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☆7 美人は正義
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幸先がいい!!!
戦闘回避出来たどころか仲良くなれそう!
そもそも悪役令嬢と戦闘とか俺の勘違いだったのかもしれない。
でも広告にこのキャラと出てた文字って…
『身の程知らずの小娘ね!』とか
『覚悟なさい!』とか…
なんか…こう攻撃的なセリフと視線っつーかキッツい表情ばっかだったイメージなんだよな~。
詳細見たら違ったのか?
意外と友情ルートがあったとか?途中から敵対?
考えてもラチがあかなくてチラッと横を見るとリザ様と目が合った。
途端、ニコって微笑んでくれる。
あー眼福。あー美人。
同性だけど美人や可愛いはやっぱ正義だよな。
恋愛云々はどっちとするのか分からないけど…こう…なんか得した気持ちになる。
「ソフィ…やっぱり身分差があると気になっちゃうかしら?」
しかも心配そうに声をかけてきてくれる。
優しーい♡でもなんでそう思った?
「なにか、おかしかったですか?」
平静を装ってニッコリ聞いてみる。内心焦りすぎてちゃんと笑えてるか不安だ。
「おかしいというか…顔が強張ったり緩んだりしてたからどうしたのかなって」
おぅ、まじか…思考が顔に出てたっぽいな。
「あー、えー…ちょっと緊張というか…なんかドキドキしませんか?」
もっとキッツいキャラと思ってたーとも、美人と友達いえーいって思ってたーなんてどっちも言えないから適当に誤魔化す。
ちょっと探るようにリザ様の顔色をうかがってると少し考えてから「そうね」と頷いてくれた。
「あなたは特にクラスメイトになる貴族たちと面識がないものね。色々と想像してしまうわよね」
何やら納得してくれたのでウンウン頷いておく。
そんな俺を思いやってくれた彼女の横顔を見てマジで不安が湧いてきてしまった。
リザ様はホンモノのお嬢様だ。
淑女教育とやらは頑張ったけどぶっちゃけ苦手分野。
どうしてもガサツっつーか雑になりがちだって言われる。
そんな俺が彼女を不快にさせずに過ごせるだろうか?
「あの…リザ様…」
「ん?なぁに?」
微笑むとキツく見える吊り目がめっちゃ優しげになる。
うわー、ギャップ萌え属性まであるよー!じゃなくて。
「あの…ワタシ、もしかしたら色々分かってなくて嫌な思いや気不味い思いさせちゃう事もあると思うんです…」
リザ様の表情がスッと曇り少し怪訝そうな、不安そうな顔になる。
やっぱガサツな奴が横にいるのは嫌だよなーとか思いつつ俯きがちになったが言葉を続ける。
「だからそんな時は何がダメか、とか、おかしい所とか…我慢せずに教えてもらえませんか?」
ちょっと尻窄みになったけど頼んでみた。
これで迷惑がられたら友達は無理だろう。
でも何かで怒らせてマジで敵キャラになっちまうのも嫌だし先に言っとくべきと思ったんだ。
チラッとリザ様を見たら困ったような顔して笑ってた。
「もうっ!そんなの気にしなくていいのに!言ったでしょ?身分差なんて気にしなくて良いって!」
小さな子を嗜めるような声色で、眉を下げて微笑みながらそう言われてホッとする。
「だって…ワタシ、ガサツだから嫌な思いや不快な思いさせちゃうかもって…我慢させるような事があったら嫌だなーって…」
てへへとこっちも困り笑いが移ってしまった。
「何言われるのかと思わず構えてしまったわ」
ふうっと息をつくリザ様に「ごめんなさい」と謝った時だ。
「リザ!」
鋭い声が後ろから聞こえてきた。
戦闘回避出来たどころか仲良くなれそう!
そもそも悪役令嬢と戦闘とか俺の勘違いだったのかもしれない。
でも広告にこのキャラと出てた文字って…
『身の程知らずの小娘ね!』とか
『覚悟なさい!』とか…
なんか…こう攻撃的なセリフと視線っつーかキッツい表情ばっかだったイメージなんだよな~。
詳細見たら違ったのか?
意外と友情ルートがあったとか?途中から敵対?
考えてもラチがあかなくてチラッと横を見るとリザ様と目が合った。
途端、ニコって微笑んでくれる。
あー眼福。あー美人。
同性だけど美人や可愛いはやっぱ正義だよな。
恋愛云々はどっちとするのか分からないけど…こう…なんか得した気持ちになる。
「ソフィ…やっぱり身分差があると気になっちゃうかしら?」
しかも心配そうに声をかけてきてくれる。
優しーい♡でもなんでそう思った?
「なにか、おかしかったですか?」
平静を装ってニッコリ聞いてみる。内心焦りすぎてちゃんと笑えてるか不安だ。
「おかしいというか…顔が強張ったり緩んだりしてたからどうしたのかなって」
おぅ、まじか…思考が顔に出てたっぽいな。
「あー、えー…ちょっと緊張というか…なんかドキドキしませんか?」
もっとキッツいキャラと思ってたーとも、美人と友達いえーいって思ってたーなんてどっちも言えないから適当に誤魔化す。
ちょっと探るようにリザ様の顔色をうかがってると少し考えてから「そうね」と頷いてくれた。
「あなたは特にクラスメイトになる貴族たちと面識がないものね。色々と想像してしまうわよね」
何やら納得してくれたのでウンウン頷いておく。
そんな俺を思いやってくれた彼女の横顔を見てマジで不安が湧いてきてしまった。
リザ様はホンモノのお嬢様だ。
淑女教育とやらは頑張ったけどぶっちゃけ苦手分野。
どうしてもガサツっつーか雑になりがちだって言われる。
そんな俺が彼女を不快にさせずに過ごせるだろうか?
「あの…リザ様…」
「ん?なぁに?」
微笑むとキツく見える吊り目がめっちゃ優しげになる。
うわー、ギャップ萌え属性まであるよー!じゃなくて。
「あの…ワタシ、もしかしたら色々分かってなくて嫌な思いや気不味い思いさせちゃう事もあると思うんです…」
リザ様の表情がスッと曇り少し怪訝そうな、不安そうな顔になる。
やっぱガサツな奴が横にいるのは嫌だよなーとか思いつつ俯きがちになったが言葉を続ける。
「だからそんな時は何がダメか、とか、おかしい所とか…我慢せずに教えてもらえませんか?」
ちょっと尻窄みになったけど頼んでみた。
これで迷惑がられたら友達は無理だろう。
でも何かで怒らせてマジで敵キャラになっちまうのも嫌だし先に言っとくべきと思ったんだ。
チラッとリザ様を見たら困ったような顔して笑ってた。
「もうっ!そんなの気にしなくていいのに!言ったでしょ?身分差なんて気にしなくて良いって!」
小さな子を嗜めるような声色で、眉を下げて微笑みながらそう言われてホッとする。
「だって…ワタシ、ガサツだから嫌な思いや不快な思いさせちゃうかもって…我慢させるような事があったら嫌だなーって…」
てへへとこっちも困り笑いが移ってしまった。
「何言われるのかと思わず構えてしまったわ」
ふうっと息をつくリザ様に「ごめんなさい」と謝った時だ。
「リザ!」
鋭い声が後ろから聞こえてきた。
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