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我が家に彼女がやって来た日
12話
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悠斗くんは篠原くんのお買い物の付き添いに行ってしまったので家には私一人だけ。
悠斗くんのお家に来るまではこの光景が私には当たり前だったけど。
「悠斗くん、早く帰ってこないかなぁ」
私はそう呟きながらソファーに腰を下ろした。
やはり一人は寂しい。もう一人になって結構な時間が経っている。
寂しいけど私には決めないといけないことがある。
「悠斗くんへのクリスマスプレゼントどうしようかなぁ~」
私も篠原くんに男子が喜ぶクリスマスプレゼント聞きたかったなぁ。
でも悠斗くんも一緒に居たから聞けなかった。
私は男子のお友達が全くいない。女子のお友達もそんなに居ないけど……
「どうしよう、もう時間が無いよぉ~」
私はソファーの端に置いてあるクッションに顔をうずめる。
「あっ! 歩夢ちゃんに相談しよう!」
#藤咲歩夢_ふじさき あゆむ__#ちゃんは私の中学の頃から仲の良い数少ない可愛い女の子だ。
私は机の上に置いてあるスマホに手を伸ばし、歩夢ちゃんに電話をかけた。
歩夢ちゃんとは今でもたまに連絡を交わしているけど電話をするのは中学生以来だ。
「もしもし小春?」
電話をかけ始めて数秒で歩夢ちゃんは電話にでてくれた。
出てくれてよかったと安心する。
「あ、もしもし歩夢ちゃん? よかった、出てくれた」
「暇だったし、小春からの電話なら忙しくても出るよ。それで? どうかしたの? 小春が電話してくるなんて珍しいし」
「ちょ、ちょっと相談があって」
「どんな相談?」
「そ、そのー。悠斗くんにクリスマスプレゼントを渡したいんだけど、私そう言った事全く分からないから、歩夢ちゃんに相談しようって思って」
私は少し恥ずかしがりながら歩夢ちゃんに相談内容を伝えた。
「えーっと、その悠斗って人はまさか小春の彼氏、なの?」
「う、うん。初めての彼氏だからプレゼントとか何も分からなくて」
「嘘でしょ!? あの小春に彼氏!?」
「し、失礼な!」
「ごめんごめん。でも小春、今まで幾度と告白され続けてきたのに誰一人として付き合わなかったから恋愛に興味ないのかと思って」
確かに歩夢ちゃんの言う通り、私は悠斗くんが初めての彼氏だ。それに初めて私が告白した人。
「それで彼氏へのクリスマスプレゼントはどんな物が良いのかの相談ね。でも私も彼氏できたことないし、クリスマスプレゼントもあげたことないんだよね」
「え? 歩夢ちゃん彼氏居たことなかったっけ?」
歩夢ちゃんは可愛いし人気者だからてっきり恋人が居るかと思っていた。
「いませんよ~。それにプレゼントなんて小春の気持ちがあれば相手も喜んでくれるよ」
「そ、そうかな? でも……」
「小春は彼氏から貰ったプレゼントが要らないものだったら嬉しくないの?」
「う、嬉しいよ! 絶対に嬉しい!」
「多分相手も同じように思ってるんじゃないの? でも一番のプレゼントは小春のキスとかハグとか?」
私は歩夢ちゃんの言葉を聞いて顔を赤くする。
暖房のせいなどではない。私が悠斗くんとキスをする想像をして恥ずかしくなったのだ。
「ま、真面目に相談にのってよ!」
「真面目に言ったつもりなんだけどなぁ。とりあえず、小春の気持ちさえあれば彼氏も喜んでくれるって」
「本当になんでも良いの?」
「良いの、良いの。冬だしマフラーとか手袋とかが良いと思うよ」
「やっぱりマフラーが良いかな」
確か悠斗くん、マフラー持ってなかったよね? それにこれからもっと寒くなってくるんだから、マフラー使ってくれるかも。
「良いなぁ」
突然歩夢ちゃんはそう言葉にする。
「何が?」
「クリスマスデートだよ、デート。クリスマスプレゼント渡すってことはデートするんでしょ? 私も来年は彼氏作ってクリスマスデートしたいなぁって思って」
「歩夢ちゃんなら直ぐにお似合いの彼氏ができるよ。歩夢ちゃん可愛いもん」
「私の何倍も可愛い小春に言われるとなんか変な気持ちだけど、ありがと小春」
「お礼を言うのは私の方だよ。相談にのってくれてありがと」
私が歩夢ちゃんにお礼を言うと、玄関から悠斗くんの「ただいま」という声が聞こえた。
「あ、ごめんね歩夢ちゃん。悠斗くん帰ってきたから電話切るね」
「うん、また……ね? え? 帰って来た? 誰が?」
「え? 悠斗くんが」
「悠斗くんが帰って来た? 悠斗くんって小春の彼氏でしょ? 帰って来たってどういう――――」
「うん。じゃあね、歩夢ちゃん。ありがとう、またね」
私は悠斗くんがリビングに来るまでに歩夢ちゃんとの通話を終えた。それに同棲していることはバレちゃダメだったから。
そして私は直ぐに悠斗くんの元へ駆け寄った。
「おかえり、悠斗くん。も~、遅いよ~」
早く帰ってきてねと言ったのに全然早く帰って来てくれない悠斗くんに私は不満を漏らした。
「ご、ごめん。少し寄り道もしてて」
「あれ? 悠斗くん、それ何?」
私は悠斗くんが手に持っている白い箱を見ながらそう言った。
「明後日一緒に食べるケーキだよ。それまで食べちゃダメだからね」
「分かってるよ。私そんなに食いしん坊じゃないもん!」
確かにケーキは大好きだけど、そんな食い意地は私無いもん。
「冗談だよ、冗談」
「も~。あ、夕飯の準備するね」
「ああ、ありがとう」
そう言って私はキッチンに向かった。
「今日の夕飯はパスタにしようかな~」
そんな独り言を呟きながら夕飯の準備を始めた。
悠斗くんのお家に来るまではこの光景が私には当たり前だったけど。
「悠斗くん、早く帰ってこないかなぁ」
私はそう呟きながらソファーに腰を下ろした。
やはり一人は寂しい。もう一人になって結構な時間が経っている。
寂しいけど私には決めないといけないことがある。
「悠斗くんへのクリスマスプレゼントどうしようかなぁ~」
私も篠原くんに男子が喜ぶクリスマスプレゼント聞きたかったなぁ。
でも悠斗くんも一緒に居たから聞けなかった。
私は男子のお友達が全くいない。女子のお友達もそんなに居ないけど……
「どうしよう、もう時間が無いよぉ~」
私はソファーの端に置いてあるクッションに顔をうずめる。
「あっ! 歩夢ちゃんに相談しよう!」
#藤咲歩夢_ふじさき あゆむ__#ちゃんは私の中学の頃から仲の良い数少ない可愛い女の子だ。
私は机の上に置いてあるスマホに手を伸ばし、歩夢ちゃんに電話をかけた。
歩夢ちゃんとは今でもたまに連絡を交わしているけど電話をするのは中学生以来だ。
「もしもし小春?」
電話をかけ始めて数秒で歩夢ちゃんは電話にでてくれた。
出てくれてよかったと安心する。
「あ、もしもし歩夢ちゃん? よかった、出てくれた」
「暇だったし、小春からの電話なら忙しくても出るよ。それで? どうかしたの? 小春が電話してくるなんて珍しいし」
「ちょ、ちょっと相談があって」
「どんな相談?」
「そ、そのー。悠斗くんにクリスマスプレゼントを渡したいんだけど、私そう言った事全く分からないから、歩夢ちゃんに相談しようって思って」
私は少し恥ずかしがりながら歩夢ちゃんに相談内容を伝えた。
「えーっと、その悠斗って人はまさか小春の彼氏、なの?」
「う、うん。初めての彼氏だからプレゼントとか何も分からなくて」
「嘘でしょ!? あの小春に彼氏!?」
「し、失礼な!」
「ごめんごめん。でも小春、今まで幾度と告白され続けてきたのに誰一人として付き合わなかったから恋愛に興味ないのかと思って」
確かに歩夢ちゃんの言う通り、私は悠斗くんが初めての彼氏だ。それに初めて私が告白した人。
「それで彼氏へのクリスマスプレゼントはどんな物が良いのかの相談ね。でも私も彼氏できたことないし、クリスマスプレゼントもあげたことないんだよね」
「え? 歩夢ちゃん彼氏居たことなかったっけ?」
歩夢ちゃんは可愛いし人気者だからてっきり恋人が居るかと思っていた。
「いませんよ~。それにプレゼントなんて小春の気持ちがあれば相手も喜んでくれるよ」
「そ、そうかな? でも……」
「小春は彼氏から貰ったプレゼントが要らないものだったら嬉しくないの?」
「う、嬉しいよ! 絶対に嬉しい!」
「多分相手も同じように思ってるんじゃないの? でも一番のプレゼントは小春のキスとかハグとか?」
私は歩夢ちゃんの言葉を聞いて顔を赤くする。
暖房のせいなどではない。私が悠斗くんとキスをする想像をして恥ずかしくなったのだ。
「ま、真面目に相談にのってよ!」
「真面目に言ったつもりなんだけどなぁ。とりあえず、小春の気持ちさえあれば彼氏も喜んでくれるって」
「本当になんでも良いの?」
「良いの、良いの。冬だしマフラーとか手袋とかが良いと思うよ」
「やっぱりマフラーが良いかな」
確か悠斗くん、マフラー持ってなかったよね? それにこれからもっと寒くなってくるんだから、マフラー使ってくれるかも。
「良いなぁ」
突然歩夢ちゃんはそう言葉にする。
「何が?」
「クリスマスデートだよ、デート。クリスマスプレゼント渡すってことはデートするんでしょ? 私も来年は彼氏作ってクリスマスデートしたいなぁって思って」
「歩夢ちゃんなら直ぐにお似合いの彼氏ができるよ。歩夢ちゃん可愛いもん」
「私の何倍も可愛い小春に言われるとなんか変な気持ちだけど、ありがと小春」
「お礼を言うのは私の方だよ。相談にのってくれてありがと」
私が歩夢ちゃんにお礼を言うと、玄関から悠斗くんの「ただいま」という声が聞こえた。
「あ、ごめんね歩夢ちゃん。悠斗くん帰ってきたから電話切るね」
「うん、また……ね? え? 帰って来た? 誰が?」
「え? 悠斗くんが」
「悠斗くんが帰って来た? 悠斗くんって小春の彼氏でしょ? 帰って来たってどういう――――」
「うん。じゃあね、歩夢ちゃん。ありがとう、またね」
私は悠斗くんがリビングに来るまでに歩夢ちゃんとの通話を終えた。それに同棲していることはバレちゃダメだったから。
そして私は直ぐに悠斗くんの元へ駆け寄った。
「おかえり、悠斗くん。も~、遅いよ~」
早く帰ってきてねと言ったのに全然早く帰って来てくれない悠斗くんに私は不満を漏らした。
「ご、ごめん。少し寄り道もしてて」
「あれ? 悠斗くん、それ何?」
私は悠斗くんが手に持っている白い箱を見ながらそう言った。
「明後日一緒に食べるケーキだよ。それまで食べちゃダメだからね」
「分かってるよ。私そんなに食いしん坊じゃないもん!」
確かにケーキは大好きだけど、そんな食い意地は私無いもん。
「冗談だよ、冗談」
「も~。あ、夕飯の準備するね」
「ああ、ありがとう」
そう言って私はキッチンに向かった。
「今日の夕飯はパスタにしようかな~」
そんな独り言を呟きながら夕飯の準備を始めた。
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