マジックシティ

四六九〇

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はじまり

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月曜の昼休み。昼食を取り終わり、ぼんやりと外を眺めていた。
「優人!聞いてる?」
よく知っている声が聞こえ、ハッとした。友人の春樹の声だ。
「あぁ、ごめん」
「なんかあったの?最近ずっとぼーっとしてるけど」
「いや、なんも」
そんな何気ない会話をしていたら、チャイムが鳴った。
春樹は僕の席から「あ、チャイム鳴った。じゃあな」と言い残して自分の席へ戻っていった。

放課後。結局授業に集中できず、ずっとぼーっとして過ごしていた。
昼休み、春樹との会話で悩みはないと言ったが、実際あるのだ。

それは、最近見る夢がいつも同じなうえ、不思議な夢だった。その夢には「ハナ」と名乗る少女が必ず出てくる。ハナはいつも何かと意味深な言葉を残してから僕は目を覚ます。この前なんて
「もう少しで君の本来の向かう場所に行けるよ。あと少しだからもう少し待っててね!」
だとか。本来の向かう場所とはなんなのか。いつもそんな言葉しか伝えてこない。

なんてことを考えて足を進めているといつの間にか家に着いていた。
父さんは僕が子供の頃事故死で死んでいる。母さんは仕事の用事で出張していてしばらくいないらしい。つまり今はほぼ一人暮らしだ。
時計を見ると8時頃。少し遅い夕食を済ませ、宿題をしたり風呂に入ったりいつもの生活をし、いつものように布団に入り眠りにつく。そんな退屈な毎日を過ごしていた。

ーーあぁ、またあの夢か。このハナというのはなんなのか。
「やっとだね」
いつもとは少し違う。まぁそんなこともあるだろうなどと感じているとうるさい機械音と眩しい光で目が覚めた。もう朝が訪れていた。

今日だけは何故か時間が過ぎるのを早く感じた。いつの間にか放課後になっていた。しかし、いつもの帰り道に違和感があった。
「ズキッ」
何の音か。初めはわからなかったが頭の痛みだと分かった。
なにか買おうか、とコンビニへ寄ろうとした。
するとある路地を見つけた。
いつもなら通り過ぎるだろうけどなぜか気になり、足を進めていった。するとあの「ハナ」の声が聞こえた。
「ほら、ね。がんばって来てね」
その直後、体がふわふわ浮くような感覚になり、視界がぼやけていく。徐々に意識が薄れていった。
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