マギアメイデン・マルアーク

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5月10日 躰による奉仕者

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「面白いことを思いついたの」
 いつもの様に蹂躙された後、身を清めて僅かな休息をしていたマルアークにデリンジャーがある提案をする。彼女が使っていた変身アイテムのスマホを手に、見覚えのないカードを振ってアピールした。
「これなーんだ?」
「ドレスカード?」
「せーかい。ふふ」
 魔法少女の所謂フォームチェンジを行うアイテムであるドレスカード。エイル時代のデリンジャーは持っていなかったが、マルアークの手持ちには『メイド服』が存在した。しかしカードは黒く染まっており禍々しい気を感じる。
「これをこう」
 スマホでスキャンすると、マルアークの魔装がメイド服に変化する。ロングスカートの正統派、といった感じだ。外観、機能共にいやらしい改造はされていない様に見える。
「これでお出迎えしてらっしゃい」
「……はい」
 誰をどこで、と言われずとも、マルアークは脚を動かした。抵抗の意思も、操られている様な感触さえない。自分の意思で歩き、出迎える場所も相手の顔も浮かんで来る。
「ここでいいのよね? 急にそんなこと言って変に思われないかな?」
 辿り着いたのは屋敷の玄関ホールを模した空間。相手が初対面であることも理解していたが、心配なのは自分の意思が変になっていることよりも、相手に不自然に思われないかだ。
「ふむ、久々に来たな。相変わらず息災の様だな」
 入ってきたのは、小太りの中年男だった。普段なら嫌悪も抱く様な相手であったが、マルアークは自然とお辞儀をしていた。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「これが鹵獲した魔法少女か。従順に躾けられている様でなにより」
 男はマルアークの身体を嘗め回す様に見て確かめる。露出の少ない服だが、故にその想像を掻き立て、劣情を燃やさせる。
「これまでの過ちを償う為にこうして働かせていただいています。至らぬことも多いと思いますが、よろしくお願いします」
 過ち、それは彼ら怪人を倒してきたこと。心にもないことを、嘘を吐いている意識すらなくすらすらと喋ってしまう。
「ふふ……あはっ」
 その近くではデリンジャーがにやにやと笑っていた。一体何が目的なのか、マルアークは不気味に思いながらも男の荷物を持って部屋に案内する。部屋は天蓋付きベッドがある豪華な寝室。
『奉仕』の手順や方法がマルアークの頭に浮かんで来る。それは今まで、自分がここの怪人達にされていたこと。未熟な乙女の身体を男達の獣欲に晒し、その欲望の迸りを受け止めること。それに嫌悪感を覚えることもなく、当たり前のことだと考えていた。それどころか、歓喜で秘部からジワリと蜜が溢れる有様。
「お疲れのようですね。ご奉仕いたします」
 コートと帽子をハンガーにかけ、マルアークは男の前で膝まづく。そして、ズボンのチャックを降ろし怒張したイチモツを引きずり出す。
「っ……」
 汗と先走りの匂いがむわっと彼女の目の前で広がる。マルアークは生唾を呑む。嫌悪や恐怖ではなく悦びが勝る。今までは敵の分泌する成分で快楽を嫌悪が上回る様にされたりするのだが、今回ばかりは胸の奥からこの男に奉仕できる悦びが沸いてくる。
「ん、むっ……」
 肉棒を口に含むと、塩気と生臭さ、アンモニア臭が脳を刺激する。嗚咽するほど嫌だった男性器の味が、甘美なものに思えていた。
「じゅる、じゅ……ん、ちゅ……」
先端をしゃぶり、キスをしつつ喉奥まで導いていく。口内で扱く様に頭を動かし、舌を這わせて搾り取ろうとする。こんなに積極的になったのは初めてかもしれない。身体も熱くなってきており、よほど気持ちいいのか棒がびくびく震えていた。
「そ、そんなに激しくされたらすぐ射精てしまうよ」
「ん、む……ひひへふよ? わらしのふひで……射精し……」
 亀頭の口からジワリと精液が出たことを感じ、マルアークは男の腰に抱き着いて啜り上げる。
「んんっ!」
 そして遠慮なく吐き出された精液を口に留めようとする。相変わらずこの種族は精液の量が多く、必死に、これまでになく自分から飲んでも唇の隙間から漏れてしまう。
「はっ……」
 マルアークは口を離し、くちゅくちゅと精液を舌で転がす。口を開けて射精された白濁を見せつけ、再び口を閉じてごくごく喉を鳴らして嚥下する。
「ん、くっ、ごくっ……」
濡れた唇を指で拭って舐め取り、上目遣いで男を見る。彼の肉槍は更に反り立ち、マルアークという麗しの少女に奉仕される快楽を示している様にも見えた。
「私、もっとご奉仕いたします……。さぁ、ここへ横に……」
 ベッドに乗り、マルアークは男を誘う。ギシリとマットレスが軋む音がする。男がベッドに寝そべり、彼女が添い寝して肉棒を手で慰める。清潔に保たれたエプロンドレスから香る石鹸と、興奮で僅かに滲んだ汗から漂う甘い匂い。布越しにも分かる柔らかな体と火照った体温は男の劣情をそそる。びきびきと柔らかい手に包まれた肉棒が膨れ上がり、跳ねていた。
「や、あっ……」
 男は空いた手でマルアークを撫でる。全身が敏感になっているのか、僅かに触れられるだけで声が出てしまう。仕えるべき者のごつごつした指が服の上から愛撫すると、皮膚からびりびり悦びが脳へ伝わってくる。
「あ、だめっ……」
 男が口づけをしようとすると、彼女は顔を赤らめて背ける。別に嫌悪感があるわけではない。別の理由だ。
「その……おちんぽご奉仕したから……んっ」
 しかし男はまるで構わず唇を貪った。汚れているにも関わらず舌を絡めてキスしてくれることに幸福感が募り、全身へ甘い熱が回っていく。
(うれしい……うれしいうれしいうれしい……)
 マルアークはその喜びを奉仕に表現する。先走りで手がべたべたになることも厭わず、包む様に刺激していく。
「もう射精そう……」
 射精感が昇ってくるのを感じたマルアークは起き上がり、膣で奉仕を行うため服に手を掛けた。だが、男はスカートに手を伸ばして自ら服を脱がせようとする。
「あ……」
「女の衣を解くのもセックスの楽しみだからな……」
 下着に手を掛けられていることに気づいたマルアークは腰を浮かせ、抵抗することなく脱がされる。下着には蜜がべったり付いて糸を引いていた。
「もうこんなに濡らして……いやらしい子だ」
「だって……ご主人様にご奉仕できるの、うれしくて……」
 マルアークは男の上に乗ると、スカートで中が見えない中探る様に肉棒を蜜壺に収めようとした。
「ん、んぅ、く……」
 くちゃくちゃと性器が触れ合う音がする。彼女は男の上で腰を振り、肉棒を秘部に擦り付けて嬌声を上げる。
「んあ、あああぁっ! や、あ、んぁああっ!」
 肩を震わせ、マルアークは絶頂した。しゃああ、とスカートの中で潮が吹き出す。
「勝手に気持ちよくなっておもらしまでして……悪い子だ」
「あ、え……っと、申し訳ありま……」
 ふと冷静さを取り戻した彼女であったが、勢いよく肉槍を突きこまれて息が詰まってしまう。先走りでぬらぬらとした肉槍と潮や蜜でぐしょぐしょに濡れた淫唇は互いにするりと受け入れ合った。
「ひゃうっ!」
「ガンガン突いてやる……覚悟しろよ」
 男は腰を動かし、下からマルアークを突き上げる。彼女はあまりの快感に奉仕をすることが出来ずにいた。
「ひゃ、ん、ああっ! 奥、届いて……っ! だめっ、私が気持ちよく……」
 マルアークも腰を動かしてなんとか奉仕を続けるが、長続きしない。腰が砕けて動けないところに快楽を叩きこまれ、されるがままだ。
「不慣れな子が懸命にエッチなことしてくれるから、興奮しちゃうよ」
「あ、大きく……」
 肉槍は中で膨らみ、震えて吐精へ向かっていく。
「ぁあああっ! くだ……さい、ナカにください……っ! ご主人様のお情けを、私の卑猥なおまんこに……っ!」
 淫猥な言葉で懇願するマルアークに男は限界を迎え、ドプドプっとナカへ精液を注ぎ込む。力が抜けて自分の上に倒れ込んできた彼女を男は優しく抱き留めた。
「はぁっ、はぁっ……まだ、射精て……」
 マルアークの腰を掴み、男は射精の続きをした。二人はしばらく繋がったまま抱き合い、余韻を楽しんだ。

「あ……う?」
 マルアークが気づくと、シャワールームで一糸纏わぬ姿で寝そべっていた。ドレスを脱いだ影響か、メイドとしての意識と自我が曖昧になってぼんやりとしてしまう。
「う、くっ……」
 立ち上がろうにも、秘部からこぽっと大量の精液が吹き出して腰が砕ける。ガラス張りのシャワールームを、ベッドから男が眺めて男根を怒張させる。まだ淫猥な奉仕は終わりを迎えそうにない。
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