暖かな光に誘われて

咲楼

文字の大きさ
上 下
5 / 13
第1章

3話

しおりを挟む
学院に着いて一番最初に理事長室に向かった。


バンッ!  


「親父、居るか?」



ちょっと、海にぃの扉を開ける音にビックリしながらも、知らない人がいないか恐る恐る海にぃの後ろから覗き込んでそうちゃんに挨拶した。


「うぅ...海にぃ、激しぃ...。そうちゃんおはよう?



......ビクッ!」


ちょっといきなりそうちゃんに抱きつかれてびっくりしちゃった。けど今のところは知らない人が誰もいないみたいで安心した。


「ほっ...」


「しーんー!今日も可愛いね!おはよう。もう、海叶はもうちょっと僕に優しくしてくれてもいいと思うんだけどね?」


「黙れクソ親父。今すぐ新から離れろ。新を驚かせやがって。」


「やだね。久しぶりの新なんだよ。補給させて。それに新を驚かせたのはお互い様だね。」


とても親子喧嘩とは思えないそれは僕にとってはとても安心する日常風景で...


「そうちゃん。嬉しぃけどそろそろお話始めよ?」


ちょっとだけ虚しそうに離れていくそうちゃんを見て少しだけ嬉しいって思っちゃったのは僕だけの秘密。


「じゃあ、そこに座ってね。」


「うん。」


「おう」


いつもみたいにそふぁに座った海にぃの上に座って。海にぃの両腕を掴んで前まで持ってくる。こうしていると、すっごく安心するんだ。


「ぶー海叶だけずるいなぁ。新。いつでも僕の膝の上に座っていいんだよ?」


いつも言われる。でもなんでかそうちゃんより、海にぃの方が安心するんだ。いーちゃんに似てるからかな?


「そうちゃんでもいいけど、海にぃの方が落ち着くから海にぃがいい。」


「ちょっ!それ酷くない?しん~っ!(´;ω;`)」


少しだけ子供っぽいそうちゃんはいつも場の雰囲気を柔らかくしてくれて、でもしっかりする所はしっかりして。頼もしいお父さんって感じで大好き。だけどね?


「やっ!」


「がぁーん!」


「海にぃがいい!」


何となく、僕の頭の上に顎を乗っけている海にぃが、不機嫌になったり上機嫌になったり、それを感じているのが楽しくて...



だからね?もう少し、そうちゃんで遊ばせて?



「えへへ」


楽しぃな

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

漁師に恋をして

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:45

出逢えた幸せ

BL / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:463

貴方は僕の運命のひと

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:880

jewelry dress

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:14

【完結】飛び立つ鳥の行く末は

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:15

1 week

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:765

雪のように、とけていく

BL / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:428

秘めやかな色欲

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:839

最恐ヤクザは夜に啼く

BL / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:40

You make me happy.

BL / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:101

処理中です...