煌びやかで、残酷な。

空々ロク。

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煌びやかで、残酷な。

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物心ついた頃からあたしには叶希しかいなかった。
幼馴染の彼がいなかったら早々に生きることを諦めていたかもしれない。
親に捨てられて訪れた児童施設で出会った叶希は、他の子供たちと明らかに違った。
不安や悲しみに打ちひしがれる子供が多い中、叶希だけは笑っていた──ニコリと。
「復讐なんてしなくていい。その代わり親が嫉妬するぐらい幸せになって見返してやらない?」
そう高らかに宣言した彼を見て「ヤバそう」と思ったのが第一印象。
あまり目立つ外見ではなく、何度見ても覚えられない容姿をしていた。
そんな叶希は、けれどとても人気があった。
態度も頭も良く、施設員の大人はすっかり叶希に頼りきっていた。
周りの子供たちも徐々に叶希に集まっていくようになった。
物知りで親切な叶希は誰にでも優しかった。
新しく来た子供には施設の使い方だけでなく食べ方、話し方等生きる上で大切なことも丁寧に教えていた。
この施設で彼だけが異質だった。
あまりにも明るくて、あまりにも優しくて。
全員が明るく前向きな性格になることが出来たのは間違いなく叶希のおかげだろう。
施設を出ていく子は最後まで叶希に感謝をしていたし、上手くいったのは叶希のおかげだと笑っていた。
去っていく仲間たちを叶希は笑顔で見送った。何人も、何人も。
そして10年の月日が経ち──あたしと叶希は施設を出ることになった。
18歳になったあたし達がこれ以上施設にいる必要はなく、自分たちで生きていけるぐらいの知恵や知識も付いていた。
「じゃあ行こうか、綺里」
「もういいの?」
「このままだと永遠に出してもらえなさそうだから」
施設員にも子供たちにも人気がある叶希が離れるのだ。引き止められたり泣かれたりと叶希は大変だったらしい。
「そう。ならいいけど。行こっか」
「うん」
そしてあたしと叶希は施設を出た。
外の世界は思ったよりずっと自由で煌びやかで──残酷だった。

「ねぇ、叶希。明日お祭りあるんだって。行こうよ」
「いいね。初めて行くから楽しみだ」
「って、話しながらピアス開けるの辞めてよ。適当過ぎて怖い」
「大丈夫。俺に失敗はないから」
施設を出て1年弱が過ぎ、あたしと叶希は一緒の家に住んでいた。
別に家族でも恋人でもないあたし達はたまたま施設を出た日が一緒だっただけなのに、気付けば一緒に住んでいる。
本音を言うとあたしはホッとしていた。
1人で生きるための術は学んできたつもりだったが、いざ1人で暮らすとなると話は別で不安が多かったからだ。
自然な流れで叶希が一緒に住んでくれたことは嬉しかった。
幼い頃から近くにいた叶希がいてくれるだけで安心する。
そんなあたしの思いを知っているのかは分からない。
叶希は叶希で安心しているのかもしれないし、面倒だからあたしと住んでいるだけかもしれない。
「で、何個目?」
「分かんない。10個は越えたんじゃない?」
「残念。9個目でした」
「ククッ……綺里の方が俺のこと詳しいじゃん」
施設を出てから叶希は変わった。
見た目も中身も「良い子ちゃん」だったあの頃と違い、今は左右の耳にピアスを開け、髪の色も黒と金のツートンカラーになっている。
短い髪をワックスで立たせている所やシルバーアクセサリーを多数はめている所はオシャレで、とてもファッションに無頓着だったようには見えない。
別人と思える程に変わった叶希は施設の人々に見られても気付かれないかもしれない。
「叶希が自分に興味なさ過ぎなんだよ」
「言えてる。俺は自分より綺里に興味があるから」
「は!?そうなの!?」
驚いた拍子に身体を乗り出してしまう。
掴みかかりそうな勢いのあたしを見て叶希は笑った。
「まさか俺が何も思ってないとでも?」
「うん。だって人に興味なさそうじゃん。施設出てから更にそう思った」
「興味なかったら一緒になんて暮らさないよ。まぁ施設出て変わったのは認めるけど──それは綺里も人のこと言えなくない?」
「……そうかもね」
叶希の指摘は最もだ。
叶希のことを散々指摘したけれど、あたしもあたしであの頃とは変わっている。
初任給で買ったのはメイク道具でそれまでメイクを知らなかったあたしは一気にメイクにハマった。
それに付随するようにファッションにも気を使うようになり、今の髪の毛はブラウンに明るめピンクのインナーカラーを入れている。
ピアスは2個で止まったが、アクセサリー類も勿論好きで多数揃えていた。
カラコンにマツエク、それからネイルも塗って──あたしの方が施設の人々に気付かれないかもしれない。
「施設にいた頃はこんな自由な世界も煌びやかな世界も知らなかったもんね」
「生きるのに必死だったからな」
「叶希はそんな感じしなかったよ。昔から皆より余裕がありそうだった」
「打算的で可愛げのない子供だったんだ。どうすればどうなるかを読んでただけ」
言われてみれば確かに叶希は「理想通り」を貫いていた。大人がやって欲しいと思ったことを率先してやり、やってはいけないことを子供たちにも徹底してやらせなかった。
「でもそれが良い子ってことでしょ。叶希は施設で1番良い子だったもん」
「そう見えるようにしてたからな。俺があの施設に入ったのは綺里より半年早かった。その半年で学んだわけ」
「良い子のフリするって?」
「そういうこと。出たから言うけど俺はあの施設、大嫌いだったから」
「え……?」
驚きで言葉を失う。とてもじゃないけれどそんな風には見えない。むしろ施設の為に尽くしていた叶希は好きだったのだと思っていた。
「別にあの施設じゃなくても何処でも嫌ってたと思う。ああいう所で働く大人の顔が嫌いだったから。哀れんだ顔で同情してくるのが耐えられなかった。綺里は好きだった?」
「……普通かな。叶希の言うように哀れみの目をされてたのは分かるよ。でもあたしは居場所があそこしかないと思ってたから……」
「そこなんだよ。あの頃の俺たちにはあの場所しかなかった。だからどんなに嫌でも我慢するしかない。けど実際外に出れるようになったらこんなにも自由だったわけだ。もっと早く出して貰えても良かったはずなのに、18歳になるまで頑なに出そうとしなかった。閉じ込められてたってことだろ」
「……」
吐き捨てるように言った叶希は「はあ」と大きな溜息をついてから笑った。
「悪い。この話は辞めよう。お祭り、楽しみにしてるな」
「え、あ、うん」
いきなり話を切られ戸惑っているうちに叶希は自分の部屋に戻って行った。
あたしはホットミルクを入れてから自分の部屋に戻った。
叶希とは長く一緒にいるけれど、あまり自分たちの話はしてこなかった。
施設にいる間も当たり障りのないことや日常的な話ばかりで内面については語ったことがない。
叶希は頑なに見せないようにしていたのだ。
自分が施設の人々を嫌っていることも、疑いの気持ちを持っていることも。
(そっか……叶希は見た目と正反対の感情だったんだ)
叶希と1番長く一緒にいたのはあたしだ。
施設を出た後も一緒にいるのだから間違いなくあたしが1番叶希のことを知っているはずなのに。
「何も……知らなかったんだ……あたし」
椅子に座ったまま静かに涙を流す。
悔しくて悲しくて──そして不甲斐ない自分が嫌だった。

翌日、あたしは変わった。
「叶希、おはよう!あたしこれからは遠慮なく叶希の内面に踏み込むことにしたから!」
「おはよう。綺里のことだからそう言うと思ってた。昨夜いっぱい泣いた?」
「え?何で分かるの?目腫れてなかったはずだけど」
「勘。本当に泣いてたんだ。ごめんな、俺の所為で」
困ったような顔をした叶希に向かってヨーグルトを突きつける。
「そんなこと気にしないで。朝ご飯食べよう?」
「ん、そうだな」
席について朝ご飯を食べ始める。
時間的にはもう昼に近かったが、夜はお祭りなのだからちょうど良いのかもしれない。
「なぁ、お祭りって何処でやんの?」
「駅前の大きな公園らしいよ。出店沢山出るんだって。楽しみだよね」
「この歳で初めて祭に参加するなんてな」
ククッと自嘲気味に笑う叶希。
言いたいことは分かる、とても。
「子供の頃に行けたら良かったのにね。施設の人はお祭りに連れて行ってくれなかったから」
「俺、頼んだことがあるんだ。行かせてくれって。けど絶対に駄目だって言われた。人混みではぐれたら困るからってそれっぽいこと言われたけど、ただ単に外に出したくなかっただけだと思う」
「……あたし達に余計な知識を与えない為?」
問い掛けに叶希はこくりと頷いた。
朝食を食べ終えた叶希は冷蔵庫からお気に入りの炭酸水を取り出し、飲みながら言った。
「外に出てからあの施設について調べたら案の定酷評だった。児童施設の中でも最底辺だったみたいだな」
「そんなこと調べてたんだ。ってか叶希、どうするつもり?まさか施設に乗り込むとか?」
施設を嫌っていた叶希なら有り得なくもない。
それならばわざわざ調べていることも繋がる。
不安げに見つめると叶希はニィッと笑った。
「よく分かったな。実はそのつもりだったんだ」
「え?本当に!?」
「施設を出る前はそう思ってた。ここから出たら絶対に何とかしてやるって。けどいざ出たら施設のことなんてどうでも良くなったんだよな。あんな狭い世界に捕らわれてるより自由に好きなことやった方がいいって思った」
炭酸水をゴクリと飲み込み、叶希は続けた。
「調べたのもずっと前の話だよ。出てすぐの頃。それ以来施設に関してはノータッチだな。今どうなってるかも知らないし」
「そうだったんだ。あたし、本当に叶希のこと何も知らないね」
「それでも綺里が1番俺のこと知ってるよ。そんな悲しそうな顔すんな」
対面から伸びてきた手にくしゃっと頭を撫でられる。
悲しい顔をしたつもりはなかったけれど、叶希が言うのだからそうだったのだろう。
あたしの目を見て叶希は言った。
「実は綺里が18歳になって出ていくっていう流れになったから俺も一緒に出たいって頼んだんだ。綺里がいないならここにいたくないって訴えてさ。すげぇ反対されたしめちゃくちゃ止められたけど」
「……それも初めて知ったよ」
「俺は今が1番幸せだ。あの施設で綺里と仲良くなってこうして一緒に出てこれたことを嬉しく思ってる。
「あたしも同じ気持ちだって知ってた?」
「知ってる。綺里は分かりやすいから」
ククッと笑われ、あたしはむうと頬を膨らませる。
「叶希ばかり分かっててズルいよ」
「大丈夫。綺里も分かるようになるから。だって俺の内面に踏み込んでくるんだろ?」
「勿論。覚悟しててよね」
「しておくよ」
よく見ると叶希は昔よりずっと明るく笑うようになった──なんてことをやっと気付けたのは、あたしがしっかり見るようになったからだろう。
今日からだって遅くない。
あたしは叶希のことをもっと知りたいんだ。

夕方、あたしと叶希は初めてのお祭りに向かった。
浴衣は準備出来なかったけれど、人混みに紛れて出店に並んでいるだけで充分お祭り気分を味わうことが出来た。
綿あめの袋を提げてタピオカミルクティーを持ち、頭に有名キャラクターのお面を付ける叶希も楽しんでいるようだった。
「こういう雰囲気俺結構好き」
「わかる。あたしも好きだよ。いつか出店やりたいぐらい」
「いいね。俺もやりたい。来年は浴衣着れたらいいよな」
「そうだね。来年はそうしようよ。それで再来年は出店やるの」
「悪くない。じゃ、そういう約束な」
ニイッと笑みを向けてくる叶希にドキッとする。
最近は叶希の些細な表情や仕草にときめいてばかりだ。
叶希に恋をしていることなど前々から自覚しているけれど、最近の自分は特に感情が揺さぶられやすい。
「綺里、どうかした?」
「ううん、何でもないよ。もう少し食べ物買おっか」
「あれ食べたい」
叶希が指さした先にはじゃがバターと書かれた出店があった。
「美味しそう!買お買お」
出店に並び、じゃがバターを購入する。
「可愛いカップルだからオマケするな」と出店のおじさんはじゃがいもをひとつ多く添えてくれた。
「どうも」
笑顔を返す叶希の心情は読めない。
当然カップルではないなど余計なことを言う必要はないが、叶希は内心どう思っているのだろう。
考えれば考える程叶希の気持ちが分からなくなる。
「行くよ、綺里」
「あ、うん。持つよ、叶希」
叶希からじゃがバターを受け取って隣に並ぶ。
人混みに飲まれつつ出店通りを出て駐車場に向かう。
お祭り時期に限り、駐車場は飲食する場所に変わっているようで皆座り込み好きに飲食していた。
あたしと叶希も空いている端の方に座り込み、早速食べ始めた。
「んー、美味しい。じゃがバター最高」
「常々思ってたけど綺里は食べてる時が1番いい顔してる」
「そ、そう?自分では分かんないけど」
「幸せそうだから見てて嬉しくなる」
鼓動が速くなった──と同時に爆音が鳴って思わず耳を塞いだ。
「え、な、何!?」
「あぁ、花火だ」
叶希に腕を引っ張られ身体ごと後ろを向くと大きな花火が上がっていた。
「花火……」
「すげぇ綺麗。五月蝿いけど」
「ね。綺麗だけど五月蝿いね。ビックリしちゃった」
お祭りが開催されることは知っていたが、花火大会まで付いてくるとは思ってもいなかった。
初めて見る花火はあまりにも綺麗で壮大で──自分などちっぽけな存在だと思わされた。
突然立ち上がった叶希に倣って立ち上がる。
爆音と上空の光に支配されたこの場所はまるで世界の終わりのようだった。
「世界の終わりみたいだ」
あたしが言ったのかと思ったけれど違った。
全く同じ気持ちを叶希も抱いていたらしい。
「ねぇ、同じこと考えてた」
「俺たちらしいな。きっと普通の人はそんなこと考えない。綺麗だって言って笑うはず」
「そうだね。あたし達は歪んでるから」
自分が周りと違うことは施設の外に出てから何度も思い知らされた。
無知ゆえに職場で話が噛み合わないこともあったし、同じニュースを見ても180度感想が違ったり。
別に同調するのが全てだとは思わないけれど、生きにくさを感じているのは事実だった。
外へ出て自由を知った、幸せを知った。
同時に不甲斐なさを知った、自分の小ささを知った。
世界は残酷だと思うのは、その辺りのバランスが不安定に揺れている気がするからかもしれない。
それでもこの世界で生きていかなければならない。
折角──自由になったのだから。
ぎゅっと手を握られ、顔を上げる。
叶希は何も言わないあたしの気持ちが分かるのかもしれない。
「ありがと、叶希」
「安心してよ。綺里には俺がいる。結局中も外も窮屈で息苦しいんだ。でも外には自由がある。俺たちはもう自由に生きていいんだよ、綺里」
「……本当になんでも分かるんだね、叶希は」
「綺里のことだけね」
叶希の気持ちは分からない。恋心など尚更不明だ。
けれどあたしは叶希が好きで大好きで──これからもずっと一緒にいたいと思っている。
何でも先読みする叶希に、これだけは言わなければ。
「叶希、好きだよ。ずっと一緒にいてね」
決死の告白は花火の爆音にかき消された。
聞き返す叶希に首を振る。「何でもないよ」と。
言葉は届かなくても気持ちは届いたはずだ。
その証拠に叶希はあたしの身体を優しく抱き締めてくれたから。
あたし以上にあたしを理解してくれている叶希。
これからは同じ分だけ返したい。
あの頃、叶希があたしを救ってくれたように。
(今度はあたしが守ってあげる)
抱き締め返すあたしの手は力強かった。

──この煌びやかで残酷な世界を生き抜くには、貴方が必要だから。
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