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#17【スキル発動?!】
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私は最近おかしい……何というか、心が浮ついている。その原因は分かっている……そう、大きくなったUMAとその輝くばかりの笑顔を見たからだ。
いや、UMAの顔面スキルの高さは元々認識していた。ただ、それは単に芸術品の一つであり、鑑賞目的でしかなかった。サイズも小さいし、犬猫よりもどちらかと言えば突然窓から入って来た虫的な存在でしかなかった。何より普段のUMAは無表情か怪訝な顔をしている。稀に笑うが、それはあくまでも嘲笑だ。
大きくなったUMAは体も逞しくて、何となく良い香りもして、何と言うかこう…存在がリアルだった。あの時は雅も居たし、会話がシリアス方面なのもあって私の恋愛脳はそれ程威力を発揮しなかった。
——あの時…大きくなったUMAに思わず私の恋愛脳が発動して頬を染めてしまった時…UMAはそんな私に対して「惚れるなよ」と上から目線だったけど…優しく笑いかけて来た。それはいつもの嘲笑ではなく、純粋な微笑みだった。
「はぁ~」
悶々としながら私は溜息を吐く。気を抜くとすぐに大きくなったUMAを思い出してしまう…あの時のUMA…少女漫画みたいに輝いて見えた……はぁ~、私の恋愛脳が……お花畑な脳みそが……UMAをイケメンと認識してしまった……もう止まらない。そう、[イケメンと同居]に心の浮つきが止まらない。
あの日以降、私は恥ずかしいくらいにフワッフワしている。テレワークの時はいつもノーメイクだったのにポイントメイクをしたり、適当にまとめていた髪を外出用のヘアアクセサリーでアレンジしたり、服も着古した部屋着から外にも出掛けられるような物に変わった…
ダメっ、ときめくな私の心臓!!遠目で見ればただの大きい虫っ!会話をすれば鼻持ちならない生意気な奴っ!どんなに見目麗しかろうが、そもそも原始の魂?が何ちゃら言ってたけど、結局は何かよく分からないUMA(未確認生物)なんだからっ!惑わされるな私っ!!←話半分も聞いていなかった人
自分を鼓舞する。この邪念を決してUMAに悟られてはならない。
あの日以降、UMAが人の大きさになったことも優しい笑顔を向けて来たこともない。ただ、私の脳内があの日のUMAに瞬時に変換してしまう…自分のお花畑な脳内変換能力を呪う……
『おい』
煩悩を抹殺する方法は何かないか?と思いを巡らせていた私がUMAの呼び掛けに気付かずにいると、
『咲』
と呼び掛けられた。その響きにビクリと肩が上がる。名を呼ばれ、瞬時に意識が引き戻される。
「何っ?!」
思わず強い口調になってしまい後悔する。
『お前、最近何かそわそわしてないか?』
金色の瞳が訝しそうに私を捉える。
「シテナイヨ」
そんな事より名前呼びっ!!二言目には「お前に」戻ってたけどね…それにしてもっ!名前呼ばれたっ!!脳内にお花がポッポっと咲き始める——すると、UMAが私の目の前20cm程の所までふわりとやって来た。
「ナ、ナニ?」
居た堪れなくなり、UMAから目線を逸らせながら私は問いかける。緊張で声が震えてしまった。私の問いかけには答えずに私の目の前に再度移動し、無言で私との間の距離をジリジリと詰めて来る……私は堪らずゴクリと息を呑む。
『お前、まさか』
そう呟き、UMAはどんどん距離を詰めてくる…私の鼻先にUMAが届くまで残り5cm程となった時……私は思わぬスキルを発揮する!
(焦点がボヤけてUMAの顔が全く認識出来ない……)
「ふはっ!」
私は勝ち誇ったかのように笑う。その様子に驚いたのかUMAの動きが止まった。UMAがどんな表情をしているのかは全く分からないが、取り敢えずこの窮地を凌げた事に歓喜する。
(ビバ!老眼っ!!!)
いや、UMAの顔面スキルの高さは元々認識していた。ただ、それは単に芸術品の一つであり、鑑賞目的でしかなかった。サイズも小さいし、犬猫よりもどちらかと言えば突然窓から入って来た虫的な存在でしかなかった。何より普段のUMAは無表情か怪訝な顔をしている。稀に笑うが、それはあくまでも嘲笑だ。
大きくなったUMAは体も逞しくて、何となく良い香りもして、何と言うかこう…存在がリアルだった。あの時は雅も居たし、会話がシリアス方面なのもあって私の恋愛脳はそれ程威力を発揮しなかった。
——あの時…大きくなったUMAに思わず私の恋愛脳が発動して頬を染めてしまった時…UMAはそんな私に対して「惚れるなよ」と上から目線だったけど…優しく笑いかけて来た。それはいつもの嘲笑ではなく、純粋な微笑みだった。
「はぁ~」
悶々としながら私は溜息を吐く。気を抜くとすぐに大きくなったUMAを思い出してしまう…あの時のUMA…少女漫画みたいに輝いて見えた……はぁ~、私の恋愛脳が……お花畑な脳みそが……UMAをイケメンと認識してしまった……もう止まらない。そう、[イケメンと同居]に心の浮つきが止まらない。
あの日以降、私は恥ずかしいくらいにフワッフワしている。テレワークの時はいつもノーメイクだったのにポイントメイクをしたり、適当にまとめていた髪を外出用のヘアアクセサリーでアレンジしたり、服も着古した部屋着から外にも出掛けられるような物に変わった…
ダメっ、ときめくな私の心臓!!遠目で見ればただの大きい虫っ!会話をすれば鼻持ちならない生意気な奴っ!どんなに見目麗しかろうが、そもそも原始の魂?が何ちゃら言ってたけど、結局は何かよく分からないUMA(未確認生物)なんだからっ!惑わされるな私っ!!←話半分も聞いていなかった人
自分を鼓舞する。この邪念を決してUMAに悟られてはならない。
あの日以降、UMAが人の大きさになったことも優しい笑顔を向けて来たこともない。ただ、私の脳内があの日のUMAに瞬時に変換してしまう…自分のお花畑な脳内変換能力を呪う……
『おい』
煩悩を抹殺する方法は何かないか?と思いを巡らせていた私がUMAの呼び掛けに気付かずにいると、
『咲』
と呼び掛けられた。その響きにビクリと肩が上がる。名を呼ばれ、瞬時に意識が引き戻される。
「何っ?!」
思わず強い口調になってしまい後悔する。
『お前、最近何かそわそわしてないか?』
金色の瞳が訝しそうに私を捉える。
「シテナイヨ」
そんな事より名前呼びっ!!二言目には「お前に」戻ってたけどね…それにしてもっ!名前呼ばれたっ!!脳内にお花がポッポっと咲き始める——すると、UMAが私の目の前20cm程の所までふわりとやって来た。
「ナ、ナニ?」
居た堪れなくなり、UMAから目線を逸らせながら私は問いかける。緊張で声が震えてしまった。私の問いかけには答えずに私の目の前に再度移動し、無言で私との間の距離をジリジリと詰めて来る……私は堪らずゴクリと息を呑む。
『お前、まさか』
そう呟き、UMAはどんどん距離を詰めてくる…私の鼻先にUMAが届くまで残り5cm程となった時……私は思わぬスキルを発揮する!
(焦点がボヤけてUMAの顔が全く認識出来ない……)
「ふはっ!」
私は勝ち誇ったかのように笑う。その様子に驚いたのかUMAの動きが止まった。UMAがどんな表情をしているのかは全く分からないが、取り敢えずこの窮地を凌げた事に歓喜する。
(ビバ!老眼っ!!!)
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