2 / 35
2
しおりを挟む
眩しい日差しに目が覚める。
どうやら私は机で寝落ちたらしい。
寝ぼけながら誰かに見られるのも不味いであろうノートをしまう。
あんまり寝た気がしなくてボヤボヤするしベッドに入るか迷っていると控えめなノックが響きメイドのパナが入ってきた。
「あらっ!お嬢様お早いですね!急いで支度します」
そう言うが早いかカーテンを全て開け洗顔の用意を整える。
侍女のレリーヌがドレスを持って来る頃にはすっかり目が覚めていたので着替えさせて貰いながらゲーム開始まで何年あるか計算しつつ色々考えた。
私は秋生まれで昨日7歳になった所。
ゲームはチュートリアルが春の入学式で2年になる頃キャラ分岐が決まる。
入学が15歳の春ってあったからえっと…7年半後?8年半後?あれってその時の年齢なのか数えの年齢なのかどっちなんだろ?
ヒロインは確か同じ伯爵家でライバルとして私は出てくるのよね?
だけど庶子で学園入学前に聖魔法が目覚めたとかで伯爵家に迎え入れられてるからまだ使用人の子供として生きてるだろうしローデン家に行かない限り会うことないハズ…。
んじゃ少なくとも7年は好きに生きて大丈夫って事よね?
あ、12歳の誕生日前だけ忘れないよう気をつけないと設定にお母様が魔物に襲われて死んだってあったわ!
じゃあ11歳までにある程度強くなれるよう鍛えるようにして後は好きに過ごそうっと!
当面の目標が立てられた私は夜ふかしした上に早く起きたのもあってお腹がペコペコ。
病院食ばかりだったせいかご飯が美味しくて仕方ない!
日本のゲームだからか珍しい異国の食べ物として丼やお刺し身があるから日本食が恋しくなる心配も無い!
私は健康なこの体と美味しい食事を満喫した。
お兄様の剣の訓練に私も混ぜてもらい、魔法の素質があったはずだと魔力訓練を繰り返す。
そうして鍛えていると毎日とてもお腹が空いた。
しかしたくさん食べるとシェフも喜ぶ。
たくさん食べてたくさん鍛えてメキメキ成長する。
食卓には毎日のように私の好きなものが並び、私は学園生活で上げるはずのバロメーターをガンガン上げまくった。
ヒロインのライバル役である私はなんとヒロインがカンストまでパラメーターを上げれば同じくらいまで上がる仕様だった。
要は救国のヒロインとどっこい同じだけ強くなれちゃうポテンシャルを秘めている唯一の敵キャラなのである。
差は聖魔法を使えるか否かってだけだし、戦う時にはヒロインは攻略キャラとタッグを組んで攻撃してくるからタイマンなら多分私のが強いくらいに成長出来る。
お母様を守るのを確実にするため呪文の練習もしたいけど、メインで使える魔法はヒロインが選択できるサブ属性の逆属性だから分からないと悩んでいたら判明するのは10歳の誕生日の儀式でだと魔力訓練のやり方を教えてくれた騎士が説明してくれた。
そうして、すくすく成長して10歳の誕生日を迎えた。
どうやら私は机で寝落ちたらしい。
寝ぼけながら誰かに見られるのも不味いであろうノートをしまう。
あんまり寝た気がしなくてボヤボヤするしベッドに入るか迷っていると控えめなノックが響きメイドのパナが入ってきた。
「あらっ!お嬢様お早いですね!急いで支度します」
そう言うが早いかカーテンを全て開け洗顔の用意を整える。
侍女のレリーヌがドレスを持って来る頃にはすっかり目が覚めていたので着替えさせて貰いながらゲーム開始まで何年あるか計算しつつ色々考えた。
私は秋生まれで昨日7歳になった所。
ゲームはチュートリアルが春の入学式で2年になる頃キャラ分岐が決まる。
入学が15歳の春ってあったからえっと…7年半後?8年半後?あれってその時の年齢なのか数えの年齢なのかどっちなんだろ?
ヒロインは確か同じ伯爵家でライバルとして私は出てくるのよね?
だけど庶子で学園入学前に聖魔法が目覚めたとかで伯爵家に迎え入れられてるからまだ使用人の子供として生きてるだろうしローデン家に行かない限り会うことないハズ…。
んじゃ少なくとも7年は好きに生きて大丈夫って事よね?
あ、12歳の誕生日前だけ忘れないよう気をつけないと設定にお母様が魔物に襲われて死んだってあったわ!
じゃあ11歳までにある程度強くなれるよう鍛えるようにして後は好きに過ごそうっと!
当面の目標が立てられた私は夜ふかしした上に早く起きたのもあってお腹がペコペコ。
病院食ばかりだったせいかご飯が美味しくて仕方ない!
日本のゲームだからか珍しい異国の食べ物として丼やお刺し身があるから日本食が恋しくなる心配も無い!
私は健康なこの体と美味しい食事を満喫した。
お兄様の剣の訓練に私も混ぜてもらい、魔法の素質があったはずだと魔力訓練を繰り返す。
そうして鍛えていると毎日とてもお腹が空いた。
しかしたくさん食べるとシェフも喜ぶ。
たくさん食べてたくさん鍛えてメキメキ成長する。
食卓には毎日のように私の好きなものが並び、私は学園生活で上げるはずのバロメーターをガンガン上げまくった。
ヒロインのライバル役である私はなんとヒロインがカンストまでパラメーターを上げれば同じくらいまで上がる仕様だった。
要は救国のヒロインとどっこい同じだけ強くなれちゃうポテンシャルを秘めている唯一の敵キャラなのである。
差は聖魔法を使えるか否かってだけだし、戦う時にはヒロインは攻略キャラとタッグを組んで攻撃してくるからタイマンなら多分私のが強いくらいに成長出来る。
お母様を守るのを確実にするため呪文の練習もしたいけど、メインで使える魔法はヒロインが選択できるサブ属性の逆属性だから分からないと悩んでいたら判明するのは10歳の誕生日の儀式でだと魔力訓練のやり方を教えてくれた騎士が説明してくれた。
そうして、すくすく成長して10歳の誕生日を迎えた。
129
あなたにおすすめの小説
家族の肖像~父親だからって、家族になれるわけではないの!
みっちぇる。
ファンタジー
クランベール男爵家の令嬢リコリスは、実家の経営手腕を欲した国の思惑により、名門ながら困窮するベルデ伯爵家の跡取りキールと政略結婚をする。しかし、キールは外面こそ良いものの、実家が男爵家の支援を受けていることを「恥」と断じ、リコリスを軽んじて愛人と遊び歩く不実な男だった 。
リコリスが命がけで双子のユフィーナとジストを出産した際も、キールは朝帰りをする始末。絶望的な夫婦関係の中で、リコリスは「天使」のように愛らしい我が子たちこそが自分の真の家族であると決意し、育児に没頭する 。
子どもたちが生後六か月を迎え、健やかな成長を祈る「祈健会」が開かれることになった。リコリスは、キールから「男爵家との結婚を恥じている」と聞かされていた義両親の来訪に胃を痛めるが、実際に会ったベルデ伯爵夫妻は―?
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
”シンデレラ” のその後の話 〜あの子に王妃は荷が重すぎない?!〜
ばぅ
ファンタジー
「シンデレラ」の物語は誰もが知っている——
美しい少女がガラスの靴を手がかりに王子と結婚し、幸せに暮らしました、とさ。
……でも、それって本当にハッピーエンド?
気がつけば、私は義理の姉としてこの物語の中に転生していた。しかも、シンデレラを散々いびった舞踏会の夜の直後。手遅れ感満載。
このままだと、エラ(シンデレラ)は確かに王子と結婚するけど、その後待っているのは不幸な未来。王宮での嫁いびり、王子の無関心、そして孤独——。
こんなエンディング、認められるわけない!
私は舞踏会をブッチして、魔法使いの弟子になった。エラを救うために。だけど予想外の魔法の呪文、クセの強すぎる師匠、そして最悪なことに……!?
エラの幸せを取り戻すため、義理姉のドタバタ救出劇が今、幕を開ける!
果たして本当のハッピーエンドはどこにあるのか——!?
悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます
水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか?
私は、逃げます!
えっ?途中退場はなし?
無理です!私には務まりません!
悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。
一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる