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30 断罪⑥
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「次はお前だ、キャロライン」
「ちょ、ちょっと待ってよ……だから私はビアンカの殺害計画には関与していないって!あれはエドウィンが勝手にやったことよ!!!」
「――そんなことは知っている」
「……え?」
キャロラインが気の抜けた声を出した。
「お前が裁かれるのは別の罪だ」
「別の罪……?」
「王太子妃であるにもかかわらず、複数の男と肉体関係を持ったこと。言い逃れは出来まい」
「何よそれ……」
それを聞いたキャロラインは意味が分からないというような顔をした。
「――それの何がいけないというの?」
「……!?」
悪びれる様子の無い発言に、この場にいる全員が驚きを隠せなかった。
「何がいけないか、だと?一から説明しないと分からないのか?」
「私はこの世界のヒロインよ?この世にいる男たちは全員私を愛するために生まれてきたの。そんな私が愛してあげるって言ってるのに何が問題だというのよ?」
王太子殿下にいたっては最初よりも顔色が悪くなっている。
「ちょっと……冗談でしょう……?」
「一体どんな教育を受ければそのような考えになるのよ……」
絶句したようなルーナたちの声が聞こえてくる。
「変なのは貴方たちの方でしょう?私は何も間違っていないわ。ねぇ、そうよね?」
この状況でキャロラインが同意を求めたのはアーノルド、バーナード、クリストファーの三人だった。
彼らはキャロラインと目を合わせると、突然何かに突き動かされたように首を縦に振った。
「そうだ、キャロラインは何も間違っていない」
「彼女こそ、私にとっての女神……」
「キャロラインが言うことは全て正しい」
目が合った途端、三人は虚ろな目をして口々にそう呟いた。
(何か……何か変だわ……)
得体の知れない違和感。
彼女の言い分が異常であることなど子供でも分かる。
――それなのに、どうして。
「あの女、フリーデル公爵たちに何かしたな」
「魅了……のような類のものでしょうか」
「おそらくそれに近いだろう」
殿下はキャロラインが術を使ったことを確信しているようだった。
(驚いたわ……キャロラインが魅了魔法を使っていただなんて……)
たしかに、彼女に出会ってからのアーノルドたちの様子はどこか変だった。
いくら恋は盲目とはいえ、ハッキリ言って異常である。
魅了の魔法をかけられていたのならば納得だ。
「おい、アーノルド!バーナードにクリストファーも!一体どうしたというんだ!」
普段と違う側近の様子に、王太子が心配そうに声をかけた。
愛する女を寝取られたというのに彼らに対する情はまだ残っていたようだ。
「王太子殿下だけは術にかかっていないようですね」
「それはおそらく王族だから……魅了が効かないようになっているのだろう」
(だから第二王子殿下は全く靡かなかったというわけね)
キャロラインが何故魅了の魔法を使えるのかは分からないが、彼女は欲を出しすぎた。
これからは自らが犯した罪と向き合って生きていかなければならなくなるだろう。
「キャロラインをこのまま放っておくわけにはいかないな」
「ええ、被害が拡大する前に彼女を隔離しましょう」
ビアンカ様の提案で殿下が騎士に命じた。
「キャロラインを捕らえろ!」
「ちょっと何するのよ!」
腕を掴まれたキャロラインが叫び声を上げた。
「放してよ!汚らわしい!私の体に触らないで!」
「早く外へ連れて行け」
「はい、殿下」
暴れながらもキャロラインは屈強な騎士たちに外へ連れ出された。
「ちょ、ちょっと待ってよ……だから私はビアンカの殺害計画には関与していないって!あれはエドウィンが勝手にやったことよ!!!」
「――そんなことは知っている」
「……え?」
キャロラインが気の抜けた声を出した。
「お前が裁かれるのは別の罪だ」
「別の罪……?」
「王太子妃であるにもかかわらず、複数の男と肉体関係を持ったこと。言い逃れは出来まい」
「何よそれ……」
それを聞いたキャロラインは意味が分からないというような顔をした。
「――それの何がいけないというの?」
「……!?」
悪びれる様子の無い発言に、この場にいる全員が驚きを隠せなかった。
「何がいけないか、だと?一から説明しないと分からないのか?」
「私はこの世界のヒロインよ?この世にいる男たちは全員私を愛するために生まれてきたの。そんな私が愛してあげるって言ってるのに何が問題だというのよ?」
王太子殿下にいたっては最初よりも顔色が悪くなっている。
「ちょっと……冗談でしょう……?」
「一体どんな教育を受ければそのような考えになるのよ……」
絶句したようなルーナたちの声が聞こえてくる。
「変なのは貴方たちの方でしょう?私は何も間違っていないわ。ねぇ、そうよね?」
この状況でキャロラインが同意を求めたのはアーノルド、バーナード、クリストファーの三人だった。
彼らはキャロラインと目を合わせると、突然何かに突き動かされたように首を縦に振った。
「そうだ、キャロラインは何も間違っていない」
「彼女こそ、私にとっての女神……」
「キャロラインが言うことは全て正しい」
目が合った途端、三人は虚ろな目をして口々にそう呟いた。
(何か……何か変だわ……)
得体の知れない違和感。
彼女の言い分が異常であることなど子供でも分かる。
――それなのに、どうして。
「あの女、フリーデル公爵たちに何かしたな」
「魅了……のような類のものでしょうか」
「おそらくそれに近いだろう」
殿下はキャロラインが術を使ったことを確信しているようだった。
(驚いたわ……キャロラインが魅了魔法を使っていただなんて……)
たしかに、彼女に出会ってからのアーノルドたちの様子はどこか変だった。
いくら恋は盲目とはいえ、ハッキリ言って異常である。
魅了の魔法をかけられていたのならば納得だ。
「おい、アーノルド!バーナードにクリストファーも!一体どうしたというんだ!」
普段と違う側近の様子に、王太子が心配そうに声をかけた。
愛する女を寝取られたというのに彼らに対する情はまだ残っていたようだ。
「王太子殿下だけは術にかかっていないようですね」
「それはおそらく王族だから……魅了が効かないようになっているのだろう」
(だから第二王子殿下は全く靡かなかったというわけね)
キャロラインが何故魅了の魔法を使えるのかは分からないが、彼女は欲を出しすぎた。
これからは自らが犯した罪と向き合って生きていかなければならなくなるだろう。
「キャロラインをこのまま放っておくわけにはいかないな」
「ええ、被害が拡大する前に彼女を隔離しましょう」
ビアンカ様の提案で殿下が騎士に命じた。
「キャロラインを捕らえろ!」
「ちょっと何するのよ!」
腕を掴まれたキャロラインが叫び声を上げた。
「放してよ!汚らわしい!私の体に触らないで!」
「早く外へ連れて行け」
「はい、殿下」
暴れながらもキャロラインは屈強な騎士たちに外へ連れ出された。
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