115 / 266
第2章 異世界でももふもふは正義!?
45
「いやいやいや! 待ってくださいよ! 俺には全く問題ないですよ! さっきのちんちんだって俺のいた世界じゃ普通のことでしたし!」
「あれを普通とするところで生まれ育った人間ということですでにアウトだ」
「生粋の変態を見るような目で人を見ないでください! いや、というか変態度で言ったらあれとかこれの方がひどいですからね!」
アーロンとドゥーガルドを指差しながら俺なんて本物の変態の足元にも及ばないことを訴えるが、門番は首を振った。
「その方々は魔王を倒した勇者様一行として丁重におもてなししろと王都から通達がある。だからどんなに変態だろうと迎え入れなければならない」
「俺とクロもその勇者様一行のメンバーですが!?」
「残念ながら王都からの通達に君と獣の名前はない」
「そんなぁ……」
無慈悲な言葉に俺はがくりと項垂れた。
確かに俺とクロは途中からパーティーに加わったから、王都からの通達に名前が連ねられていないのは仕方ないのかもしれない。
でもあのクズ変態のアーロンは通して、善良無害な俺とクロを通さないというのは、門番として間違ってるぞ!
心の中で憤りつつもそれを口にしたところで、事態が好転しないことは明らかだ。
俺は大きく溜め息を吐いた。
「仕方ない、俺とクロはここで野宿するか……」
「……俺は愛を育めるなら場所はどこでもいい。この辺は人の通りもあるし、ソウシのかわいい声が漏れ聞こえるのはあまりよくないな。森の奥のもっと人気のないところを探すとしよう」
「お前は来なくていいよ!」
なんで当たり前のように一緒に野宿して、しかもヤろうと思ってんの!?
「クゥン……」
クロが申し訳なさそうに鳴いて上目遣いで俺にすり寄ってきた。
「クロ、お前のせいじゃないから気にすんな。むしろごめんな、俺が至らないばかりに……」
最後のちんちんさえ披露しなければ……! と悔やんでも悔やみきれない。
「……仕方ねぇな」
今まで壁にもたれて静観していたアーロンが重い腰を上げるようにこちらにやって来た。
そして門番にくるりと向き直った。
「王都からの通達には勇者様は丁重にもてなせってことだったよな?」
「は、はい、そうですが……」
「それなら俺の持ち物も当然丁重に扱わなければならないよな?」
「もちろんです」
アーロンの質問の意図が読めず首を傾げながらも答える門番の言葉に、アーロンがニヤリと口の端を持ち上げた。
「じゃああれは俺の所有物だ。それならここを通さないわけにはいかないだろ」
俺の方を肩越しに親指で指差しながらアーロンが言った言葉に耳を疑った。
まさかあのクズの極みのアーロンが人、しかも俺のために交渉してくれるなんて……!
「……そうですね、勇者様の所有物となれば通さないわけにはいきません」
「よし、じゃあ決まりだな」
門番を説き伏せたアーロンが俺の方へ振り向いた。その姿が今は神々しくさえ見える。
「アーロン……っ!」
感激のままお礼を言おうとした、その時、
「ということで、お前はこれから俺の所有物だ。……所有物に拒否権がないことは分かってるな? 今夜は俺の要望に全て応えてもらうからな」
魔王も裸足で逃げ出すくらい極悪な表情を浮かべて、アーロンは唇をちろりと舐めた。
……こ、ここここ、この、悪魔ーーーー!
「あれを普通とするところで生まれ育った人間ということですでにアウトだ」
「生粋の変態を見るような目で人を見ないでください! いや、というか変態度で言ったらあれとかこれの方がひどいですからね!」
アーロンとドゥーガルドを指差しながら俺なんて本物の変態の足元にも及ばないことを訴えるが、門番は首を振った。
「その方々は魔王を倒した勇者様一行として丁重におもてなししろと王都から通達がある。だからどんなに変態だろうと迎え入れなければならない」
「俺とクロもその勇者様一行のメンバーですが!?」
「残念ながら王都からの通達に君と獣の名前はない」
「そんなぁ……」
無慈悲な言葉に俺はがくりと項垂れた。
確かに俺とクロは途中からパーティーに加わったから、王都からの通達に名前が連ねられていないのは仕方ないのかもしれない。
でもあのクズ変態のアーロンは通して、善良無害な俺とクロを通さないというのは、門番として間違ってるぞ!
心の中で憤りつつもそれを口にしたところで、事態が好転しないことは明らかだ。
俺は大きく溜め息を吐いた。
「仕方ない、俺とクロはここで野宿するか……」
「……俺は愛を育めるなら場所はどこでもいい。この辺は人の通りもあるし、ソウシのかわいい声が漏れ聞こえるのはあまりよくないな。森の奥のもっと人気のないところを探すとしよう」
「お前は来なくていいよ!」
なんで当たり前のように一緒に野宿して、しかもヤろうと思ってんの!?
「クゥン……」
クロが申し訳なさそうに鳴いて上目遣いで俺にすり寄ってきた。
「クロ、お前のせいじゃないから気にすんな。むしろごめんな、俺が至らないばかりに……」
最後のちんちんさえ披露しなければ……! と悔やんでも悔やみきれない。
「……仕方ねぇな」
今まで壁にもたれて静観していたアーロンが重い腰を上げるようにこちらにやって来た。
そして門番にくるりと向き直った。
「王都からの通達には勇者様は丁重にもてなせってことだったよな?」
「は、はい、そうですが……」
「それなら俺の持ち物も当然丁重に扱わなければならないよな?」
「もちろんです」
アーロンの質問の意図が読めず首を傾げながらも答える門番の言葉に、アーロンがニヤリと口の端を持ち上げた。
「じゃああれは俺の所有物だ。それならここを通さないわけにはいかないだろ」
俺の方を肩越しに親指で指差しながらアーロンが言った言葉に耳を疑った。
まさかあのクズの極みのアーロンが人、しかも俺のために交渉してくれるなんて……!
「……そうですね、勇者様の所有物となれば通さないわけにはいきません」
「よし、じゃあ決まりだな」
門番を説き伏せたアーロンが俺の方へ振り向いた。その姿が今は神々しくさえ見える。
「アーロン……っ!」
感激のままお礼を言おうとした、その時、
「ということで、お前はこれから俺の所有物だ。……所有物に拒否権がないことは分かってるな? 今夜は俺の要望に全て応えてもらうからな」
魔王も裸足で逃げ出すくらい極悪な表情を浮かべて、アーロンは唇をちろりと舐めた。
……こ、ここここ、この、悪魔ーーーー!
あなたにおすすめの小説
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
「ねぇ、俺以外に触れられないように閉じ込めるしかないよね」最強不良美男子に平凡な僕が執着されてラブラブになる話
ちゃこ
BL
見た目も頭も平凡な男子高校生 佐藤夏樹。
運動神経は平凡以下。
考えていることが口に先に出ちゃったり、ぼうっとしてたりと天然な性格。
ひょんなことから、学校一、他校からも恐れられている不良でスパダリの美少年 御堂蓮と出会い、
なぜか気に入られ、なぜか執着され、あれよあれよのうちに両思い・・・
ヤンデレ攻めですが、受けは天然でヤンデレをするっと受け入れ、むしろラブラブモードで振り回します♡
超絶美形不良スパダリ✖️少し天然平凡男子