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2-4.ダンジョンの発展
85.希望を聞きましょう
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冒険者ギルドがまとめたアンケート結果を確認する。
〈宝箱アイテムで欲しいもの:冒険者編〉
1位:なんか超強い武器
(切れ味がいい剣、性能のいい弓、魔力伝導率のいい杖などをまとめて集計しています)
2位:美味い酒
(一つあたりの量が増えると嬉しいです)
3位:美味い飯
(ボリュームアップ希望。冒険者は食べる量が多いです)
4位:いい防具
(密林で出てくる不可視の敵の攻撃を防げたら最高です)
5位:回復薬
(死に戻りの際の超回復並みに回復できるものがあればありがたいです)
6位:調味料
(一つあたりの量が増えると嬉しいです)
「――うん、まぁ、向こうの勝手な希望だし? 希望するのはタダだもんな?」
そんな都合よくはいかないことくらい、冒険者もわかってるよな?
あと、一位の〈なんか超強い武器〉って文言がちょっとバカっぽい。これをまとめたのって冒険者ギルドだよな? よくこれをオッケーしたな。意味は伝わるけど。
とりあえず、酒や料理、調味料の一つあたりの量を増やすのは検討してみよう。でも、これDP変換アイテムだから、細かい調整は難しいと思うんだよなぁ。
「続いて、冒険者ギルド編!」
〈宝箱アイテムで欲しいもの:冒険者ギルド編〉
一位:お酒
(味がよく珍しいものは贈答用にも使えるので、日持ちするものだとありがたいです)
二位:調味料
(非常に需要が高まっています。もっと大量に入手できる機会があれば嬉しいです)
三位:回復薬
(マーレ町では回復薬の入手を交易に頼っており流通量が限られていますので、効果低めな回復薬でも助かります)
四位:レアなモンスター素材
(交易やアイテム作製用の素材として重宝します)
五位:料理
(美味しい料理はいくらでも買い手がいます)
「――へぇ、冒険者とはちょっと違うんだな」
『お酒が贈答用?』
「お酒が好きな人には嬉しい贈り物だと思うぞ」
『へぇ、僕はお肉の方がいいけどねー』
リルがふんふんと頷く。ミーシャは『魚がいいにゃー』と呟いていた。
「町長への贈り物にも、酒を追加するか」
ドラゴン肉だけじゃ、インパクトはあるけどちょっと味気ないもんな。
うちのダンジョンは美味い酒があるって評判なんだから、とっておきのものを入れよう。
そんなことを考えながら改めて結果を眺め、〈三位:回復薬〉に目を留める。
回復薬ってそんなに需要があったんだ? 宝箱から取れる量をちょっと増やそうかな。でも、多少増やしたところじゃ、冒険者が手元に置いたままになって、流通量は増えなさそうだ。
「回復薬については、後でもうちょっと考えよう」
そう結論づけてから、次の紙を確認する。
今度は魔物のドロップアイテムのアンケート結果のようだ。
〈ドロップアイテムで欲しいもの〉
一位:オーク肉
(食べてもよし、売ってもよしで、需要が高いです)
二位:バットの牙
(切れ味のいいナイフの素材になります)
三位:密林フィールドでの犬・狼系の毛皮
(高値で取引されています)
〈ドロップアイテムでいらないもの〉
一位:ゴブリンの布
(汚いし臭いしただのゴミです)
二位:スライムジェル
(ぷるぷるしているだけの物体で使い道がわかりません)
三位:コボルトの槍
(使うと一撃で壊れてしまうので、使う人がいません)
「いらないものアンケートがあるのは草」
思わず真顔で呟く。内容を見たら、納得しかできないけど、そっか、いらないのかぁ。
『倒す労力に見合わないってことかな?』
「そうだな。でも、ゴブリンやスライムって、設定できるドロップアイテムの種類が多くないんだよな……」
とりあえず、アンケートに載ってるアイテムはドロップしないように設定してあげよう。だからといって、有用なアイテムがドロップするとは限らないけどな?
『欲しいもの、一番人気はオークの肉にゃ?』
「そうみたいだな。八階層の犬・狼系毛皮の方が価値ありそうだけど」
不思議だなぁ、とミーシャと顔を見合わせたら、影兎がぴょんぴょんと跳ねて自己主張していた。何を言いたいんだ?
俺が首を傾げると、リルが手で影兎を指す。
『八階層だと影兎にやられることが多いから、いいドロップアイテムを入手しても持ち帰れない可能性があるからじゃないかな。死に戻りした時って、持ってる中で一番いいアイテムが没収される確率が高いみたいだし』
リルの冷静な分析を聞いて、なるほどと頷く。
低位の冒険者でも安定して持ち帰れて、収益性が高いドロップアイテムがオーク肉なのか。どうりで一階層のオークエリアが大人気なわけだ。
「……ちょっとオークを増やしてやろうかな」
減る率が高いし、もう一個魔物召喚陣を置いてもよさそうだ。後で設置しよう。
アンケート結果はこれだけかな、と思ったけどもう一枚あった。なになに?
〈ダンジョン内で採れると嬉しいもの〉
1位:薬草など薬作製用素材
(マーレ町内では素材を採れる場所・量が限られているため、ダンジョン内一階層で入手できるとありがたいです)
2位:野菜・果物
(マーレ町は港街での交易の収入が大きいです。船乗りは新鮮な野菜・果物を必要とするため、あればあるほどありがたいです。できましたら、一階層で入手できると嬉しいです)
3位:金属鉱物
(マーレ町内には金属鉱山がないため、金属鉱物は輸入に頼っています。ダンジョン内で入手できるとありがたいです)
「ドロップアイテムや宝箱アイテムじゃなくて、採取できるのがいいのか……」
そういえば、八階層では果物や薬草を採れるようにしてるけど、一・二階層は洞窟だから、そういうアイテムは設定してなかったな。
船乗りが新鮮な野菜や果物を求めるのは、壊血病対策なのかな。この世界にもあるのか。めっちゃ重要なアイテムじゃん。
「洞窟内に果樹を置いたら、すぐに採り尽くされる気がする……」
正直、一階層の収益性ってあんまりよくないんだよな。滞在時間が短いし、死に戻りする冒険者も少ないから、DPが増えにくい。
そこから二・三・八階層に進んでもらって、いい感じの収益になるように調整してるんだ。
さて、この希望は叶えるべきか、スルーすべきか……。
〈宝箱アイテムで欲しいもの:冒険者編〉
1位:なんか超強い武器
(切れ味がいい剣、性能のいい弓、魔力伝導率のいい杖などをまとめて集計しています)
2位:美味い酒
(一つあたりの量が増えると嬉しいです)
3位:美味い飯
(ボリュームアップ希望。冒険者は食べる量が多いです)
4位:いい防具
(密林で出てくる不可視の敵の攻撃を防げたら最高です)
5位:回復薬
(死に戻りの際の超回復並みに回復できるものがあればありがたいです)
6位:調味料
(一つあたりの量が増えると嬉しいです)
「――うん、まぁ、向こうの勝手な希望だし? 希望するのはタダだもんな?」
そんな都合よくはいかないことくらい、冒険者もわかってるよな?
あと、一位の〈なんか超強い武器〉って文言がちょっとバカっぽい。これをまとめたのって冒険者ギルドだよな? よくこれをオッケーしたな。意味は伝わるけど。
とりあえず、酒や料理、調味料の一つあたりの量を増やすのは検討してみよう。でも、これDP変換アイテムだから、細かい調整は難しいと思うんだよなぁ。
「続いて、冒険者ギルド編!」
〈宝箱アイテムで欲しいもの:冒険者ギルド編〉
一位:お酒
(味がよく珍しいものは贈答用にも使えるので、日持ちするものだとありがたいです)
二位:調味料
(非常に需要が高まっています。もっと大量に入手できる機会があれば嬉しいです)
三位:回復薬
(マーレ町では回復薬の入手を交易に頼っており流通量が限られていますので、効果低めな回復薬でも助かります)
四位:レアなモンスター素材
(交易やアイテム作製用の素材として重宝します)
五位:料理
(美味しい料理はいくらでも買い手がいます)
「――へぇ、冒険者とはちょっと違うんだな」
『お酒が贈答用?』
「お酒が好きな人には嬉しい贈り物だと思うぞ」
『へぇ、僕はお肉の方がいいけどねー』
リルがふんふんと頷く。ミーシャは『魚がいいにゃー』と呟いていた。
「町長への贈り物にも、酒を追加するか」
ドラゴン肉だけじゃ、インパクトはあるけどちょっと味気ないもんな。
うちのダンジョンは美味い酒があるって評判なんだから、とっておきのものを入れよう。
そんなことを考えながら改めて結果を眺め、〈三位:回復薬〉に目を留める。
回復薬ってそんなに需要があったんだ? 宝箱から取れる量をちょっと増やそうかな。でも、多少増やしたところじゃ、冒険者が手元に置いたままになって、流通量は増えなさそうだ。
「回復薬については、後でもうちょっと考えよう」
そう結論づけてから、次の紙を確認する。
今度は魔物のドロップアイテムのアンケート結果のようだ。
〈ドロップアイテムで欲しいもの〉
一位:オーク肉
(食べてもよし、売ってもよしで、需要が高いです)
二位:バットの牙
(切れ味のいいナイフの素材になります)
三位:密林フィールドでの犬・狼系の毛皮
(高値で取引されています)
〈ドロップアイテムでいらないもの〉
一位:ゴブリンの布
(汚いし臭いしただのゴミです)
二位:スライムジェル
(ぷるぷるしているだけの物体で使い道がわかりません)
三位:コボルトの槍
(使うと一撃で壊れてしまうので、使う人がいません)
「いらないものアンケートがあるのは草」
思わず真顔で呟く。内容を見たら、納得しかできないけど、そっか、いらないのかぁ。
『倒す労力に見合わないってことかな?』
「そうだな。でも、ゴブリンやスライムって、設定できるドロップアイテムの種類が多くないんだよな……」
とりあえず、アンケートに載ってるアイテムはドロップしないように設定してあげよう。だからといって、有用なアイテムがドロップするとは限らないけどな?
『欲しいもの、一番人気はオークの肉にゃ?』
「そうみたいだな。八階層の犬・狼系毛皮の方が価値ありそうだけど」
不思議だなぁ、とミーシャと顔を見合わせたら、影兎がぴょんぴょんと跳ねて自己主張していた。何を言いたいんだ?
俺が首を傾げると、リルが手で影兎を指す。
『八階層だと影兎にやられることが多いから、いいドロップアイテムを入手しても持ち帰れない可能性があるからじゃないかな。死に戻りした時って、持ってる中で一番いいアイテムが没収される確率が高いみたいだし』
リルの冷静な分析を聞いて、なるほどと頷く。
低位の冒険者でも安定して持ち帰れて、収益性が高いドロップアイテムがオーク肉なのか。どうりで一階層のオークエリアが大人気なわけだ。
「……ちょっとオークを増やしてやろうかな」
減る率が高いし、もう一個魔物召喚陣を置いてもよさそうだ。後で設置しよう。
アンケート結果はこれだけかな、と思ったけどもう一枚あった。なになに?
〈ダンジョン内で採れると嬉しいもの〉
1位:薬草など薬作製用素材
(マーレ町内では素材を採れる場所・量が限られているため、ダンジョン内一階層で入手できるとありがたいです)
2位:野菜・果物
(マーレ町は港街での交易の収入が大きいです。船乗りは新鮮な野菜・果物を必要とするため、あればあるほどありがたいです。できましたら、一階層で入手できると嬉しいです)
3位:金属鉱物
(マーレ町内には金属鉱山がないため、金属鉱物は輸入に頼っています。ダンジョン内で入手できるとありがたいです)
「ドロップアイテムや宝箱アイテムじゃなくて、採取できるのがいいのか……」
そういえば、八階層では果物や薬草を採れるようにしてるけど、一・二階層は洞窟だから、そういうアイテムは設定してなかったな。
船乗りが新鮮な野菜や果物を求めるのは、壊血病対策なのかな。この世界にもあるのか。めっちゃ重要なアイテムじゃん。
「洞窟内に果樹を置いたら、すぐに採り尽くされる気がする……」
正直、一階層の収益性ってあんまりよくないんだよな。滞在時間が短いし、死に戻りする冒険者も少ないから、DPが増えにくい。
そこから二・三・八階層に進んでもらって、いい感じの収益になるように調整してるんだ。
さて、この希望は叶えるべきか、スルーすべきか……。
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