バツイチアラフォー女とUMA (未確認生物)の同居生活

京川夏女

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#15閑話②【どうなってるの?】

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「ねぇ、何で体に合わせて服も伸び縮みするの?その服どんな生地で出来てるの?」

 素朴な疑問をぶつけてみる。UMAは体長約6センチの時から一枚布を体に巻きつけたギリシャローマ時代の様な服を着ているが、今の身長は180センチ程だ。あの一枚布がどんなに伸びる素材だとしても隠せるのは乳首くらいだろう。体長6センチと同じ様に着こなしているのは何故なのか?

「知らんな。俺が誕生した時からコレだ。」

(何とっ!服を着た状態で生まれて来たらしい…それにしても…)

「えっ?一張羅イッチョウラってこと?何か可哀想……」

 服を気分で変えるのは楽しみの一つだ。其れしか無いなんて…伸縮自在とは言え、布切れ一枚とは…ちょっと可哀想かもしれない。私はUMAに憐れみの表情を向ける。

「はっ、お前達のようにわざわざら脱ぎ着する必要がないと言うだけだ。」

 UMAは短く鼻で息を吐き、眉間に皺を寄せ見下したような視線を向けて来た。

ムシろ〈着ている〉という感覚がない。」

(ん?どいう事??…という事は………ってこと?!)


「えっ?………真っ裸マッパっ!?」


——部屋にまたもや沈黙が流れる———


最早モハヤ身体カラダの一部の様な物だと言う意味だ。——相変わらず阿保だな。」

 UMAは溜息混じりに眉尻を下げ、呆れる様に苦笑した。



————

「ね、あと羽どこ行ったの?」
「えっ!羽生えてたのっ!?」

 私の質問にUMAではなく、雅が食い付いた。そうか、雅は羽付きUMAを見た事ないもんね。

「そう、いつもは羽付いててその辺浮いてんだよ。」
「天使っ!?」

 私の説明に雅が瞳を輝かせて言って来た。

「「違う」」

 私とUMAの否定の言葉がハモる。雅が「何で?」と言う風に首を傾げた為、私は雅の疑問に答えるように説明する。

「UMAの羽って鳥より、昆虫っぽいんだよねぇ。天使の羽って翼イメージじゃない?UMAのは何か羽毛感より、鱗粉リンプン感?あるんだよねぇ。」

 少し小馬鹿な口調で言った為か、私の発言にUMAは不機嫌そうな面持ちをしている。そして…明白アカラサマにガッカリしている雅の態度もUMAの不機嫌に拍車を掛けているんだろうなぁ…空気が悪くなったので、私は話を戻す。

「で?羽どうしたの?」
「——必要がなければ出て来ない。今はお前達と同じサイズだからな、不要だろう。」
「出し入れ自由!?凄いっ!」
「えっ?サイズってどう言うこと!?」

 驚く私の言葉に被せるように雅が問いかける。そうか、雅はUMAが体長6センチ程度しかないのも知らないのか……初めて雅を(ちょっと面倒くさいな)と思ってしまった。

「いつもは体長6センチくらいしか無いんだよ。」

 と、私は親指と人差し指を開いていつものUMAの大きさを指で表す。

「あー、ちょっと大きい昆虫サイズな訳ね。」
「そうそう、大きいカブト虫くらい?」
「そうね、ヘラクレスやコーカサスの小さい版程度だね。でも、そこは普通にアゲハで良いんじゃない?」
「私、蝶々苦手なんだもん。」
「あー、そうだったね。じゃ、シオカラトンボとかエゾトンボとか?」
「そだね!サイズ感はトンボが1番しっくり来るかも!」

 UMAはそんな私達の会話を不愉快そうに冷め目で見ている。そんなUMAの凍てつくような視線に気付き私は話を元に戻す。

「いつもは服から突き出てるの?じゃ、今は服の中で折り畳まれてるってこと?」
「いや、体の中だ」
「「!?」」

 体の中に羽をしまう?!どんな体の構造してるの?!地球誕生当初からそんな省スペース設計な身体的仕様を持っていたとは!驚きである。

「そう言えば、服に穴ないけど?羽どうやって出てたの?」
「知らん。必要であれば出るし、必要無ければ出ない。それだけだ。」
「っ!とんだご都合主義だな!!」

 お前もかっ!と、私はUMAにツッコむ。
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