クリスマスなんて大嫌い

愛莉朱-Alice-

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クリスマスなんて大嫌い

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【クリスマスなんて大嫌い】

クリスマスなんて大嫌いだ
いい思い出がひとつもないから
サンタクロースは毎年ほしいものをくれなかった。
クリスマスの日に恋人と喧嘩して別れたり。
その他…いろいろありすぎて…
クリスマスは本当にいい思い出がない。

子供の頃は毎年イブの夜にはクッキーとミルクを用意しておく。
サンタクロースはそれを毎年綺麗に完食をして
毎年同じ封筒と便箋に英語でかかれた手紙の返事をおいていく。

母に手紙を読んでもらうと毎年決まって同じことが書いてあった。
「ちゃんとママのいうことを聞いてしっかりと勉強して賢くなってください。」
サンタクロースまでも親と同じことを言うのか。
サンタクロースなんて大嫌いだった。


中学生になった年。
最後の手紙にはこう書いてあった。
「今までプレゼントを届けさせてくれてありがとう。中学生になった君には今年が最後のプレゼントになります。最後は君に似合いそうなプレゼントを送ります。そして毎年、美味しいクッキーとミルクをありがとう。」 そう書いた手紙とともに置いてあったのはもこもこで可愛くてお洒落なブーツだった。

母と同じことを言う
欲しいと願ったプレゼントをくれない
サンタクロースが嫌いだった。
でも、最後のプレゼントはとてもうれしくて
もらったブーツを抱え急いで階段を降りて
リビングにいる母に自慢した。
「ありがとう」って笑顔で言えた。

そして今年はあなたと一緒。
今までのクリスマスが最悪だったのは
きっとあなたと過ごす今日をむかえるための
とても大切で大好きなあなたに出会うための
試練だったのかもしれないね。
これからは大好きでいれそうです。

クリスマスなんて…大好きだ。
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