魔輝石探索譚~大賢者を解放するため力ある魔石を探してぐるぐるしてみます~≪本編完結済み≫

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第五章 ヴェステ王国編

24.動き操られ

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バルニフィカ公爵はモモハルムア達を王宮へ連れ行く前、密かに連絡を入れる。
白の将軍ではなくヴェステ国王に…。

"以前から王に依頼されていた者が転がり込んできたかもしれません。素性疑わしき者の確認出来次第お連れ致します。"

その文章を、最近実用化された連絡用魔石…飛書に記し送る。
魔石の魔力にて内部に書き込んだ内容を、送り先の者の魔石に飛ばせる…そのため飛書もしくは飛書魔石と呼ばれた。魔物魔石と青色系の空間魔力保持する鉱物魔石を魔力を妨げない素材で接着したものである。

魔物魔石の相乗効果をしっかり認知してなかった頃には出来なかったことであり、今まで遠方への連絡は4分の1メル四方の転移陣で文書をやり取りしていたので、それに比べるとかなり小型化されたものだった。
但し送る文書は魔力操作による書き込み・読み取り・送信が必要なため、色々な技術必要であり賢者相当以上と使用者が限定されるため微妙…と言われている。

王にも魔石研究所より何点か飛書魔石を献上してあり、甚く気に入ったようで腕輪にして常に身に着けている。
慣れれば魔石の中に飛んできた内容を文字として表出させずとも、魔石に接触した部分から魔力の流れで読み取れるので大変便利であった。魔物魔石の量産により、今まで実用化しなかった魔石道具…魔道具とでも言うべきものが色々と開発され普及し始めている。
この道具もその一つであった。

"素性疑わしき者" について王と連絡を取っている事は一切気取らせず、バルニフィカ公爵は王宮に向かう客車の中でモモハルムアに微笑みながら更なる確証得るために話しかける。

「今回の目的は研究室の見学…ですか?」

「えぇ、前回来た時の研究の進み具合など気になっていましたので、学べれば…と」

「熱心ですな、感服致します。…そう言えば、今回は新しい侍女をお連れなのですね」

「えぇ、祖父の紹介で雇い入れましたの…とても気立ての良い子ですのよ」

モモハルムアは微笑みながら語る。
まったく違和感なく表情に出ない。

『この方はお若いのに本当に毎回優秀ですね…関心します』

前回の切り抜けっぷりも見事であった事を思い出し、バルニフィカは称賛を送りたくなった。

モモハルムアが連れてきた新たな侍女を最初見たとき、焦げ茶の髪と青葉の瞳を見てバルニフィカはサルトゥス周辺の出身者だと思った。だが、肌色と瞳の色の違いや微妙な髪色の違いが気になった。
それにエリミアでは樹海方面出身の者の雇い入れに厳しいことを思い出す。

『少し違和感を感じますね…』

それが久々に会った者も含め、バルニフィカが今回の一行に感じた第一印象だった。

『まぁ、このお嬢様なら何処の出身の者だろうと気にせず雇い入れるだろうし、むしろ境遇に困難感じれば積極的に雇い入れてやりそうですね』

目を細め、真実見極めながら考察する。
急遽取り寄せた調査書の雇い入れ記録などを思い浮かべるが、つい先日まで周囲での雇用契約が無いことを確認してあったのでモモハルムアの発言と微妙に辻褄が合わない。
例え其れを指摘してもモモハルムアが上手く処理してしまいそうなので、無駄な追及はせず情報の一つとして保持する。
目の前にいる侍女の色合いは、王が所望するエリミア関連の者と明らかに特徴が一致している。
その他に集めた情報では、極度の魔石好き…魔石狂い…であると報告されていた。
これは会話への反応から情報通りと思われた。
その他の外見に関する情報に何とも言えない内容のものもあった。
「大人だった…」という者と、「小さな子供にしか見えない!」と言う者で意見が分かれていた。年齢的には後者の方が妥当な意見だとバルニフィカには思われたが、些末な情報は切り捨てる。

客車のなかでの会話時の行動などからおおよそ裏付け取れたことを、飛石に綴り伝える。
外門を通過時、王からの連絡を今度は書面にて受け取り、公爵は自分の判断が王を興じさせた…と言う結果に満足していた。

王のお遊びが始まる。
わざわざ微妙に違和感を与える書面での連絡行い、より楽しくするために緊張感を高める。

“面白いから、こちらの気付きを悟られずに王宮へ連れて来ることを望む”

それが王の書面の内容だった。
バルニフィカは招待主が白の将軍から国王に変更になった事をモモハルムア達に伝えるのだった。



モモハルムア達は客車の中でフレイリアルの素性や来訪目的など、特段疑われている様子を感じなかった。
ある程度、欺くことは出来ているのでは…と思っていた。
相手が海千山千の貴族や研究者を、普段から掌で転がす様な立場の大人であるのを失念していたのだ。
そして王宮に辿り着いてからの対応には嫌な予感の様なものをヒシヒシと感じた。

エリミア王宮にあるのフレイリアル私室で、予めある程度は今後の行動内容について話し合っていた。

「多分、王宮に近づかないとニュール達の状況は手に入らないかもしれませんわ…」

「そうだね…危険だとは思うけど、それが最善だよね…」

「いざと言うときは逃げましょう」

「うん、まずは自分を守らないと救えないからね」

最終選択は逃げの一手と意見が一致した。
情報得るため懐に入り込む…と言う意見も一致していたのでモモハルムアは躊躇なくバルニフィカ公爵を使者とした将軍への謁見を受け入れたのだ。

バルニフィカ公爵が告げた王からの呼び出しに皆で戸惑ううちに、到着してしまった。
客車を車寄せに止める。そして、王宮へと導かれる。

フレイリアルもフィーデスと共にモモハルムアに付き従い、無言で謁見の間まで赴く。そして入り口で控え、外で待とうとした。

「今回は謁見と言っても、内々のもの。お付の方々もご一緒でお願い致します」

開け放たれた扉の内へ揃い進む。
バルニフィカの笑みが、何故か誇らしげで真に愉しそうなものになっていた。
フレイリアルが以前謁見した場とは異なったが、広間の最奥に居るのは何処までも自分自身に自信を持つ男…ヴェステ国王シュトラ・バタル・ドンジェだった。

不敵な笑みを浮かべ、肘掛けで頬杖突き玉座に座し待つ。
頭垂れ跪き、モモハルムアの後ろに目立たぬように控えるフレイリアル。
モモハルムアが、王への形式的な挨拶述べている間、フレイリアルは下を向きつつ見える範囲で周囲を確認する。
内々のもの…と、この謁見を説明していた割に出入口を固める兵士がかなり多い。
3人で同じことを思ったのが表情現れてしまったのか、察した王が説明する。

「不逞の輩が最近よく侵入してきてたので、警護が念入りになってしまったんだよ…少し鬱陶しいけど気楽にして」

困ったものだ…と言うような表情で手を挙げる。

「君がモモハルムア・フエル・リトスなのだね、エリミアの大賢者の婚約者にまで名前の挙がった者だね」

「それは王妃様の独断によるものです。今は大賢者様共々、意見一致し解消しております」

ピシリと否定する。こう言う要らぬ誤解は解いておきたいモモハルムアだった。

「ふふっ、しっかりと主張するのは良いことだね。エリミアの者はそう言う者が多いのかな?」

楽しそうに王は続ける。

「以前も強く主張する者に会って、とても楽しい一時を得たことがあるんだよ…我の周りには、自分で行動し主張してくれる者が多いから面白いんだ…」

そしてモモハルムアの背後に控えるフレイリアルへ視線を向ける。
全てを見透かす視線で愉しげに見つめる。

「…先日、エリミアの第6王女の守護者が王宮に来てくれたんだ…通った場所に赤い絨毯敷き詰めながらね。まぁ、お招きした時に似た歓迎をしてしまったから仕方ないのかな…」

挑発含むような口調で面白げに伝える。

「他にお招きした方々には、此方の不手際でご迷惑お掛けしちゃったんだけど、そのせいか以前会った時と守護者くんの雰囲気が随分と変わっていてね…」

その内容に顔色変わるモモハルムアに意外そうな目を向けながら更に興じ語る。

「高位の累代魔物の長…っていう感じ。人間やめちゃった感じ?」

「ニュールは人間です!!」

予想外の場所からの否定の言葉に、王は一層興じる。
モモハルムアが王に向かって叫んでいた。これにはフレイリアルもフィーデスも驚いてしまった。

「君はニュールを慕っているんだね…ここまで追いかけてきたの?」

柔らかな笑みでモモハルムアを見た後、王は立ち上がり3人に近付きながら告げる。

「でも、彼はもう行っちゃったよ」

「??」

「取引でね…ヴェステの塔を使えるようにしたらプラーデラのをあげるって約束をしたんだ」

そして笑みを深め告げる。

「だから彼と塔を取り戻すための人質が欲しかったんだ…」

その言葉と共に、直近まで近づいていた王の兵が動きだし3人を分断しつつ取り囲む。
フィーデスが真っ先にモモハルムアを守るため抜刀し魔力纏い戦おうとしたが、大量の兵と隠者が投入され抵抗する余地も無かった。
そしてヴェステ国王シュトラ・バタル・ドンジェが、拘束されたフレイリアルの前に立つ。

「やぁ、久しぶりだね。エリミア辺境王国第6王女フレイリアル・レクス・リトス。迎えに行ってあげようと思ったのに、自ら赴いてくれるなんて嬉しいなぁ。折角周囲との繋がりを我が手で断ち切ってあげようと思っていたのに残念だ…」

そして至近で顔を除き込み囁く。

「自ら赴くほど我に会いたかったか?」

そして満面の笑み浮かべ告げる。

「そろそろ貸し出した天空の天輝石を返してもらいたいぞ。この前は一時的に…と伝えてあるはずだがな」

フレイリアルも記憶には残っていたようで顔を逸らす。

「…まぁ、口約束だけどね。我はちゃんと実行した…貸し出し延長を希望するなら利子ぐらいはもらわないと困るなぁ…」

そう言うと、拘束されたフレイリアルの顔に触れ優雅に…強圧的に口付ける。
衆人に晒された環境下でのソレは、酷く屈辱的で怒りが湧き魔力を集めてしまいそうになる。
その危険な魔力の流れに周囲が気色ばむ。
王はフレイリアルの不快感を愉し気に受け取り、徐々に昂りつつも余裕で笑み告げる。

「此処で大魔力は不味いぞ。お前の連れの負担になってしまう…人形を作りたい訳ではないのだろ?」

王の言葉で魔力動かす高ぶりが押さえられた。

「いい子だ。利子は貰ったから今少しの猶予を与えよう…だが世界に今少しの猶予が有るかは不明だな」

王は涼しげな表情で余裕持ち言い放つ。
その言葉の何処かに、引っ掛かかる部分を感じたのでフレイリアルが尋ねる。

「世界に…猶予?」

「あぁ、お前が繋がりを断ち切ったエリミアの大賢者が狂乱に陥り、世界を動かす一手を進めているから…」

「???」

フレイリアルはリーシェライルとの繋がりを切ったつもりも無かったし、何を進めているのか言っている意味がさっぱり分からなかった。

「エリミアの機構を動かすようだぞ」

「…機構って水の?」

「アレもそうだが、本来の機能は攻撃用のモノだ。だからこそ手に入れたかったのだ。真理へ…理へ繋がる1つなのだよ…」

王は話が真理へと及ぶと、魔石を前にしたフレイリアルの様に興奮する。

「あぁ…素晴らしき理、連綿と繋がり動き続ける世界を形作る歯車…少しでも近づきたい謎…」

昂ぶり1人で何処かに行ってしまいそうだった。
今まで口惜しさ募らせつつ話を聞いていたモモハルムアやフィーデスだが、その内容に顔色が変わっていく。
フレイリアルもその不穏な言葉に胸騒ぎがして、王の状態などお構いなしに尋ねる。

「攻撃って?」

「グレイの話だとエリミアの機構は、この世界にある天輝や地輝と呼ばれる魔輝を収束し攻撃力として放つようだよ。導き入れる訳ではないから起動してから少し時間はかかるようだな…」

王はその場面を想像してなのか恍惚とした表情浮かべる。

「素晴らしき真理の一つを体感出来るとは、何たる僥倖!」

その場違いな感じで余裕持つ王に、苛立ちを感じるフレイリアルは問う。

「自分たちが攻撃されるってことなんだよね! 大規模な攻撃なのに何で余裕があるの?」

フレイリアルの憤りとは逆に、王の興奮は落ち着き口調も戻る。

「王都の民ぐらいは守れるよ…王だからね。その腹積もりもなく王を名乗る資格は無いでしょ? まぁ、大賢者でもないから自身への損傷は計り知れなさそうだけどね…」

そして話を切り替える。

「さぁ、完全に世界が終わるわけでもないのなら、その先も考えておかないとね…そして君達は今現在を考えた方が良いかもしれないよ」

その言葉とともに拘束された3人は分かたれ拘禁するために連れていかれた。
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