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「ははっ、すげー声」
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ドリル令嬢はビンタされた衝撃で床にばたりと倒れる。まさかビンタされるとは思わなかったドリル令嬢は呆然とした顔で目をパチパチと何回も瞬きしている。
「わかるよ。私らみたいな人間を害悪だって思ったり、追い出したいっていう気持ちはわかるよ。それは一般的な感情だよね。でも………」
私はしゃがみ込んで、いまだに呆然としているドリル令嬢に顔を近づけた。
「でも、ごめんね。わかっていてもやっぱり、むかつくものはむかつくんだよ」
私は立ち上がった。そして入れ替わるように今度は夏芽がドリル令嬢に顔を近づける。
ドリル令嬢は「ひっ」と小さく悲鳴を上げた。
悲鳴を上げたのはドリル令嬢だけじゃなかった。すぐ傍にいるメイドたちも悲鳴を上げた。
しかも、身を寄せ合ってカタカタ震えている。
おいおいメイドたち、私がこう思うのは変だと思うけど、庇ったりしないの?
普通、主人に身の危険が迫ったら、身を盾にして守るものじゃないの?
別にいいけどさ。
私は改めて部屋を見渡した。
「あ~あ、見事なまでにぐちゃぐちゃにしてくれちゃって。ねぇ、悪いことは言わない。私らに謝って。そしてこの部屋さっさと片付けて」
私の言葉にハッとしたドリル令嬢はキッと睨みつけてきた。
「………い、嫌よ。なんで悪くない私が謝らなくちゃいけないのよ」
おお、意外と根性あるんだね。さすが、次期王妃候補。
でも、おバカだね。せっかく、人が優しく提案してあげたのに。
「あ、謝るのはあなたたちのほうよ!こんな無礼到底許されるものではないわ!覚えてなさい!」
「ふぅん、いい根性だね。気に入ったよ、私は」
ふふっと私が笑うと、まるでそれがスタート合図かのように夏芽が行動を起こした。夏芽はしゃがみ込んでいるコロネ令嬢の胸倉をぐいっと鷲掴みし、無理矢理立たせる。
「夏芽も気に入ったみたいだよ。あなたのその根性」
そして胸倉を掴んだまま、無言でバルコニーのほうに移動する。
「な、何を………」
ドリル令嬢は抵抗しようとするも夏芽とでは腕力が天と地ほどもあるため、なすがままに歩かされた。私も、もちろん後を追う。
「お、お嬢様!」
ハッとした様子のメイドたちはドリル令嬢を助けようと駆け寄ってくる。
「はいはい、邪魔はしないでね」
私はメイドたちが入ってこれないように窓を閉めた。
そして、夏芽はバルコニーの柵にドリル令嬢を押し付けた。
「ひっ、何をするの?」
柵は身を少し乗り出したらすぐに落下してしまいそうなほどの高さだ。その柵に背中が大きく傾くほど押し出されて、ドリル令嬢はギョッとした表情で夏芽を見る。
ずっと無言だった夏芽がゆっくり口を開いた。
「こうする」
「!!??」
夏芽は素早い手つきでドリル令嬢の右足首を掴み、柵から出して逆さ吊りにさせた。
「きゃああああああ!!!」
経験したこのない浮遊力、見たことのない逆さまの世界、高所で宙づりにされている現実にドリル令嬢は半狂乱になって叫び続ける。
さっきまで私らに敵意むき出しだったドリル令嬢が今ではみっともなく喚いている。
「ははっ、すげー声」
その様子が私には面白くてたまらなかった。
「夏芽はこう言ってるよ。あなたのその根性ほんとに気に入ったってさ。どう?逆さまの世界の感想は?」
私は声を少し張って、言ってみた。
「いやああああああ!!!」
「え?気に入った?それはよかった」
パニック状態になっているドリル令嬢には私の言葉が耳に入っていない様子。ドリル令嬢は恥も外聞も捨てて手足をバタバタと動かしていた。
「女の逆さ吊りなんて1回しかやってないけど、やっぱり面白いもんだね。面白すぎるから連写を………いや、これは動画のほうがいいかも」
私はスマホを動画撮影モードにして、コロネ令嬢に向けた。
そして、録画ボタンを押す。
前の時は写真だけだったんだよね。今でも写真じゃなくて動画がよかったって思う。
やっぱり惜しいことしたな。私らに絡んできた一軍の女ボスの逆さ吊りの動画、撮りたかった。
だから今、思う存分動画撮影しよっと。
「助けてぇ!!誰かぁぁ!!!」
「ありゃりゃ、もうギブアップするの?もうちょっと粘ったら?」
「いやいや!!死んじゃう!!!」
ドリル令嬢は喉が潰れじゃうんじゃないかと思うほど、泣き喚いた。
恐ろしくてたまらないといった様子。しかも、逆さ吊りのこの状況で自分の命の綱を握っているのがさきほどまで罵倒していた聖女。年端もいかない娘が女といえども人間一人の足首を持って、しかも片手で支えている。それがより恐怖心を煽っているらしく、冷静さを取り戻すことがまったくできないでいる。
「ちっ、うるせーな」
相変らず、すごい腕力だな。自分と同じくらいの体重の女を平然と片手で持ち上げ、しかもドリル令嬢が喚くことに対して苛立ち交じりに舌打ちするという余裕さえあるんだから。
でも、宝石付きのドレスも重さに上乗せしているはずだから、意外とずっしりきてるんじゃない?
………いや、無表情だけどあの顔は平気って顔だ。
夏芽はドリル令嬢を黙らせようとプラプラと揺らす。
「いやあああ!!揺らさないで!!!」
しかし、逆効果だったようだ。声のボリュームがますます大きくなった気がする。
庭園に人が集まってきた。
まぁ、これだけ喚かれたら庭園にいる人間に気づかれてもおかしくないな。よく見ると、さっき庭園で出くわした令嬢たちじゃないか。皆、顔面蒼白でこちらを見上げている。
「お嬢様!お嬢様!」
メイドたちは必死な形相でバンバンと窓が割れるほど叩いている。
こっちもすごい顔だ。面白い顔だから写真を撮りたいと言いたいところだけど、このドリル令嬢の逆さ吊り動画を止めてまで撮ろうとは思えない。
やっぱり、今一番面白い被写体はこのドリル令嬢の逆さ吊りだろうね。
この、落ちそうで落ちないところのスリル感がたまらない。
でも、そろそろやめといたほうがいいかもね。
庭園に令嬢の他に神官や王宮の従者たちもちらほら集まってきているから。
これ以上、人が集まってきたらちょっと面倒くさそうだ。
「ねぇ、さっきも言ったけど私らに謝ってくれる?部屋戻してくれる?あ、ついでに今流されている噂も何とかしてくれる?公爵令嬢ならすぐできるよね?」
私はドリル令嬢に話しかけた。
「なんでもするわ!!なんでもするから、助けて!!」
「約束だよ」
私は停止ボタンを押した後、ポンポンと夏芽の肩を叩く。
夏芽は仕方がないといった感じでため息を吐き、ドリル令嬢をゆっくりと下ろした。
「ひっく、う、ひっく」
ドリル令嬢は止めどなく流れる涙を拭うこともせず、泣きじゃくっている。
私は窓の鍵を開けた。
「お嬢様!!」
すると、3人のメイドたちはコロネ令嬢に駆け寄ってきた。
「あ、あなた!なんてことを!」
メイドの一人が夏芽に吊り上げた瞳を向けた。
「ああ?」
「ひっ」
そんなメイドに夏芽がドスの利いた声で睨みつけると、メイドは一瞬にして黙った。
「ねぇ、メイドさんたち」
「「「!!!」」」
私が話しかけると3人が同時に肩を震わせる。
まぁ、無理もないな。
私はメイドたちを見ながら部屋に体を少し入れた。
「じゃあ、さっそくで悪いけど部屋を綺麗に―」
「ねぇ」
「ん?」
私の言葉を遮った夏芽は部屋の奥を指差している。
「あれ」
私はその指がさされた方向に視線を送った。
「あ」
すぐに夏芽が言わんとしていることが理解できた。
夏芽の指差した方向というのは部屋の中央にいる、影薄王子のことだった。
「わかるよ。私らみたいな人間を害悪だって思ったり、追い出したいっていう気持ちはわかるよ。それは一般的な感情だよね。でも………」
私はしゃがみ込んで、いまだに呆然としているドリル令嬢に顔を近づけた。
「でも、ごめんね。わかっていてもやっぱり、むかつくものはむかつくんだよ」
私は立ち上がった。そして入れ替わるように今度は夏芽がドリル令嬢に顔を近づける。
ドリル令嬢は「ひっ」と小さく悲鳴を上げた。
悲鳴を上げたのはドリル令嬢だけじゃなかった。すぐ傍にいるメイドたちも悲鳴を上げた。
しかも、身を寄せ合ってカタカタ震えている。
おいおいメイドたち、私がこう思うのは変だと思うけど、庇ったりしないの?
普通、主人に身の危険が迫ったら、身を盾にして守るものじゃないの?
別にいいけどさ。
私は改めて部屋を見渡した。
「あ~あ、見事なまでにぐちゃぐちゃにしてくれちゃって。ねぇ、悪いことは言わない。私らに謝って。そしてこの部屋さっさと片付けて」
私の言葉にハッとしたドリル令嬢はキッと睨みつけてきた。
「………い、嫌よ。なんで悪くない私が謝らなくちゃいけないのよ」
おお、意外と根性あるんだね。さすが、次期王妃候補。
でも、おバカだね。せっかく、人が優しく提案してあげたのに。
「あ、謝るのはあなたたちのほうよ!こんな無礼到底許されるものではないわ!覚えてなさい!」
「ふぅん、いい根性だね。気に入ったよ、私は」
ふふっと私が笑うと、まるでそれがスタート合図かのように夏芽が行動を起こした。夏芽はしゃがみ込んでいるコロネ令嬢の胸倉をぐいっと鷲掴みし、無理矢理立たせる。
「夏芽も気に入ったみたいだよ。あなたのその根性」
そして胸倉を掴んだまま、無言でバルコニーのほうに移動する。
「な、何を………」
ドリル令嬢は抵抗しようとするも夏芽とでは腕力が天と地ほどもあるため、なすがままに歩かされた。私も、もちろん後を追う。
「お、お嬢様!」
ハッとした様子のメイドたちはドリル令嬢を助けようと駆け寄ってくる。
「はいはい、邪魔はしないでね」
私はメイドたちが入ってこれないように窓を閉めた。
そして、夏芽はバルコニーの柵にドリル令嬢を押し付けた。
「ひっ、何をするの?」
柵は身を少し乗り出したらすぐに落下してしまいそうなほどの高さだ。その柵に背中が大きく傾くほど押し出されて、ドリル令嬢はギョッとした表情で夏芽を見る。
ずっと無言だった夏芽がゆっくり口を開いた。
「こうする」
「!!??」
夏芽は素早い手つきでドリル令嬢の右足首を掴み、柵から出して逆さ吊りにさせた。
「きゃああああああ!!!」
経験したこのない浮遊力、見たことのない逆さまの世界、高所で宙づりにされている現実にドリル令嬢は半狂乱になって叫び続ける。
さっきまで私らに敵意むき出しだったドリル令嬢が今ではみっともなく喚いている。
「ははっ、すげー声」
その様子が私には面白くてたまらなかった。
「夏芽はこう言ってるよ。あなたのその根性ほんとに気に入ったってさ。どう?逆さまの世界の感想は?」
私は声を少し張って、言ってみた。
「いやああああああ!!!」
「え?気に入った?それはよかった」
パニック状態になっているドリル令嬢には私の言葉が耳に入っていない様子。ドリル令嬢は恥も外聞も捨てて手足をバタバタと動かしていた。
「女の逆さ吊りなんて1回しかやってないけど、やっぱり面白いもんだね。面白すぎるから連写を………いや、これは動画のほうがいいかも」
私はスマホを動画撮影モードにして、コロネ令嬢に向けた。
そして、録画ボタンを押す。
前の時は写真だけだったんだよね。今でも写真じゃなくて動画がよかったって思う。
やっぱり惜しいことしたな。私らに絡んできた一軍の女ボスの逆さ吊りの動画、撮りたかった。
だから今、思う存分動画撮影しよっと。
「助けてぇ!!誰かぁぁ!!!」
「ありゃりゃ、もうギブアップするの?もうちょっと粘ったら?」
「いやいや!!死んじゃう!!!」
ドリル令嬢は喉が潰れじゃうんじゃないかと思うほど、泣き喚いた。
恐ろしくてたまらないといった様子。しかも、逆さ吊りのこの状況で自分の命の綱を握っているのがさきほどまで罵倒していた聖女。年端もいかない娘が女といえども人間一人の足首を持って、しかも片手で支えている。それがより恐怖心を煽っているらしく、冷静さを取り戻すことがまったくできないでいる。
「ちっ、うるせーな」
相変らず、すごい腕力だな。自分と同じくらいの体重の女を平然と片手で持ち上げ、しかもドリル令嬢が喚くことに対して苛立ち交じりに舌打ちするという余裕さえあるんだから。
でも、宝石付きのドレスも重さに上乗せしているはずだから、意外とずっしりきてるんじゃない?
………いや、無表情だけどあの顔は平気って顔だ。
夏芽はドリル令嬢を黙らせようとプラプラと揺らす。
「いやあああ!!揺らさないで!!!」
しかし、逆効果だったようだ。声のボリュームがますます大きくなった気がする。
庭園に人が集まってきた。
まぁ、これだけ喚かれたら庭園にいる人間に気づかれてもおかしくないな。よく見ると、さっき庭園で出くわした令嬢たちじゃないか。皆、顔面蒼白でこちらを見上げている。
「お嬢様!お嬢様!」
メイドたちは必死な形相でバンバンと窓が割れるほど叩いている。
こっちもすごい顔だ。面白い顔だから写真を撮りたいと言いたいところだけど、このドリル令嬢の逆さ吊り動画を止めてまで撮ろうとは思えない。
やっぱり、今一番面白い被写体はこのドリル令嬢の逆さ吊りだろうね。
この、落ちそうで落ちないところのスリル感がたまらない。
でも、そろそろやめといたほうがいいかもね。
庭園に令嬢の他に神官や王宮の従者たちもちらほら集まってきているから。
これ以上、人が集まってきたらちょっと面倒くさそうだ。
「ねぇ、さっきも言ったけど私らに謝ってくれる?部屋戻してくれる?あ、ついでに今流されている噂も何とかしてくれる?公爵令嬢ならすぐできるよね?」
私はドリル令嬢に話しかけた。
「なんでもするわ!!なんでもするから、助けて!!」
「約束だよ」
私は停止ボタンを押した後、ポンポンと夏芽の肩を叩く。
夏芽は仕方がないといった感じでため息を吐き、ドリル令嬢をゆっくりと下ろした。
「ひっく、う、ひっく」
ドリル令嬢は止めどなく流れる涙を拭うこともせず、泣きじゃくっている。
私は窓の鍵を開けた。
「お嬢様!!」
すると、3人のメイドたちはコロネ令嬢に駆け寄ってきた。
「あ、あなた!なんてことを!」
メイドの一人が夏芽に吊り上げた瞳を向けた。
「ああ?」
「ひっ」
そんなメイドに夏芽がドスの利いた声で睨みつけると、メイドは一瞬にして黙った。
「ねぇ、メイドさんたち」
「「「!!!」」」
私が話しかけると3人が同時に肩を震わせる。
まぁ、無理もないな。
私はメイドたちを見ながら部屋に体を少し入れた。
「じゃあ、さっそくで悪いけど部屋を綺麗に―」
「ねぇ」
「ん?」
私の言葉を遮った夏芽は部屋の奥を指差している。
「あれ」
私はその指がさされた方向に視線を送った。
「あ」
すぐに夏芽が言わんとしていることが理解できた。
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