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6章 どたばた大騒動?
203.商品いっぱいにするぞ
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せっかくお店を広くするんだから、いろんな商品を用意しておきたいな。というわけで、僕は今工房に籠もって錬金術で試行錯誤中。
壁作りを手伝ってくれたスラリンたちは、お庭で遊んでる。
「商品の種類ごとにカウンターを分けるとして、『攻撃系アイテム』と『薬系アイテム』『アクセサリー』『便利アイテム』『空腹度回復アイテム』……あとは『もふもふアイテム』かな?」
六つのカウンターを注文してるからちょうどいいかも。
「攻撃用のはボムかな~」
錬金術で作れる攻撃系アイテムの大部分はボムだ。魔石を動力として効果を発揮する爆弾みたいなもの。
ボムは種類も効果も様々で、研究しがいがある。僕もバトル時に使いたい。
持っている素材で作れるものを錬金してから、一旦ストレージに収納。
魔術レベル1程度のダメージを与えられる各属性ボムは、対応した属性の魔石がありさえすれば作れたから、大量に用意した。大した威力は出なくても、敵の意識逸らしには使えるはず。
たくさんの魔石を買い取りに出してくれてるみんなに感謝!
「薬は体力回復薬と魔力回復薬とその両方の効果の薬と……」
言いながら、体力・魔力回復薬の正式レシピを教えてもらい忘れてたことを思い出した。
でも、最近は正式レシピの薬がプレイヤーメイド品として流通してるっぽいから、僕が用意する必要はないかな。
「――各種状態異常回復薬とかもすでに売ってるし、新たな薬はない……ん?」
錬金玉でレシピを流し見てたら、一つのアイテムが気になった。
アイテム名は【ステータスアップ薬(体力)】だ。他のステータスを上げる薬もある。
「こんなレシピ、これまであったっけ?」
見た記憶がなかったけど、実際、今あるんだから、気にせず作ってみよう。
プレイヤーメイド品でも、異世界の住人の店でも売ってるのを見たことがないけど、欲しがる人は多いと思う。
「素材は【清らかな温泉水】を基本に、薬草とかを混ぜるのか……。庭にある温泉でもいいのかな」
とりあえず錬金術で【採水瓶】をたくさん作ってから、温泉に向かう。
温かそうな湯気に心惹かれながら、採水瓶で温泉水をゲット。アイテム名は【清らかな温泉水】だったから使えるはず。
「温泉水と薬草で――【錬金スタート】!」
あっという間に【ステータスアップ薬(体力)】ができた。
効果は『三十分の間、体力値が50アップする』というもの。すごい効果だよね!
魔力量や攻撃力などに影響する薬も作って満足。
これを売り出したら、また僕の店が評判になるんじゃないかな。店が広くなったから、お客さんがたくさん来てもあまり騒動にはならない――といいなぁ。
「便利アイテムはライトとか……アクセサリーは宝石強化スキルで作れるものにして……料理は和食や和菓子を増やして……」
次々とアイテムを作っていく。改装が終わったら、すぐにお店を開けるように準備万端に整えておきたいんだ。
「もふもふアイテムはツッキーたちの毛を使おう」
ぬいぐるみが主だけど、一部アクセサリーや装備なども作っていく。
希少種会のツッキーたちとはたまに会っていて、その度に毛繕いでもらえるアイテムを僕が作った錬金アイテムと交換してもらってるから、現在たくさん材料がある。
「ぬいぐるみいっぱーい」
もふもふに囲まれてると、なんだか幸せな気分になるよね。
僕の綿毛もたくさん溜まってきたし、大きめなぬいぐるみを売り出そうかなぁ。でも、すぐに売り切れて騒動になる気しかしない。
「……お店に飾る?」
イートインスペースを思い出して考える。
正直、今の状態だとイートインスペースを利用する魅力が薄いと思ってたんだ。店舗部分で買える料理を庭を眺めながら味わえるって感じにするつもりだけど、利用者があまりいない気がする。
オギンたちが庭で寛いでるのをチラッと見る。
僕がここにいる時なら、テイムしたモンスターたちとの触れ合いの場にできるけど、その時間は限られる。僕は他の場所にも行きたいし。
それなら、他の魅力を作っておくべきで、僕のぬいぐるみは十分効果的だと思う。
「短時間ログアウト地点にするかな」
夢羊を混ぜて作ったぬいぐるみは、抱っこしてログアウトすると、ログイン後にステータスアップ効果がある。
可愛くて癒やされるだけじゃなくて、その後のバトルにも良い影響があるって最高じゃない?
「よーし、商品じゃなくて、イートインスペースで一緒に寝れるぬいぐるみを用意しておこう」
屋敷内での他者の滞在可能時間をシステムで設定できるみたいだし、アイテムを屋敷内から持ち出せない設定も可能になってたから、盗まれる心配もない。
「休憩時は一人一体までぬいぐるみを抱っこできるようにしよう。これもお金を取るべきかな? ……休憩料ってことにしよう」
空腹度回復アイテム用カウンターで【イートインスペースでの三十分休憩券】も売ることにした。一つ五百リョウくらいでいいかな。
実際はこれがなくてもイートインスペースの利用はできるけど、みんなの良心を信用するよ。
たくさん作った僕やツッキーたちを模したぬいぐるみを『休憩時のみ利用可能です』という張り紙と一緒に和室の一画に並べる。可愛いけど、ここまでたくさんあると壮観だなぁ。
「よしよし、君たちの任務はお客さんを癒やして、元気いっぱいにすることだよ!」
近くに置いた天兎ぬいぐるみを撫でてから、ぐいっと伸びをする。
早くお店を開いて、みんなの反応を見たいな♪
壁作りを手伝ってくれたスラリンたちは、お庭で遊んでる。
「商品の種類ごとにカウンターを分けるとして、『攻撃系アイテム』と『薬系アイテム』『アクセサリー』『便利アイテム』『空腹度回復アイテム』……あとは『もふもふアイテム』かな?」
六つのカウンターを注文してるからちょうどいいかも。
「攻撃用のはボムかな~」
錬金術で作れる攻撃系アイテムの大部分はボムだ。魔石を動力として効果を発揮する爆弾みたいなもの。
ボムは種類も効果も様々で、研究しがいがある。僕もバトル時に使いたい。
持っている素材で作れるものを錬金してから、一旦ストレージに収納。
魔術レベル1程度のダメージを与えられる各属性ボムは、対応した属性の魔石がありさえすれば作れたから、大量に用意した。大した威力は出なくても、敵の意識逸らしには使えるはず。
たくさんの魔石を買い取りに出してくれてるみんなに感謝!
「薬は体力回復薬と魔力回復薬とその両方の効果の薬と……」
言いながら、体力・魔力回復薬の正式レシピを教えてもらい忘れてたことを思い出した。
でも、最近は正式レシピの薬がプレイヤーメイド品として流通してるっぽいから、僕が用意する必要はないかな。
「――各種状態異常回復薬とかもすでに売ってるし、新たな薬はない……ん?」
錬金玉でレシピを流し見てたら、一つのアイテムが気になった。
アイテム名は【ステータスアップ薬(体力)】だ。他のステータスを上げる薬もある。
「こんなレシピ、これまであったっけ?」
見た記憶がなかったけど、実際、今あるんだから、気にせず作ってみよう。
プレイヤーメイド品でも、異世界の住人の店でも売ってるのを見たことがないけど、欲しがる人は多いと思う。
「素材は【清らかな温泉水】を基本に、薬草とかを混ぜるのか……。庭にある温泉でもいいのかな」
とりあえず錬金術で【採水瓶】をたくさん作ってから、温泉に向かう。
温かそうな湯気に心惹かれながら、採水瓶で温泉水をゲット。アイテム名は【清らかな温泉水】だったから使えるはず。
「温泉水と薬草で――【錬金スタート】!」
あっという間に【ステータスアップ薬(体力)】ができた。
効果は『三十分の間、体力値が50アップする』というもの。すごい効果だよね!
魔力量や攻撃力などに影響する薬も作って満足。
これを売り出したら、また僕の店が評判になるんじゃないかな。店が広くなったから、お客さんがたくさん来てもあまり騒動にはならない――といいなぁ。
「便利アイテムはライトとか……アクセサリーは宝石強化スキルで作れるものにして……料理は和食や和菓子を増やして……」
次々とアイテムを作っていく。改装が終わったら、すぐにお店を開けるように準備万端に整えておきたいんだ。
「もふもふアイテムはツッキーたちの毛を使おう」
ぬいぐるみが主だけど、一部アクセサリーや装備なども作っていく。
希少種会のツッキーたちとはたまに会っていて、その度に毛繕いでもらえるアイテムを僕が作った錬金アイテムと交換してもらってるから、現在たくさん材料がある。
「ぬいぐるみいっぱーい」
もふもふに囲まれてると、なんだか幸せな気分になるよね。
僕の綿毛もたくさん溜まってきたし、大きめなぬいぐるみを売り出そうかなぁ。でも、すぐに売り切れて騒動になる気しかしない。
「……お店に飾る?」
イートインスペースを思い出して考える。
正直、今の状態だとイートインスペースを利用する魅力が薄いと思ってたんだ。店舗部分で買える料理を庭を眺めながら味わえるって感じにするつもりだけど、利用者があまりいない気がする。
オギンたちが庭で寛いでるのをチラッと見る。
僕がここにいる時なら、テイムしたモンスターたちとの触れ合いの場にできるけど、その時間は限られる。僕は他の場所にも行きたいし。
それなら、他の魅力を作っておくべきで、僕のぬいぐるみは十分効果的だと思う。
「短時間ログアウト地点にするかな」
夢羊を混ぜて作ったぬいぐるみは、抱っこしてログアウトすると、ログイン後にステータスアップ効果がある。
可愛くて癒やされるだけじゃなくて、その後のバトルにも良い影響があるって最高じゃない?
「よーし、商品じゃなくて、イートインスペースで一緒に寝れるぬいぐるみを用意しておこう」
屋敷内での他者の滞在可能時間をシステムで設定できるみたいだし、アイテムを屋敷内から持ち出せない設定も可能になってたから、盗まれる心配もない。
「休憩時は一人一体までぬいぐるみを抱っこできるようにしよう。これもお金を取るべきかな? ……休憩料ってことにしよう」
空腹度回復アイテム用カウンターで【イートインスペースでの三十分休憩券】も売ることにした。一つ五百リョウくらいでいいかな。
実際はこれがなくてもイートインスペースの利用はできるけど、みんなの良心を信用するよ。
たくさん作った僕やツッキーたちを模したぬいぐるみを『休憩時のみ利用可能です』という張り紙と一緒に和室の一画に並べる。可愛いけど、ここまでたくさんあると壮観だなぁ。
「よしよし、君たちの任務はお客さんを癒やして、元気いっぱいにすることだよ!」
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