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奈落の館
奈落の館
しおりを挟む巨大なコンピューターは天井に繋がっている。私は巨大なコンピューターが天井に繋がっているところまで光明寺博士を浮き上がらせ天井に激突させ、そのまま叩き落とすように玉に念じた。
光明寺博士の身体が浮き上がる。そのままドガッという凄い音がして光明寺博士は激突した!
そして、さらに勢いをまして地上に向かって光明寺博士の身体が落下する!
「ぐはあああー!!!」
凄まじい声を発して光明寺博士はそのまま、びくりともしない。
あんな高いところに激突しただけでなく、そのまま凄い勢いで落ちたんだ……生きてるわけない。
私はたくさんの命を殺めてしまった……光明寺博士も悪い人とは言え、本人は世界の平和のことを真剣に考えていた。ただその考えが歪んでいただけなんだ……私はその光明寺博士や小田、宮川、その他たくさんの人達を殺してしまった。
つぐないはしなければならない。私は玉を取り出すと、私の命を取るように玉に念じようとした。
その時、ゆっくりプルプル震えながら光明寺博士が起きてきた。口からは血を吐いている。
「………ハアハア…ミセスかの子。本当に困った人だ。なんて駄々っ子だ。しかし、本当に終わらせる!ここを見てください」
そういうと光明寺博士はコンピューターのスクリーンに映し出された地図を指差した。
「この国、邪魔だと思いませんか?この国も邪魔。邪魔な国が多いですね。人間兵器はあなたの信者だけでなく、これらの国にもできるようにプログラムされている。人間兵器の後、これら、いらない国はコンピュータによって操作される特殊ガスで消える!」
光明寺博士はコンピューターに走り寄り、コンピューターを操作している、
私は玉を念じて、光明寺博士を巨大なコンピューターの真上に激突するように念じた。
光明寺博士の身体はまた巨大なコンピューターに激突し、そのまま落下した。光明寺博士は動かない。
「絶対に止めます!新しい世界なんていらない!」
私は光明寺博士にそういうと光明寺博士はニヤっと笑って私に言う。
「もう、手遅れですよ、ミセスかの子。コンピューターの操作は終えた。後はプログラム通りに稼働するだけ。あなたも無意識のうちに玉を操作する。新しい世界の扉は開いたんだ!」
光明寺博士は倒れたまま、そう叫んだ。しかし、光明寺博士の表情が歪む。
「どうしたんだ?何故稼働しない?
あ、あれは誤作動、まさか私が、この完璧な私が!打ち間違いか?いやそんなはずはない!何故だ!何故誤作動を起こすんだ!」
そう光明寺博士が叫ぶと巨大なコンピューターは急にゴゴゴと大きな音を立てはじめた。
「ハハハ!ミセスかの子。コンピューターは誤作動を起こし自爆のプログラムを稼働した。私は動けない。このままおさらばですな。そしてあなたも。フフフ。ごきげんよう!ミセスかの子!」
光明寺博士はそういうと動かなくなった。私は玉を使って脱出しようとは思わなかった。
私が犯した罪を思えば……。
やがて巨大なコンピューターは天井部分が爆発した。他のところも爆発している。
天井が消し飛んだ。この研究所は跡形も無く消えるだろう。そして私も……。
さよなら……尚輝。幸せにできずにごめんね。
こんな私を好きにならなきゃ良かったね……。
巨大なコンピューターは、やがてさらに巨大な音を立てて、大きな爆発を起こした。
私はゆっくりと薄れゆく意識の中、耳をつんざく爆音と崩れゆく建物を見ながら膝を屈め、やがて床に伏しそのまま倒れていった。
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