あなたの顔が無理なんです!

ちゅっ太郎

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9話 昼休みの一匹狼(ぼっち)が、二匹邂逅

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今、オレはうどんが喉に通らないくらい焦ってる。



入学式は午前中までだけど、午後からは生徒会による全校集会があって上級生も午後から登校してくるらしい。

その場で生徒会補佐の振り分けを発表するのだそうだ。


今日だなんて聞いてない……!

辞退する相談なんてもう無理ってことだ。

オレは子虎に近寄るも、学級委員長グループに気に入られてなかなか話す事が出来ないでいた。

話そうとすると、有無を言わずに子虎を連れていかれる始末……いつしか子虎は人気者になっている。

教室内は初日にもまして既にいくつかのグループが出来ているのを横目に小さく溜息をつくと、昼食を摂るために食堂へ向かった。

……まあ、少ないけどボッチで食べてる生徒はいた。オレは少数派が好きだ……!

「ここ、良いですか」

「……ああ」

6人掛けの広いテーブルの隅にボッチで座ってる生徒に一応断って、反対の端の方にうどんをのせたプレートを置いて椅子を引いた。

座って気付いたけど、隅の人……明るめの茶髪で耳にピアスはまあ普通だけど、鼻にもピアスしてる……顔が強面……上級生だろうか?

オレと違うボッチ感がなんか様になってる。

「……」

気をとり直して少し冷めたうどんを啜るも、補佐の事が気になって喉に通っていかない。

ちゅる……。

耳を澄ませば、周囲では午後からの集会の話しに盛り上がっていてめちゃくちゃ生徒会役員が人気なのを知った。

オレはあんなに近くに居て生徒会役員ってまだ顔も朧げだけど……一人を除いて。

ところが、『補佐は副会長以下らしく生徒会長は含まれないらしい』事が分かった。

そういえばそうだ、生徒会役員は確か5人だったはずだ。補佐は4人……!



子虎をやっと捕まえて、その事を聞き出すと会議室での説明会時に既に説明されていたらしい。

オレには記憶はないところを見ると、殆ど頭の中には入ってなかった。

不安視してた最悪のルーレットは避けられるんだ。

でも、重なってる問題から安堵なんてしてられない。

「それとですね、役員付き補佐は一心同体なので、学園イベントや仕事が忙しくなる期間中は同室になる事もあるそうですよ」

「え? そんな事もあるの」

「時には食事も一緒に摂るようになるだろうし、生活そのものが公私混合になるそうなんです。僕は向糸お兄様と一緒の時間が削がれるの寂しいです」

「そ、そんな制約があったんだ………でもそれは無いよ、オレと子虎は部屋が同室だからね」

「そうですよね!」

パァっと明るい笑顔を見せる子虎だけど、オレは益々その話を聞いて胃が痛くなって来た。





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