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夢の続きで人の死を。
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夢の続きで人の死を。
カーテンの隙間から部屋に一筋の光が差し込む。
今日もまた、目が覚めた。
毎日同じ夢を見る。でも、内容は覚えていない。
ただ、毎朝頬の上には涙で作られた道が出来ている。
いつものように顔を洗い、毎朝テーブルの上に置かれている半分の食パンを頬張る。
朝ごはんを食べ終わると、すぐ制服に着替え、少し憂鬱になりながらも準備している通学カバンを肩にかけ、家を出る。
「行ってきます」
誰もいない家に挨拶をする。
父が他界した5年前から、母は毎日毎日朝早くから仕事に出ているため、家には誰もいない。
私は学校へは徒歩で通学している。家からたかが10分なので、毎日慌てることもなく通学出来る。
校門の付近まで歩いていくと、
「ういーす!今日もギリギリセーフ!」
と、後ろから黄色い自転車でやってくる。
彼は、幼稚園から同じのいわゆる幼馴染の佐藤太一だ。
「早く起きて来なさいよ。毎朝髪ボサボサで汗かいてくるの嫌じゃないの?」
毎朝毎朝ギリギリで登校してくる彼を毎日叱るのが私の仕事でもある。
「そんなこと言われても起きれねーし!ってか、起こしに来いよ!」
「なんであんたがキレてんのよ。」
そんな会話をしながら教室へ入る。
ちなみに私と太一は小学校の時から1度もクラスが離れたことがない。
クラスへ入ると、
「彩香おはよー!今日も佐藤くんと一緒とかずるい!」
と謎の批判を毎朝浴びている。
太一は何故か女子にモテる。あのだらしない感じが女子の母性をくすぐるのかもしれない。
今の席では私は真ん中の列の前から三番目。
太一は、一番左の一番後ろだ。
太一は強運の持ち主なのか、大体席は後ろの方になる。
一限目は日本史。いつも通り眠く、長い長い時間が過ぎていった。
二限目は数学、三限目は現代文、四限目は生物と世界で一番眠くなる半日をすごした。
今日はテスト前という事で四限目で帰宅することが出来た。
「彩香ー!一緒に帰ろう!」
親友の美咲が後ろから走ってきた。
美咲は正義感があり、男よりも強気な体育会系女子だ。
私は今日も夢の事を思い出そうとぼーっとしていたため、あまり聞こえていなかった。
すると、
「聞いてる?また考え事?なんかあるなら私に言ってよね。」
美咲は良いやつだ。
でも、毎日同じ夢を見ていてもそれは覚えていない。そして朝起きたら涙が出ているなんてことを美咲に言うと信じられないくらい心配をしてしまうと思う。だからこの話はしていない。
「なんでもないよ~。いつも通りぼーっとしてただけ。」
そういうと、少し疑いながらも「まあ、いいや。」
と、諦めてくれた。
そのまま、家に帰り今日もまた、眠りについた。
明日の朝はまた泣いているんだろうな。
今日また、目が覚めた。いつものように、涙を流して起きた。
いつもと同じように顔を洗い、いつもと同じ時間に家を出た。
いつもと違うことがあると言えば、夢の内容を少しだけ覚えている。ということだ。
覚えている少しの内容というものは、私の心をざわつかせた。
それは、幼馴染の太一が慌てた顔で何かに飛び込んで行くというものだった。
少しくらい気持ちになりながらも、学校へ向かった。
いつも通りの時間に校門の前を通りすぎ教室に入ったが、太一は来ていなかった。
夢の事もあり、とても心配になり、1人ソワソワしていると美咲が
「何ソワソワしてんのよ!何があったの?今日こそは言いなさい。」
と、私に近づいてきた。
私は涙目になりながら、何が起こってからじゃ遅いと思い、美咲に事情を話した。
すると美咲は
「大丈夫。佐藤くんがそんなことする性格だと思う?あんたが一番わかってるでしょ!」
と言われた。
しないと思うからこそ、怖いと思った。
話をしてからさらに不安が襲ってきた。
そわそわしながら過ごし、早くも二限目になっていた。
授業の内容など頭に入っていない。
心配で心臓がバクバクしている、その時
ガラガラガラッ。
教室のドアが開いた。
そこには、髪の毛ボサボサで眠そうな顔をした太一が立っていた。
「すいませーん。寝坊しましたー。」
気だるそうに教室に入ってきた太一を見て、とてもほっとした。
「ね?言ったでしょ?」
美咲がこっちに振り向き、言った。
何より、太一が無事でよかった。と心からの思った。
学校でも太一は寝続けていた。
太一は四限目が終わると、いつものようにすぐに教室を出た。
私は少しの不安を抱えながら、
「気を付けなさいよ!ドジなんだから。」
と声をかけた。
「ばーか!誰に言ってんだよ!」
と太一は私に言った。
私は太一を追いかけようとも思ったが、追いかけることも怖くなり、やめた。
何かが起こってしまう。と根拠はないながらも、そう思った。
そして家に帰り、いつものようにぼーっと過ごし、夜を迎え、不安を抱えながら眠った。
目が覚めると、私は愕然とし、絶望した。
今日は夢の最初から最後まで、全てを覚えているのだ。
1つの覚悟を持ったまま、学校へ登校した。
後ろからの自転車の音はしてこない。
これが、私の絶望を確実なものにした。
教室に入ると、担任の先生はもう教室にいた。
いつもはジャージ姿の先生だが、スーツを着ていた。
ひとつの空席を除いて、全員が席に着いた。
「佐藤が、昨日の夕方車道に飛び込み、亡くなった。通夜は今日の夜行われるそうだ。全員で佐藤を見送りに行こう。」
先生はこう言った。すると、教室の色が黒色になったように見えた。
女子が泣きだし、男子は理由を詳しく聞いている。しかし、教えてくれるはずもなく、全員が絶望した。
私の前の席の美咲は、泣くのを我慢し、じっと私を見つめていた。
私は美咲と目を合わすことができなかった。
通夜が行われ、太一のお母さんが疲れきった顔で泣いていた。
私は深く頭を下げ、太一の眠っている棺へ向かった。
涙は流さないと決めていた。
しっかりとお礼や想い出を太一に話した後、その場をあとにした。
太一のお母さんの元へ行こうと思ったが、バタバタしている事がはっきり目に見えたため、今日は家に帰ることにした。
数日後、太一の家を訪れた。
私は太一の家を訪れるまで、学校には行っていなかった。
強がってはいたものの、1人になるとやはり泣いた。とっても泣いた。
何度も吐きそうにもなった。精神的にも休む事が必要だと医者からの言葉もあったため学校は休んでいた。
太一のお母さんとお話をすることが出来た。
それまで、誰にも聞いていなかったが、太一は小さい子供が風船を追い、車道に飛び出た所を見て、子供を助け自分が犠牲になったそうだ。
太一は自ら死を選んだのではなく、人のために犠牲になったのだ。
私が覚えている夢の内容では、ただ慌てた顔をした太一が黒いワゴン車に勢いよく引かれ、10メートルほど飛ばされるというものだった。
私は
「よくやった。」
太一にそう言った。
太一は私にたくさんの想い出をくれた。
そしてたくさんのことを教えてくれた。
何より学校を楽しいものしてくれたのは紛れもない太一だった。
私はこれから先の人生で、太一のようにバカだけど、優しく誰よりも勇敢な男の子に出会うことはないと思う。
太一、本当にありがとう。
私は、30歳になった今でもあの夢を見ることがある。
でも、高校の時と違うところがある。
それは、夢の最後に太一が優しい顔をして、
「ういーす!元気出せよ!何にも負けんじゃねえぞ!!」
と声をかけてくれている事です。
この声かけのおかげで、私はこの夢を見た時も涙を流していない。
人のために尽くせるということがどれほど偉大なことか。
私は今、太一の夢であった小学校の教員をしている。
これから私は太一以上に人のために尽くすことは出来ないだろう。
だが、太一より長い間、人のために尽くすことはできる。
この仕事を長く続け、人のために役立てるように、生きていきたい。
私はそう思う。
カーテンの隙間から部屋に一筋の光が差し込む。
今日もまた、目が覚めた。
毎日同じ夢を見る。でも、内容は覚えていない。
ただ、毎朝頬の上には涙で作られた道が出来ている。
いつものように顔を洗い、毎朝テーブルの上に置かれている半分の食パンを頬張る。
朝ごはんを食べ終わると、すぐ制服に着替え、少し憂鬱になりながらも準備している通学カバンを肩にかけ、家を出る。
「行ってきます」
誰もいない家に挨拶をする。
父が他界した5年前から、母は毎日毎日朝早くから仕事に出ているため、家には誰もいない。
私は学校へは徒歩で通学している。家からたかが10分なので、毎日慌てることもなく通学出来る。
校門の付近まで歩いていくと、
「ういーす!今日もギリギリセーフ!」
と、後ろから黄色い自転車でやってくる。
彼は、幼稚園から同じのいわゆる幼馴染の佐藤太一だ。
「早く起きて来なさいよ。毎朝髪ボサボサで汗かいてくるの嫌じゃないの?」
毎朝毎朝ギリギリで登校してくる彼を毎日叱るのが私の仕事でもある。
「そんなこと言われても起きれねーし!ってか、起こしに来いよ!」
「なんであんたがキレてんのよ。」
そんな会話をしながら教室へ入る。
ちなみに私と太一は小学校の時から1度もクラスが離れたことがない。
クラスへ入ると、
「彩香おはよー!今日も佐藤くんと一緒とかずるい!」
と謎の批判を毎朝浴びている。
太一は何故か女子にモテる。あのだらしない感じが女子の母性をくすぐるのかもしれない。
今の席では私は真ん中の列の前から三番目。
太一は、一番左の一番後ろだ。
太一は強運の持ち主なのか、大体席は後ろの方になる。
一限目は日本史。いつも通り眠く、長い長い時間が過ぎていった。
二限目は数学、三限目は現代文、四限目は生物と世界で一番眠くなる半日をすごした。
今日はテスト前という事で四限目で帰宅することが出来た。
「彩香ー!一緒に帰ろう!」
親友の美咲が後ろから走ってきた。
美咲は正義感があり、男よりも強気な体育会系女子だ。
私は今日も夢の事を思い出そうとぼーっとしていたため、あまり聞こえていなかった。
すると、
「聞いてる?また考え事?なんかあるなら私に言ってよね。」
美咲は良いやつだ。
でも、毎日同じ夢を見ていてもそれは覚えていない。そして朝起きたら涙が出ているなんてことを美咲に言うと信じられないくらい心配をしてしまうと思う。だからこの話はしていない。
「なんでもないよ~。いつも通りぼーっとしてただけ。」
そういうと、少し疑いながらも「まあ、いいや。」
と、諦めてくれた。
そのまま、家に帰り今日もまた、眠りについた。
明日の朝はまた泣いているんだろうな。
今日また、目が覚めた。いつものように、涙を流して起きた。
いつもと同じように顔を洗い、いつもと同じ時間に家を出た。
いつもと違うことがあると言えば、夢の内容を少しだけ覚えている。ということだ。
覚えている少しの内容というものは、私の心をざわつかせた。
それは、幼馴染の太一が慌てた顔で何かに飛び込んで行くというものだった。
少しくらい気持ちになりながらも、学校へ向かった。
いつも通りの時間に校門の前を通りすぎ教室に入ったが、太一は来ていなかった。
夢の事もあり、とても心配になり、1人ソワソワしていると美咲が
「何ソワソワしてんのよ!何があったの?今日こそは言いなさい。」
と、私に近づいてきた。
私は涙目になりながら、何が起こってからじゃ遅いと思い、美咲に事情を話した。
すると美咲は
「大丈夫。佐藤くんがそんなことする性格だと思う?あんたが一番わかってるでしょ!」
と言われた。
しないと思うからこそ、怖いと思った。
話をしてからさらに不安が襲ってきた。
そわそわしながら過ごし、早くも二限目になっていた。
授業の内容など頭に入っていない。
心配で心臓がバクバクしている、その時
ガラガラガラッ。
教室のドアが開いた。
そこには、髪の毛ボサボサで眠そうな顔をした太一が立っていた。
「すいませーん。寝坊しましたー。」
気だるそうに教室に入ってきた太一を見て、とてもほっとした。
「ね?言ったでしょ?」
美咲がこっちに振り向き、言った。
何より、太一が無事でよかった。と心からの思った。
学校でも太一は寝続けていた。
太一は四限目が終わると、いつものようにすぐに教室を出た。
私は少しの不安を抱えながら、
「気を付けなさいよ!ドジなんだから。」
と声をかけた。
「ばーか!誰に言ってんだよ!」
と太一は私に言った。
私は太一を追いかけようとも思ったが、追いかけることも怖くなり、やめた。
何かが起こってしまう。と根拠はないながらも、そう思った。
そして家に帰り、いつものようにぼーっと過ごし、夜を迎え、不安を抱えながら眠った。
目が覚めると、私は愕然とし、絶望した。
今日は夢の最初から最後まで、全てを覚えているのだ。
1つの覚悟を持ったまま、学校へ登校した。
後ろからの自転車の音はしてこない。
これが、私の絶望を確実なものにした。
教室に入ると、担任の先生はもう教室にいた。
いつもはジャージ姿の先生だが、スーツを着ていた。
ひとつの空席を除いて、全員が席に着いた。
「佐藤が、昨日の夕方車道に飛び込み、亡くなった。通夜は今日の夜行われるそうだ。全員で佐藤を見送りに行こう。」
先生はこう言った。すると、教室の色が黒色になったように見えた。
女子が泣きだし、男子は理由を詳しく聞いている。しかし、教えてくれるはずもなく、全員が絶望した。
私の前の席の美咲は、泣くのを我慢し、じっと私を見つめていた。
私は美咲と目を合わすことができなかった。
通夜が行われ、太一のお母さんが疲れきった顔で泣いていた。
私は深く頭を下げ、太一の眠っている棺へ向かった。
涙は流さないと決めていた。
しっかりとお礼や想い出を太一に話した後、その場をあとにした。
太一のお母さんの元へ行こうと思ったが、バタバタしている事がはっきり目に見えたため、今日は家に帰ることにした。
数日後、太一の家を訪れた。
私は太一の家を訪れるまで、学校には行っていなかった。
強がってはいたものの、1人になるとやはり泣いた。とっても泣いた。
何度も吐きそうにもなった。精神的にも休む事が必要だと医者からの言葉もあったため学校は休んでいた。
太一のお母さんとお話をすることが出来た。
それまで、誰にも聞いていなかったが、太一は小さい子供が風船を追い、車道に飛び出た所を見て、子供を助け自分が犠牲になったそうだ。
太一は自ら死を選んだのではなく、人のために犠牲になったのだ。
私が覚えている夢の内容では、ただ慌てた顔をした太一が黒いワゴン車に勢いよく引かれ、10メートルほど飛ばされるというものだった。
私は
「よくやった。」
太一にそう言った。
太一は私にたくさんの想い出をくれた。
そしてたくさんのことを教えてくれた。
何より学校を楽しいものしてくれたのは紛れもない太一だった。
私はこれから先の人生で、太一のようにバカだけど、優しく誰よりも勇敢な男の子に出会うことはないと思う。
太一、本当にありがとう。
私は、30歳になった今でもあの夢を見ることがある。
でも、高校の時と違うところがある。
それは、夢の最後に太一が優しい顔をして、
「ういーす!元気出せよ!何にも負けんじゃねえぞ!!」
と声をかけてくれている事です。
この声かけのおかげで、私はこの夢を見た時も涙を流していない。
人のために尽くせるということがどれほど偉大なことか。
私は今、太一の夢であった小学校の教員をしている。
これから私は太一以上に人のために尽くすことは出来ないだろう。
だが、太一より長い間、人のために尽くすことはできる。
この仕事を長く続け、人のために役立てるように、生きていきたい。
私はそう思う。
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