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7章 世界が広がっていくよ
266.つよつよになるぞ~
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もふもふ教会は今日も美しい。
……なんか異世界の住人がたくさん観光に来てるような? それとも、みんな入会に来た? それはそれでちょっと勢力拡大具合にびっくりしちゃうんだけど。
「きゃー、モモさん!」
「もふもふ神様~!」
「どうもー。教会の中綺麗だから、楽しんでね」
教会に入っていく人や知り合いのもふもふ教の人に手を振って愛想を振りまいてから、教会傍の木に歩み寄る。
これが神木になるかなー?
——————
【ナナカマドの木(もふもふ教)】
火・落雷避けの効果がある神木。『もふもふ教』の敷地内にある。秋にできる赤い実を加工すると、もふもふなモンスターとの友好度を上げるアイテムになる。
——————
予想以上に凄いものだったんだけど!?
木は火・落雷避けできて、実はテイマーが欲しがるアイテムってこと?
「もふもふなモンスターが好むって、僕にも効果があるのでは?」
気になるー!
でも、秋は遠いんだよなぁ。その頃まで覚えてられるかな?
とりあえず、神木であることは間違いないので、ササッと採集する。
——————
【ナナカマドの枝(もふもふ教)】レア度☆☆☆
火・落雷避け効果のある神木の枝。生産用素材になる。
——————
神木の枝、ゲット。
これが加わって、桃源の天杖がどう進化するか楽しみだ。
「あとは魔石が必要なんだよね? うーん、どうせなら光魔石にしちゃおう。桃源の天杖に相応しい気がする」
光魔石は滅多に手に入れられないレア魔石だけど、ずっと使う武器の素材にするのはもったいなくない。
幸い、王都への道中にあった迷い道を突破した報酬で、光魔石をもらったし。
「ルンルンルン~♪」
鼻歌を歌いながら再び転移。
ドワッジさんは少し驚いてから「早かったのぉ」と呟いた。
「すぐに神木の枝をゲットできたからね」
「そうか。それなら材料を寄越せ」
「はい、どーぞ」
カウンターに【もふもふ神のアップリケ】と【ナナカマドの枝(もふもふ教)】【光魔石】を並べる。
「……光魔石を選ぶとは、おめぇはとことん神への道を追求するつもりだな?」
「結果的にそうなる?」
そもそも必要素材が神関係のもの多すぎだよね。僕、そんなに神様プレイしてる? ……してるかも。
ちょっと微妙な気持ちになりつつも、遊び方を変えるつもりはないので、気にしないことにした。
「バージョンアップ作業料に三万リョウもらう。成功率は……この材料なら80%じゃろう。失敗したら、杖・材料全ロストじゃ」
「わかったよ! お願いします」
成功をお祈りするよ~。
両手を合わせてぎゅうと目を瞑る。名ばかりでも神なんだから、お祈りしたらちょっとは効果がある気がする!
「……アクセサリーでも見て寛いどくといい」
ドワッジさんが奥の作業部屋に行った。
目を開ける。カウンターにアクセサリーが並んでた。気になったものを鑑定する。
——————
【水精のスカーフ】レア度☆☆☆
水精の力を秘めたサファイアを使って染められた布で作成されたスカーフ。イヤリング以外の部位に装備可能。水属性攻撃の威力が40%、水耐性が30%上がる。魔力+30、魔力攻撃力+25。
——————
効果凄い! それに、水属性関係のアクセサリーは持ってなかったから、ここで出会えてラッキーだ。
「良いのがあったか?」
ドワッジさんが戻ってきた。その手には杖がある。
「うん! このスカーフ買うね」
「二万リョウじゃな」
「はい、どーぞ」
すぐに支払って、アクセサリーを受け取る。
「武器強化の仕上げをする」
「前も見せてくれたよね」
「うむ」
ドワッジさんが杖を強化布の上に載せた。
固唾を飲んで見守る。無事成功しますように……。
「【武器・強化】」
ドワッジさんがそう唱えた途端、眩しい光が溢れた。シャララッと涼やかな音が祝福するように響く。
眩しさが消えたところで、瞑っていた目を開けた。
強化布の上に、見た目が変わった杖がある。
「……羽?」
「ほぅ……良い武器が完成したな」
杖には一対の白い羽があった。僕の背中にあるのと似てる。
全体的に白さと輝かしさが増し、先端の魔石の中に時折天兎のシルエットが浮かぶように見える。
「僕、って感じ」
タマモたちが喜びそうかも。僕の見た目に似合うのは間違いない。
——————
【天兎の天杖】レア度☆☆☆☆
天兎専用の杖。バフ・デバフ・回復系の効果・範囲が増大。敵に30の固定ダメージを追加で与える。使用者の火・雷耐性を20%上昇させる。武器固有スキル【天兎の光】を使用可能。
魔力攻撃力+40、精神力+25、素早さ+10。装備可能レベル45以下。
【天兎の光】
光属性スキル。敵全体に清い光を浴びせて攻撃する。30%の確率で敵に『目くらまし』のデバフを追加する。十分間、味方の幸運値に+10の追加効果。クールタイムは一時間。
——————
なんか見た目以上に凄い進化をしてる気がする! 武器固有スキルなんてあるんだ!?
武器がここまで天兎専用に進化するのも驚きだなぁ。でも、さらに愛着が湧いて嬉しい。
「ドワッジさん、最高の武器にしてくれてありがとう!」
「おう。今度は使えなくなる前にバージョンアップに来るんじゃぞ」
「うん、もちろん」
まぁ、レベル45は遠すぎて、また忘れる可能性もあるけど。
……なんか異世界の住人がたくさん観光に来てるような? それとも、みんな入会に来た? それはそれでちょっと勢力拡大具合にびっくりしちゃうんだけど。
「きゃー、モモさん!」
「もふもふ神様~!」
「どうもー。教会の中綺麗だから、楽しんでね」
教会に入っていく人や知り合いのもふもふ教の人に手を振って愛想を振りまいてから、教会傍の木に歩み寄る。
これが神木になるかなー?
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【ナナカマドの木(もふもふ教)】
火・落雷避けの効果がある神木。『もふもふ教』の敷地内にある。秋にできる赤い実を加工すると、もふもふなモンスターとの友好度を上げるアイテムになる。
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予想以上に凄いものだったんだけど!?
木は火・落雷避けできて、実はテイマーが欲しがるアイテムってこと?
「もふもふなモンスターが好むって、僕にも効果があるのでは?」
気になるー!
でも、秋は遠いんだよなぁ。その頃まで覚えてられるかな?
とりあえず、神木であることは間違いないので、ササッと採集する。
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【ナナカマドの枝(もふもふ教)】レア度☆☆☆
火・落雷避け効果のある神木の枝。生産用素材になる。
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神木の枝、ゲット。
これが加わって、桃源の天杖がどう進化するか楽しみだ。
「あとは魔石が必要なんだよね? うーん、どうせなら光魔石にしちゃおう。桃源の天杖に相応しい気がする」
光魔石は滅多に手に入れられないレア魔石だけど、ずっと使う武器の素材にするのはもったいなくない。
幸い、王都への道中にあった迷い道を突破した報酬で、光魔石をもらったし。
「ルンルンルン~♪」
鼻歌を歌いながら再び転移。
ドワッジさんは少し驚いてから「早かったのぉ」と呟いた。
「すぐに神木の枝をゲットできたからね」
「そうか。それなら材料を寄越せ」
「はい、どーぞ」
カウンターに【もふもふ神のアップリケ】と【ナナカマドの枝(もふもふ教)】【光魔石】を並べる。
「……光魔石を選ぶとは、おめぇはとことん神への道を追求するつもりだな?」
「結果的にそうなる?」
そもそも必要素材が神関係のもの多すぎだよね。僕、そんなに神様プレイしてる? ……してるかも。
ちょっと微妙な気持ちになりつつも、遊び方を変えるつもりはないので、気にしないことにした。
「バージョンアップ作業料に三万リョウもらう。成功率は……この材料なら80%じゃろう。失敗したら、杖・材料全ロストじゃ」
「わかったよ! お願いします」
成功をお祈りするよ~。
両手を合わせてぎゅうと目を瞑る。名ばかりでも神なんだから、お祈りしたらちょっとは効果がある気がする!
「……アクセサリーでも見て寛いどくといい」
ドワッジさんが奥の作業部屋に行った。
目を開ける。カウンターにアクセサリーが並んでた。気になったものを鑑定する。
——————
【水精のスカーフ】レア度☆☆☆
水精の力を秘めたサファイアを使って染められた布で作成されたスカーフ。イヤリング以外の部位に装備可能。水属性攻撃の威力が40%、水耐性が30%上がる。魔力+30、魔力攻撃力+25。
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効果凄い! それに、水属性関係のアクセサリーは持ってなかったから、ここで出会えてラッキーだ。
「良いのがあったか?」
ドワッジさんが戻ってきた。その手には杖がある。
「うん! このスカーフ買うね」
「二万リョウじゃな」
「はい、どーぞ」
すぐに支払って、アクセサリーを受け取る。
「武器強化の仕上げをする」
「前も見せてくれたよね」
「うむ」
ドワッジさんが杖を強化布の上に載せた。
固唾を飲んで見守る。無事成功しますように……。
「【武器・強化】」
ドワッジさんがそう唱えた途端、眩しい光が溢れた。シャララッと涼やかな音が祝福するように響く。
眩しさが消えたところで、瞑っていた目を開けた。
強化布の上に、見た目が変わった杖がある。
「……羽?」
「ほぅ……良い武器が完成したな」
杖には一対の白い羽があった。僕の背中にあるのと似てる。
全体的に白さと輝かしさが増し、先端の魔石の中に時折天兎のシルエットが浮かぶように見える。
「僕、って感じ」
タマモたちが喜びそうかも。僕の見た目に似合うのは間違いない。
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【天兎の天杖】レア度☆☆☆☆
天兎専用の杖。バフ・デバフ・回復系の効果・範囲が増大。敵に30の固定ダメージを追加で与える。使用者の火・雷耐性を20%上昇させる。武器固有スキル【天兎の光】を使用可能。
魔力攻撃力+40、精神力+25、素早さ+10。装備可能レベル45以下。
【天兎の光】
光属性スキル。敵全体に清い光を浴びせて攻撃する。30%の確率で敵に『目くらまし』のデバフを追加する。十分間、味方の幸運値に+10の追加効果。クールタイムは一時間。
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なんか見た目以上に凄い進化をしてる気がする! 武器固有スキルなんてあるんだ!?
武器がここまで天兎専用に進化するのも驚きだなぁ。でも、さらに愛着が湧いて嬉しい。
「ドワッジさん、最高の武器にしてくれてありがとう!」
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まぁ、レベル45は遠すぎて、また忘れる可能性もあるけど。
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