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5章 もふもふいっぱい?
191.もふもふかわいい
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続いての曲は、愉快な雰囲気だよー。曲に合わせて、衣装をうさぎ柄のもこもこパーカーに変えた。悪魔仮装はもう終わりです。
うさぎオンうさぎ衣装、可愛いでしょ。
アイリーンはうさ耳がついたふわもこパーカーとミニスカなんだ。
うさぎのデュオアイドルだよー。
前奏が始まったところで、スラリンを戻してオギンを召喚する。そして、みんなで曲に合わせて体を揺らした。曲はコミカルな感じ。
オギンは額に長い角、背中に大きな翼を付けてる。ユニコーンとペガサスを混ぜた感じの仮装だ。
こんなモンスター、普通にいそうだね? 違和感なく似合ってる。
「二曲目は『もふもふプリティ』です。どうぞ!」
タマモの紹介の後、歓声が少し静まってから歌唱開始。
「♪淡いも・もいーろー、うーさーぎさーん! ねぇ知ぃっていーる? もふもーふ・プリッティ!」
きゅるん、と可愛いポーズをしながら、みんなで揃ったダンスをしたら、観てた人の内何人かが「はぅ!」と倒れた。
……え、大丈夫? まだ続くよ?
長めの間奏に合わせてダンスをしながら、会場を見渡す。
この曲のダンスはコミカルな感じにしたんだ。さっきとは全然違う雰囲気で、笑いながら観てる人も結構いる。楽しそうで嬉しいよ! 手拍子してくれるのも、ありがとう。
「♪ふわふーわだ、かわいーいねー」
めちゃくちゃあざとく可愛いポーズをしてたら、ルトが虚無の表情で立ってるのが見えた。
笑っちゃうから、その顔やめてー! ふははっ。
「♪……当ーたーりー前!」
ふすん、と胸を張って歌う。
観衆から「自覚ある系可愛い子だ! 可愛い!」と聞こえてきた。
そうです、僕は自分の可愛さに自信があります! そうじゃなきゃ、こんな観衆の前でアイドルできないよね。
もふもふ可愛いアバターに感謝!
「♪あーがーめてよー、かーみーじゃないけどー」
ステージの上を飛びながら、『崇めよ!』という感じで手を広げた。今だけ僕は神様かも。
爆笑が起きる。
みんなが僕のこと『教祖』や『神』とか言って楽しんでるのは、リリやアイリーンから聞いてるんだよ。半分以上ギャグだと思ってる。
――ちょっと本気で思ってるのでは……? という人がいるのは、スルーすべき事実です。
「♪……捧げるのは桃にして!」
アイリーンやユキマルたちから一斉に桃を差し出されて、『うむうむ』と頷きながら受け取った。まぁ、これ、僕が育てた桃なんだけどね!
ファンのみんなからの桃もお待ちしてます。そのためなら、神になるのもやぶさかではない!(キリッ)
……これも冗談だよ? だから、ルト、頭痛そうな顔しないで。笑いたくなるじゃん。
ステージ上に戻って、アイリーンたちと合わせたダンスをする。
「♪もふもーふ・うさーぎー、とーうーとーいよ! ねぇ知ぃっていーる? ぼくマーイーペース!」
なんか頷いてる人多数なんだけど。そんなに僕がマイペースなこと知られてるの?
……掲示板で結構情報共有されてるらしいし、知られてても不思議じゃないか。マイペースなのも、僕のチャームポイントだよ!
シェルさんの笛の音が大きく聞こえてくる。
――ピーヒョロピ・ピ・ピー、ピーヒョロピ・ピー!
楽しそうに吹いてるなー。『ここが私の大舞台!』って感じで張り切ってる。
曲に合わせて踊ってるオギンたちも楽しそうだし、一緒に踊れて僕も嬉しいよ。
「♪パタパーター羽ーでー、飛ーんーでいーく! ねぇ知ぃっていーる? 高いーのーにぃがて!」
僕が「高いの苦手」と歌った途端、びっくりした感じの「ええっ!?」というどよめきが起きた。狙い通りだね、アイリーン。
ざわざわとした雰囲気の中、しばらく曲に合わせてダンスするだけの時間。その後は――
「♪……う・そ♡」
えへ、と笑って歌ったら、爆笑が起きた。
僕、高いところ好きだもん。景色が綺麗に見えるからね。
「♪だ・ま・されーたー? ゆ・る・してーねー!」
またぶりっ子ポーズ。
合いの手のように「許すよー」「可愛い、好きー」「可愛いは正義!」「もっとだましていいよー!」という声が飛んでくる。
もふもふの魅力にやられすぎて、ダメになってる子いる気がするね?
「♪……これ、好ーき・でしょーお」
投げキッスをする。
途端に、「好きー!」「大好きー!」という声が溢れた。みんなチョロいね、むふふっ。
「♪かわい・がーってねー! アイドールーだかーら!」
ペンライトが振られてて、会場が綺麗。歓声を受けて歌って踊るの、やっぱり楽しいなぁ。
「♪……中身ーはーひーみつ!」
アイドルは秘密があるほど魅力的なのです! ――って感じのこと、誰かが言ってなかった?
ウィンクして歌うと、笑う声が聞こえてきた。笑顔が溢れる空間って、気持ちいいよね。
「♪淡いも・もいーろー、はーねーうさーぎ! ねぇ知ぃっていーる? ――もふもーふ・プリッティ!」
フィニッシュ!
アイリーンやユキマルたちに囲まれて、「わーい」とみんなに手を振る。なかなか歓声がやまないのが嬉しいけど、応えるのがちょっと大変。
でも、僕はアイドルだから、がんばるよ!
それにしても、想像以上に盛り上がってるなー。これ、異空間での開催じゃなかったら、ご近所迷惑になってるね。
つまり、ここを会場に決めた僕、ぐっじょぶ!
アイリーンとニコニコ笑い合って、またパタパタと飛んで歓声に応えた。
******
(歌詞)
淡い桃色うさぎさん
ねぇ知っている?
もふもふプリティ
ふわふわだ
かわいいね
……当たり前!
崇めてよ
神じゃないけど
……捧げるのは桃にして!
もふもふうさぎ、尊いよ
ねぇ知っている?
ぼくマイペース
パタパタ羽で飛んでいく
ねぇ知っている?
高いの苦手
……うそ♡
だまされた?
ゆるしてね
……これ好きでしょう?
かわいがってね
アイドルだから
……中身はヒミツ!
淡い桃色羽うさぎ
ねぇ知っている?
もふもふプリティ!
うさぎオンうさぎ衣装、可愛いでしょ。
アイリーンはうさ耳がついたふわもこパーカーとミニスカなんだ。
うさぎのデュオアイドルだよー。
前奏が始まったところで、スラリンを戻してオギンを召喚する。そして、みんなで曲に合わせて体を揺らした。曲はコミカルな感じ。
オギンは額に長い角、背中に大きな翼を付けてる。ユニコーンとペガサスを混ぜた感じの仮装だ。
こんなモンスター、普通にいそうだね? 違和感なく似合ってる。
「二曲目は『もふもふプリティ』です。どうぞ!」
タマモの紹介の後、歓声が少し静まってから歌唱開始。
「♪淡いも・もいーろー、うーさーぎさーん! ねぇ知ぃっていーる? もふもーふ・プリッティ!」
きゅるん、と可愛いポーズをしながら、みんなで揃ったダンスをしたら、観てた人の内何人かが「はぅ!」と倒れた。
……え、大丈夫? まだ続くよ?
長めの間奏に合わせてダンスをしながら、会場を見渡す。
この曲のダンスはコミカルな感じにしたんだ。さっきとは全然違う雰囲気で、笑いながら観てる人も結構いる。楽しそうで嬉しいよ! 手拍子してくれるのも、ありがとう。
「♪ふわふーわだ、かわいーいねー」
めちゃくちゃあざとく可愛いポーズをしてたら、ルトが虚無の表情で立ってるのが見えた。
笑っちゃうから、その顔やめてー! ふははっ。
「♪……当ーたーりー前!」
ふすん、と胸を張って歌う。
観衆から「自覚ある系可愛い子だ! 可愛い!」と聞こえてきた。
そうです、僕は自分の可愛さに自信があります! そうじゃなきゃ、こんな観衆の前でアイドルできないよね。
もふもふ可愛いアバターに感謝!
「♪あーがーめてよー、かーみーじゃないけどー」
ステージの上を飛びながら、『崇めよ!』という感じで手を広げた。今だけ僕は神様かも。
爆笑が起きる。
みんなが僕のこと『教祖』や『神』とか言って楽しんでるのは、リリやアイリーンから聞いてるんだよ。半分以上ギャグだと思ってる。
――ちょっと本気で思ってるのでは……? という人がいるのは、スルーすべき事実です。
「♪……捧げるのは桃にして!」
アイリーンやユキマルたちから一斉に桃を差し出されて、『うむうむ』と頷きながら受け取った。まぁ、これ、僕が育てた桃なんだけどね!
ファンのみんなからの桃もお待ちしてます。そのためなら、神になるのもやぶさかではない!(キリッ)
……これも冗談だよ? だから、ルト、頭痛そうな顔しないで。笑いたくなるじゃん。
ステージ上に戻って、アイリーンたちと合わせたダンスをする。
「♪もふもーふ・うさーぎー、とーうーとーいよ! ねぇ知ぃっていーる? ぼくマーイーペース!」
なんか頷いてる人多数なんだけど。そんなに僕がマイペースなこと知られてるの?
……掲示板で結構情報共有されてるらしいし、知られてても不思議じゃないか。マイペースなのも、僕のチャームポイントだよ!
シェルさんの笛の音が大きく聞こえてくる。
――ピーヒョロピ・ピ・ピー、ピーヒョロピ・ピー!
楽しそうに吹いてるなー。『ここが私の大舞台!』って感じで張り切ってる。
曲に合わせて踊ってるオギンたちも楽しそうだし、一緒に踊れて僕も嬉しいよ。
「♪パタパーター羽ーでー、飛ーんーでいーく! ねぇ知ぃっていーる? 高いーのーにぃがて!」
僕が「高いの苦手」と歌った途端、びっくりした感じの「ええっ!?」というどよめきが起きた。狙い通りだね、アイリーン。
ざわざわとした雰囲気の中、しばらく曲に合わせてダンスするだけの時間。その後は――
「♪……う・そ♡」
えへ、と笑って歌ったら、爆笑が起きた。
僕、高いところ好きだもん。景色が綺麗に見えるからね。
「♪だ・ま・されーたー? ゆ・る・してーねー!」
またぶりっ子ポーズ。
合いの手のように「許すよー」「可愛い、好きー」「可愛いは正義!」「もっとだましていいよー!」という声が飛んでくる。
もふもふの魅力にやられすぎて、ダメになってる子いる気がするね?
「♪……これ、好ーき・でしょーお」
投げキッスをする。
途端に、「好きー!」「大好きー!」という声が溢れた。みんなチョロいね、むふふっ。
「♪かわい・がーってねー! アイドールーだかーら!」
ペンライトが振られてて、会場が綺麗。歓声を受けて歌って踊るの、やっぱり楽しいなぁ。
「♪……中身ーはーひーみつ!」
アイドルは秘密があるほど魅力的なのです! ――って感じのこと、誰かが言ってなかった?
ウィンクして歌うと、笑う声が聞こえてきた。笑顔が溢れる空間って、気持ちいいよね。
「♪淡いも・もいーろー、はーねーうさーぎ! ねぇ知ぃっていーる? ――もふもーふ・プリッティ!」
フィニッシュ!
アイリーンやユキマルたちに囲まれて、「わーい」とみんなに手を振る。なかなか歓声がやまないのが嬉しいけど、応えるのがちょっと大変。
でも、僕はアイドルだから、がんばるよ!
それにしても、想像以上に盛り上がってるなー。これ、異空間での開催じゃなかったら、ご近所迷惑になってるね。
つまり、ここを会場に決めた僕、ぐっじょぶ!
アイリーンとニコニコ笑い合って、またパタパタと飛んで歓声に応えた。
******
(歌詞)
淡い桃色うさぎさん
ねぇ知っている?
もふもふプリティ
ふわふわだ
かわいいね
……当たり前!
崇めてよ
神じゃないけど
……捧げるのは桃にして!
もふもふうさぎ、尊いよ
ねぇ知っている?
ぼくマイペース
パタパタ羽で飛んでいく
ねぇ知っている?
高いの苦手
……うそ♡
だまされた?
ゆるしてね
……これ好きでしょう?
かわいがってね
アイドルだから
……中身はヒミツ!
淡い桃色羽うさぎ
ねぇ知っている?
もふもふプリティ!
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