美雨のひみつ日記

おやつも炭水化物

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9 まじめなクラス委員の二人が付き合っていてエッチなことをしているという噂を聞いたせいか、修学旅行中に変な気分になりオナニーしちゃう……

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美雨は今、修学旅行で県外に来ていた。
一日目の観光を終えたバスの車内は、
色めき立ってざわついていた出発時に比べるとだいぶ落ち着いている。


ほとんどの生徒ははしゃぎ過ぎて疲れたのか
眠ってしまい、美雨はひと時の静寂を存分に味わうのであった。


宿についた後もみんなどことなく疲れを引きずっているようで、
食事と入浴を済ませると早くも敷き終わった布団に横になる子が出始めた。


しかし、一人の少女が噂話を始めるとみんな好奇心には勝てないのか
冴えた目をギラつかせて話に混じり始める。


「ねぇ、凛と孝介付き合ってるって本当?」


「うそ……じゃ、あの噂本当だったんだ?」


「え?なになに?噂なんてあったっけ?」


男女別で割り振られた部屋の中、美雨以外の三人の少女達が
コソコソと身を寄せ合って噂を伝染させる。
美雨は堂々と混ざることができずまるで興味がないかのように
うたた寝するフリをしていたが、内心興味あったのでこっそりと耳をそばだてた。


「えー知らないの?ほら、前に凛と孝介が遊園地に二人で
 行ってるところ見たって由紀が言ってたの、知らない?」


「えーでもあれ二人とも否定してたよね?
 あんなに散々からかわれたくないですーみたいなこと言っといて、
 本当は結局付き合ってたわけー?」


少女たちは格好の話のネタに喜んで飛びつき、
嬉しそうにクスクスと笑う。
芸能人のことでもクラスメートのことでも、
そういう浮ついた話を見聞きするのが楽しいのだ。


「えーでもあの二人実際やばいでしょー。
 だって……」


何かを言いかけた少女は、より一層声をひそめる。
まるで言ってはいけない言葉を言うかのように。


「なんか潤二から聞いたんだけど……
 二人とも、キス以上のことやってるって……。
 なんか孝介がそう潤二に言ったんだって……」


「えー!何それやばくない!?」


「うっそ……やっば……
 え、キス以上って……何?どういうことしたの?」


「キス以上って言ったら……やっぱり……
 アレじゃない……?」


「やだーー!
 フツーありえないでしょーー」


「きゃーー!
 やばいやばいやばい!」


少女たちは顔を赤らめてキャッキャと興奮気味に話す。
美雨は顔を赤らめ、その言葉の意味をうっすらと推測した。
キス以上のことという言い回しが意味するものはつまり、
恋人同士の致すいやらしい何かのことであるはずだ。
でも、どんなことをしたんだろう?
まだ小学生なのに、どういうことまで二人はしてしまったのだろう……。


美雨は以前、従兄の陽太の部屋で見つけた雑誌のことを思い出していた。
裸同士の男女が腰をぴったりとつけていて……
女性は眉の端を困ったように下げ、口元を半開きにしながら
なんとも形容しがたい表情をしていた。
美雨は想像をすればするほど、頭がじんわりと熱くなり
蕾がじわっと濡れてくるのを肌で感じる。


ダメ……余計なこと考えちゃ、ダメ……!


修学旅行という環境下において、さすがに一人遊びは自粛せざるを得ない。
しかし、蕾が疼き火照った身体を精神力だけで抑えるのは
とてもではないが容易いことではない。
美雨は疼きを抑えるための方法を必死に考えた。


このままではとても眠りにつくことなんかできない。
かといって部屋のトイレでしたら何かを感付かれるかもしれないし、
備え付けのトイレがあるなら館内の別のトイレを使うのは不自然だ。
どうしよう……どうすれば……


美雨はふと、修学旅行のしおりに書いてあった注意事項を思い出した。


・入浴後は別室の生徒同士で互いの部屋に出入りをしたり、騒いだりしてはいけません。
※ただし、水分補給のために館内の自販機を利用するのは就寝時刻前なら構いません。


そうだ、飲み物を買いに行けばいい。
そしてその帰りに急に催して館内のトイレを利用したことにすれば、
決して不自然ではないはず……!


美雨は寝ぼけたフリをしてううんと腕を伸ばしながら起き上がった。
そしてそそくさと話題を変える少女達に飲み物を買いに行くと告げ、
部屋を後にした。


黄色い照明がぼんやりと照らす廊下を、美雨は急ぎ足で歩いた。
先に飲み物を買ってから行こう。
さすがに気が変わったから買わなかったと言い訳するのは苦しいものがある。


驚くほど静かな廊下を進んでいくと、
前の方に自販機が三台並んでいるのが見えた。
この宿は自販機を備えたラウンジがあり、
ソファがいくつか並んでいる。


美雨は三台の自販機を見比べ、どの飲み物にしようか悩んだ。
一番飲みたい苺ミルクは売り切れのようで、他のものにはいまいち心が惹かれない。
美雨は仕方なく見慣れないラベルの緑茶を購入した。


ガコン!と重みのある音がして、ペットボトルが落ちてきた。
美雨はプラスチックのカバーの下から緑茶を取り出すと、
近くにトイレがないかキョロキョロと見渡した。


ふと、あるものが美雨の目に留まる。
たくさんのソファが並んだラウンジの一番奥に、
こちらに背を向けて座っている二人のクラスメートらしき姿が見えた。
見覚えのある学校指定の濃紺のジャージと、髪型から察するに
二人は少年と少女のように見える。


残念ながら遠くて誰なのかまでは確認できないが、
こんな時間に二人で何をしているのだろう?


美雨は何気なく二人の後ろ姿をじっと見ていた。
二人はとても親しげな様子で話していて、
隣同士で座った身体はほぼ真横に密着していた。


その時、少年の方がぐいっと少女の顔に自分の顔を近づけた。
二人は当たり前のように、それこそまるであいさつ代わりの様に
キスを交わし始めた。
美雨はあまりに刺激的な光景にはっと息を飲む。
心臓がドクンと大きな音を立てて跳ねた。


二人は美雨に見られていることも知らず、
夢中でキスを楽しんでいるようだった。


美雨も夜に母が観ているドラマなどでキスシーンくらいは見たことがあったが、
ほんの数秒触れている程度で、今目線の先に見ているような長いものではなかった。
それに、少年の方が何やら頭を揺らして角度を変えながら、少女の身体を
抱きしめながらキスをしている。
その姿はまるで飢えた獣のようで、すごくいやらしい姿に見えた。


美雨は視線を反らすことができず、二人の様子を
ただひたすら眺め続けた。


小学生同士なのに……あんないやらしいこと、一体どこで覚えたんだろう……
あんなにすごいキスの仕方があるなんて、今まで知らなかった……


美雨は少年の貪るようなキスを受け止めている少女の姿を自分に重ね、
割れ目から下着へといやらしい液体が滴るのを感じた。
美雨の割れ目から垂れた液体は、物欲しそうに奥から溢れてくる。


もしもあんな風に激しいキスを……しかもこんな、誰に見られるかもわからない
場所でされたら……どうにかなっちゃいそう……


最後に二人は名残惜しそうにぎゅうっときつく抱きしめあうと、
すっと立ち上がった。
美雨は慌てて自販機の影に隠れる。
もしも見ていたことがバレたらどうしよう……どうしよう……
心臓がバクバクとせわしなく鼓動を打った。


しかし、二人は美雨に気付くことなく近くを通り過ぎて行った。
すっかり二人だけの世界に夢中になっているようだった。


美雨は脱力してしまい、その場にずるずるとしゃがみこんでしまった。
先ほどあの激しいキスをしていた二人は、間違いなくさっき噂に聞いた凛と孝介だった。
まさか本当に付き合っていたなんて。


凛と孝介は、二人ともまるで規律を絵に描いたような性格で
とにかく堅苦しく真面目な性格の印象があった。


なのに、二人ともみんなに内緒で付き合って、あんなにいやらしいことを
きっとよくしているんだ……。
普段は真面目な人間ほど、周囲よりも性に精通していると思うと
それだけでもすごくいやらしいような気がしてしまう。


もしも修学旅行じゃなくて二人だけの個室に居られる機会があったら、
二人とも裸になったりもっといやらしいことをしちゃうのかな……。
美雨はあまりに膨大な情報量に頭がフリーズしかけていた。
そういうこと、みんなはどうやって知るのだろう。
学校の教科書だけでは、知りたいことの全てを知ることはできない。
美雨が悶々としていると、ふと頭上から声が降ってきた。


「あれ、佐藤。
 何してんだよ」



美雨がはっとして見上げると、いつぞやのように武雄が訝し気な表情で
美雨を見下ろしていた。
相変わらず両手をジャージのポケットに突っ込み、気だるそうにしている。


「あ……いや……なんでも……ない、よ……」


美雨はひきつった作り笑いを浮かべながら、
不覚にも隠し切れない動揺を全面的に押し出してしまった。
武雄はさらに眉をしかめる。


「なんだよ……。
 なんか顔赤いみたいだけど、また具合でも悪くなったのか?」


美雨は顔を赤らめていることを指摘されて余計に赤くなる。
確かに以前武雄に助けてもらった時には熱があった。
しかし今は違う。美雨は別の理由で赤くなっているのだ。


美雨はとっさにうまい言い訳を思いつけず、もじもじと手をこまねき
えーと……と言葉に詰まりながらチラチラと武雄を見た。
武雄はそんな美雨の本心を知る由もなく、ふぅとため息をついた。


「まぁ具合悪いわけじゃねーならいいけどさ……」


武雄はジャージのポケットから迷彩柄の小銭入れを取り出すと、
チャリンチャリンと小銭を自販機に投入してボタンを押した。
ガコンと音を立て、武雄の購入した炭酸飲料が落ちてくる。


「武雄くん……あの……」


「あ?何?」


武雄は飲み物を掴むと、美雨の方に向き直った。
ややつり目気味の気の強そうな目からは、武雄の訝しむ心の声が聞こえてくるようだ。


「……なんだよ、じろじろ見て。
 俺の顔に米粒でもついてんのか?」


武雄は冗談を交えつつも相変わらずの仏頂面でそんなことを言った。
美雨はやっとのことで本題に入る。


「えっと……さっき……凛ちゃんと、孝介くんと……
 すれ違わなかった……?」


「あーそういやすれ違ったな……。
 ただ二人とも別々に歩いてたけど」


「そっか……」


「なんだよ。
 なんかあったのか?」


「あ……あの……さっき……二人が……そこで……」


「あーなんか付き合ってるとかなんとかって、
 俺の班のやつらも言ってたな」


「やっぱり……そうなんだ……」


「それがどーかしたのか?」


「……みんな、誰かのことを好きとか好きじゃないとか、恋人とか友達とか
 どうやって決めるんだろう……。
 教科書に載ってないことなんて……どうやってわかるのかな……」


武雄は気だるそうに頭をガシガシと掻いた。


「まぁ家族に教えられる場合とかもあるんじゃね?
 ほら、よく兄貴に本借りたとか得意げに自慢してるやついんだろ?」


「そうなんだ……みんな、凄いんだね……」


「なんだよ。なんか気になることでもあんのか?」


「……」


「なんであいつらのことそこまで気にするのか知んねーけど、
 たぶんガキのうちからそういう知識を深追いするとろくなことに
 なんねーと思うぞ」


美雨は武雄の言葉の意味がわからず、え?と聞き返す。


「教科書に載ってねーってことは、たぶん単に俺らが
 そういうことを知るほどの段階じゃねーってことなんだろ。
 ま、あんまり深く考えんなよ」


武雄はそう言い残すと、また気だるそうにしながら部屋に帰って行ってしまった。
美雨は武雄の言葉の意味を何度も考え直しながら、本来の目的だったトイレを探す。
幸いトイレはラウンジの奥の通路向かいにあった。
美雨はトイレにクラスメートがいないことを確認し、個室のカギをかける。



まさか修学旅行中に、こんなにもあそこが疼くことになってしまうなんて……。
美雨がジャージのズボンを下すと、館内よりも肌寒い
トイレのひんやりとした空気が湿った美雨の蕾をそよそよと撫で上げた。
美雨は、んっと小さく声を出してしまい顔を赤らめる。


美雨は便座に腰かけると、下着越しにあそこを触ってみた。
美雨の蕾は下着の上から触っただけでもはっきりとわかるほどに熟れ、
美雨の指先にねっとりと液体をまとわりつかせた。
半透明の液体が、美雨の下着から糸を引いている。


まるでおしっこを漏らした時のように、美雨の割れ目付近は広範囲に濡れていた。
美雨はようやく得られた刺激で身体中がぞくっと敏感になるのを実感する。


武雄くんの言葉の意味……あれは……
小学生が知るべきことではない、という意味なのかな……。
ろくなことにならないっていうのは……どういうこと……?
武雄くんは、何か知ってるのかな……?


武雄はいつもどっしりと構えていて、余裕のある態度だった。
美雨とは違い何者にも物怖じせず、そして美雨よりも多くのことを知っているに違いない。
まるで、大人の男の人みたいだと美雨は思った。


武雄くんがもしも誰かとキスをするなら、
どんな風にするのだろうか……。
優しく?それとも飢えた獣みたいに……まるでさっきの孝介くんみたいに……?


美雨は息が上がってくるのを感じた。
胸元が、息の荒さに軽く上下する。
その時、トイレの扉がキィッと音を立てて開かれた。
少女と思しき複数名の声で、きゃっきゃと盛り上がりながら入ってくる。


美雨は聞き覚えのある声に息を殺した。
この声は……三班と四班の……。
なんで二つの班の女子達が、示し合わせるようにわざわざ館内のトイレに……?


それに、用を足すわけでもないらしく鏡の前で身だしなみを整えているようだ。
髪型を直すのか、ヘアピンを置くようなカチャッという音も聞こえる。


「なんかーさっきも二人でこっそり会ってたらしーよ」


「えーやばくない? 
 修学旅行中にフツーそういうことするー?」


「ガマンできなかったってこと?」


「やだぁー!
 キモくない!?」


「二人ともいつもはあんな曲がったことは許しません!みたいな感じのくせして、
 本当は修学旅行中にこっそり会うほど進んでるってこと?」


「やば……。 
 え、でも付き合うってさ、結局どういうことすんのかなー」


「キス……くらいはしてるよね。」


少女たちは色めき立つように秘めた笑い声でクスクスと笑った。
ふと一人の少女が声をひそめる。


「ねぇ、みんな秘密守れる?
 実は……ここだけの話……」


他の少女達はごくりと固唾を呑んで、話の続きを待った。
少女は他の全員が耳を傾けているのを確認したのか、ひと呼吸おいてから話はじめる。


「あの二人、ホテル行ったらしーよ」


少女たちが興奮気味に互いの目を見合わせ、声にならない声をあげている光景が
美雨には見えるような気がした。
色めき立つ複数の黄色い声が、ざわざわとトイレの中に拡散される。


「やばー! 
 ホテルって……
 え……普通のホテルじゃなくて?」


話の流れからして普通のホテルではないことくらい薄々感ずいているはずなのに、
それでも少女は敢えて確認をした。
話を切り出した少女は、得意げに鼻でふふんと笑う。


「ラブホテル……だって……。
 お兄ちゃんが言ってたんだけど、大人の男の人と女の人が
 いやらしいことをするための場所なんだって……。
 そういう場所のこと、ラブホテルって言うんだって……」


「やだぁー!やばいやばい!」


「えーいやらしいことってなにー?」


少女たちは期待に胸を膨らませ、キャッキャと興奮気味に詳細をせがむ。
話を切り出した少女も気恥ずかしくなったのか、急に言葉に詰まる。


「あーなんか……裸になって……
 お互いの大事なところを……
 こ す り 付 け あ う んだって……。
 お兄ちゃんはそういうことをする場所だって……」


「やだぁー」


「きゃー」


「え?いやいや……ちょっとやばくない……?
 そういうのって、していいの……?」


「えーフツーにダメでしょー」


「そんなこと、
 フツーはしないよね……。
 いや、やっぱありえない……」


「やだぁー。キモーい」


「小学生同士でとか……」


「ねー」


「どんだけ興味あんだよって感じー」


「まじやばい……」


「あ、もうジュン達集まってるかも!
 早くいこ!」


少女達は一通り話し終えると、パタパタと慌ただしく出て行った。
どうやら、男子生徒の泊まっている部屋にこっそり遊びに行くようだった。


美雨は少女たちが結局どこへ行ったのか、そんなことには気が回らず
頭は詰め込んだ情報と思考でパンパンに膨らんでいた。
今にもはちきれそうな頭の中で、美雨の思考がぐるぐると渦巻いているのがわかる。
お風呂に浸かり過ぎた時のように、頭に血がぐううっと昇り詰めていった。


そうか……そういうことだったんだ……。
陽太くんの部屋にあったいやらしい本に載ってたあの人達は、
お互いの大事なところを、裸同士でこすり付けあってたんだ……。
きっとそれで赤ちゃんができちゃうんだ……赤ちゃんが……。


美雨は理科の授業で見せられた、教材のビデオを思い出していた。
水中の魚がお互いの下半身を寄り添わせ、
オスの精子をメスが受け止めると卵ができるという内容だった。
画質が悪くてよく見えなかったけれど、メスの身体にオスの精子がかかったから
そうなったのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


じゃあ……人間も女の人のあそこに男の人のあそこをこすり合わせて
精子が女の人のあそこにかかったら、赤ちゃんができちゃう……?
男の人の大事なところをあそこにこすり付けられるのって、どんな感じなんだろう。
どれほど、気持ちいいのだろう……。


美雨はトイレの個室をぐるりと見渡した。
ここに来る前は手で触ろうと思っていたが、思わぬ形で
刺激の強すぎる話を聞いてしまったため何か他の刺激が欲しかった。


ふと美雨の目がトイレットペーパーホルダーに向けられる。
前の人が交換を忘れたのか、紙の巻き付いていない芯だけがぽつんと取り残されていた。
美雨は芯を外し、刺激を求めてヒクッと収縮している蕾に当ててみた。
割れ目の筋に沿って硬い芯を押し当てられ、既に濡れている美雨の蕾が
ぷちゅっといやらしい音を立てる。


美雨は芯で軽く上下にさすってみたが、太すぎるせいか思ったほどの刺激がない。


はやく……はやくあそこに……もっといやらしいのが欲しい……
あそこが……開いちゃってる……


美雨ははやる気持ちをどうにか抑えながら、芯の一カ所に
谷折りの線をつけて内側に折りこみ、外径を細くしてみる。
少しだけ山なりになってしまったが、先ほどよりは良さそうだ。


美雨は鼓動が早くなるのを感じながら、
割れ目に沿わせて芯を当てた。
山なりに持ち上がった芯の硬い地肌が、美雨の下着越しの割れ目にちゅっと食い込む。


美雨は待ち望んでいた気持ちよさに思わずあっ……と声を漏らしたが、
すぐに空いている方の手で口をふさぐ。


誰か入ってきたら……聞かれちゃう……
修学旅行でこんなこと……ほんとはダメなのに……


美雨は芯を上下に動かし、下着越しの割れ目にこすり付けた。
美雨の思いとは裏腹に、美雨の蕾からいやらしい粘液をこすりつけられた芯は
水分を含んで少し色が濃くなってしまっていた。
芯と割れ目に挟まれて、美雨の下着はくちっと音を立てる。


男の人の大事なところ……こんな風にこすりつけるのかな……
それで精子が出たら、赤ちゃんできちゃうのかな……
魚の受精みたいに……あそこにかかるだけで……赤ちゃんが……


美雨は保健の教科書に描かれていた挿絵を思い出す。
少年の絵の下半身についている長い棒状のようなもの、
おそらくそこを使うのだろう。
美雨はあそこから背筋へぞくぞくと快感が伝わってくる感覚に耐え切れず、
両目に涙をにじませた。
芯を離して今度は利き手の中指を割れ目に沿わせる。


芯でこすられて感度を増した割れ目が、
美雨の中指にチュッとキスをするように吸い付いた。
美雨が快感を受け止める度に便座がギシッと軋む。


美雨が凛と孝介の裸で抱き合っているところを想像すると、
限界を迎えるまでにそう長くはかからなかった。


堅苦しい銀縁のメガネを外した二人が、白いベッドの上で抱き合っている。
凛が孝介を自身の秘められた場所に受け入れている。
教室ではほとんど表情を変えない二人が、
快感で顔をくしゃくしゃに歪ませて互いを求めあっている。
艶やかな長い黒髪を振り乱して涙目になる凛と、欲望のままに覆いかぶさる孝介。
凛の割れ目に孝介が自身の大事なところをなぞるように沿わせ、
夢中でこすり付けている。
凛と孝介は激しいキスを交わし、絶頂を迎える。


美雨の蕾が快感の解放を求めてヒクヒクッと躍動した。
美雨は割れ目のいつもより深い所へ指を差しいれる。
外側よりもかなり敏感なところに触れ、それに応えるように下着越しの割れ目から
いやらしい液体がじゅわっと溢れてきた。
美雨のあそこが刺激に喜び、ぐちゅっと大きな音を立てる。


美雨は気持ちよさと頭に昇った熱で意識が飛びそうになるのを感じながら、
夢中で蕾を刺激し、いじめた。


快感の大きな波が、美雨の蕾から全身へと伝染する。
美雨は身体をビクンと大きくのけぞらせ、絶頂を迎えた。


震える手足をだらんと投げ出し、美雨は肩で息をする。
あそこがぱくっぱくっと、痙攣するようにだらしなく口を開閉しているのがわかった。
その時、館内よりも肌寒いトイレで濡れた下着を穿いていたことが
影響したのか、突然の尿意に美雨の下半身が疼く。


そういえば、今日は朝から一度もトイレにいっていなかった。
その一日分のツケが、今頃になってやってきたのだ。


美雨は下着を下ろそうと立ち上がりかけたが、ふらりと足元がふらつき
便座の上にドサッと尻もちをついてしまった。


ジョワ……ショショショショ……


便座に尻もちをついた衝撃で、
美雨の割れ目から生暖かいおしっこが溢れ出してきた。
下ろすことのできなかった白い下着が、どんどん美雨のおしっこを吸って
黄色いシミを描いていく。


「やだ……出てきちゃ……だめ……」


美雨は下腹部に力を入れて止めようとするが、
先ほど体力を消耗したばかりでまるで力が入らない。
美雨の気持ちを無視して一日分のおしっこが下着越しに弧を描いた。


シャアアアアアアアアアアア……
ショロロロ……ショロ……
ポチャン……ピチャン……


美雨が顔を赤らめて成り行きを見守っていると、
下着を汚して放出されていたおしっこがようやく止まった。


美雨ははぁ……とため息をつくと、今度は気をつけながら慎重に立ち上がった。
割れ目付近を中心に広範囲にほんのりと黄色く染まった下着は、
大量のおしっこを吸って美雨の割れ目に隙間なくピタッと密着していた。


美雨が下着を下ろして内側を見ると、先ほど下着に付いた美雨のいやらしい粘液が
後から染みてきた水っぽいおしっこでふやけ、ぬらぬらと光り輝いていた。
指でふれてみるとぬちゃ……と水っぽく糸を引く。
美雨がその光景でいやらしい気分になると、それに応えるように
美雨の割れ目がヒクヒクッと収縮した。


美雨は後ろから取り出した新しいトイレットペーパーであそこを拭うと、
下着の水分を吸わせるためにさらにくしゃくしゃと丸めたトイレットペーパーを
あそこと下着の間に挟み込んだ。
乾燥したトイレットペーパーが、いやらしい粘液とおしっこを
放出したばかりでくたくたになっている敏感なあそこにチクチクと当たる。


美雨はこの後、ズボンに下着のおしっこがつかないように気をつけながら
部屋まで戻らなければならない。


そして部屋に戻ってからも、同室の少女達に気付かれぬよう
下着を変えなければならず、また美雨は自身の中だけで一波乱を巻き起こすのであった。



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