美雨のひみつ日記

おやつも炭水化物

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10 ある理由で下着が足りなくなり、修学旅行二日目はノーパンで過ごすことに……。おしっこをがまんしながらメリーゴーランドに乗っちゃう……

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修学旅行三日目……
美雨は下着を穿かずに過ごしている。


ことの起こりは修学旅行の初日に
諸事情で入浴後に穿き替えた下着が使えなくなるほどの状況に陥り、
下着も日数分しかなく先生に相談することすらできなかったため
苦渋の決断として美雨は最終日に下着を穿かない選択肢をとった。


二日目に穿いた下着を三日目に続けて穿くこともできなくはないが、
二日間同じ下着を穿くならどちらか一日穿かない方がまだマシだと
美雨は思ったのだ。


幸い持ってきた私服の中には一着だけ丈の長いワンピースがある。
せめてタイツがあればもう少しマシだったが、仕方ない。
美雨はそれを着て一日過ごすことに決めた。


美雨は誰よりも早く目を覚ますと、
他の少女達が起きないうちに長袖のカットソーとワンピース、
足元はフリルのあしらわれた靴下に着替えた。


普通に着ているだけならふくらはぎまで隠れるような長いワンピースだが、
決して油断はできない。


下着を穿いていないせいで、下腹部付近の風通りが良くなりスースーする。
割れ目の付近やおしりがワンピースのペチコートに直に触れて、
ひんやりとする感覚にぞくぞくとした何かが伝わってくる。
靴下もワンピースも外見はきちんと着こなしているように見えても、
強い風が吹いたり何かの拍子にスカートの裾が持ち上がったりすれば
美雨の何も身に着けていないあそこがあらわになってしまう。
その場に誰かがいれば、見られてしまう……。


美雨は自身の蕾から、じゅわっと何かが染み出してくるのを感じた。
慌てて手元にあったティッシュを一枚あてがう。
ぬるりとした何かを拭ったティッシュの滑る感触が、美雨の手に伝わってきた。
美雨にはそれが何なのかわかっている。
顔が火照るように熱くなってきた。


ダメ……変なこと考えちゃ……
仕方なくこうすることにしたんだもん……
したくてしてるわけじゃ……ない……


裾が綺麗に揺れる上品で白いワンピースは美雨のお気に入りだったが、
まさかこんな形で着ることになるとは思ってもみなかった。
春を少し過ぎた頃とはいえまだ冷え込む時もあるため、
念のため上にパステルブルーのカーディガンを羽織る。


立ち上がる時も歩く時も座る時も、何をするにもあそこがこすれるのを感じる。
いけないことをしている……そう思うと余計に美雨のあそこは疼いた。


朝食をとって荷物をまとめた後、
宿の入り口付近で担任の先生がボードを片手に点呼をとっていた。
美雨達の後にも寝坊組が何人か合流してきて、ようやく全員が揃う。


先生の号令で宿の従業員さんにお礼を言うと、みんなでぞろぞろとバスへ向かった。


美雨が自動扉をくぐって外に出ると、天気はよかったものの
屋内との寒暖差でいっそう空気が冷たく感じられた。
ヒュウッと足元を吹き抜ける風に、美雨はブルッと身体を震わせる。


下着といっても所詮は薄い布一枚、
その程度の違いしかないと思っていたのだが……。
下着を穿いていない分、なんの隔てもなく
冷気が直接的にあそこに這ってくるのが伝わってくる。


穿いているのと穿いていないのとでは、体感温度が全然違う……。
美雨は今日一日無事に過ごせるかと不安な気持ちに駆られた。


バスに乗る時、先生が佐藤さんと美雨に声をかけてきた。


「遠藤君が行きの車内でバス酔いが
 酷かったらしいからできれば前の方の窓際に移動させてあげたいんだけど、
 申し訳ないけど席を変わってあげてくれない?
 一番後ろの列のどこに座ってくれてもいいから……」


先生は申し訳なさそうに言った。
美雨はわかりましたと返事をして乗り込む。


美雨は前から三列目の窓際に乗っていたが、
あらかじめバス酔いがあると申告していたクラスメイト達は
二列目までの席を埋めていたので席を交換できない。
それで美雨に声がかかったのだろう。


美雨が一番後ろの左の窓際に座ると、
他のクラスメイト達もぞろぞろと決まった席に着き始めた。
美雨のクラスメイトの人数は半端なため、
最前列に先生やバスガイドさんだけが座りそれ以降の列に詰めて座ると
最後列に一人余る形になるのだ。


美雨は思いがけず静かで他人のいない横一列を独占する権利を与えられ、
内心悪い気はしないなと思った。


席に着き美雨が何気なく顔を上げると、ちょうど前の席に座ろうとしていた武雄と
バチッと目があった。
美雨は突然目があったことに驚き顔を赤らめ、即座に視線を反らす。
武雄も何も言わず、気だるそうに座席に身を沈めた。
美雨は鼓動が早くなるのを感じながら、胸元を両手でぎゅうっと抑え込む。


知らなかった……。
武雄くん、席ここだったんだ……。
目が合ったんだから、何か言えばよかった……。
いきなり目を反らしたから、きっと変に思われただろうな……。
恥ずかしい……恥ずかしい……。


美雨はぐるぐるとめぐる思考で、顔だけではなく頭も熱くなるのを感じた。
そんな美雨の思いをよそに、バスは最終日の目的地へと出発する。


最終日の日程は、遊園地で午前中の半日だけを班ごとに過ごすことになっていた。
初日も二日目も自由時間はあったものの、そこまで探索できるほどの時間ではなく
ほとんどの生徒がこの最終日に気の済むまで遊びつくそうと目をギラつかせていた。


美雨は遊園地へ向かうバスの中、何気なく窓に反射した前の席の武雄を眺めていた。
武雄は相変わらず気だるそうに頬杖をつき、窓の外をぼんやりと見ているようだった。


武雄くんは、ふとした時に変な気分になったりしないのかな……。
それとも陽太くんみたいに、いやらしい本をベッドの下に隠しているとか……?
好きな人とかは、いるのかな……あまり他人には興味がなさそうだけど……。


美雨はそんなことを考えているうちに眠くなってしまい、
いつのまにかうたた寝をしてしまっていた。


美雨が目を覚ますと、車内のクラスメイト達が窓の外の景色に釘付けになっており、
口々に早く行きたいと興奮気味にはしゃいでいる。


窓の外を見やると、確かに大きな観覧車やアトラクションのような建築物が
街並みからぬっと飛び出ている。
ここからはそう遠くはなさそうだ。


美雨はできることならバスの中でずっと待っていられたらいいのにと思った。
バスの座席は温かいし、何より美雨は揺れる乗り物があまり得意ではない。
バスや自動車等の一定方向に進む交通手段の類は耐えられるが、
不規則で激しい動きをするようなアトラクションの類は苦手なのだ。


しかし班のみんなが乗りたがっているものを一人だけ拒否すれば、
どれほど正当な理由を述べようが空気が悪くなりかねない。
大丈夫……乗ったところで死ぬわけでないのだから……
美雨はそう自分に言い聞かせた。


やがてバスが遊園地の敷地内に停車すると、
よりいっそう車内のざわめきは大きくなった。


早くバスの外へ飛び出したくてうずうずしている生徒達をよそに、
先生はくれぐれも人に迷惑をかけたり制限のかかっている乗り物に乗らないこと!
と念を押した。
生徒達はその場限りの威勢のいい返事を返す。


バスから降りて班ごとに集まると、先生を先頭にゲートへぞろぞろと向かった。
ゲートをくぐって先生から最後にもう一度念を押されると、
生徒たちは班ごとに目当てのアトラクションへと向かった。


美雨の班は特に男子も女子も派手好きで、
やたらと目新しいものや激しい乗り物に乗りたいらしく、早く並ぼうと息巻いていた。


美雨は先行きに一抹の不安を覚えながら、
盛り上がるみんなの後ろについていく。
美雨は自分から提案しない代わりに、
今日は彼らの提案を全て受け入れることに決めていた。


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一番最初に乗ることになったのはメリーゴーラウンドだった。
乗るのはよくある鞍のついた馬ではなくこの遊園地のオリジナルキャラクターで、
完全な女の子向きというよりは男の子でも乗れそうな黒を基調としたデザインとなっている。


キャラクターだけを見るとポップだが、全体的には落ち着きのある色合いで
なんとなく大人っぽく見える。


パンフレットには、大人の男も恥ずかしくないクールなデザインという文字と
満面の笑みで乗っている男の人の写真が載っていた。


そのデザインがよかったのか、最初女子達に提案されて渋っていた男子達も
最終的には付き合ってくれることになった。
ひとまずはそこまで激しい乗り物ではなく、美雨も内心ほっとする。


列に並んでみんなで好きな席を決めて座る。
美雨も目立たない内側の席を選ぶと、たっぷりと広がる優雅なワンピースの裾を掴み
中が見えないように庇いながら跨った。


その瞬間、何も身に着けていない美雨の割れ目に突然何かがこすれる感覚があった。
ワンピースの中に穿いたツルツルとしたペチコートの感覚ではない。
もっととっかかりがあって、刺激が強い……。
下着で覆われていない分、いつもより直接的に刺激が伝わってくる。
美雨は突然のことに訳が分からず、顔を赤らめながら後ろを見た。


美雨が跨ったキャラクターのお尻の方にスカート部分の生地が引っ掛かったのか、
少し後ろの方にたっぷりとした生地が引っ張られている。
乗ったまま手探りで確認してみると、
どうやら塗装が痛んで剥がれているのかケバケバとした
ヒビのような手触りがあった。


どうやら跨る時に翻ったスカート部分の生地がそこに引っ掛かってしまったようだ。
それで丈の長いスカート部分が後ろに持って行かれてしまった結果、
裾にあしらわれていたレースが美雨のあそこに当たってしまっているのだ。
美雨は急いで後ろのとっかかりと外そうと、軽く腰を浮かせた。


しかし、無情にもその時係員さんのアナウンスが入り
稼働の合図にサイレンが鳴った。
音楽がかかり、ゆっくりとスムーズにアトラクションが動き出す。


美雨は年季の入ったアトラクションが機械的にギギ……と動き出した反動で
浮かせていた腰を支えきれず勢いよく腰を落としてしまった。
幅広の刺繍のついた肉厚なレースが、落ちてきた美雨のあそこにこすれくちっといやらしい音を立てる。美雨はビクッと身体を震わせた。
こんな時なのに、美雨のあそこは濡れ始めていた。


美雨のいやらしい粘液でしめったレースに入り込んだ冷気が吹き込むと、
美雨の敏感になったあそこはゾクゾクを快感を受け止めた。


ダメ……レースが……シミになっちゃう……
こんなところで……こんな状況なのに……あそこが濡れちゃってる……


美雨は心臓がドクン……ドクン……と脈打つ音を聞きながら、
落ち着きなくもじもじとひっかかったスカート部分の裾を引っ張った。
ダメだ。この位置からでは外せない……。


アトラクションが上下する動きは決して激しいものではないものの、
下着を着けていない美雨にはそれなりに刺激が強かった。


もし降りる時に外せなかったらどうしよう……。
もし外そうとしてワンピースの中を誰かに見られちゃったら……。
パンツも穿いてなくて、いやらしいのでぬれてるのを知られちゃったら……。


美雨は班のみんなにヒソヒソと囁かれながら白い目で見られ、
周囲のお客さん達にはクスクスと笑われて
顔を真っ赤にして立ち尽くす自分の姿を想像した。


じゅわ……と美雨の割れ目からいやらしい粘液が溢れてくる。
がまんできなくなった身体は刺激を欲しがり、
くぱっと下の口をだらしなく半開きにした。


美雨はあそこがヒクッと疼くたびに顔を真っ赤にし、肩を震わせて耐えた。
既にレースは美雨のいやらしい粘液をたっぷり吸って、
水分の重みで下のアトラクションにぴったりとはりついている。


はやく……はやく終わって……!
そんな美雨の願いが通じたのか、アトラクションは徐々にスピードを落とし、
やがてゆっくりと止まった。


他の人達がざわざわと降りていくなか、美雨は急いで引っ掛かったスカート部分を外そうとした。
降りて外そうとすると、美雨の身長では引っ掛かった部分の方が高い位置に来てしまうため人に見られてしまう恐れがある。
どうしても乗ったまま外さなければならない。


美雨が顔を真っ赤にして奮闘していると、
係員の若い男性が寄ってきて大丈夫ですかと声をかけてくれた。


「はい、じゃあちょっとだけ引っ張りますねー」


男性はこのようなトラブルに慣れているのか、
生地を傷つけないよう様子を見ながら外そうとしてくれる。


美雨がその様子を見守っていると、あっけなく引っ掛かっていたスカート部分が外れた。
それと同時に美雨のあそこに当たっていたレースが外されたスカートに引っ張られ、
ゾリッと美雨の敏感になったあそこをこすり上げて後ろの方へ抜けていった。


美雨は身体がのけ反りそうになるのを必死にガマンし、ようやく解放されたワンピースの裾で中が見えないよう庇いながら降りた。
こっそりとスカート部分であそこが当たって濡れていたところも拭う。


美雨は係員さんにお礼を言い、班のみんなにごめんねと声をかけてようやく合流した。
一時はどうなることかと思ったが、どうにか難は逃れた……。


先ほどレースの繊維で刺激されたあそこが、まだうずうずと疼いている。


美雨はなるべくあそこに意識を向けないようにしながら歩いた。
濡れて敏感になったあそこが外気にさらされてゾクゾクしても、なるべく考えないように……。
まだまだ帰れるまでには時間があるのだ。


美雨はどうかもう何も起きませんようにと、
心の中で天に願うのであった。




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