S級冒険者の子どもが進む道

干支猫

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学年末試験編

第六十三話 その後

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「どうしたのサナ?何か困ったことでも?」

明らかにサナは困惑した表情を浮かべている。
どこを見ていいのかわからず視線を彷徨わせていた。

「あっ、ううん、違うの。え、えっとね、ううん、えっとですね、その……私たちは本当にこの場にいて良かったのでしょうか?」

話の内容を聞く限り自分もユーリも無関係に思えてならない。
サナの言葉を聞いたシェバンニは優しく微笑む。

「ええもちろんです。冒険者稼業において様々な情報収集をするのは必要な行いですよ?」
「えっ?は、はい!」
「それで遠慮などしてその機会をみすみす自分から捨てるなど愚の骨頂です!時には図太くいきなさい!あなたは気弱なところをもう少しなんとかしないといけませんね」
「はい!すいませんでしたー!」

シェバンニが見せていた朗らかな佇まいを律し、最後には厳しい口調で教師然とする。
サナはすぐに頭を下げて謝っていた。

「いえいえ、謝ることではありませんよ」

サナは恐る恐る顔を上げてシェバンニを見る。

「あなたは本当に強くなりましたね。もちろん、ユーリあなたも」

シェバンニは再び優しくサナとユーリに微笑んだ。口調から見ても怒ってなどいないというのはわかる。
その表情を見てサナは安堵すると同時に嬉しくなり目尻に涙を溜め、ユーリは無言で深々とお辞儀をした。

「(確かにあの子があそこまで強くなるなんて想像もしていなかったですわ)」

エレナは考える。
ビーストタイガーの時のことを思うとその力は雲泥の差だった。
この一年での成長が顕著に見られる。

「それにしてもS級冒険者ってやっぱりさすがの強さでした。こんなにも強いんですね。僕たち四人がかりでも勝てなかったです」
「当たり前だろ、年季が違うよ年季が。それに経験もな」
「ですね。そのシンさんに対して魔法で一瞬だったローズさんはもっと強いのですか?」

最後の魔法は圧倒的な力を見せつけられた。
同じことなど今の自分にはできようもない。

「お、おい!ちょっと待て!ローズの魔法を素直に受けたのは実戦じゃなかったからだぞ!?それに俺もあのまま止められないと止まれる自信がなかったしな」

シンの言葉を受けて、視線がローズに集まる。
自分達では事実を確かめようもない。

「嘘じゃねえっつの!」
「ええ、本当よ」
「あとな、これも大事なことだが、確かに俺たちはS級冒険者だ。だがそれはあくまで肩書の話であって、同じS級のスフィンクスの連中はそれぞれ俺よりも強い!」

そこでスフィンクスの名が出る。
ヨハン以外は納得するのだが、ヨハンはとても信じられない。

「それに冒険者をしていなくても他にも強いやつなんていくらでもいる。剣聖とか、それにここの国王も大概だぞ?強さの基準をランクとかそんなもんで決めつけるな」

剣聖と名は初めて聞いたが、ローファス王は父と喧嘩をする仲なのだから確かにそうなのだろう。

「……はい、そうですね。ありがとうございます」
「おう!」

シンは満面の笑みを浮かべて拳をヨハンに向けた。
ペガサスが王都を訪れていた理由は、王家からの依頼で遠征していたのを依頼報告のためにこのシグラム王国を訪れていたのだという。
他のメンバーはヨハン達に興味がないと言ってこの場には来ていなかった。
それぞれ独自に行動しているようだ。


「――――それで、あの黒い鎧は何だったんですか?」

ある程度話を聞き終えた。
もしかしたら特別な鎧だったのか、気になって仕方ない。

「ああ、あれはな、ただの演出だ」
「えっ!?」
「とはいっても鎧はまぁそれなりに良いもんでできてるがな」

良いものといっても、ただの鎧に傷を付けることもできなかったのだろうか。

「えっと……では僕たちの攻撃が通じなかったのは?」

疑問を問い掛ける。

「それは単純に俺の防御力が高かっただけだな。一応鎧は攻撃を受ける瞬間だけ闘気を発動させて壊れないようにしていたがな」
「それで違和感があったんですね!」
「(過剰演出だっつの!)」

シンは笑いながら話すが、レイン達は笑い事ではないと受け止め、ヨハンは違和感の正体に納得する。

闘気の瞬間的な発動。
なるほど、そういう使い方などということは考えたこともなかった。
そういえばレインもモニカも戦いが終わった後、魔力消費による疲労感を滲ませていたなということを思い出す。

「ああ、そういえば――あの最後の魔法剣の一撃、あれは効いたな。あれで俺のリミッター外れたよ」
「あれ、闘気と魔法の同時使用していたよな」
「確かにあれは中々できないわよ?それこそ――――っと、まぁその調子で頑張ってね」
「えっ、あっ、はい。ありがとうございます!」

褒められたことで礼を述べる。
S級冒険者に認められ、恥ずかしさから頬をかいた。

「さって、じゃあ俺たちはそろそろ行きますよ」
「ああ、またいつでも遊びに来るんだよ?」
「先生が怒らなけりゃあね」
「それはあなた次第です!」
「はいはい」
「次は冒険者として会いましょう」

シンとローズは手を振り校長室を出て行く。


その場に残るのは、シェバンニとキズナにサナとユーリ。

「さて、色々ありましたがこれで一学年最後の試験を終わります。学年全体にはまた追って話をしますし、各グループについては個別に評価を付けます」

「「「はい!」」」

いつもの厳しい教師の顔をシェバンニは見せたので力強く返事をする。
それぞれ表情と身体をグッと引き締めた。

「――が、先にあなた達に言っておくことがあります」
「えっ?」
「これは教師としてではなく、個人としての感想ですので、評価とはまた別に捉えてください」

シェバンニはフッと表情を緩める。

「まずはサナとユーリ、あなた達の判断は素早く的確でした。その戦闘力の向上もそうですが、負傷者とそれに迫る危機の対応、素晴らしかったです。このまま頑張ってください」
「「ありがとうございます!」」

サナとユーリの声が重なる。

「それとキズナの方ですが、あなた達は自分たちの力を過信しないこと。今回の件でわかったでしょう?まだまだ力不足です。もっと相手の力を見極める眼を養いなさい」

「……はい」
「……ええ」
「……うん」
「…………」

いくらか反省はする。
改めて考える。
現状取れる一番だと思える手段を取ったつもりではあるのだが、他に何かもっと良い方法はなかったのだろうかと考える。

それぞれが考えに頭を巡らせているところ、一際表情を落としているのはレイン。

「――それと、レイン」

キズナをパーティーで声を掛けたにも関わらずレインだけを名指しで呼んだ。

「は、はい!」

突然呼ばれて声が裏返る。

「(なんだなんだ?俺だけまた補習か!?)」

明らかに自分だけがヨハン達より見劣りしていたのはわかっていた。
試験は終わってもまた補習で呼び出されるのだろう。
考えるだけでげんなりして落ち込んでしまう。

「よく生き残りました。それだけです」
「…………へ?」

シェバンニはレインに一言だけ言葉を付け加えた。
呆気ない一言に思わず変な声が漏れ出る。

だが、『生き残った』その一言、それだけで十分に伝わるものがあった。
シェバンニの顔を見るとこれまで見た中で一番優しく微笑まれる。
グッと感情を昂らせるように感じるものがある。
柄にもなく胸が熱くなってしまった。

それを周りに気取られないように必死に我慢する。


「ま、まぁ、俺も成長してるってこったな!」
「すぐ調子に乗らないの!」
「ほんとですわ」
「はははっ」

そうして学年末試験を終えた。




――――数日後。

「あれー?おっかしいなぁ?確かにあの時はできたのに」

レインは学内の練武場で首を捻っていた。
近くにはヨハンとモニカとエレナが座ってレインのその様子を見ている。

レインは試験で闘気を扱えたことを再現しようとしていた。
だが、何度やっても上手くいかない。

「はーぁ。ねぇ、もう諦めたら?今日は無理でもそのうちできるようになるって」

モニカが欠伸混じりに嘆息しながら声を掛ける。

「どうしてだ!?どうしてできない?」

何か必要なことはないのかと考えを巡らせた。
良い考えを閃いたとハッとなる。

「――――そうだ!あの時を再現すれば自ずと再現できるはずだ!なぁエレナ、頼めるか!?」
「えぇ?わたくしがですかぁ?」
「頼むって!」
「…………はぁ、仕方ないですわね」

エレナは仕方なさそうに立ち上がり、お尻の砂を叩いて木製の槍を取りにいく。

「――頼むぞ!思いっきりこい!」
「本当によろしいのですね?」

エレナはレインの前に立ち、その手には長槍、持ち手部分が細く削られ、エレナの腕の長さの倍以上ある槍を持っていた。

「ああ、ばっちこい!!」
「(大丈夫かな?)」
「なんだか面白くなってきたわね!」

ヨハンは心配そうに、モニカは退屈なレインの修行が面白い方向に変わったのを楽しみにしながら見ている。

そして、エレナはその場で一回転する。

レインが両腕を胸の前で構えて防御姿勢を取っているのに対して、エレナはクルッとその場で回転した遠心力をそのままレインの胴体に思いっ切り振り抜いた。

「――レ、レイン!?大丈夫!?」

――――。

――――――。

――――――――。

レインは10メートル以上もゴロンゴロンと転がりながら殴り飛ばされていた。

「な、んで……だ」

ガクッとそこで気絶する。
ヨハンが心配する中、エレナは呆れ、モニカはケタケタと笑っていた。



――――試験後学生寮にて。

「はぁー!ヨハンくん、すっっっごい、カッコ良かった!それにあの伝説のスフィンクスを両親に持つって凄すぎ!なんなの?なんなの??もうあの日からこの運命は決まっていたのね!」

サナはベッドでヨハンの戦い振りを回想し、一人悶えていたのであった。

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