異世界から来た女の子を護衛しているのです。

相坂桃花

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10寝ている間に話は動くはずだった

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女子「…………………………(返事はない。ただの白玉団子のようだ)。」



眼鏡「取り乱してすみません、我が君」

おーじ「いや、俺も悪かったよ。自分の思い通りにならないからって、当たって……」

眼鏡「……我が君。………だったら、このかっこう亀甲縛りをどうにかしてくれませんか」

おーじ「それは護衛に言ってくれ」

護衛「上手にできた。褒めて」

わんこ「……あの、わたくしもこんな恰好で自由を束縛されるのはちょっと……なぜか、胸がドキドキしてきました……血管が締め付けられているせいでしょうか」

護衛「単なる性癖だと思う」

わんこ「ぁ……ぁあぁあッああ(*´Д`)」

眼鏡「俺は心底腹立たしくなってきました。この世のすべてが憎い」

おーじ「なんか怖いことを言いだした。護衛、縄を解いてやれ」

護衛「らじゃ。せっかく綺麗に結べたけど、仕方がない」

わんこ「ふうぅ……危うく何かイケナイものに目覚めるところでした」

おーじ「……いや、お前はもう目覚めてると思うけどな」

眼鏡「ところで、彼女は儀式までどうするんですか? 放置ぷれいですか?」

おーじ「さすがにそれはまずいだろう。とりあえず、乙女の為に用意していた部屋に運んでやれ」

眼鏡「あの乙女チックでファンシーな部屋ですね。我が君の力作」

おーじ「余計なことは言わなくていい。それから護衛」

護衛「なに?」

おーじ「お前に、任務を与える」

護衛「だが断る」

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上司の命令を平気でぶった切る。
次から本格的に任務開始……かも。
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