アメフリ恋心。

みなちゃん

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.. Chapter 1

募る不安。

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「 ……あ、もう朝か 」

昨日は一睡もできなかった。
小さい子が明日の遠足を楽しみにしているように、気付いたら朝日が昇っていた。


小鳥のさえずり。

朝ごはんを作っているのかな?
リビングから聞こえる慌ただしい生活音。


むくっと体を起こして時計に目を移動させる。


「 ……6時45分 」

私が高校生になってから6時間45分経っていた。

「 実感ないなー 」


私がこれから通う高校には中学の友だちは誰もいない。
みんな今日を楽しみにしているのだろうけど、正直私は不安の方が勝っている。

知らない人たちばかりで私はやっていけるだろうか……。


そんなことばかり考えていたら朝がきて、支度をしなければいけない時間になって。


「 大丈夫。大丈夫 」

そう自分に言い聞かせてから、私はベッドから降りた。




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