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僕の人権も守りやがれ
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僕は死んだ。何の前触れもなく、理由も分からず、同級生の女の子に滅多刺しにされた。訳の分からないまま死ぬのは嫌だった。
願いが通じたのか、僕は――幽霊になった。
僕の死体は教室の後ろにあった。周りに人が集まっている。その中には僕を殺した女の子もいた。のうのうとした顔で野次馬の中に身を潜め、「怖い」などと嘯いている。
凄惨な現状を作り出した本人にもかかわらず、自分には関係のないことだという表情をしている。僕を殺したくせに、僕の人生を終わらせたくせに、なぜ君はそんな顔ができる。
「みなさんどいてください」
教室の前の扉から入ってきた男が大声を上げる。群衆は警官の手で掻き分けられ、僕の死体の周囲には関係者だけが残った。
「あなたが第一発見者の宮園桜さんですね?」
「はい、そうです」
警官よ、気づいてくれ。宮園桜、そいつが僕を殺した張本人なんだ。
「遺体発見時の状況を教えてください」
「はい。私は先生に資料を届けた後、カバンを取りに教室に戻ったんです。そしたら血まみれで倒れている有明くんがいて、私思わず叫んじゃいました。何度呼びかけても返事がなかったんで、先生を呼びに行ったんです」
「怪しい人物は見ませんでしたか?」
「いいえ見ていません。部活の練習の時間でしたから、校内にはあまり人気がなくて」
「では最後に被害者を見たのはいつですか?」
「そうですね。帰りのホームルームが終わったときなので、三時半くらいだと思います」
「そうですか。今日のところはこれで。また話を聞くことになると思いますが」
「あぁ、はい、分かりました」
なぜ帰す? 犯人は宮園桜なんだ。頼む気づいてくれ。お願いだから気づいてくれ。
「あぁ、そうそう宮園さん」
警官はぽんと手を叩き、思い出したかのように声を上げた。
「はい、なんでしょうか?」
「あなたのカバンはどこに置いてあったのですか?」
「カバン……ですか。それは一番前の右端の席です」
「どこでしょうか?」
「ええとあそこです」
「あぁ、扉のすぐ近くなんですね」
「えぇ。でもそれがどうしたんですか?」
「いえね。変だなと思いまして」
「変って何がですか?」
「私、前方の扉から入ってきたんですが、見えなかったんですよね遺体」
「それは周りに人が集まっていたからでは」
「違います。机が邪魔で見えなかったんです。遺体は教室の後方、一番奥に倒れていたんですから。あなたの席とは対角線上にある位置に遺体はあったんですよ。カバンを取りに来ただけのあなたが、遺体を見つけるためには教室の奥に足を踏み入れないといけません。どうして宮園さんはわざわざ教室に入ったのですか? わざわざ入らずとも扉から手を伸ばすだけでカバンは取れたでしょう。あなたの席は扉のすぐ近くにあるんですから」
「そ、そんなこと言われても見えたものは見えたんですよ!」
思ったより有能な警官だ。これは宮園桜が捕まるのも時間の問題だな。
「その話、署で詳しく聞かせてもらえませんかね? まぁイヤなら別にいいですよ」
「……」
「なかなかお利口なお嬢さんですね。では行きましょうか」
警官は宮園桜の肩に手を置き、教室を後にした。追いかけてみると宮園桜はパトカーに押し込められ、そのまま警察署へと連行された。
僕が殺されてからまだ一時間も経っていない。警官ってすごいんだなぁ。
『ニュースの時間です。今日、午後三時半頃、華道学園の中学三年生有明椿さんの遺体が同校の教室で発見されました。犯人はすでに捕まっており、情報によりますと同じ学校に通う女子生徒Aの犯行と見られています』
僕が死んでから早五日、事件の話は町に一気に広まった。殺人犯が未成年ということもあって、注目度は高い。連日、事件に関する情報が流れている。犯人は捕まっているから、主に動機に焦点を当てて構成を組んでいるところがほとんどだ。
僕にとっても動機の面は気になるから、流してくれるのはありがたい。だが僕の顔と名前は連日報道されているのに、犯人である宮園桜の顔と名前は秘匿のままだ。
日本には少年法が適用されている。犯人が未成年の場合、顔や名前が報道されないことは百も承知だ。しかし僕だって"未成年"だ。僕のプライベートに関する情報は当たり前のようにテレビで流れているのに、宮園桜だけがプライバシーを守られている。一応過去の出来事や殺人に繋がる片鱗などの情報は伝えているが、それでも肝心の顔と名前は絶対に明かされない。
理不尽だ。殺されたのは僕なのに、被害者は僕なのに、なぜ僕のプライバシーは守られない。なぜ当たり前のように顔と名前が報道される。なぜ僕を守ってくれない。なぜ宮園桜を守る。未成年というだけなのに、ただそれだけのことで、彼女は社会から身を守ることができる。
死人に口なし、僕がいかに不愉快に思っても止めることはできないのに。彼女は何も言わなくても、周りが勝手に報道を自粛してくれる。これが少年法の力か。
守るべきは犯人なのか、加害者なのか。被害者は法では守られない存在なのか。なぜ犯人の人権は守るのに、被害者の人権は守られない。生きている人間にしか人権は適用されないのか。死んだ僕に人権を主張する権利はないのか。
誰にだって知られたくない秘密の一つや二つはある。僕だって例外じゃない。それなのに殺されたというだけで、秘密は秘密でなくなってしまう。僕に関係のない人間にさえ、隠したかった秘密が漏れてしまう。
宮園桜の実名を公開してほしいわけじゃない。ただ同じ未成年のはずなのに、被害者と加害者で扱いが異なるのが気に食わないだけだ。僕は殺されるという苦痛を受けた。その後は晒されるという屈辱を味わった。僕は二度殺されたようなもんだ。
なぜ僕の人権は守られないのだろう? なぜ殺された後も人権を踏みにじられなければならないのだろう?
社会的弱者、僕はまさにそんな状態だ。死んだ僕は無力だ。幽霊になったところで見ていることしかできない。人間とは――なんて残酷な生き物なんだ。
法は誰を守るためにある。法を犯してない人間が人権をないがしろにされ、法を犯した人間が人権を守られる。そんな世界、間違っている。
『ニュースの時間です。昨日午後二時ごろ、中学三年生の宮園桜さんが胸をナイフで刺され死亡しました。少年院に移送される瞬間を狙われたとのことで、警察の失態だとの声が続出している模様です。犯人は同じ中学に通う生徒B、動機はまだ判明していません。なお被害者の宮園桜さんは六日前に起きた有明椿殺害事件の関係者だと見られ――』
「生きているときは名も無き生徒Aだったのに、殺された途端に名前が報道されるとは皮肉なもんだね、宮園桜」
願いが通じたのか、僕は――幽霊になった。
僕の死体は教室の後ろにあった。周りに人が集まっている。その中には僕を殺した女の子もいた。のうのうとした顔で野次馬の中に身を潜め、「怖い」などと嘯いている。
凄惨な現状を作り出した本人にもかかわらず、自分には関係のないことだという表情をしている。僕を殺したくせに、僕の人生を終わらせたくせに、なぜ君はそんな顔ができる。
「みなさんどいてください」
教室の前の扉から入ってきた男が大声を上げる。群衆は警官の手で掻き分けられ、僕の死体の周囲には関係者だけが残った。
「あなたが第一発見者の宮園桜さんですね?」
「はい、そうです」
警官よ、気づいてくれ。宮園桜、そいつが僕を殺した張本人なんだ。
「遺体発見時の状況を教えてください」
「はい。私は先生に資料を届けた後、カバンを取りに教室に戻ったんです。そしたら血まみれで倒れている有明くんがいて、私思わず叫んじゃいました。何度呼びかけても返事がなかったんで、先生を呼びに行ったんです」
「怪しい人物は見ませんでしたか?」
「いいえ見ていません。部活の練習の時間でしたから、校内にはあまり人気がなくて」
「では最後に被害者を見たのはいつですか?」
「そうですね。帰りのホームルームが終わったときなので、三時半くらいだと思います」
「そうですか。今日のところはこれで。また話を聞くことになると思いますが」
「あぁ、はい、分かりました」
なぜ帰す? 犯人は宮園桜なんだ。頼む気づいてくれ。お願いだから気づいてくれ。
「あぁ、そうそう宮園さん」
警官はぽんと手を叩き、思い出したかのように声を上げた。
「はい、なんでしょうか?」
「あなたのカバンはどこに置いてあったのですか?」
「カバン……ですか。それは一番前の右端の席です」
「どこでしょうか?」
「ええとあそこです」
「あぁ、扉のすぐ近くなんですね」
「えぇ。でもそれがどうしたんですか?」
「いえね。変だなと思いまして」
「変って何がですか?」
「私、前方の扉から入ってきたんですが、見えなかったんですよね遺体」
「それは周りに人が集まっていたからでは」
「違います。机が邪魔で見えなかったんです。遺体は教室の後方、一番奥に倒れていたんですから。あなたの席とは対角線上にある位置に遺体はあったんですよ。カバンを取りに来ただけのあなたが、遺体を見つけるためには教室の奥に足を踏み入れないといけません。どうして宮園さんはわざわざ教室に入ったのですか? わざわざ入らずとも扉から手を伸ばすだけでカバンは取れたでしょう。あなたの席は扉のすぐ近くにあるんですから」
「そ、そんなこと言われても見えたものは見えたんですよ!」
思ったより有能な警官だ。これは宮園桜が捕まるのも時間の問題だな。
「その話、署で詳しく聞かせてもらえませんかね? まぁイヤなら別にいいですよ」
「……」
「なかなかお利口なお嬢さんですね。では行きましょうか」
警官は宮園桜の肩に手を置き、教室を後にした。追いかけてみると宮園桜はパトカーに押し込められ、そのまま警察署へと連行された。
僕が殺されてからまだ一時間も経っていない。警官ってすごいんだなぁ。
『ニュースの時間です。今日、午後三時半頃、華道学園の中学三年生有明椿さんの遺体が同校の教室で発見されました。犯人はすでに捕まっており、情報によりますと同じ学校に通う女子生徒Aの犯行と見られています』
僕が死んでから早五日、事件の話は町に一気に広まった。殺人犯が未成年ということもあって、注目度は高い。連日、事件に関する情報が流れている。犯人は捕まっているから、主に動機に焦点を当てて構成を組んでいるところがほとんどだ。
僕にとっても動機の面は気になるから、流してくれるのはありがたい。だが僕の顔と名前は連日報道されているのに、犯人である宮園桜の顔と名前は秘匿のままだ。
日本には少年法が適用されている。犯人が未成年の場合、顔や名前が報道されないことは百も承知だ。しかし僕だって"未成年"だ。僕のプライベートに関する情報は当たり前のようにテレビで流れているのに、宮園桜だけがプライバシーを守られている。一応過去の出来事や殺人に繋がる片鱗などの情報は伝えているが、それでも肝心の顔と名前は絶対に明かされない。
理不尽だ。殺されたのは僕なのに、被害者は僕なのに、なぜ僕のプライバシーは守られない。なぜ当たり前のように顔と名前が報道される。なぜ僕を守ってくれない。なぜ宮園桜を守る。未成年というだけなのに、ただそれだけのことで、彼女は社会から身を守ることができる。
死人に口なし、僕がいかに不愉快に思っても止めることはできないのに。彼女は何も言わなくても、周りが勝手に報道を自粛してくれる。これが少年法の力か。
守るべきは犯人なのか、加害者なのか。被害者は法では守られない存在なのか。なぜ犯人の人権は守るのに、被害者の人権は守られない。生きている人間にしか人権は適用されないのか。死んだ僕に人権を主張する権利はないのか。
誰にだって知られたくない秘密の一つや二つはある。僕だって例外じゃない。それなのに殺されたというだけで、秘密は秘密でなくなってしまう。僕に関係のない人間にさえ、隠したかった秘密が漏れてしまう。
宮園桜の実名を公開してほしいわけじゃない。ただ同じ未成年のはずなのに、被害者と加害者で扱いが異なるのが気に食わないだけだ。僕は殺されるという苦痛を受けた。その後は晒されるという屈辱を味わった。僕は二度殺されたようなもんだ。
なぜ僕の人権は守られないのだろう? なぜ殺された後も人権を踏みにじられなければならないのだろう?
社会的弱者、僕はまさにそんな状態だ。死んだ僕は無力だ。幽霊になったところで見ていることしかできない。人間とは――なんて残酷な生き物なんだ。
法は誰を守るためにある。法を犯してない人間が人権をないがしろにされ、法を犯した人間が人権を守られる。そんな世界、間違っている。
『ニュースの時間です。昨日午後二時ごろ、中学三年生の宮園桜さんが胸をナイフで刺され死亡しました。少年院に移送される瞬間を狙われたとのことで、警察の失態だとの声が続出している模様です。犯人は同じ中学に通う生徒B、動機はまだ判明していません。なお被害者の宮園桜さんは六日前に起きた有明椿殺害事件の関係者だと見られ――』
「生きているときは名も無き生徒Aだったのに、殺された途端に名前が報道されるとは皮肉なもんだね、宮園桜」
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