ける。
「瀬川さんの場合、裸はもっとマズイっすねぇ。部内旅行の時、温泉でどんだけの男を惑わせたことか」
 うんうんと佐塚に同意しながら、山口がとんでもない事を言い出す。
 知らない。そんな話は初耳だ。
 が、そういえばあの時、やたらに藤堂に密着されていたことを思い出す。
 強姦魔云々に加え、他の男からガードするために、藤堂は冬夜にくっついていたのだろうか。

「藤堂、おまえがちゃんと躾けないとダメだろ?こんな危険物を野放しにするなよ!」
 今度は藤堂にお鉢が回ったようだ。
 佐塚は冬夜の片側の頬を引っ張ったまま藤堂に向き直り、責任持ってこれをなんとかしろよ!と冬夜の頭をがっしりとかかえて藤堂に見せつける。
「いくら躾けたって、本人が無自覚なんじゃあまり意味ないですよ。俺がいくら言って聞かせても、信じてくれないし」
 肩をすくめて仕方なさそうにそう言い訳する藤堂に、佐塚が「そこなんだよなぁ」とため息をつく。
「痛い、痛いですっ……佐塚さん、ほっぺ痛い!」
 遠慮なくひっぱられる頬がじんじんと痛くなってきた。
 涙目で周りに助けを求めるが、佐塚が怖いのか、誰も救いの手を差し伸べてはくれない。
「ああ?!これぐらい我慢しろ!っていうか腫れてちょっと不細工になった方が、世のため人のためだぞ」
 山口が、やめてあげてーとヤル気なさそうに佐塚を止めに入る。
「瀬川さんが不細工になったら、ウチの部の連中が泣きますよ?」
「いいんだよ他のやつらなんか別に。どんだけ不細工になったって、少なくとも藤堂だけは見放さないだろうからな!」
「ああ、それもそうか。では、思いっきりどうぞ」
「勝手に人のものを不細工にしないでください」

 年甲斐もなく、夜のカフェでぎゃいぎゃい騒がしい男連中に、周りの視線が痛くなってきたので、小沢の帰りたそうな視線もあって、全員そろって店を出る。
 向かう方向は同じだ。
 プラプラと駅に向かう途中、藤堂に指先を絡められ、手を繋がれる。
「ちょっと、藤堂!」
 外なんだけど!と慌てて振りほどこうとすると、山口がまあまあと止めに入る。
「あー、いいからいいから。俺ら盾になりますから、どうぞご存分に。こいつもヒヤヒヤさせられたでしょうし、今は甘やかしてやって下さい」
 そう言われてしまうと、強く抵抗できない。
 確かにさっきは藤堂に心配をかけてしまった。
 仕方ない、と腹をくくり、せめて、と藤堂のコートのポケットに自分の手もろとも大きな手を突っ込むと、嬉しそうな顔が返って来た。
 恥ずかしさで顔が真っ赤になり、黙っていられなくて、なにか話題を……と頭の中を色々な事が駆け巡る。

「あ、あのさ。営業の新人研修って、どんな感じなの?」
 我ながら、超どうでもいい質問!と思いながら見上げると、冬夜の照れ隠しなどお見通しの藤堂が、ふっと微笑む。
「別に、普通ですよ。3年くらい上の先輩が担当について、その人について色々実地で勉強させられます。事業部ではなかったんですか?」
「なかったなぁ。1週間ぐらい大会議室に閉じ込められて、企業理念とかビジネスマナーとか、なんか色々学ばされてた気がする」
「営業は、ビジネスマナーは実地で先輩から叩きこまれますね。その辺、佐塚さんはかなり厳しかったみたいですよ?だから、鬼の佐塚伝説」
 最後はこっそりつぶやいたのに、しっかり聞き取ったらしい佐塚が「なんか言ったか?!」と鬼の形相で振り向く。
 河本達は、新人研修時もさっきもさぞや恐ろしかったことだろうと、少しだけ気の毒に思う。
 くすくすと笑っていると、山口がひょいとのぞき込んできた。
「瀬川さん、佐塚さんのこと笑ってますけどね、鬼伝説の持ち主はもう一人いますよ?」
「え?ええ?誰?」
 鬼の佐塚の他にも、そんなに厳しい担当者がいたのだろうか。ちょっと想像がつかない。

「こいつです」
 と、山口が藤堂を指差し、冬夜はきょとんと首を傾げる。
「藤堂も、新人研修担当したことあるの?」
 鉄面皮と言われてはいるが、決して人当たりは悪くないし、小沢の面倒もこまめにみている藤堂だ。
 新人相手に厳しくするようには思えないが?と不思議に思っていると、「違いますよ」と山口が笑う。

「逆です。こいつ、新人研修の時に手酷く担当者やり込めちゃって。まあ、その担当も色々適当だったらしいんで、藤堂が怒るのも無理なかったらしいんですけどね」

「で、鬼の藤堂?」
「そ、鬼の藤堂。こいつが本社枠から外れて支社に行ったとき、噂を聞いてた本社営業マンたちはみんな胸を撫で下ろしたそうですよ」
 まぁ、すぐに本社に来ちゃいましたけどね!と山口が笑う。
 藤堂にやりこめられる……。
 想像するだけで恐ろしい。
 一旦怒り出すとあらゆる手段を使って報復に出る、まさに鬼のような男だ。
 普段甘やかされている冬夜だが、それでも藤堂の不機嫌は恐ろしいのだ。
 大抵原因が自分にあるだけに。

「その……藤堂の研修を担当した人は?」
「ああ、さあ?どうしてるんでしょうね?ノイローゼになったとかならなかったとか。まあうちの会社デカイんで、藤堂と顔を合わせることはもうないでしょうし、ね」

 しかし、どういう巡り合わせか、本社第一営業部には新人研修の伝説の鬼が二人も存在しているのだから、不思議なものだ。
 冬夜はその奇妙な縁に、ふふ、と微笑みを浮かべる。
 
「すっかり遅くなりましたね。帰って寝ましょう」
「うん。でも安心したらお腹空いたなぁ。つくね食べてから、寝よっと」

 お土産で買っておいたつくねは、藤堂が、繋いでいない方の手にぶら下げている。
 店自慢の特製タレをたっぷり絡めたつくねは、夜食に食べたらきっとおいしい。
「いいけど……太るよ?」
 からかう藤堂に、冬夜は口を尖らせる。

「なんだよ!不細工になった方がいいんだろ?!」
 不細工になった方が世のため人のため、と言われた事を根に持ち、イーッと鼻に皴を寄せる。
「違うよ」
 くすりと藤堂が笑い、指先を伸ばして冬夜の前髪をつまんだ。

「不細工になっても愛してるって、言ってるんだよ」

 かすめるように額に落とされたキスに、冬夜は顔を真っ赤に染めて慌てて周りを見回す。
 幸い通行人はいなかったし、佐塚、山口、小沢は見て見ぬふりをしてくれていた。
 
「あー熱い、熱いなぁ。冬なのに熱いなぁ」という山口のぼやきは、聞こえなかったことにしておく。
 佐塚がやれやれといった様子でこちらを振り向き、小沢がどうでもいいというように、大きなあくびを一つした。

 藤堂のバカ、とつぶやく冬夜の声は、夜の雑踏に紛れて……
 それでもちゃんと聞き取ったらしい男がうっすらと微笑んで、今度は唇に、軽いキスを落とした。
 
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