[完結]さよなら地球人

夏伐

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8 事件

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<!--私たちが今ここにいることに、意味があるのでしょうか……?
  計画に意味があるのは知っています。
  それでも私たちである意味があるのか、最近とても考えるのです-->


 そろそろ暑くなり、虫が多くなってきました。

 庭に野菜を植えて、家庭菜園なるものをすることにしました。
 ヒカリコちゃんやアオも一緒に手伝ってくれました。

 二人の好きな野菜を植えようと思います。ヒカリコちゃんはフルーツトマトにかぼちゃ。アオはきゅうりとスイカ。

 空野さんは楽しそうに縁側でラムネを飲んでいました。

 最近再就職したそうです。なんだか明るくなりました。

 女が「ここほれわんわん」という動作をしながら指をさしているので小判でも埋まっているのかと思い掘ってみることにしました。

 小さいスコップで掘り進めましたが、もっと深くというジェスチャーをするので、しかたなしゾンビも倒せそうなスコップで掘ることに。事ここに関しては皆ラムネを飲んで涼んでました。私の方が上司で先輩なのに!!

 一メートルほど掘ったところで、大き目の缶ケースに当たりました。

 年代が新しそうなので小判ではないようです。

「まったく、なんなんですか……」

 缶ケースの蓋を開けるとドロっとした液体となんとも強烈な腐敗臭。

「み、みぎゃぁぁぁあああああ!??」

 私は反射的に穴を飛び出て、ラムネ組に警察に電話するようにいいました。が、正確には言葉になっていなかったようです。様子を見ていた空野さんが電話してくださいました。

 お庭で家庭菜園はしばらくできそうにもありません。私は、鉢植えを買って地面に植えないようにしながら野菜を植えました。


 その時、警察には女の人の事件と同一のなんとかだと説明をされました。
 それから家にはバラエティ番組を見ながら赤ん坊の世話をする女が出るようになりました。



          ――――第六の月 α日 米曜日
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