夜明けの鏡

しょちぃ

文字の大きさ
28 / 32
奈落の館

奈落の館

しおりを挟む

巨大なコンピューターは天井に繋がっている。私は巨大なコンピューターが天井に繋がっているところまで光明寺博士を浮き上がらせ天井に激突させ、そのまま叩き落とすように玉に念じた。

光明寺博士の身体が浮き上がる。そのままドガッという凄い音がして光明寺博士は激突した!
そして、さらに勢いをまして地上に向かって光明寺博士の身体が落下する!

「ぐはあああー!!!」

凄まじい声を発して光明寺博士はそのまま、びくりともしない。
あんな高いところに激突しただけでなく、そのまま凄い勢いで落ちたんだ……生きてるわけない。

私はたくさんの命を殺めてしまった……光明寺博士も悪い人とは言え、本人は世界の平和のことを真剣に考えていた。ただその考えが歪んでいただけなんだ……私はその光明寺博士や小田、宮川、その他たくさんの人達を殺してしまった。

つぐないはしなければならない。私は玉を取り出すと、私の命を取るように玉に念じようとした。

その時、ゆっくりプルプル震えながら光明寺博士が起きてきた。口からは血を吐いている。

「………ハアハア…ミセスかの子。本当に困った人だ。なんて駄々っ子だ。しかし、本当に終わらせる!ここを見てください」

そういうと光明寺博士はコンピューターのスクリーンに映し出された地図を指差した。

「この国、邪魔だと思いませんか?この国も邪魔。邪魔な国が多いですね。人間兵器はあなたの信者だけでなく、これらの国にもできるようにプログラムされている。人間兵器の後、これら、いらない国はコンピュータによって操作される特殊ガスで消える!」

光明寺博士はコンピューターに走り寄り、コンピューターを操作している、
私は玉を念じて、光明寺博士を巨大なコンピューターの真上に激突するように念じた。

光明寺博士の身体はまた巨大なコンピューターに激突し、そのまま落下した。光明寺博士は動かない。

「絶対に止めます!新しい世界なんていらない!」

私は光明寺博士にそういうと光明寺博士はニヤっと笑って私に言う。

「もう、手遅れですよ、ミセスかの子。コンピューターの操作は終えた。後はプログラム通りに稼働するだけ。あなたも無意識のうちに玉を操作する。新しい世界の扉は開いたんだ!」

光明寺博士は倒れたまま、そう叫んだ。しかし、光明寺博士の表情が歪む。

「どうしたんだ?何故稼働しない?
あ、あれは誤作動、まさか私が、この完璧な私が!打ち間違いか?いやそんなはずはない!何故だ!何故誤作動を起こすんだ!」

そう光明寺博士が叫ぶと巨大なコンピューターは急にゴゴゴと大きな音を立てはじめた。

「ハハハ!ミセスかの子。コンピューターは誤作動を起こし自爆のプログラムを稼働した。私は動けない。このままおさらばですな。そしてあなたも。フフフ。ごきげんよう!ミセスかの子!」

光明寺博士はそういうと動かなくなった。私は玉を使って脱出しようとは思わなかった。
私が犯した罪を思えば……。

やがて巨大なコンピューターは天井部分が爆発した。他のところも爆発している。
天井が消し飛んだ。この研究所は跡形も無く消えるだろう。そして私も……。

さよなら……尚輝。幸せにできずにごめんね。
こんな私を好きにならなきゃ良かったね……。

巨大なコンピューターは、やがてさらに巨大な音を立てて、大きな爆発を起こした。
私はゆっくりと薄れゆく意識の中、耳をつんざく爆音と崩れゆく建物を見ながら膝を屈め、やがて床に伏しそのまま倒れていった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

後宮薬師は名を持たない

由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。 帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。 救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。 後宮が燃え、名を失ってもなお―― 彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。

診察室の午後<菜の花の丘編>その1

スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。 そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。 「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。 時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。 多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。 この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。 ※医学描写と他もすべて架空です。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...