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青天に羽根を突け!
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「師匠ー! ハッピー・ニュー・イヤー!」
元旦の昼下がり。
控えめなノックに「すわ湊か!?」と勢いよく扉を開けた西園寺亜嵐は、期待した人物ではなかったことに撃沈して、慌ててドアを引いた。――が。
ガッ!
それよりも尚早く、ドアの隙間に靴先を差し込んで、美緒はにっこりと笑った。
「し・しょ・う! あいさつされたら、どうするのが礼儀ですか~?」
「……ハッピー・ニュー・嫌ー」
最後の“嫌ー”だけ明らかに発音が間違っていたが、そんなことは気にしない。だって、今日はお正月だもの。
「うふふ、まぁいいや。――師匠。愛弟子・白石美緒、勇んで遊びに参りました!」
「……そのようだな。一人でバドミントンでもするつもりか? バッグから持ち手が飛び出しているぞ」
痛烈な皮肉にも、今日の美緒は動じない。だって、お正月だもの。
チチチ、と指を振りながら亜嵐を見上げる。
「これは羽子板です。師匠に日本のお正月を満喫してもらおうと思って、わざわざ持ってきたんですよ。うーん、師匠想いな弟子を持って、憎いぞコノヤロー!」
(……なぜ正月早々、この娘の相手をせねばならんのだ……)
身を翻そうとした瞬間、今度は腕をガッと掴まれた。
「放せ、美緒。私は忙しい。急ぎの仕事があってだな……」
「えー、そうなんですかぁ? ざーんねん。……だってさ、藤宮くん。公園は二人で行こっか」
「何だと!?」
勢いよく扉を押し開けると、そこにはマフラーをきっちり巻いて微笑む藤宮湊の姿があった。
「亜嵐さん、あけましておめでとうございます」
礼儀正しくぺこりと頭を下げる――いかにも湊らしい所作だ。
今のやり取りを見られたかと亜嵐は一瞬焦ったが、いつものことだと、湊は一向に気にしていなかった。
「おめでとう、湊。今年もよろしく頼む」
「……私へのあいさつと、温度が全然違う~!」
ぶすっと頬を膨らませる美緒を横目に、亜嵐はにこやかな笑みを浮かべた。
「寒かっただろう、入りなさい。温かい紅茶を淹れよう」
「あ、いえ。お茶は保温ボトルに入れてきましたから」
「……ボトル?」
首を傾げる亜嵐の横で、美緒が元気よく声をあげた。
「だから! 今からみんなで公園に行って、羽根つきをするんですよ。お茶とお菓子は、藤宮くんが用意してくれました!」
湊、お茶、お菓子――この三点セットで、亜嵐が釣れないはずがない。
美緒の目論見は、果たして大正解だった。
「待ってくれ……コートを取ってくる」
そう言ってローズメリーの店内へ消えた男を見遣り、美緒はにんまりと笑った。
***
「うりゃぁぁあっ!」
カンッ!
「……くっ!」
亜嵐の羽子板が空を切り、色褪せた芝生に羽がぽとりと落ちる。
「白石さんのマッチポイントでーす!」
ただ羽根を突いても面白くないからと、十点先取の三ゲーム制にしたのだが――これが思いの外、いい勝負になっている。
「……ふっ、師匠。なかなかやるわね」
「子どもの遊びのくせに……なかなかハードではないか」
美緒も亜嵐もコートを脱ぎ去り、本気モードで羽根をついている。
湊は芝生に腰を下ろし、荒い息を吐く二人をハラハラしながら眺めた。
どうして全員がそんなに真剣なのか?
なぜなら――この勝負には、湊お手製のチョコレート・マフィンがかかっているのだ!
「ちゃんと人数分あるよ?」
勝負の前にそう言ったのだが、何かとムキになる亜嵐と美緒は「勝者の総取りだ!」と譲らなかった。
(総取りってことは……俺、食べられないのかも)
なかなか落ちない羽根を右に左にと見遣り、そんなことを考える。
(……まぁ、自分で作れるから。別にいいんだけど、でも――)
その瞬間。
「どっせーいっ!!」
カーン!
ひときわ高い音を響かせて飛んだ羽根は、亜嵐の板をするりと避けて地面に落ちた。
「やったー! 勝った!」
「……くっ、湊のマフィンが……!」
歓喜で飛び跳ねる弟子と、悔恨の涙を流す師匠。
(正月早々、コントみたいだな)
勝負を見守った湊は、バッグから保温ボトルと紙コップを取り出した。
ミルクティーを注いだコップから温かな湯気がふわりと立ち上り、紅茶の香りが辺りに広がる。
「お疲れさまでした! はい、ミルクティー」
「わーい、ありがとう!」
手を振り上げて元気に駆けてくる美緒の後に、どんよりと俯いた亜嵐が続く。
あまりの落ち込みように気の毒になった湊は、コップを受け取った美緒に、こっそり提案した。
「ねぇ、白石さん。総取りなんて言わないで、亜嵐さんにもマフィン分けてあげてよ」
「えー、だって三つしかないんでしょ? だったらやっぱり、勝った人が二個、審判の藤宮くんが一個、負けた人はゼロでしょ!」
「……あ、俺はもらえるんだ?」
意外そうな顔の湊に、美緒はカラカラと笑った。
「当たり前じゃない! どこかのガキ大将じゃないんだから!」
「……似たようなものだろう」
コップを受け取り、恨みがましい目を向ける亜嵐に、美緒は尋ねた。
「じゃあもし私が負けてたら、師匠は『みんなで食べようね!』って言いました?」
「ルール通り、勝者と湊で分け合うべきだ」
「ほらね! そういうとこですよ!」
「まあまあ。落ち着いて、白石さん。亜嵐さんも――どうぞ」
そう言って湊が亜嵐にチョコレート・マフィンを差し出したものだから、二人は揃って目を丸くした。
「藤宮くん!?」
「だって……俺、二人が喜ぶ顔を見たくて、これを作ったんだ。だからやっぱり、亜嵐さんにも食べて欲しいよ」
「……湊……」
ぽかんと口を開けていた美緒は、「~~っ!」と声にならない息を漏らし、空を見上げた。
それから両頬を手でパン、パンと叩いた。
「わかった! じゃあ、師匠は藤宮くんからもらってください!」
「美緒!?」
「それから――これは私から、藤宮くんに」
そう言って、美緒はマフィンを一つ、湊に差し出した。
「私ね、藤宮くんと一緒に食べたいの。だってこれ、私のことを思って作ってくれたんでしょう?」
にっこり微笑む美緒を見て、湊の頬がぽっと染まる。
「美緒! 湊は私が喜ぶ顔を見たくて作ったと言ったぞ!?」
「わーっ、もうやめてください! さすがに恥ずかしいです!」
またぞろ喧嘩を始めそうな二人を引き離しながら、けれど湊は笑っていた。
(ははっ、面白くて……本当に楽しいなぁ!)
広げたレジャーシートに、それぞれの背中を合わせてちょこんと座る。
ひとつずつ食べたチョコレート・マフィンは、口の中でホロッと崩れた。
甘いそれは、幸せの味がした。
「やっぱりみんなで食べると、特別美味しいね!」
「そうだな」
「うん、そうだね! また来年もやりたいな!」
冷たい風が吹いたけれど、寒くはない。
見上げた空は、どこまでも澄んでいた。
胸の奥がぽかぽかと温かくなるのを感じながら、三人は笑い合った。
秘密はいつもティーカップの向こう側 BONUS TRACK
晴天に羽根を突け! / 完
◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側
本編もアルファポリスで連載中です☕
ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」
シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」
シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」
シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
元旦の昼下がり。
控えめなノックに「すわ湊か!?」と勢いよく扉を開けた西園寺亜嵐は、期待した人物ではなかったことに撃沈して、慌ててドアを引いた。――が。
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それよりも尚早く、ドアの隙間に靴先を差し込んで、美緒はにっこりと笑った。
「し・しょ・う! あいさつされたら、どうするのが礼儀ですか~?」
「……ハッピー・ニュー・嫌ー」
最後の“嫌ー”だけ明らかに発音が間違っていたが、そんなことは気にしない。だって、今日はお正月だもの。
「うふふ、まぁいいや。――師匠。愛弟子・白石美緒、勇んで遊びに参りました!」
「……そのようだな。一人でバドミントンでもするつもりか? バッグから持ち手が飛び出しているぞ」
痛烈な皮肉にも、今日の美緒は動じない。だって、お正月だもの。
チチチ、と指を振りながら亜嵐を見上げる。
「これは羽子板です。師匠に日本のお正月を満喫してもらおうと思って、わざわざ持ってきたんですよ。うーん、師匠想いな弟子を持って、憎いぞコノヤロー!」
(……なぜ正月早々、この娘の相手をせねばならんのだ……)
身を翻そうとした瞬間、今度は腕をガッと掴まれた。
「放せ、美緒。私は忙しい。急ぎの仕事があってだな……」
「えー、そうなんですかぁ? ざーんねん。……だってさ、藤宮くん。公園は二人で行こっか」
「何だと!?」
勢いよく扉を押し開けると、そこにはマフラーをきっちり巻いて微笑む藤宮湊の姿があった。
「亜嵐さん、あけましておめでとうございます」
礼儀正しくぺこりと頭を下げる――いかにも湊らしい所作だ。
今のやり取りを見られたかと亜嵐は一瞬焦ったが、いつものことだと、湊は一向に気にしていなかった。
「おめでとう、湊。今年もよろしく頼む」
「……私へのあいさつと、温度が全然違う~!」
ぶすっと頬を膨らませる美緒を横目に、亜嵐はにこやかな笑みを浮かべた。
「寒かっただろう、入りなさい。温かい紅茶を淹れよう」
「あ、いえ。お茶は保温ボトルに入れてきましたから」
「……ボトル?」
首を傾げる亜嵐の横で、美緒が元気よく声をあげた。
「だから! 今からみんなで公園に行って、羽根つきをするんですよ。お茶とお菓子は、藤宮くんが用意してくれました!」
湊、お茶、お菓子――この三点セットで、亜嵐が釣れないはずがない。
美緒の目論見は、果たして大正解だった。
「待ってくれ……コートを取ってくる」
そう言ってローズメリーの店内へ消えた男を見遣り、美緒はにんまりと笑った。
***
「うりゃぁぁあっ!」
カンッ!
「……くっ!」
亜嵐の羽子板が空を切り、色褪せた芝生に羽がぽとりと落ちる。
「白石さんのマッチポイントでーす!」
ただ羽根を突いても面白くないからと、十点先取の三ゲーム制にしたのだが――これが思いの外、いい勝負になっている。
「……ふっ、師匠。なかなかやるわね」
「子どもの遊びのくせに……なかなかハードではないか」
美緒も亜嵐もコートを脱ぎ去り、本気モードで羽根をついている。
湊は芝生に腰を下ろし、荒い息を吐く二人をハラハラしながら眺めた。
どうして全員がそんなに真剣なのか?
なぜなら――この勝負には、湊お手製のチョコレート・マフィンがかかっているのだ!
「ちゃんと人数分あるよ?」
勝負の前にそう言ったのだが、何かとムキになる亜嵐と美緒は「勝者の総取りだ!」と譲らなかった。
(総取りってことは……俺、食べられないのかも)
なかなか落ちない羽根を右に左にと見遣り、そんなことを考える。
(……まぁ、自分で作れるから。別にいいんだけど、でも――)
その瞬間。
「どっせーいっ!!」
カーン!
ひときわ高い音を響かせて飛んだ羽根は、亜嵐の板をするりと避けて地面に落ちた。
「やったー! 勝った!」
「……くっ、湊のマフィンが……!」
歓喜で飛び跳ねる弟子と、悔恨の涙を流す師匠。
(正月早々、コントみたいだな)
勝負を見守った湊は、バッグから保温ボトルと紙コップを取り出した。
ミルクティーを注いだコップから温かな湯気がふわりと立ち上り、紅茶の香りが辺りに広がる。
「お疲れさまでした! はい、ミルクティー」
「わーい、ありがとう!」
手を振り上げて元気に駆けてくる美緒の後に、どんよりと俯いた亜嵐が続く。
あまりの落ち込みように気の毒になった湊は、コップを受け取った美緒に、こっそり提案した。
「ねぇ、白石さん。総取りなんて言わないで、亜嵐さんにもマフィン分けてあげてよ」
「えー、だって三つしかないんでしょ? だったらやっぱり、勝った人が二個、審判の藤宮くんが一個、負けた人はゼロでしょ!」
「……あ、俺はもらえるんだ?」
意外そうな顔の湊に、美緒はカラカラと笑った。
「当たり前じゃない! どこかのガキ大将じゃないんだから!」
「……似たようなものだろう」
コップを受け取り、恨みがましい目を向ける亜嵐に、美緒は尋ねた。
「じゃあもし私が負けてたら、師匠は『みんなで食べようね!』って言いました?」
「ルール通り、勝者と湊で分け合うべきだ」
「ほらね! そういうとこですよ!」
「まあまあ。落ち着いて、白石さん。亜嵐さんも――どうぞ」
そう言って湊が亜嵐にチョコレート・マフィンを差し出したものだから、二人は揃って目を丸くした。
「藤宮くん!?」
「だって……俺、二人が喜ぶ顔を見たくて、これを作ったんだ。だからやっぱり、亜嵐さんにも食べて欲しいよ」
「……湊……」
ぽかんと口を開けていた美緒は、「~~っ!」と声にならない息を漏らし、空を見上げた。
それから両頬を手でパン、パンと叩いた。
「わかった! じゃあ、師匠は藤宮くんからもらってください!」
「美緒!?」
「それから――これは私から、藤宮くんに」
そう言って、美緒はマフィンを一つ、湊に差し出した。
「私ね、藤宮くんと一緒に食べたいの。だってこれ、私のことを思って作ってくれたんでしょう?」
にっこり微笑む美緒を見て、湊の頬がぽっと染まる。
「美緒! 湊は私が喜ぶ顔を見たくて作ったと言ったぞ!?」
「わーっ、もうやめてください! さすがに恥ずかしいです!」
またぞろ喧嘩を始めそうな二人を引き離しながら、けれど湊は笑っていた。
(ははっ、面白くて……本当に楽しいなぁ!)
広げたレジャーシートに、それぞれの背中を合わせてちょこんと座る。
ひとつずつ食べたチョコレート・マフィンは、口の中でホロッと崩れた。
甘いそれは、幸せの味がした。
「やっぱりみんなで食べると、特別美味しいね!」
「そうだな」
「うん、そうだね! また来年もやりたいな!」
冷たい風が吹いたけれど、寒くはない。
見上げた空は、どこまでも澄んでいた。
胸の奥がぽかぽかと温かくなるのを感じながら、三人は笑い合った。
秘密はいつもティーカップの向こう側 BONUS TRACK
晴天に羽根を突け! / 完
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秘密はいつもティーカップの向こう側
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ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」
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