もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

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12章 美味しいもの大好き!

514.応援を力に

 モンちゃんへの報告を無事終わらせたと思ったら、関連ミッションが始まった。
 それはぼちぼち進めるとして、僕はまずやるべきことがあるのです!

 ピアと街を散策して、いろんなお店で買い食いしてから屋敷に帰宅。

 モンブラン大福が最高に美味でした。
 ホイップクリーム入りの大福の上に、マロンクリームがたっぷりかかってたんだよー。
 大福のもちっと食感はもちろん、クリームの甘み調整が絶妙で、いくらでも食べられそうだった。

 ピアも気に入ってたみたいだから、今度僕も作ってみようっと。
 モンブランはマロン以外に、イチゴやお芋とかにしてみてもいいよね。
 むふふ、絶対美味しいのが出来上がるよ。
 
「とりあえず今日は、料理の特訓だー!」

 美味しい料理を作るためには特訓あるのみ。
 僕はバトルとかにはあまり熱心じゃなくても、食には人一倍こだわりがある。
 可愛いは正義、と同じように、美味しいも正義なのだ!
 特訓をがんばって、みんなが笑顔になれる美味しいものを作るぞ~。

「まずはラナンさんからもらったレシピを確認しよ」

 ミッション欄から課題レシピを開く。
 作るのは『カスタード』『練り切り』『うどん』だ。

「……うどんだけ異質じゃない?」

 甘味系二種から、なぜいきなり主食系のうどんになったんだろうね?
 首を傾げたけど疑問は解消されず、そのまま準備を開始。

 材料は自分で用意しなくちゃいけないんだ。
 ストレージにあるものばかりだったからよかったー。

「まずはカスタードを作りまーす」
「らぴゅ(がんばれぇ)」

 工房に来ていたラッタンが、旗を振って応援してくれた。
 旗には桃のイラストと共に『世界一』って書いてある。

 桃太郎かな?
 元祖桃太郎より、グローバル化してるね。これが時代の変化ってやつかぁ。

「……ん? その旗はどうしたの?」

 一瞬スルーしかけて、二度見した。
 その旗は見覚えがないぞー。僕はそんなものあげてないよね?
 まさか、また貢がれたの!?

「らぴゅ(パクッてしたらなんかできたぁ)」
「何かに頬張るスキルを使ったら、その旗ができたの!? どういう原理!?」

 ラッタンのスキルが謎すぎる……。
 よくわかんないけど、その旗は鑑定させて。

——————
応援旗エールフラッグ】レア度☆☆☆☆
 振るとやる気が出る旗
——————

 レア度高めなわりに、明確な効果がなくて草。
 気の持ちようってやつ?

 微妙な気分で見つめていたら、ラッタンが『貸してあげるぅ』と渡してくれた。

「僕がホントのモモ太郎!」

 えっへん、と桃太郎っぽく胸を張ってみた。
 僕はなりきって遊ぶのが結構好きなのです。でも、お供が足りないなぁ。
 
「らぴゅ(モモかっこいぃ!)」
「ありがとー。ラッタンはお供の犬・猿・雉のどれがいい?」
「らぴゅ(ラッたんはラッたんだよぉ?)」
「それはそう」

 間違いないね。
 ラッタンのお供化計画はあえなく断念。

 料理特訓のことをすっかり後回しにしてラッタンと遊んでたら、ショコラとナッティとオギンがやってきた。

「キュオ(料理の特訓をするんじゃなかったの?)」
「きゅーきゅい(モモはすぐ横道に逸れるわよね)」
「くまま(モモらしいねー)」

 ……否定できません。真面目にがんばります。
 何も言い返せない代わりに、イタズラをするよ!

「オギンは犬!」

 ササッと作ったハチマキに『お供の犬』と書いて、オギンの額につける。
 オギンはきょとんとした顔をしてる。
 狐って犬に近いから、驚くほど違和感がない。

「ショコラは猿!」

 オギン同様に『お供の猿』と書いたハチマキをショコラの額につける。
 熊と猿……全然違うけど、よしとしよう。

「ナッティは雉!」
「きゅーきゅい(私、鳥じゃないわよ)」
「うん、知ってる」

 頷きつつも、手際よくハチマキをつける。
 ナッティが一番役割と離れた見た目だなぁ。でもまあ、いいでしょ。お遊びだし。

「これで鬼退治料理特訓を成功させる準備は万全だー!」

 モモ太郎の鬼退治料理特訓、は~じま~るよ~。
 宣言しながら応援旗エールフラッグを振ってみたら、めちゃくちゃやる気が高まった気がする。
 このアイテム、実は効果凄い?

「キュオ(よくわからないけど、がんばって)」

 困惑しながらも応援してくれるオギンは優しい。
 ナッティは呆れた顔でため息をつきながらも、僕の特訓を見守ってくれるみたいだ。

 ショコラはハチマキの位置が気になるみたいで、ちょいちょいと触ってる。
 後で毛繕い──じゃなかった、グルーミングしてあげるから、今はそのままつけててねー。

「カスタード作り、スタート♪」

 レシピ通りに丁寧に作業する。
 スキルを使うとはいえ、どういう基準で成功と判定されるのかいまいちわからないから気が抜けない。

 時折応援旗エールフラッグを振ってやる気を高めつつ、ひたすら材料を入れては混ぜてを繰り返し、最後に冷やして完成した。

 やる気が高まると集中力も増すから、応援旗エールフラッグは気が逸れがちな僕にピッタリなアイテムだったかも。

「んー、見た目は美味しそうなんだけどなー」

 黄色いクリームは、ダマもなくなめらかな感じ。
 これは成功と言っていいんじゃない?

 ボールに入ったカスタードを眺めていたら、アナウンスが聞こえた。

〈【課題レシピ:カスタード】を作製しました。判定中です〉

 カスタードがフワッと光を放つ。
 ……どういうこと?

〈──判定が完了しました。作製は【成功】です〉

 一際強い光が放たれた後、成功判定をもらった。
 カスタード自体がほのかに光ってる気がして、なんだか神々しい。

「成功は嬉しいけど……謎なカスタードができた気がするぞ?」

 とりあえず鑑定だー。

——————
【神級カスタード】レア度☆☆☆☆☆
 最上級の素材を使って丁寧に作り上げた至極のカスタード
 一口食べれば、天に昇るような心地を味わえる
 品質:神級
——————

 品質って最高が一番上じゃなかったの!?
 神級カスタード……どんな味なのかすっごく気になる……!

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