孤児と犯罪者

しろがね

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未来に歩む一のライン

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私は優也が連れて行かれるところを見ることしかできなかった。彼の家の机に一つの手紙が置いてあった。「これを読んでるってことは僕は捕まってる時かな。僕は1年前くらいに連続殺人犯に家族を殺されてしまってな。それを見た警察が証拠もないのに僕を犯人に仕立て上げたんだ。まぁそれは置いとくとして。みきと居れた2日間楽しかったぜ。みき、がんばれ」そう書かれていた。なんで気づいてあげられなかったんだろう。なんで止めれなかったのだろう。という後悔が私を包み込んだ。次の日、私は孤児院に入れられた。

10年後____
私は18歳になった。まだ優也さんのことが頭から離れなかった。「一緒に暮らしたかったな...」そうボソッと呟いた。そういえばここの近くは優也さんのいる刑務所があったあはずだなと思い。刑務所の近くに寄った。その時一人が警察と一緒に出てきた。「釈放だ、優也」そう警察が言ったのだった。優也、その名前を聞いていてもたってもいられなかった。気づけば優也の方に走って行った。「優也!!」そう言い両手を広げて優也に抱きついた。僕は釈放された。だけど彼女とはもう会えないんだよな...そう思いながら外に出たら。彼女が両手を広げて抱きついてきた。何故か涙が出てきた。『あぁ生きてて良かったな』と思った。
「優也、この先の人生私のそばにずっと居なさい!」彼女は上から目線にそう言った。だが悪い気はしなかった。「あぁ、今後はみきの近くに居るって約束する」そう言った。みきとこの先もずっと共に未来に歩んでいくのも悪くないなと思いながら足を進ませた。
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