28 / 35
28
しおりを挟む
我ながら危険な質問をしてしまった。
つい口をついて出てしまったのだ。
が、私の『しまった!』という思いは杞憂だった。
「え?2年のこのイベントで私との婚約保留にしてぇ、皆の好感度が一定越えてたら私の聖属性の魔法が覚醒して強くなるでしょ?それで~…このパーティで私とシグルス様が婚約したって勘違いしたリュシルファ様が闇落ちするじゃない?で、3年生の進級イベントでジグス様が学園の庭師として潜り込んできて私に助けを求めてきたらジグスルート確定なんじゃない。まさかマジで知らないの?てか他の攻略対象は?」
「…ディディ、こいつは何を言ってるんだ?」
お兄様が当然の反応をする。
私は全力でトボけた。
「さぁ…『一年早い』と何度も言うから早くなければと思い尋ねただけなので…でも1年後でもシグルス様と婚約など有り得ないでしょう」
「ちょっ…ディルアーナ!?私が変な人みたいになるじゃない!」
もう既に充分変な人で手遅れだから大丈夫と脳内で返してるうちにマリアは二人の騎士に拘束された。
「貴重な聖属性の使い手だし学生の身ゆえ目溢ししてきたが不敬が過ぎるな。言動も怪しい。裁きの判定を待つがいい」
「え?シグルス様?ねぇ!?何これ!こんなルート知らないし私ヒロインなんですけど!?」
マリアは拘束されながら鳩が豆鉄砲受けたかのように目を白黒させている。
魔法を放とうとしてきたが如何せんレベルは最弱。
拘束しているシグルス様の護衛騎士は難なく弾いた。
しかし扱いには困っているようである。
「あの…私、土魔法と水魔法が使えまして『石化』を部分がけすることも『眠り霧』で眠らすことも出来ます」
と声をかけてみた。
「おぉ、我々の魔法を令嬢にかけると強すぎる可能性があるので是非お願いします。眠らせて下さい」
「『眠り霧』は周辺に影響がありますから私が周りへの効果を防ぎましょう!」
騎士の一人が短い詠唱をし終えると同時に『護りの業火』が私たちを囲う。
回復魔法以外を無効化する魔法だ。
もう一人が騎士二人の顔周辺に『浄めの風』を放つ。
これは状態異常を無効化する魔法。
そして私に向かい頷いた。
『プロテクション!』
マリアも攻撃無効の聖魔法を放つ。
これは防護魔法で相対属性ほどでないがどの属性に対して優位に立つ性質の聖属性なのでかなり強力なものとなる。
が、如何せんお母様を守るのに頑張ってた私と魔力訓練すらしていなかったマリア、レベル差がもの凄くあるのだ。
あっさりマリアの魔法は弾かれ「うそぉ…」という嘆きの声を最後にマリアは眠りについた。
「いや、素晴らしい魔法ですね」
『護りの業火』を放った騎士が感嘆の声で褒めてくれた。
私の魔法を無効化したことで業火が消えたのだ。
火魔法に強い水魔法とはいえ騎士の魔法を打ち消せたのは素直に嬉しい。
こうしてずっとマリアが望んでいた初のバトルをした?が私の圧勝で終わったのだった。
つい口をついて出てしまったのだ。
が、私の『しまった!』という思いは杞憂だった。
「え?2年のこのイベントで私との婚約保留にしてぇ、皆の好感度が一定越えてたら私の聖属性の魔法が覚醒して強くなるでしょ?それで~…このパーティで私とシグルス様が婚約したって勘違いしたリュシルファ様が闇落ちするじゃない?で、3年生の進級イベントでジグス様が学園の庭師として潜り込んできて私に助けを求めてきたらジグスルート確定なんじゃない。まさかマジで知らないの?てか他の攻略対象は?」
「…ディディ、こいつは何を言ってるんだ?」
お兄様が当然の反応をする。
私は全力でトボけた。
「さぁ…『一年早い』と何度も言うから早くなければと思い尋ねただけなので…でも1年後でもシグルス様と婚約など有り得ないでしょう」
「ちょっ…ディルアーナ!?私が変な人みたいになるじゃない!」
もう既に充分変な人で手遅れだから大丈夫と脳内で返してるうちにマリアは二人の騎士に拘束された。
「貴重な聖属性の使い手だし学生の身ゆえ目溢ししてきたが不敬が過ぎるな。言動も怪しい。裁きの判定を待つがいい」
「え?シグルス様?ねぇ!?何これ!こんなルート知らないし私ヒロインなんですけど!?」
マリアは拘束されながら鳩が豆鉄砲受けたかのように目を白黒させている。
魔法を放とうとしてきたが如何せんレベルは最弱。
拘束しているシグルス様の護衛騎士は難なく弾いた。
しかし扱いには困っているようである。
「あの…私、土魔法と水魔法が使えまして『石化』を部分がけすることも『眠り霧』で眠らすことも出来ます」
と声をかけてみた。
「おぉ、我々の魔法を令嬢にかけると強すぎる可能性があるので是非お願いします。眠らせて下さい」
「『眠り霧』は周辺に影響がありますから私が周りへの効果を防ぎましょう!」
騎士の一人が短い詠唱をし終えると同時に『護りの業火』が私たちを囲う。
回復魔法以外を無効化する魔法だ。
もう一人が騎士二人の顔周辺に『浄めの風』を放つ。
これは状態異常を無効化する魔法。
そして私に向かい頷いた。
『プロテクション!』
マリアも攻撃無効の聖魔法を放つ。
これは防護魔法で相対属性ほどでないがどの属性に対して優位に立つ性質の聖属性なのでかなり強力なものとなる。
が、如何せんお母様を守るのに頑張ってた私と魔力訓練すらしていなかったマリア、レベル差がもの凄くあるのだ。
あっさりマリアの魔法は弾かれ「うそぉ…」という嘆きの声を最後にマリアは眠りについた。
「いや、素晴らしい魔法ですね」
『護りの業火』を放った騎士が感嘆の声で褒めてくれた。
私の魔法を無効化したことで業火が消えたのだ。
火魔法に強い水魔法とはいえ騎士の魔法を打ち消せたのは素直に嬉しい。
こうしてずっとマリアが望んでいた初のバトルをした?が私の圧勝で終わったのだった。
143
あなたにおすすめの小説
傍観している方が面白いのになぁ。
志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」
とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。
その彼らの様子はまるで……
「茶番というか、喜劇ですね兄さま」
「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」
思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。
これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。
「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。
悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます
水姫
ファンタジー
ある日突然、「悪役令嬢!」って言われたらどうしますか?
私は、逃げます!
えっ?途中退場はなし?
無理です!私には務まりません!
悪役令嬢と言われた少女は虚弱過ぎて途中退場をお望みのようです。
一話一話は短めにして、毎日投稿を目指します。お付き合い頂けると嬉しいです。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
悪役令嬢に転生したけど、破滅エンドは王子たちに押し付けました
タマ マコト
ファンタジー
27歳の社畜OL・藤咲真帆は、仕事でも恋でも“都合のいい人”として生きてきた。
ある夜、交通事故に遭った瞬間、心の底から叫んだーー「もう我慢なんてしたくない!」
目を覚ますと、乙女ゲームの“悪役令嬢レティシア”に転生していた。
破滅が約束された物語の中で、彼女は決意する。
今度こそ、泣くのは私じゃない。
破滅は“彼ら”に押し付けて、私の人生を取り戻してみせる。
乙女ゲームのヒロインに転生、科学を駆使して剣と魔法の世界を生きる
アミ100
ファンタジー
国立大学に通っていた理系大学生カナは、あることがきっかけで乙女ゲーム「Amour Tale(アムール テイル)」のヒロインとして転生する。
自由に生きようと決めたカナは、あえて本来のゲームのシナリオを無視し、実践的な魔法や剣が学べる魔術学院への入学を決意する。
魔術学院には、騎士団長の息子ジーク、王国の第2王子ラクア、クラスメイト唯一の女子マリー、剣術道場の息子アランなど、個性的な面々が在籍しており、楽しい日々を送っていた。
しかしそんな中、カナや友人たちの周りで不穏な事件が起こるようになる。
前世から持つ頭脳や科学の知識と、今世で手にした水属性・極闇傾向の魔法適性を駆使し、自身の過去と向き合うため、そして友人の未来を守るために奮闘する。
「今世では、自分の思うように生きよう。前世の二の舞にならないように。」
追放された悪役令嬢は、辺境の谷で魔法農業始めました~気づけば作物が育ちすぎ、国までできてしまったので、今更後悔されても知りません~
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢リーゼリット・フォン・アウグストは、婚約者であるエドワード王子と、彼に媚びるヒロイン・リリアーナの策略により、無実の罪で断罪される。「君を辺境の地『緑の谷』へ追放する!」――全てを失い、絶望の淵に立たされたリーゼリット。しかし、荒れ果てたその土地は、彼女に眠る真の力を目覚めさせる場所だった。
幼い頃から得意だった土と水の魔法を農業に応用し、無口で優しい猟師カイルや、谷の仲間たちと共に、荒れ地を豊かな楽園へと変えていく。やがて、その成功は私欲にまみれた王国を揺るがすほどの大きなうねりとなり……。
これは、絶望から立ち上がり、農業で成り上がり、やがては一国を築き上げるに至る、一人の令嬢の壮大な逆転物語。爽快なざまぁと、心温まるスローライフ、そして運命の恋の行方は――?
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる