運命に集められた子ども達

青い牡丹

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1月10日午前10時、エスポワのとある場所、だが特殊な地図がないとたどり着かない所に、8人の子ども達が集まっていた。

「あら、あなた方もイカルガ・ランスという人に手紙をもらったのかしら?」

クレアが7人の子ども達を見渡してそう言った。

「僕達手紙をもらったのは自分だけだと思ってたところだよー」

ロイがクレアにそう言った。

その時、何もなかった広い土地に、忽然と屋敷が現れた。

「うわー、突然家が現れたー!」

キラキラした目を屋敷に向けるアンバー。

「これは…罠か?」

冷静にこれは罠かと疑うレベリオス。

「これは特殊な魔法です!私達8人が揃ってか時間になったら現れる魔法かと思われます!」

レイチェルは屋敷の至る所を見てそう言った。

わたくしもそう思いますわ」

レイチェルの言葉に賛同するクレア。

その時、誰も屋敷の扉に触れていないのに突然開いたのだった。

「…うちらに入れって言いたいのか?」

突然開いた扉にそう解釈するルリラ。

「あたしは入るわよ、負けたくないもん」

そう言って一歩踏み出すイスベル。

「僕も入るー!」

イスベルの次に一歩踏み出すロイ。

「わたしも入ろーっと!」

ロイの次に一歩踏み出すアンバー。

「私も行きます!」

アンバーの次に一歩踏み出すレイチェル。

「ふふ、ぼく達も行くしかないと思うな」

レイチェル達をみてバルロが他の3人にも行く様に促した。

「仕方ないね…」

ルリラがそう言いながら一歩踏み出す。

「罠でなければなんでもいい」

レベリオスはそう言って一歩踏み出す。

「仕方ないですわね…」

クレアはそう言って一歩踏み出す。

バルロも一歩踏み出す。

すると子ども達8人の足元に大きな魔法陣が現れた。

子ども達は何も出来ないまま光に包まれた。

そこに残ったのは子ども達8人にしか見えない屋敷だけが寂しく残った。
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